2007/2/9

呆れてしまったよ・・・ある試験の公評  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第四十一回目の今日はヴィブラフォンにまつわる固定観念でちょっと呆れたお話しです。

おかげさまでこのブログは毎日たくさんの方に御覧いただいています
各曜日毎の固定客のみなさんや、毎日御覧いただいている常連客のみなさん、はたまた何処からともなく通り掛かったサーファーのみなさん、ともに毎日数百人のリスナーの方に立ち止まっていただいて感謝の限りです。
最近は赤松の更新ペースに“完敗”(笑)して週末に「まとめ読み」されている方も多い事がアクセス・データからも読み取れます。
(はい、ソコ、手を挙げなくてよろしい/笑)

地味〜な楽器、言わばインストルメンタル界のローカル選手とも呼べるヴィブラフォンやマリンバのお話し専門の毎週金曜日も、難しそ〜な技術のお話しから気軽なコメントまでいろいろ実体験の中で「もしも、あなた“も”、間違って、万が一ヴィブラフォンを手にしてしまったら・・」という目線で、かな〜り個人的な事を書いていますが、実際のところ「まんざら役に立たない事だけでもない」と、御覧いただいているのがアクセス数からもわかります。「これこそがヴィブラフォンである」などと個人趣味を押し付けているわけでもありませんから“軽く読み流して”もらって結構なんです。

そんな中、先日ちょっと“呆れた”事があって、僕自身今後その事を払拭する為に本腰を入れようか、と思っているところです。

今週ヴィブラフォンのレッスンに来た弟子●さんが妙に落ち込んでいた。

「どうしたの?」と聞くと、そこで●さんから語られた話しは21世紀に耳を疑うような内容でした。これではいつまで経ってもヴィブラフォンなんてローカルのローカルだなぁ、、、ううん。今日はあえてその事を取り上げてみます。

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●さんは東京の有名音大でパーカッションやマレットを専攻しています。学校の試験曲に今回はEmmanuel Segourne氏の「ヴィブラフォン コンチェルト」を選びました。この曲は昨年東京の他の有名音大に通う弟子Yさんも取り上げていて、マルチパーカッションの曲以外で試験を受けたいという●さんに薦めたのでした。
曲は二部構成で、一楽章は70年代ECMのチック・コリア&ゲイリー・バートン風の抽象画的な作品、二楽章はコンテンポラリー・ミュージック的なアプローチの激しい作品。
まだ日本ではそんなに取り上げられていませんが、一楽章はECMジャズそのもので、ジャズ・ヴィブラフォンの入口(接点)としてはとても良い曲だと思うので興味のある方は譜面を探してみると良いでしょう。(よくクラシックでジャズ風と唱ってメロディーとコードが無茶苦茶な曲がありますが、この曲はとても“まとも”でちゃんと考えられています)

さて、試験の後に●さんは何人かの試験官に演奏の公評を伺いに行ったのです。
(偉いなぁ、僕なんか一度もそんな事伺った事無かったっスよ/笑)

試験官はクラシックでは高名な先生方。

どんな公評だったのか、僕も興味があったので「それで? どうだったの?」と。

曰く、

「なぜモーター(ヴィブラート)を回さなかったの?」

???
そういう指定(モーターONとか)の無い曲です。
曲を聞けばチック=ゲイリーというサウンドを模して作られてるとあからさまに(失礼!)わかる作品。
この曲には細かいボーイング(弓弾き)やベンド奏法の指示があるのでモーターを回すと効果が半減(特にベンド)します。
第一にモーターのON/OFFを繰り返すとプロペラの正位ストッパー機能が付いたヴィブラフォンじゃないと音圧に影響が出てしまう。そういうのクラシックでは気にしないのかなァ?

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この頃僕も「なぜモーターを回さないんですか」と言われた経験あるな(1982年/ANNEX82)

別の試験官の方は、、

「なぜ高音側を叩く時にペダルを左足で踏まないの?」

マルチパーカッションの方なのでこういうコメントが飛出してきたのだとは思いますが、音域がマリンバほど広くない(両手を伸ばせば届く範囲の)ヴィブラフォンでペダルの踏み交えというのは“絶え間なく”ペダリングとダンプニングをする曲ではかえって難しい、と言うか意味がありません。
ヴィブラフォンでは軸足というのが演奏上重要です(左右どちらでも良い)。

●さんが落ち込んだのも、想像が付きます。
誰一人として音楽的なコメントが出無かったからです。良い悪いのどちらでも出れば●さんも落ち込む事は無かったでしょう。
まぁ、コメントするに取るに足らない演奏だったからか、曲だったからかもしれませんが、、、それにしても楽器の「機能」に対するコメントしか無いのはいただけませんでした。(ちなみに昨年のYさんの学校ではそんな事は一言も出てなかったので学校と指導者によって大きく傾向が異なるのが今の音大ですね)
あまりに可哀相だったので試験を録音したMDを聴いてコメントしました。ココのF#m7とDMaj7(#11)の繰り返しのところはね、、、とか(^^;。


追記しますが、モーターを回す事が良いとか悪いとかというナンセンスな意味に今日のブログを受け止めてほしくはありません。
そんな事はどちらでも良く、演奏者と演奏する音楽がフィットしていれば良いのです。
他の楽器(例えばサックス)でビブラートの掛け方に個々の違いがあるなんて「当たり前」の事。好きか嫌いかで片付いてしまう事で、ヴィブラフォンや演奏の良し悪しを付けられては困りモノですね。

まぁ、例えば・・・ですよ、
僕は紅ショウガが好きじゃないので、お好み焼きの具や豚骨ラーメン屋や牛丼屋で紅ショウガがオプションとされている所を贔屓にします。(全然例えになってねぇー)
支離滅裂になってきたので本日は

おしまい



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