2006/8/21

演奏者は皆せっかち?・・・・・譜面  月曜:ちょっと舞台裏

ジャンルを問わず演奏者の多くは皆“せっかち”かもしれません。
クラシック系の人がジャズ系インストルメンツの曲を「巻き物」のような譜面にして必死で覚えて演奏しているのをよく見掛けますが「みんな気が長いんだなぁ。。。」と思っていたのですが、それはどうも違うようです。

普段ヴィブラフォンで演奏する曲の大半(譜面)には僕らなりの「掟」があります

(1)譜面は出来るだけ最大4ページ以内に納めるのが理想
(2)極力反復記号を用いて「全体の構成」を分かりやすく
(3)なるべく「見やすい音符」で記す

ハッハハ、そんなの簡単じゃんって思うよね。
ところが曲によっては、曲は完璧に出来たけど、さて、譜面をまとめる段階で、何処に反復記号を使って、どのようにコーダやセクション(リハーサルレター)をレイアウトするかで、作曲している時以上に頭を使う事があります。
それと言うのも(1)の最大4ページ以内が理想、つまり演奏中に「譜めくり」なんて誰もやってくれないわけで、どの部分で次のページに進むのか(譜めくりの必要な箇所)を考えなきゃならんのです。
3ページだと譜面台になんとか広げられるけど(1ページA4サイズ)、4ページとなると1枚はどこかで譜めくりする事に。いろいろと考えて演奏者が覚えやすい構成で譜面を作るしかないですね。

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しかし、それは曲やアレンジも完成した時の話しですから、あれこれ考える、と言ってもまんざら楽しくないわけでもないんですが、クラシック系の人と演奏する時はかなり事情が違います。
「譜面に書けば何でも弾けます」

確かにそれは最初からわかってはいるのですが、これが結構面倒だ、と思えるんですね。
10年以上前にクラシックの人とユニットを組んで演奏活動をやった事があります。
ジャズの人とは違う「音色」へのこだわりと「音の表現」の多彩さに普段とは違う充実した時間が持てました。何か新鮮で飽きない音楽に近付けたと思います。
が、、、、
このユニットでライブやラジオ、イベント等をこなして行く内に、新しいアイデアはどんどん浮かびますが、他にもいろいろとやっていると、このユニットの為に譜面を作っている時間が足りないのです。アイデアじゃなく、譜面を書く時間がないのです。。。。トホホ、、

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その時に思いました。
「どこかにヘッドギアでも付けて頭の中の音を自動的に譜面におこしてくれる機械はないのか〜〜」

・・・・・・

そんなのありません


あったら絶対にバカ売れです


誰か作ってちょーだい

結局、譜面に何でも書く、というのは限界があるなぁ、と実感しました。作曲家やアレンジャーの「その」根気を尊敬します。ホント。
所詮、コードネームを見て大半の時間をその場で作っているジャズ屋ですから、根気というものが、この方面で欠けているのでしょう。

ヘッドギアの代わりにコードネーム、そういう事だったのですね。

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時代はどんどん“せっかちに便利”になり、今では手書きの譜面を書く事もなくなり、全てパソコンに入力するだけ。

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こんな僕ら演奏者は“せっかち”なんでしょうね。


と、


思っていましたが、

クラシック系の人も、結構“せっかち”なようです。

お願いだからコードネーム覚えてよぉ。。
ちょっとでも自分で和音ぐらい分析しなよぉ。。

もとい

ねぇねぇ、ミクシィーやブログもいいけど、せっかくパソコンあるんだから自分達の演奏する譜面ぐらいパソコンで作りなよぉ。。。(未だに手書きとは・・・・)
出来ればアレンジも自分達でやりなよぉ。。パソコンで音が出るんだし。。。

譜面依存症から脱却しようぜ


パソコン持って無いって、、、、
ううん。。。。。。

実は意外と若い人に多いんですよ。
ううん。。。。。。どーする

あっ、また譜面探しに行くの?
自分で作ればいいのになぁ。。。。やっただけ何が足りないかわかるのに。
演奏するだけしか考えてないって、ひょっとすると僕らよりも“せっかち”じゃない?

