2006/7/23

つかの間の交流  日記

今夜は住んでる街の花火大会だそうな
しかし、かな〜りガスってます(11:00am現在)
花火は快晴の時よりも多少曇っている時の方が乱反射もあって綺麗に見えると聞いた事がありますが、これでは・・ねぇ。

あちこちで大雨による災害が発生しているようです。被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。また、行楽でお出かけの方はくれぐれも雨に御注意を。


さて・・・
日々いろんな光景に遭遇するものです
僕は何でも観察するのが好きなのでそうなのかもしれませんが、
よく面白い光景に出会うんですねぇ、これが



夜の中央線


殆どの席が埋まる程度でまだ深夜帰宅泥酔ラッシュにはなっていない。
発車ジングルが鳴り終わる寸前にチューハイ缶片手の小柄なおじさんが飛び乗ってきた。
ちょうど僕の目の前に唯一おじさんが座れそうなスペースを見つけた。

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「ごめんちゃい!」そう言ってその隙間にピタリと座った。
グビ〜っと旨そうにチューハイを飲むおじさん
と、隣を見ると体格の良い白人青年が座っているのに気が付いた。

「やあ!コンニチワ。分かります?コンニチワ」
この辺り酔っていると真にスムーズなコミュニケーションだ。

「ハイ。コンニチワ」と青年。なかなかの好青年のようだ

それに気を良くしたのか、おじさんはその白人青年に自分の事を日本語でベラベラ話し出した。


「わたし、漁師ね。まぐろの、こーーーんなでっかーーい」


と反対側で本を読んでいるビジネスマンの本をジェスチャーでポーンと弾くのも気にせず、まぐろの大きさを説明するのに夢中だ。


「まぐろ、ね、まぐろ。わかる〜?」
「ソーリー」

「そっか、あ、じゃーね、これどーよ。わたしね、アメリカ行ったことあるよ」
「???」

「ニューヨーク、フロリダ、ニュージャージー、、、」
「オー!ニューヨーク、イエス・アイノウ」
「それっと、カンサスシティー」
「カン、、、ホワット?」

「う〜ん、なんて〜んだ、町、町だよ。カンサス〜」
「オー!カンザスシティー!」

説明で喉が乾いたか、おじさんココでチューハイをグビッ〜


「わたしはね、アメリカ大好きよ。ほれ!」
と胸のポケットにあったラッキーストライクを徐に取り出し

「これしか吸わん!」
と今にも銜えそうになったので慌てて青年が
「ノーノー、ノースモーキング。ダメダメ」
と征する。

「お!あんちゃん日本語わかるね〜、ダメはノーね」
「リトル、、ネ」

おや?
この辺りになって僕は気付いた

彼は日本語わかってるじゃないか。
視線を送ると彼は微かにウィンクを返してきた


「あの〜さ〜、わたしはアメリカ大好きなんよ。でもロシアは嫌い!」

おじさん缶チューハイをグビグビ飲み干して、丁寧に座席の下に置く。
(あ、コラコラ、それは昔のボックス席の電車のマナーでしょー、と言いたくなるが我慢)


「わたしのおじいさん、ロシアで槍で突かれて首切られてポイされた。だからロシアは嫌い。わかる?首。。。ポイよ、ポイ!」

と首に手を当てて切られる仕草に夢中で再び反対側で本を読んでいるビジネスマンの肘を突き飛ばす。

「ソ〜リ〜、ニホンゴ、スコシシカ、ワカリマセン」

おじさんのジェスチャーにもそればかりで返す。
僕は可笑しくて笑いを堪えるのに必死だ。

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と、終点東京に着く。

僕はこのままだと顔がニヤけてしまうので早めに席を立つ。
後ろでは「グッバ〜イ、グッバ〜イベイビー」と昔の歌を歌い出すおじさん

ドアが開いてエスカレータで降りようとすると、あの青年が追っかけて来た。


見ず知らずながらお互い一緒にエスカレータで降りながら笑う。
「大変だったねえ」と僕。
「ヨッパライノトキハ、ワカラナイフリヲスルノガ、イチバンデス。オモシロイ、オジサン、デシタ」

「とてもファニー、でも悪い人間ではないね」
「アルコール、ガ、ハイルト、ダレデモ、アアデス」

「何処まで帰るの?」
「チバ、デス」

「そうか。じゃ気をつけてね」
「ハーイ、オキヲツケテ〜!」

エスカレータを降りて二人左右に別れた。


おしまい



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