2007/7/24

ニコタマと不思議な赤レンガ  火曜:街ぶら・街ネタ

ニコタマと言えば二子玉川。まずは街ブラの基本は駅。

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東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅

二子玉川はフタコタマガワと呼ぶけど地名ではない。てっきり二子玉川という町名があるのかと思っている人も多いかもしれませんね。この名前が浸透しているのはやはり東急電鉄の「二子玉川」駅の存在が大きいのでしょう。東急電鉄は地域開発がとても上手な鉄道会社だからです。「田園調布」もそうですね。

正確に言えば駅のある付近が「玉川」地区で、多摩川を渡った神奈川県川崎市高津区が「二子」という事なのです。

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川崎側からの二子玉川 右は橋上に架かる東急二子玉川駅

二子玉川の名前が有名になったもう一つの理由。それはまぎれもなく、この施設によるものが大きく、今でもランドマークに代わりありません。

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『玉川高島屋SC』

日本で最初の郊外型ショッピングセンター(SC)。今日全国津々浦々にSCはありますが、それら全ての原点がココにあります。

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このフレーム細工のガラス張りのデザインが70年代チックでなんとも好きですねぇ。70年代に全国を旅するとこれに似たデパートがたくさんありました。だからどこか懐かしい感じがするのですね。

1969年のオープンから今年で38年。都心型のデパートが近郊に出店する際のお手本と呼ばれたこの建物。古いけど綺麗にメンテされていて、どことなくスクエアな建物の中に曲線を取り入れた感じ(例えばエスカレータの曲線や中央ロビーのソファーや柱など)が今見ても新鮮な感じがします。
南側に建てられた新館との間に何本ものスカイウォークがあったり、なかなか大胆なデザインもあります。新興のSC(最近は海外を真似てモールと呼ぶ)が大胆そうで実は軽量な作りでどことなく安っぽさが隠せないのに比べると、堂々とした造りはさすがと言えます。

二子玉川周辺は90年代のバブリーな時期に都内では珍しく大規模開発が入りませんでした。なのでいつ来ても変わらない安心感があったのですが・・・・

どうやら遂にココにもその手が延びてきたようです。
それが証拠に駅前にあったマクドナルドやドッグウッドプラザが移転してもぬけの空。
この一帯を中心に再開発とやらが始まる気配です。
ふうーっ、また何処にでもあるような再開発ビルが建つのでしょーかっ、てちょっと残念かな。

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表通りと反対側の二子玉川駅東口の昭和の風景も再開発までとなりそう

そうそう、二子玉川と言えば、いつも通る度に気になっていた場所があるので、そちらへ向かう。駅を東口に抜けてそのまま直進するとすぐにある。

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二子玉川を東西に横切る多摩堤通りを車で走る度に、横にこんもりとした土手があるのだけど、所々それが途切れて、その部分が赤レンガになっているんだな。
こういう構造物は大体が鉄道や道路の旧路線跡におおく、赤レンガは特に鉄道の橋脚部跡に多く見られる。いつも混んでる多摩堤通りなのでキョロキョロするわけにも行かないから気になっていたんだな、これが。

と、言うのもこの辺りはかつて渋谷から国道246号の路面を走る東急玉川線(通称玉電)があったので、その引き込み線か何かの遺構かと思ったからです。この玉電は現在各地の路面電車に投入されて話題になっているLRT(低床式路面電車)の先駆けといえる車両が日本で初めて走った土地。二両編成の丸みをおびた愛嬌のある姿から「ペコちゃん」の愛称で親しまれていました。それが証拠に2000年8月までは地下鉄の名称が「新玉川線」だった事を覚えている方も多いでしょう。(現在は二子玉川以遠に合わせて田園都市線に名称が統一された)
尚、玉電の分線であった下高井戸線(三軒茶屋〜下高井戸間)は現在も東急「世田谷線」として存続。LRTスタイルの新造車で統一され、かつて「ペコちゃん」と呼ばれた玉電車両(200形)を現代的にアレンジした車両が毎日元気に走っている。

さて、本題。

本日やっと長年の疑問にピリオド。

その赤レンガの正体とは・・・

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「玉川西陸閘」
陸閘は「りっこう」と読むのですね。漢字変換で苦労しました(笑)
う〜ん、日々勉強だなぁ。。駅の反対側にも同じ構造の東陸閘があります。
水門と同じように水の流れを調整するもので、これは陸にあるから陸閘なんだそうな。この数十メートル先が多摩川なので洪水などの時には、中央にある溝に仕切りを差込んで堤防の役目をする施設なんだそうな。随分古いもので既に役目を終えているのかと思ったが、ちゃんと説明書きがあるところを見ると現役なのかもしれない。
でも、そうなるとこの先の住宅はどうなるのだろう?

ともあれ、ニコタマの不思議な赤レンガの謎は解けたのでありました。

おしまい



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