おしまい

2006/8/20

目黒でザッツ・マリンバ!  日記

今夜は目黒へ行ってきました。目黒は20代の半ばから渡米するまでと、帰国後しばらくの間は頻繁に通った街です。帰国後の3ケ月は知合いのスタジオに居候させてもらった事もありバブル以降の日本の事情はココで勉強させてもらったものです(笑)。
「へぇ〜、今、日本ではOLの人が投資ファンドに夢中なんだ〜」
「ボディコンってなに? お立ち台ってな〜に?」
「イカ天ってナニ?」・・・・・

たった数年間で浦島太郎になってしまう不思議の国、ニッポン。
目黒で過した時間は驚きの連続でした(半分以上はなぜか腹を立てていましたが・・・笑)
言わば今日の原点が目黒だったと言えるでしょう。

で、街を歩きながら随分久し振りだと思ったら、一昨年の12月にベースの須藤満氏の「STEPS NIGHT」でBlues Alley Japan(BAJ)に出演した時以来、実に1年半以上も目黒は御無沙汰していた事になります。

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目黒と言えば「権之助坂」

今夜は同じBAJで、僕の弟子界隈では通称“王子”ことSINSKE君のBirthday Live にお呼ばれでした。
時間の都合で後半の1セットしか見れませんでしたが、途中EMPを1曲使っただけで、ほぼ全編をマリンバで奮闘していました。

今回は彼の新しいアルバムの発売記念も兼ねているようで、アルバムのコンセプトが「マリンバ1本」に絞られた事から興味深く見る事ができました。
編成もピアノとパーカッションのみなので音響的にもバランスは良いだろうと。

僕がSINSKE君のマリンバを見るのは、これで二度め。前はまだ彼がベルギー留学中の一時帰国の時のリサイタルでした。もう4年以上も前の事です。
その時に彼の演奏を見て、従来のマリンビストには無い「空気」を感じて大変興味を持ったのでした。なぜか女性の多いマリンバの世界にあって、彼独特の表現方法が新鮮でした。不思議なものでネットを通じて彼とのやりとりもあって、その数年後にはそんな彼を教える事になったわけです。

偶然にもデビュー前とデビュー後のステージを定点観測(?)しているような感じになりましたが、マリンバという楽器を使った現在の若手の中では最も意欲的な存在になったと思います。元々SINSKE君の中に潜んでいた「空気」が衣装を着て楽器の前に出てきたのでしょう。

マリンバという楽器は実に多彩な音楽に順応します。その表現力の幅はヴィブラフォンの数倍はあるでしょう。
ステージを見ていて、その「幅」というものを、これからどのようにSINSKE君がコントロールして行けるのかによって、この楽器の将来の一つの道があるように見えました。

偶然にも前回のマリンバ、バイオリン、ピアノという小編成と今夜の編成はその比較にちょうど良い大きさでしたから、ホールとライブハウスの違いは差し引いても経過はかなり正確に把握できたと思います。

まぁ、毎週会ってるわけなのでそこから先は本人とゆっくり。

マリンバという楽器の今までの素性をギッシリと詰め込んだ彼のアルバムを是非チェキラ!
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ズバリ、そのもの、
『SINSKE/That's Marimba』(SONY)
8月23日発売

詳しくは左のリンクにある彼のブログから。

おしまい

2006/8/19

危機管理・・・・・  日記

ちょうど不在中に東京は大変な事になっていたようです
たった1本の送電ラインが事故で遮断されただけで百何十万世帯にも影響が出るばかりか、地下鉄や私鉄まで停まってしまったという・・・・
このブログを御覧になってる人で被害に見舞われた方も多かったのではないでしょうか。

