2006/7/7

ちょいと背丈を何とか・・・・・・キャスターの交換  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

今日は七夕ですね。一年に一度の巡り逢い、、、、星空を見上げながら昔の人は何とロマンチックな物語りを作ったのでしょう

さて、毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第十六回目の今日はアジャスターに関するお話しです。

ヴィブラフォンやマリンバは各メーカーが個性を出して楽器を進化させているのは良い事ですが、ある程度の規格があっても良いんじゃないかなぁ、と昔から思っている事が

それは・・・・・

「背丈」


鍵盤の位置(高さ)です。


この背丈は我々ヴィブラフォン奏者、マリンバ奏者を悩ませ続けています。

「そんなの慣れちゃったら平気よ」
と本番の時にハイヒールを履いて演奏しているお嬢さん! それって普段もその高さのスリッパやズックとか履いてやってます?
それにですねぇ、、、、僕らがハイヒール履くわけにも行かない(爆)

日本人の平均的な身長から言うとヴィブラフォンやマリンバの「背丈」は“やや高い”という事になります。
ところが海外では、「もっと背丈を高くしてくれないと腰が・・・ウウッ〜」という風に楽器の背丈が“やや低い”という声が多いのです。

なので従来、国内のメーカーは「やや低め」、海外のメーカーは「やや高め」の背丈で生産されて来ました。
流石にそれぞれのメーカーが世界中にユーザーを持つようになると(理由の一つには楽器メーカー自体の数が少ない)、この両方の要望に応えられるように、アジャスター機能を付けた楽器も登場しています。

めでたし

で、終わるかと思いきや、既に普及している大半の楽器はまだまだ寿命が尽きませんから当面「背丈」に悩まされる事は続くと思われます。
また、弟子S君の話しによれば、アジャスター付きの楽器を空輸したら中のガスが抜けてしまって大変な目にあったとか。耐久的にはまだ万全ではないようです。


実際に演奏する時に「たかだか2〜3cmの差」と侮ると大変な目に会います。楽器をリースした場合など、それで苦労する事が多いのです。僕の奮闘振りは6月12日のブログでも紹介しました。

鍵盤の高さは「やや低い」方がマレットの様々なコントロールに向いています。高いと細かいコントロールが微妙に難しくなってきます。特にヴィブラフォンはダンプリングを多用するのでマレットのヘッドの使い分けが必要になりますから、2〜3cmの高さの違いは直接的に演奏に影響が出ます。また、マレットを代えるとヘッドの大きさやカーブの違い等で意図した奏法が出来ない場合もあります。それを解決するには、自分が「高く」なるか、楽器が「低く」なるかのどちらかを選択する事になります。

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鍵盤よりも手首は上に(松本・あづみのコンサートホール)

昔、まだ20代の頃は少し厚底の靴やブーツを履いて「自分の背丈を伸ばす方向」でやっていました。それは最初に触った楽器(国産)の背丈に身体がフィットしていたので楽器を新調(海外メーカー)した時にグリップが変化するのを避けた為。しかしファッション的にはあまりカッコの良いものではありませんでしたが、、、(笑)

20代後半になると、いつまでも厚底靴やブーツというのも考えものだと思うようになり、普通の靴で演奏するよう努力しました。これは思ったよりも大変で、違和感が完全になくなるまでに約2年掛かりました。

そういった経験から、自分が「高くなる」というのは最終手段と考えていましたが、マレットを代えた時に再びこの楽器の「背丈」の問題が浮上(マレット・コントロールの問題から)しました。

そこで今度は「楽器に低く」なってもらう事に。

まず、どのメーカーの楽器も僕と同じやり方が出来るとは限らない事を最初に述べておきます。各部の機構が異なるから。

アジャスター機能の無いMusser M-55の場合は、次の方法で楽器の「背丈」を上下自在にコントロール出来ます。

では、これから楽器の背丈を約2cm低くします。

ホームセンターに行くと様々なキャスターがあります。その中からヴィブラフォンの脚元に装着されているキャスターと同じ口径(差込み側)のキャスターを選びます。その時に4個の内必ず2個はストッパー付きのものを選ぶ事。差込み側の口径は規格の違いもありますが、ほぼ同程度のものであれば使えます。売り場の店員に外したキャスターを見せると良いでしょう。

買ってきたキャスターと楽器から外したキャスターを比べると・・・

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左/従来楽器に装着されていたキャスター
右/購入したキャスター。ローラーの直径が約2cm小さい

注:楽器の背丈を高くしたい人はローラーの直径が大きいものを購入

重要:ローラーの素材はゴム、FRP等耐久性に優れた物に限定。プラスチック製のものは破損するので危険

では作業に。
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装着されているキャスターを引き抜きます
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これが抜けないメーカーやタイプの物は残念ながら改良は無理です

新しいキャスターを差込みます
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これで交換完了!


鍵盤とマレットの打面がしっくり来ればOK。
価格は1個1000円以内。

楽器の背丈で悩んでいる人、是非御試しを。


おしまい



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