2007/2/19

遂にムッサー社ヴィブラフォン輸入の可能性無くなる  月曜:ちょっと舞台裏

今日は裏話しとしても、大変ショッキングな報告をしなければなりません。

ヴィブラフォン奏者や関係者は勿論、全国のパーカッション関係者、及び音楽教育指導の方々も含めてこの問題を深く受け止めて下さい。そして打開策があればそれぞれの方法で実践し情報をみなさんに向けて公開して下さい。

なぜなら・・・・


少なくとも年内のヴィブラフォンの輸入の道は完全に閉ざされてしまったからです。

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事の経緯は。。。。

昨年4月に施行猶予期間が終了した「PSE法」は多くの音楽関係者からの非難を浴び、一部適用外の措置が嵩じられたものの、未だに多くの指定電気部品を含む楽器(及び楽器周辺機器)を販売停止に追い込んでいます。
そもそもは「家電」部品の「老朽化による不慮の火災等の事故を抑制する」目的が「PSE法」施行の理由で、それ自体には何の不満もありません。
しかし、大いに不服があるのは、そのPSE法が適応された「家電」に、「楽器」が含まれている事です。
「家電」は冷蔵庫やテレビ、エアコンなど常時電源を入れたまま利用する物と常識的に思うものですが、利用する時だけ電源を使う(又はコンセントに差し込む)楽器をも「家電」と見なして規制するのは大きな間違いとしか思えません。

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昨年様々な音楽家や芸術家が反対運動を起こし、それによって一部の適用除外項目が楽器等の一部で見られたものの、

たいへん不可思議な事に、

当初はリストアップされなかった海外製のヴィブラフォンの「電動部品」にPSE法の規制を掛けてきたのですから、利用者、関係者、販売者はたまったものではありません。

海外規格を受け入れないというのは、世界産業の流れからの孤立を意味し、しいては「国産の携帯電話」のように、グローバル規格から外れ「国内でしか通用しない」国際競争力の無い産業や構造を増やすだけで、そのツケはやがて利用者が不便を強いられるようになると危惧します。

この流れによって、昨年の7月以降、アメリカのMusser社のヴィブラフォンは国内販売にストップが掛けられたままです。(他の海外メーカーも同じ)

これは新品が入らないだけではありませんよ。
現在Musser社のヴィブラフォンをお持ちの方が「電動部品」でリペアの必要に迫られた時、その純正パーツも輸入販売出来ないのです。

さらに滑稽な裏事情をお話しすると、Musser社の「電動部品」を生産しているのは、日本国内のメーカーなのです。自国の輸出製品はおとがめ無しで、それが一旦外国製品の部品として組み込まれた途端に規制を掛けているのですから、この国は何を考えているのでしょう?と、海外からは非難されます。

国内販売の代理店と相談して、モーターを外したモデルの輸入をアメリカのMusser社に伝えたところ、

『Without Motor sectionの受注は受けられない』

という回答が先日代理店を経由して返ってきました。

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関係筋によれば、現在Musser社のヴィブラフォンはアメリカ国内の販売が絶好調で現在の日本の市場状況(PSE法の影響など)に対して危機感が無いようです。
(販売が好調に加えて向こうからすれば、お前の国のメーカーが作ってよこしているモーターを装着している製品なのに、なぜお前の国で規制されるんだ?と思うでしょう、、、ねぇ。ホントに奇妙な国になっちゃってますよ、国際的感覚では)

この返答をもって、少なくとも年内のヴィブラフォンの輸入の道は完全に閉ざされてしまいました。
それどころかこのままだと、日本からMusser社のヴィブラフォンが消えてしまう危機に直面しています。

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国産メーカーのヴィブラフォンが悪いというのではありませんが、国産品の場合、今度はJIS規格(工業規格)の制約が鍵盤の材質に影響を与え「音色」の点で海外メーカーとの間で差が生じて苦戦を強いられている現状があります。
(海外の基準よりも日本の工業規格のほうが厳しく、工業製品としての純度も高いのですが、それが楽器として良い結果に結びついていない事は国産メーカーも認めています。限られた条件の中での国内メーカーの努力は製品に反映されているのですが、、、)

世界最大のベストセラーで、国内にも多くのユーザーを持つMusser社のヴィブラフォンが、このような危機に面している事をお伝えするのは僕も長年のユーザーの一人として辛いですが、これからMusser社のヴィブラフォンを購入しようと心待ちにしている皆さんに、この現状をお伝えしなければならないと思いアップしました。

PSE法の適用品目から楽器を除外せよ

当面、残る手は個人輸入しかないのでしょうか。。。
マリンバも人事ではありませんよ。世界規模の環境保護運動との関連から。。。

どうやら楽器に厳しい時代がやって来てしまったようです。

おしまい



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