幸い僕が住んでいるところは何も影響がなかったようです。帰ってから確認した限りではパソコンも正常、電話、テレビ(例の地デジ認証カードも異常なし)、冷蔵庫・・・・ホントに停電というのが今の生活では一番管理のウエイトを占める存在になりつつありますね。

そう言えば、その少し前の東京地方はやたらと雷雨が続いていましたが、落雷によって建物のオートロックに支障が出たケースが多かったようです。
修理が混み合って何週間もオートセキュリティーが正常に働いていなかったとは、何の為のセキュリティーなのかと思ってしまいます。

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朝焼けの新宿は今日も『太陽にほえろ』です/自室より

さらに原油価格の高騰でガソリンの値段に利用者の頭も沸騰していますね。こんな事になる前に電気自動車を本気で開発するべきだったでしょう。今のテクノロジーを考えると今さら「化石燃料」をまき散らす車に買い替えるのもどうかと思いつつ静観していますが、一向に中途半端なハイブリッド停まり。

あ、でも、今回のような大停電になると、電気スタンドでチャージ出来なくなって困るか・・・・じゃ、ハイブリッド?
いえいえ、自走しながらある程度充電出来れば電気スタンド頼りにならないんじゃないかな。

送電線のバックアップがまったく同じラインの左右というのも、何だか本気で危機管理というものを考えてないような気がします。
て、言うか、そんなレベルだったのかよ〜、とちょっと恐ろしくなりました。
だって、その鉄塔が倒れたらどうする? 家庭のタコ足配線に気を付けましょう、と言ってる場合ではないですよね。

バックアップ発電機がある所でも、供給の持続性には限界があります。
ホストコンピュータが一時的にダウンするだけで金融機関は大変な事になるのですから、一般との接点の窓口統廃合が過剰になるのも考えものです。

便利なようで、一旦何事か起こるととっても厄介な時代になりつつつあるように感じてしまいますね。
便利の度合、というものも、これからは考慮した発展を望みたいものです

おしまい

2006/8/18

例えばBend奏法はこんな時に・・・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第二十一回目の今日は装飾的な奏法であるベンド(Bend)の実用例についてのお話しです。

ヴィブラフォンやマリンバは、タダ叩いているだけに見えますが細部に渡って様々な装飾的な奏法を組み合わせて音色に変化を持たせています。
マリンバに比べると音の減衰時間が長いヴィブラフォンはそれらの装飾テクニックが昔からより発達しています。

ヴィブラフォン独自の装飾テクニックの一つであるマレットダンプリングの応用によるピッチベンド(Bend)奏法。その奏法については4月21日の金曜特集『余裕があれば使ってみよう!装飾的なピッチベンド奏法』で実際に解説しましたが、どんな曲で使うとより効果的であるのかを知っておくと表現がより豊かになりますね
物事、何よりもまずイメージをつかむ事から始まります。

ピッチベンド奏法を世界中に広めたのはゲイリー・バートン氏。1960年代後半の作品でマレット・ダンプリングを含めた今日広く使われている装飾的な全てのテクニックを開拓し完成させていました。ゲイリー氏の音楽が他のヴィブラフォン奏者と一線を引いていたのは、マイルス・デイビスよりもロックを早くジャズに取り入れただけではなかったのです。


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『LOFTY FAKE ANAGRAM/Gary Burton』(RCA/1967年)

半年前に録音された前作『ダスター』でロック・ギタリスト、ラリー・コリエルをメンバーに加え話題になりましたが、こちらはヴィブラフォンの装飾的なテクニックがより完成されてギッシリ詰まった注目作でした。その中で2曲(Fleurette AfricaineとMother of the Dead Man)で初めてベンド奏法を披露しています。13歳だった僕の耳には音程が故意に下がるヴィブラフォンの音色が強烈に焼き付きました。


