2007/5/10

続・マスタリング完了  ■Produce Notes レコーディングルポ

本日は昨夜のブログの続き・・・

某氏の熟読によりこの音響ハウス近辺の夕食デリバリー事情はバラエティ豊かである事が判明。その影響からか横にいた多賀谷社長は早期に「では今夜は洋食にしましょう」と発言。確かに街の洋食のデリバリーは最近珍しくなった。さすが銀座だ。

後発のアルバム“S”の2曲目が終わったところで夕食タイム。
マスタリング・エンジニアの石井氏はそうでもしないと作業を絶え間なく継続しそうな気配(笑)。一気にアルバム二枚分だから気合入ってマス!

レコーディングもそうだが、食事は気分転換の必須アイテム。酷使する耳休めも兼ねているんだ

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『オムドラ&メンチセット』いい感じで昔の洋食屋さんしてます!しかもボリューム満点

オムドラ?

そう、ドライカレーをオムしたものにメンチカツが付く。たっぷりサラダでボリューム満点。何より嬉しいのはちゃんと皿に盛られている事。味気ないプラ容器じゃない。

そう言えば、このメンチ、関西以西ではミンチと言う。僕も子供の頃から洋食屋のミンチカツで当り前と思っていた。挽肉もミンチ。
ところが東京へ出て来て一番最初に驚いたのが「ミ」がみんな「メ」になっている事だ。最近の精肉売り場では「挽肉」の表示が増えたが昔はみな「メンチ」だった。慣れない頃は違和感があったが、慣れると場所によって使い分ける。
ある人によればメンチというのは東京だけで他はみなミンチだ、とも。

僕の生まれたところでメンチと言うと喧嘩の時の「ガンを飛ばす」という意味で「メンチを切る」という方言がある。物騒だ。だから決して東京以外で「メンチ下さい」と言わないように(笑)。
別の人によれば挽肉を作る機械の事をミンチと読んでいたのでミンチが正解、という説もある。
そのせいか最近は東京の洋食屋以外ではメンチという言葉を使わなくなっているようだけど、真意の程はわからない。



さて食事も終わり再びマスタリングルームに戻り作業再開。
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マスタリングというのはレコーディング・スタジオで録音したレアな音を10の容量とすると、一般のCDが再生出来る5の容量に音を集約させる作業で音の圧縮のような感じだ。その時に全部の楽器の響き方をなるべく10の形で残せるように整理整頓してゆく。臨場感や音の締まり具合など。立体的に起こせるものは起こして、ぼやけている部分は掃除して整理して行く。

ヴィブラフォンやマリンバの音はココで時々納まらない事がある。レコーディング・スタジオのミックスの状態では容量もあるので多少の音圧を伴う音でも綺麗に納まっているのだけど、入り口の狭い門を潜らすと思わず悲鳴を上げてしまう事がある。昨日も書きましたが録音の時にリミッターを使うとそういうピークを機械的に処理してくれるのですが、音の細かいニアンスまで変わってしまうのでインストものでは裏技になります。リミッターを外すと強い音は強く、弱い音は弱く、とダイナミクスの幅が広くほぼ演奏したままで、上手い人はそのままに、あまり上手じゃない人はそれなりに、、、となります。
これを恐れるとリミッターに頼ってしまい、何でも平均的な音にされてしまうのですね。

さて、そう言う事でリミッターのお世話にほとんどならないで記録されてる音は狭い入り口では時々暴れん坊のようになって大人しく納まってくれませんから、これを納める為にマスタリングがあるわけです。

ヴィブラフォンの場合は大きな音ではない意外な所にそれは潜んでいます。
一番多いのがペダルを踏んでのオブリガート。実は一度に沢山の音板が鳴ると振動が互いに共振しうねりを発生させます。この「うねり」がどうもデジタルは苦手のようで、何の気なしに弾いたオブリガートがビビリ音(デジタルノイズ)となって現れるのですね。ミックスの音源ではまったく聴こえない箇所にその「うねり」が潜んでいるのです。

ちょうど5曲目に入ろうとした瞬間。


地震

午後9時過ぎに茨城県を震源とする小さな地震が発生。
ビルは最初縦揺れし、その後共振からか横揺れが収まるまでしばらく時間が掛かった。
約10分の中断の後、機器に異常がないようなので作業再開。
デリケートな機械が多いので振動は大敵。データの書き込み中でなくて良かった。

そんなこんなで午後10時半。二つめのアルバムの曲間を決めて曲毎の処理が完了。これからはCDプレス用のデータに書き込みながら、全曲を曲順通りに再生しながらノイズのチェック兼ねた最終確認を行う。

ここまで来ればゴールはアルバム二枚の合計演奏時間が大よその作業終了の目安となる。二枚で約110分、日付けの変わる午前0時半には終わる予定だ。

今度は今作業をした後発のアルバムから始める。
順調に作業は進むかに見えていたその時だった。。。

5曲目の途中で突然音の反復。デジタル的なトラブルだ。
コンピュータを再起動させて再び1曲目から取り直し。祈るような思いで作業開始。

すると今度は2曲目で同じ症状が発生。

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予期せぬトラブルに慌ててスタジオを飛び出す石井氏

この手のトラブルは珍しく
再度コンピュータを再起動させて三度目の冒頭。
今度は事無きを得て最後までスルー。朝のスタートから14時間後の午前1時過ぎ。

みなさんお疲れ様!

さて、これで音は準備完了。
続いてパッケージの仕様等、ジャケット関係の打ち合わせがレーベルと始まるわけだ。

続く



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