2006/9/16

そろそろいいんじゃない?  日記

アメリカではニューヨークを中心とした音楽ムーブメントがあるのと同様にウエストコーストを拠点にした音楽ムーブメントもある。ニューヨークと同じイーストコーストでもボストンを中心とした音楽ムーブメントがある。広いアメリカ大陸の事、シカゴ、テキサス、ニューオリンズ、とそれぞれの地域で独自の音楽ムーブメントが存在していて聴くと楽しい。ジャズ一つとってもそれらは明らかに違う個性を持っている。ジャンルを外せばそれこそ無限大だ。

じゃ、日本はどうなのかな?
そんな事をここ数年知りたいと思っていろいろと聴いている。
それと言うのも、やはりネットによって各地のミュージシャン達との繋がりが広がっているから東京にいても他の土地で何が起こっているのかがわかる時代になったからだろう。ましてマスメディアというフィルターを抜きにしてダイレクトに繋がれるんだから便利な時代になった。

垣根が無くなったのは地理的な事だけじゃない。
東京にいるジャズミュージシャンだって全員に会う事などないのだけど、ネットでそれぞれが思う事を自由に発言しているから興味のあるミュージシャンのサイトを見れば納得する事だらけ。年代もキャリアも関係ない繋がりが出来る。

若手ドラマーに橋本学君がいる。数年前に何度か一緒に演奏した時の印象が残っていたので、ある時、彼の名前をGoogleで検索したらすぐにサイトへ辿り着いた。
見ると子供の頃からECMを聴きながら育ち、かなりコアなフェバリット・アルバム(オレゴン)の紹介コラムなんかがあった。「ほっほう〜」と時々見ているのだけど、つい先日は「マイケル・フランクスが大好き」とあった。「へっへ〜」。一緒に演奏した時に「何か」印象に残ったのはソレだったんだなぁ、と思いながら読んだ。いわゆる「聴いてきた物」が一致しているという事なんだろう。それにしてもオレゴンとマイケル・フランクスが繋がるというのは僕と彼ぐらいのものだろう(笑)
早速に11月に彼と共演する事を楽しみに決めた。(11月25日土@横浜KAMOME)

先日名古屋の若手ピアニスト後藤浩二君のライブを観に行った。随分前から友人のピアニスト小曽根真氏のサイトなどでも名前を見掛けて「どんなピアニストなんだろう?」と思っていた直後にバークリー時代の同窓生でトロンボーン奏者の谷口知己君がプロデュースするレーベルから彼のアルバムが発売されたので買ってみた。そしてそのピュアな感性がとても気に入っていた。2年前に神戸で谷口君と共演した時に彼とプロデュース談義をした事もあってどんな作品をリリースしているのかに興味もあった。
その後名古屋に行った時もお客さんから後藤君の名前を何度も聞き、名古屋をベースに活躍中のヴァイビスト山下真理ちゃんからも幾度となく彼の素晴らしさを聞いていた。

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『Reminiscence/後藤浩二』(Newburry Street Music/2003年)

東京には東京の、名古屋には名古屋のミュージシャンがいるのだから、当然音楽の何処かに違いがあってしかり。食べ物も言葉も違うのだからそういう部分ってこれからもっと自然に生かすべき時代だと思う。先日やっと会えた後藤君のステージは溌溂としたもので、今度二人で何が出来るんだろう? とイメージを浮かべながら楽しんだ。もう彼等の世代になれば名古屋も東京も大阪も全てホームグラウンドだ。
彼とは11月に名古屋でデュオを(11月1日水@名古屋スターアイズ)

そんな風に考えてたら、この秋は久し振りにいろんな「初」が生まれそうだ。
松山の若手ミュージシャンともツアーをするし、今はちょうどピアニスト川上さとみさんとの打ち合わせを行っている最中(10月20日金@新宿・西新宿三井ビル・サロンコンサートでDuo)。この数年考えていた事やそのままになっていた事が少しずつ形になる気配。

昔は何処かで共演した事が切っ掛けでそれから何かが始まるものだったけど、今は会う前にいろんな事がダイレクトに飛込んで来るし、自ら興味を持てば何処へでも、誰とでも繋がる事が出来る。そういう時代がやっと来たんだねぇ。
ホント、楽しみが増えます。いいんじゃない、そろそろ自由にやったって


おしまい



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