ところが、ピッチベンド奏法を演奏に取り込んだヴィブラフォン奏者がそれよりも前にもいたのです。

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『ENSADINADO/Fats Sadi』(MPS/1966年)
ファッツ・サディ。
伝説のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトなどとの共演もあるベルギー生まれのヴィブラフォン奏者です。このアルバムは1966年3月21日にドイツで録音されていますから、上記のバートン氏のアルバムよりも前になります。ホームページの掲示板でも2002年に投稿諸氏の間でサディ氏の事が話題になりました。当時バートン氏は24歳、サディ氏は恐らく40代半ばより上だと思われますから斬新なプレーヤーです。このアルバムはLPで発売された後ずっとオクラになっていたのですが、突然今年(2006年)になってCD化されています(掲出した写真はLPのもの)。誰かこの掲示板を見たのでしょうか(笑)。普通このピッチベンド奏法は4本マレット奏者が使うのですが、サディ氏は2本マレット奏者だったので、マレットに特色があったのではないかと想像します。(4本の場合ピッチベンド用に1本ゴムのマレットを用意する)
軽快にスイングするモダンジャズで、ピッチベンドもちょっとユーモラスに聞こえる所が面白いです。
いつごろからサディ氏がベンド奏法を使っていたのかは不明ですが60年代半ばまでには使っていたという記録ですね。


次は、

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『Love Play/Mike Mainieri』(BMG/1977年)

8月4日の特集『Independent Grip』で紹介したマイク・マイニエリ氏もピッチベンドを使っています。このアルバムでもタイトルソングのバラードでベンドが効果的に使われていますが、後半の部分を聴くと単音ではなくコードサウンドも一緒にベンドしているので、シンセヴァイブにキーボードのようにベンド装置が装着されていた可能性もあります。
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マイニエリ氏の使っていたシンセヴァイブ。ムッサーグリップにも注目

シンセヴァイブのエフェクションと相まって、とろけるようなベンド・サウンドが今聴いても「ドキドキ」します。
いやぁ、ほんとカッコいいッス
このアルバムからもう30年も経とうと言うのに、マイニエリ氏が使っていたシンセヴァイブを上回る発展がヴィブラフォン自体に無いのは少し残念ですが、、、

最後は、
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『UNDERSTANDING/Bobby Naughton』(JAPO/1971年)
これはいわゆるアヴァンギャルド・ジャズと呼ばれるシーンで活躍していたヴィブラフォン奏者のアルバム。エール大学でのコンサートとスタジオでの録音をまとめた作品です。ファッツ・サディ氏がモダンジャズの中で、バートン氏がコンテンポラリー・ジャズの中で、マイニエリ氏がフュージョン・ジャズの中でベンドを使っていたように、アヴァンギャルドのシーンでもベンド奏法が使われていた例です。

まとめると1960年代後半から70年代前半にかけてヴィブラフォンのピッチベンド奏法は世界的に広まり、装飾テクニックとして親しまれている奏法なのです。


僕のアルバムでもピッチベンドを使ったものがあります。
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どこかで見掛けたら・・・・どこで使っているか聞き耳を立ててみて下さい

おしまい

2006/8/17

たまにはBigBand Jazzの事など・・・・・  木曜:Jazz & Classic Library

ヴィブラフォンという楽器をやっているとビッグバンド・ジャズを聴く機会が少ないのですが、今までに好んで聴いたビッグバンドがいくつかあります。とは言え、いわゆるビッグバンド・ジャズの王道と呼ばれるカウント・ベイシーやデューク・エリントンとは少し趣きの違ったバンドが多くなってしまうのは、
片手に2本もバチを持っている事に免じて許して頂きたい(←なんのこっちゃ!)

