2006/11/6

プログラム・・・  月曜:ちょっと舞台裏

「すいませんが、先日お願いした当日の曲目をメールで送ってくださ〜い」
「は〜い。。。。。」

ううん、、、
確かにそうだよなぁ、曲目。
何やるかわからないと、お客さんこまるもんなぁ。。

ううん、、、、、

コンサート等の企画関係の人から必ず問われるこの質問。
実はとっても悩むンです

何を悩むかって?

プログラムに載せたら、絶対ソレやらなきゃならないじゃないですかぁ。。
実は当日、しかも楽屋を出る間際に曲目を決める事が多いジャズの世界では、何ヶ月も前にコレを聞かれると、即答出来る人はまずいないでしょう。

だってレパートリーはたくさんあるし、コンサートの目的がアルバムの発売記念とか、具体的に明確な場合を除くと、ホント、悩んでしまうのです。

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僕と現在ドイツで活躍中のヴァイビストMathias HausがバークリーのBPCで行ったDouble Concertのプログラム。日独対決ヴィブラフォン合戦(笑)というのがこの日のコンサートのウリだったのかもしれない。

この頃はまだ学生でしたから、いろいろと日々の成果を限られたチャンス(年1回のBPCコンサートと各学期に一度ずつのリサイタル)で一気に発表するという事で曲目も出せたわけです。

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学校だってメディア向けに宣伝しますから、半年前には何をやるかは明確でした。

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しかし。。。

それはあくまでも「学生」の間の事。
プロとして演奏するようになれば、そんな悠長な事で生活が成り立つはずがありません。
毎回自分の曲、人の曲、広く知られた曲、、、、怒涛の勢いで曲を演奏しなければならないから。
そのサイクルに慣れてくると、知らない内にレパートリーは星の数ほどに増えますから、曲で構成を考えるよりも共演者とのバランス(演奏のイメージ)で考えるようになります。何をやるか、よりも誰とやるかに比重が置かれるわけなんです。
すると益々曲の事は、、、、、、

ううん、、、、、
「すいませ〜ん、何曲載せますか?」

場所によってはコンサートの広報で新聞のチラシや広告、マスメディアで事前にそれを告知する場合もありますから、イメージと照らし合わせて曲目を考えなきゃならない。。。

ううん、、、

と、言いつつも、、、頭のどこかで、、

「コレ、当日やりたくなかったらイヤだよなぁ〜」

が過ぎって益々決まらない。。

クラシックの演奏会は半分が曲目で客を呼ぶと言います。その流れなんでしょうねェ、、これは。クラシックの人は随分前から曲をさらって必死になってるからゴールも出しやすいけど、こちらにはさらさら「さらう」という習慣がないからなぁ、だってジャズはその場で決めて行く音楽だし練習した事を人前でやっても面白くないし、、ううん。。。

でも僕らの事を知らないお客さんにどーやって来てもらうの?って言われると、確かにこれは重要な事なんです。まぁヴィブラフォンはまだ珍しい楽器の部類に入っているのでヴィブラフォンの「生」という事だけでも済む場合もあるんですが、、

そう言えば、他のバンドでも曲目って間際に決めるものなぁ。中には本番が始まってから決まるバンドもあるし、さらに中には決まった曲をやってても途中から全然関係のない方向に演奏が膨張して、それはそれで客席も盛り上がっていたりするからなぁ。。。わけわからん世界なところが面白いんだけど、、、

「もしもし、先日来お願いしているプログラムの件ですが、今日が入稿日なのでお願いしますよ!」

「あ、はい。では、カクカクシカジカ」

「わかりました。これでヨロシ」

「あ、それでですねぇ、欄外に小さくでいいですからこう載せてください」

「?」












「曲目は当日変更の場合あり」


おしまい



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