2006/7/17

演奏者だけじゃないよ・・・・ジャズフェスはハプニングの宝庫  月曜:ちょっと舞台裏

野外での演奏は前にも書いたけど天候との一騎討ちが何よりもリスク。幸いに今まで出演した野外のステージは雨で中止という経験は遭遇していません

じゃ天候が良ければ「万事めでたし」、かと言えばそうでも無い経験も。今夜はそんなハプニングのお話し

クリックすると元のサイズで表示します
夜のステージは照明も鮮やかで迫力満点 @ 日野皓正Hi's Band

星空を仰ぎながらのステージ鑑賞というのはなかなか素敵なもの。ステージから見ていると、客席ではカップルやファミリーがそれぞれ思い思いに楽しんでいる様子。広い会場だと後方には屋台が並び、斜面の会場だと見上げるほど上からこちらの様子を見下ろしている特等席を「せしめた」ツワモノも。

僕の大好きなギタリスト、道下和彦君とのヴィブラフォンとギターのデュオで夏の暑い盛りにライブハウスからジャズフェスまでグルグルと回った時の事でした。

前日は山の中のキャンプ場で開かれるジャズフェスで多少の湿度はありましたがまずまず快適なステージ環境。すり鉢型の底にステージがありキャンプファイアー等も出来る施設で、山の中腹にはテントやバンガローもあり、(後で昇ってみましたが)満天の星空の中で一際照明で明るく照らされたステージが円形に広がるというなかなかの眺望。このジャズフェスは当時二日間連続で開催されていたのでテントやバンガローに泊まって二日間ジャズ三昧するファミリーやカップル達とステージの後、バーベキューで盛り上がったりしました。

クリックすると元のサイズで表示します
Duet w/道下和彦(g) @ ジャズフェスツアー
出番は午後7時頃。午後4時から始まったフェスティバルもまだ宵の口

さて、明けて翌日もピーカン

午前中に次の会場へ

。。


今日の出番は午後3時半と早め。日曜日なので午後1時からフェスティバルは始まっている。車のエアコンもフル稼動しているのにジトジトと汗が滲む暑さ。
午後2時会場到着。ここは野外音楽堂が備わったかなり大きな会場。通用門から入ってバックステージまで車で乗り付けられるので楽器の搬入が楽だ。

「これで入口から人力で搬入だったら完全に俺達溶けてしまうよなぁ。」
「ほんまですわ」

車からヴィブラフォンとギターを降ろし、汗をぬぐいながら組み立てステージ袖にスタンバイ。
「おはようございま〜す」

誰よりも早く我々を見つけて声を掛けてきたのは本日のPA担当のO君。彼とはこれまでにも何度も一緒に仕事をしているので今日の音響は何の不安もない。

「おはよう。それにしても暑っついねぇ」

口から出る言葉は皆「暑い」ばかり。主催者の人達と挨拶の後楽屋でひと休み。例によってコーラをガブガブ飲む、飲むから汗が出る、出るから喉が渇く、渇くからコーラを飲む、飲むから・・・もういいっか。
とにかく手から飲み物が離れない。



とにかく暑い。
そろそろ、という事になりステージに戻る。
スタンバってたヴィブラフォンとギター・アンプは既にステージにセットアップ。マイクやモニターの交換が行われていた。

ピーカンの午後3時。風はピタリと凪ぎり、身体からもう吹き出す汗も無い。
二人ともサングラス姿でステージへ。

正面から照明の強力なライトが照りつけてまったく見えない。横にいる道下君とステージ袖のスタッフの合図しか見えない。
キューと共に演奏をスタートさせる。デュオだから小じんまりしているかと言えば、この二人にかかれば縦横無尽に何でも出来る。ギターからはディストーション・サウンドまで飛出す。だからどんな広い所でも平気。
先行した僕のソロが終わりギターのソロへ。かすかに客席からの拍手が聞こえる。随分遠くに聞こえる、ま、野外の場合風で音が流される事もあるし、と気にしなかった。
1曲が終わり、さて、MCとなって照明が落ちて(暗くなって)

びっくりした



な、、ナント



会場に客が



いないではないか



いや、正確にはステージの「ひさし」の影が出来る超ステージ間近にグチャグチャ〜と固まっている集団と、超後方の木立の隙間にウジャウジャ〜〜、そしてサイドの木立の隙間にもウニョウニョ〜〜と、拡散している。

ひえ〜〜

「何だかみなさん避難してるようですが、聞こえてますかぁ〜!」と言うと
「ウォ〜〜!」と応える。
「どうしたの〜?」と問いかけると
「た・い・よ・う・が〜」

よく見るとこの野外音楽堂は「真北」を向いていて、当然午後3時となるとステージの真上後方から直射日光が客席を直撃。だからステージを見上げる事もままならない。
何という作り
さっきのバンドが終わった途端「こりゃ、たまらん!」とワサワサ民族大移動があったらしい。

「それじゃあ、そのまんまでいいから、次の曲いくよ〜」
「イェ〜イ!」

何だか真ん中に誰もいない野外の客席、いや正確には「芝生」を見ながら演奏するというのも、これまた不思議な体験。
来るべき所に拍手が(かすかに)聞こえるので「よし」として演奏を進める。

やがて少しずつ太陽が傾くにつれ、客が木立から芝生へ徐々に戻ってくる。1曲毎に50メートル前進。曲間のMC毎に客席を見るとそれがわかって可笑しい。
1曲終わると50メートル、また1曲終わると50メートル(笑)

野外はステージを見る客席もハプニングの宝庫のようです

さて、明日は

★7月18日(火)午後8時より(午後6時半Open) @ 横浜・関内『KAMOME
出演/赤松敏弘(vib)+荻原亮(g)+村井秀清(p)=DUETS
料金/3000円(学割あり)
予約/問い合わせ:045-662-5357(KAMOME)

御来場お待ちしています。
ステージからの直射日光はございませんので御安心を(笑)

おしまい



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