まず今日のビッグバンド・ジャズの基準と呼ばれるのは、やはりこのバンドではないかと思います。

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『CONSUMMATION/The Thad Jones & Mel Lewis Orch,』(SS/1970年録音)

いわゆる“サド=メル”のネーミングで親しまれているビッグバンドで、世界中の学生ビッグバンドが必ずお手本とする軽快で都会的なモダニズムに溢れたアレンジが好印象。実際に彼らはビッグバンド・ピースを全米のカレッジバンドに放出し全米をくまなく回ってビッグバンド・ジャズの普及に大きな功績を残しています。今では全米のハイスクールにまで浸透し、多くのミュージシャンのジャズと出会う切っ掛けが“サド=メル”であったりします。彼らのサウンドの口当たりの良さが支持されているのでしょうね。このアルバムではジャズ&ロック的な曲もあって、なかなか70'sなグルーヴがイカシてると思いますよ。

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『FELLINI712/Kenny Crake & Francy Boland Big Band』(MPS)

アメリカの“サド=メル”に対してヨーロッパにはこの“クラーク=ボーラン”ビッグバンドがありました。ケニー・クラークは元々アメリカのミュージシャンでしたがフランス人のピアニスト、フランシー・ボーランとこのビッグバンドを組んでからはヨーロッパを拠点に活躍しました。音楽というのは面白いなぁ、とこのバンドを聴いた時に思いました。同じコードをどの様に組み立てるかでバンドのサウンドカラーが出ますが、“サド=メル”がどちらかと言えばマイナーセカンド(短2度)の響きを随所に目立つように使ってソリッドな音に仕上げるのに対して、“クラーク=ボーラン”は同じマイナーセカンドでもずっと後方で響くようにバランスして中低音をくっきり浮かび上がらせるのです。“サド=メル”が陽気なアメリカ人のお喋りとすれば、“クラーク=ボーラン”はちょっとおすまししてファッショナブルなフレンチ風とでも言いましょうか、こんなにお国柄がスコアに反映されるとは面白い対比です。同じ12個の音の組み合わせなんですけどね。


さてココからはガラリと変わって、ググッとスピリチュアルなビッグバンドですゾ

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『Let My Children Hear Music/Charles Mingus』(CBS/1971年)

その行動自体がスピリチュアルだったベーシスト、チャールス・ミンガスが残した大編成作品の中のビッグバンド作品。別にオーケストラ作品もある。僕がミンガスの音楽に初めて触れたのはビーバップの終焉として名高い“ジャズ・アット・マッシーホール”がLPに復刻された時で、実はこの時マッシーホールは客がガラガラで、演奏者も諸事情で完全に「オカシク」なっている中で一人真面目に演奏していたが耐え切れずに途中で帰ってしまった、という記述を見て「いいなぁ」と思ったのでした。マッシーホールの録音は後日ベースをオーバーダビングして発売した、というからその辺りいかにも終焉的で「ますますいいなぁ」と。その後の作品もいくつかは聴いたものの、演奏の途中で演説が始まったりでイマイチ、ミンガスという人がわからなかった。ところが、スコアリングされたこの“Let My Children Hear Music”を聴いた途端に、「あ!」っと今までの伝説が一つの糸となって繋がった気がしました。即興演奏が一番個性を売り物にしているはずなのに、譜面に書かれた音の中にヒントがあったなんて。以来ミンガスの音楽はとてもカラフルなんだと僕は思っています。

僕はギル・エバンスも大好きですが、今回はスピリチュアルという事で書いていますのでちょっと違うように思います。

で、どうしたものでしょう、、、、、、この人のビッグバンドは完全に僕をノックアウトしてしまったのです。

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左/『OTHELLO BALLET SUITE/George Russell』(Flying Dutchman/1967年)
右/『LIVING TIME/Bill Evans & George Russell』(CBS/1972年)

ジョージ・ラッセルを初めて聴いたのはピアニスト、ビル・エバンスに夢中になっている時だった。だからビッグバンドを聴くつもりで買ったわけではないのだけど、発売当時「エバンスの異色作品」と盛んに雑誌に書かれていたので迷わず購入。それが“LIVING TIME”だった。
そして、それは見事にハマッタ
このLIVING TIMEではスタジオにほぼ二つのビッグバンドを配し、ラッセルが提唱する「リディアン・クロマチック」のコントラストを見事に実践している。オクターブを分割し同時に二つの調を演奏するビッグバンドをバックにソリストが行き来する壮大でまるで大河のうねりのよう。これはホントに凄い。

