2007/2/10

ヴィブラフォンの楽しいお話し  日記

作業の合間にブログをアップしながら音楽を聴いたりしていますが、最近はネットの普及もあって各地で活躍する“元気”なヴィブラフォニストの演奏を楽しむ事が出来ます。

これがまた、実に楽しいんだな

ヴィブラフォン専業のプロミュージシャンはみなさんそれぞれに贔屓のミュージシャンがいる事でしょう。世界的に人材不足とも言われるヴィブラフォン界ですが、ネットだとそれが幸いし、実にいろいろなプレーヤーがプロ、アマ合わせて様々な音源を発信しているので検索すると「あらま!」と思うような演奏が探しやすくて重宝してるんですね。最近特にヨーロッパが多いですねぇ。

海外は言うに及ばず、国内に目を向けても思わず「イエイ!」と聴きながらうなずいてしまうような“気持ちのいい”プレーヤーのサイトに出会う事があります。ヴィブラフォンにまつわる仕事を正業としないプレーヤーの事をアマチュアと一括りにするのには抵抗がありますが、その中でもお気に入りの人を今夜は紹介したいと思います。

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『REUNION BLUES/伊佐津和朗』(DMJ/2003年)

本業は歯科医ですが、彼ほどの腕前になるときっちりとギグをこなしてプロ活動も盛んにやっています。それもそのはずで、僕が東京で演奏活動を始めた1980年代前半(彼はまだ学生だったと思う)に出演していたライブハウスに置いてあった情報誌『ぴあ』のミュージシャンズ・インデックスのヴィブラフォン(略号vib)で都内のライブハウスに毎月のようにこの名前を見掛けていたのですからかなりのキャリアの持ち主です。(彼の名前は“かずお”なのですが、最初は何て読むのか解らなかった/笑)

その後間接的に彼の事は聞いていましたが渡米したりですっかり疎遠になっていたところ、10年ほど前にHPを立ち上げるとネットを徘徊していたヴィブラフォンの仲間達と出会い、彼らから「ヴィブラフォンの情報ならスゴイ人が松本にいますよ、世界中のヴァイビストのコレクションもあって、本人も演奏しますよ、ジャズ歯科医院を持ってます」という情報が入った。誰かと思ったら、それが彼だったのです。後に彼らヴィブラフォンの同趣向者がネットで集まって日本ヴァイブ協会を立ち上げて、現在彼は二代目の組長?に就任しているようです。

前置きが長くなりましたが、この彼のアルバム「REUNION BLUES」は僕のお気に入りです。僕とスタイルは違う(彼は深くミルト・ジャクソン氏を敬愛していて、もちろんモーターを使ってビブラートを掛ける)んだけど、僕にはミルト氏よりも“グッ”とくるんです。それはきっと今までに見て来たものが近いからじゃないかと思うんですよね。世代的にも近いし、物事の捉え方も彼のブログなどを読むと笑いのツボもほぼ同じだし(笑)、ごく自然に受け止められるからなんじゃないかなぁ(団塊の世代とは違う日本の高度成長期も見て来たし)。これは僕が音楽をキャッチする時にとても重要な要素で、そこで発している音の何処かに共感できる空気が存在するからかもしれません。「音楽に国境は無い、しかしちょっとだけ違いがあるからいい」というのが僕の持論なんです。

前にも書きましたが、彼のこのアルバムを晴れた日曜日の午後にコーヒーをすすりながら聞くのが好きなんです。なぜだか“わくわく”してしまうのですね。


横浜のアマチュアバンド「ネクスト(NKST'sと書くそうです)」でヴィブラフォンを弾いてる西村公貴さんという人。まだお会いした事のない人ですが、六本木のセッションハウス「ファースト・ステージ」に乱入(笑)している弟子N崎嬢からお名前を聞きネットで検索したら演奏を聴くことが出来ました。
ネクストHP
西村さんは僕と同じスタイルですがN崎嬢によれば彼はまったくの独学でヴィブラフォンを演奏しているそうです。僕もヴィブラフォンは独学で始めましたからまったく同じで、そういう人の演奏を初めて聴く時は固定観念を捨てて頭の中を真っ白にして楽しみ所をキャッチするのです。これも“わくわく”する瞬間です。
ネットを介して聞こえてきた西村さんの演奏は「とても良い音」がしました。
良い音とは、その人がこだわっている事の結晶という意味で、雑念の多い人の演奏はプロであれアマであれそれなりの音にしか聞こえない(僕が勝手に思う)ので、次の曲に進む事なくクローズします。
ちょっとウケを狙おうとか、取るに足らない事を肥大化させた俗っぽい演奏とは違うピュアーな世界と音色が聴く耳に心地よいのですね。
もちろんプロではないので完成度は様々ですが、そこで触れられる「その人」に巡り会える事が楽しいのです。

こうしている内にも世界の何処かで、また新しいヴィブラフォ二ストがいろんな“わくわく”を抱えてネットに登場していると考えるだけで楽しいじゃありませんか。

おしまい



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