何を隠そう、このアルバムを聴いてからビッグバンドにも興味を持つようになったのです。

そして最後は、一番最近買ったBig Band Jazz。

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『NONSEQUENCE/Mike Gibbs』(PVC/2001年)

ドイツ組とアメリカ組に分かれて録音されたギブスの二つのビッグバンド。時を超えてもこの人のスピリチュアル・サウンドは健在。何も言う事はないですね。

おしまい

2006/8/16

犬も歩けば・・・・ジャズメンに当たる?  ■“WE LIVE HERE”夏休暇日記

WE LIVE HERE

明日からは東京。このブログもレギュラー構成に戻ります。



最終日・松山から

犬も歩けば・・・・と言いますが、本日は私用で実家から信号一つの三越へ。

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『松山三越』(松山市一番町)

子供の頃は遊び場でした
当時はもう少し小振りな建物でしたが、大人も子供も“わくわく”する場所でした。松山店は今年で開店60周年だそうです。両親の時代から三越派なので店内に顔見知りの人も多く、行くと必ず誰かに会います。お偉いさんになった人も多いので、なるべく見つからないように歩きます(笑)。

おや?アーケード側のエントランスに何やら人だかりがしています
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どうやらバンドが演奏しているようです。
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今日はトリオの演奏のようですが・・・・・

おっ

早速演奏者にジャズメン1号発見
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吉岡英雄(b)

夜のライブハウスで会う事が多いミュージシャンに昼間会うと何となく不思議です。向こうも僕に気がついたようでお互い照れ笑いしてしまいました。こういうのって結構照れくさいんですよ。
ここでは毎日誰かが演奏しているので、実家に帰った時うかつにも地下の食品売り場で肉や野菜を買って、ネギなんか飛び出したまんまに通り過ぎると目撃されていたりします。「昨日三越でネギ買ってたでしょ〜」とかって(笑)。いいんです。近所で食料品売ってるのはココだけなんです。

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ピアノを弾いてたのは越智さん。トランペットが専門です。何度かお話した事のある人です。後ろのお客さん、へばり付いて見てます(笑)。

演奏が終わって楽屋でミュージシャンと三越のH内マネージャーにご挨拶して帰りました。よかった!今日はネギ持ってなかった(笑)

そして。。。

夕食後午後10時を過ぎ再び徒歩5分のドラマー櫻井さんのお店“Key Stone”へ。。。

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『Key Stone』(松山市三番町1丁目10-13 トキビル3F)

エレベータのドアが開くといきなり店内からサックスやドラムの音が聞こえてきました。毎週火曜日は20代のジャズメンが出演しています。明日の松山のジャズを支える若手のツワモノ達です。

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“Zojil-4”リーダー・渡辺一弘(sax)
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烏谷澄香(p) 高橋直樹(b)
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河北洋平(ds) とカウンターで飲んでる常連のF岡氏。

渡辺君はアルトサックスに加えて最近テナーサックスにチャレンジ中、烏谷さんは仕事の合間に関西までジャズピアノを習いに行ってる努力家、高橋君と河北君はまだ学生ですが高橋君はすでにあちこちの店で活躍し、河北くんはドライヴの効いたビートを叩き出しています。
チックコリアのバド・パウエルを始め、今夜はかなりチャレンジャーな選曲です。僕らも若い頃に思いっきりやりたい事をやりながら、お店やお客さんからいろんな事を学びました。いいですね、そういう迎合しない姿勢って。

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結局途中からでしたが、彼らの若々しい演奏を最後まで聞いて帰りました。

今日はいろんな所でジャズに当たった一日でした。ワン!(?)

WE LIVE HERE

さあ!戻るゾ。

終わり

2006/8/15

お盆は手品で・・・・・  ■“WE LIVE HERE”夏休暇日記

WE LIVE HERE
列島大移動のみなさんお疲れ様
自宅や実家での〜んびり〜のみなさん、暑中お見舞い申し上げます

と、言うわけで、只今実家の松山。
昨夜に続いて実家界隈のジャズ関連のお店で一番近いドラマー堤さんのお店“WBGO”へ。堤さん始め松山のジャズミュージシャンと出会った高校の頃の事はHPの「音楽体験記-2」で紹介しています。昔はみんなジャズ喫茶拠点でしたが今はそれぞれにライブハウスやジャズバーなどジャズと関連した店を経営しつつ元気に演奏活動をやっています。地方の街でもジャズで生計の成り立つ数少ない街。実家界隈にはそういうお店がたくさんあります。

さて、その中でも堤さんの店、近いです。なんせ実家から徒歩75歩(笑)

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Jazzとマジックの店『WBGO』(松山市一番町2-1-1飛鳥ビルB1)

地下に階段で降りると・・・・

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やっております、マジック・ショータ〜イム
カウンター越しの超至近距離で繰り広げられる手品の数々。。

目の前で起こる妙技に皆「え〜?」「うっそ〜!」「ひゃ〜」の連発。

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堤さんはジャズドラマーであると共にマジックの世界でも仕事をしています。また地元のFMラジオでのジャズ番組のDJから、司会業、イベントの主催まで、とにかく松山の音楽・芸能界では欠かす事の出来ない人です。
僕が高校の頃に初めて会った頃からそのマルチな活躍振りは一向に変わりませんから凄いです。話していていつも思うのはジャズに対する情熱です。昨夜のKey Stoneの櫻井さんといい、やはりこの世界の先輩の話にはいつもそれを感じて好きです。

寄ると閉店の午前3時頃までいていろんな話をします。なんせ17歳のヴィブラフォン奏者の駆け出しの頃から僕を知っている人ですもんね。

堤さんのマジックでパッと何十年もワープして、あの頃の自分を見てみたいものです。
きっと・・・・・笑えますよ
ビールを飲みながらそう思いました。

続く

2006/8/14

期間限定の・・・  ■“WE LIVE HERE”夏休暇日記

お盆休み突入で日本中右往左往です
この混雑振りを「賑やかで休日らしい」と楽しんでいる人がいましたが、僕は未だに理解出来ません。人が「わくわく」する瞬間もそれぞれですねぇ。
さて、お盆という事で実家のある四国は松山へ

風流豊かに盆踊りや花火大会、縁日で屋台を冷やかして、、、、と書きたいところですが、実家界隈では風流のみじんもなく、ただでさえ混雑している街路を三日間も車両通行止めにして「松山おどり」というのをやっていますから都心部は大渋滞 にしては住人は一向に盛り上がらないから不思議な祭りです。

実際のお祭りは秋にあるので、こちらは企業色が濃いからでしょうか。
同じ四国でも徳島の「阿波踊り」や高知の「よさこい踊り」に比べると松山と高松の夏祭りはパッとしません。面白い事に人口が多い方が盛り上がってないという不思議な現象。市民主導型と企業主導型の違いもありますが、こうも温度が違うとは、何か考えなくてはなりませんね。かと言って「よさこい風」に振り付けを自由にしたからと言って盛り上がるとは限らない例なようにも思います。
祭りや踊りに対する思い入れが徳島や高知とは違う気がします。
オリジナリティーでしょうかねえ。
夏の大きな野外イベントがどんどん続かなくなった90年代後半の教訓を活かしてほしいものです。

さて、そんな実家界隈の喧騒から離れるには、やはりジャズのある店でしょう(←単に好みの問題)
実家の徒歩5分圏内にはそういう店がたくさんあります。
皆むかしからこの地でジャズを広めて来たミュージシャン達が経営しています。
で、最も松山滞在時に通うのがドラマー櫻井さんのお店「キーストン」。
エレベータで3階に上がり、店のドアをあけると。。。。。

います、います

カウンター席には常連のF岡さん、隣にはへーさん。前に会った時からお二人が口を揃えてお奨めのジンギスカンの店、まだ行けてないんですが、今度の滞在中にチェキラしたいものです。(他にもいろんな松山の情報をココで得るのです)

さて今日はカウンター担当のI君オリジナルのカクテルを賞味。

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その名も“桃源郷”

I君は岡山県から松山の大学に来て作曲を専攻しています。岡山と言えばマスカット、そして白桃 僕も高校から岡山の学校に行ってましたから、その味は保障済み。で、その中でも超ブランドの清水白桃をジューサーにかけ、焼酎とリキュールをベースにしたカクテルが桃の採れるこの時期限定の“桃源郷”となるわけです。

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まあ、贅沢に清水白桃をまるまる使っているのですから、自然な果実の味わいをたっぷりと楽しめるお奨めの一品
キーストンへお越しの際は是非ご賞味あれ! 
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“桃源郷”作曲者のI君。いつも汗まみれで奮闘しています

と、その流れを横から見ていた「へーさん」がI君に「ピーチのリキュールある?」「はい」「じゃあストレートでちょっとちょうだい」と、、、、、、フッ、フッ、フッ。へーさんが何を考えているのか大体の察しはつきます。

絵に描いたようなベタな流れで、桃源郷に添えられた白桃の果実にリキュールをかけてパクリ!
ううん。。。。。。「こりゃ旨くないな」と。
みんなから、「そりゃ旨くないよー。果実は漬け込まなきゃ」と一斉に突っ込まれて撃沈(笑)

しかし転んでもタダでは起きないへーさん(酔って自転車の置き場所は忘れますが・・/笑)。
隠し玉を脇から登場させました!

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“すず音”(一の蔵酒造/宮城県)

発泡酒ですが、日本酒とは思えないカクテルのような甘味とすっきりした後味に一同
「ほッほう〜」
そんなこんなでへーさんが自分の株を下げたり上げたりしながらキーストンの夜は更け行くのでした。

今日はパソコンの前にじっくり腰を据えて書いたのでちっともショートコメントじゃなかったですね。四国・松山より暑中お見舞い申し上げます!

続く

2006/8/13


WE LIVE HERE
どこも夏祭り盛りのようで・・・・

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街のそこかしこから出囃子ならぬ音頭、いや、サンバが聞こえ
一団が連を組んで踊っております。




その連は通り過ぎると・・・・

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待ちかねた通行人が横断連を組んで道路を横断して行きます。


なんだか。。。。。

車を遮断しているのに、踊る人と通行する人が交互に行き交う様は

車のラッシュ以上に混み合っていておかしいですね

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こちらも同じで、踊りの一団が去ると・・・・

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横断歩道を慌てて通行人が渡って行きます。
そんなに急がなくても踊りの一団はバックしないんですが・・

もっと面白いのは、踊りのメンバーの親族の方でしょうか。
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沿道から声援を送るものだと思ったら、
最近は、デジムービーや携帯片手に連を追っかけます
それはそれで良いのかもしれませんが・・・・・・
運動会じゃあるまいし、周りの目や迷惑を考えないのでしょうか・・・

落ち着かない祭りが増えました

と、ブログネタに拾ってる自分にも呆れたものなのですが・・・(笑)
落ち着いて観る祭りは、
どこの街にもないのでしょうねぇ。
でも、なぜ日本でサンバなのか? 疑問は残りました。
第一に、一人もサンバのステップを踏んでないゾ。
せめて、全うなサンバステップや生のパーカッションで盛り上げてほしいものです。
中途半端はダメ!

続く

2006/8/12

創意工夫の・・・・  ■“WE LIVE HERE”夏休暇日記

WE LIVE HERE


日本人は創意工夫の天才かもしれない・・・・・




・・・・・





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日本のどこかのラーメン屋の駐車場にて




残念ながら午後の準備中でありました

続く



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