2007/8/3


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第六十回目の今日はマレットの直交です。

直交と言っても意味がわかりませんよね。
マレットの持ち方の中でヴィブラフォン奏者が標準としているバートングリップの右手の形について、のお話しです。

今週の月曜日のブログでこのブログのリスナーでもある神戸のヴィブラフォン愛好者takiさんに向けた個人的な解答を写真でアップしたら、yurimariさんからバートングリップの使い方について質問が寄せられました。要約すると、持ち方は知っているけど演奏中に使わない内側のマレットをどうすればよいか? という、まったくtakiさんに向けた解答そのものだったので急きょ今回取り上げる事にしました。

バートングリップに関しては、このブログの金曜特集第一回目に開設記念として解説(あ、シャレじゃないから、ソコ、ツッコミなし!)していますが、確かに持ち方の説明で奏法(用法)に関してはわからないか、、、なるほどですね。

僕はグリップやマレットの使い方に関してはまったくの独学です。中学校の時に子供の時から好きだったゲイリー・バートン氏の演奏写真や一瞬のテレビ画像などを見て「こんな感じだろうなぁ」と思ってヴィブラフォンを始めた時のままです。後にゲイリー氏本人の弟子になった時には自分なりのグリップやマレットワークは完成していたのでグリップに関してゲイリー氏から特に指示を受けた記憶はありません。
(田舎にいたので入手が困難だった事もあってバートン氏の4本マレットの教則本も読んだ事がありませんでした)

唯一、言われたのは「指を酷使してはいけない」という事。
takiさんのブログを見るとありますが、「バートングリップの難点の一つに右手の外側のマレットを挟んだ人差し指の皮剥けがある」とあります。
これについては僕が経験して改善した方法で回避できると思うのですね。
(十代の頃は僕もメンディングテープのお世話になり、いつも腫れて半泣きの経験があります)

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バートングリップ(赤松ヴァージョン)は見た目は殆どバートン氏と同じです(右手)
これは通常コードをヴォイシングする程度に開いた状態。

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さらにクローズドなヴォイシングをする時には人差し指を抜きます。
通常は人差し指の入り加減でマレットの開閉(閉じる時は親指をスライドさせる)をコントロール。この開閉の早さがバートングリップの特徴でもあるんです。

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左手の使い方は他のトラディショナル・グリップ等と同じ。
但し右手と同じように人差し指の入り加減でマレットの開閉(閉じる時は親指をスライドさせる)をコントロールするので俊敏さはグリップ中で一番です。

さて、ここからが本題。

ヴィブラフォンを始めた初期はクロスするマレットを中指でホールドしていたのですが、早いパッセージを弾いたりする時にちょっと力が入ってしまって、ひどい時には指が攣りそうになったりしたのです。これは23歳のころまで経験しました。

少し改善の必要を感じていた頃に、使っていたマレットを替えたら、それまで使っていたハンドルよりも少し太くなってしまったのですね。

そこでマレットをホールドする指を中指から薬指に変更したのです。理由は簡単。指が届きやすかったから(笑)
最初はマレットを握る為に替えた指使いでしたが、それと共にそれまでズ〜ッと痛い目をしていた人差し指の皮剥けが殆ど無くなったのです。

考えてみれば、バートン氏よりも小柄な僕がバートン氏と同じグリップで万事問題ないわけがありませんね。手や指の大きさは皆違うのですから。

そこで登場(?)したのがバートングリップ赤松ヴァージョン(笑)
いわば、バートングリップの亜種です。

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左右2本のマレットでスピーディー、あるいはダイナミクスをつけて演奏する時、右手は“直交”になります。(左手は他のグリップと同じ用法)

さて、その時の手の内側は・・・・

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これは軽く開いている状態の内側

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こちらは“直交”の状態

親指は完全にマレットを開く役目に徹しています。

以上が僕のグリップの秘密。
さらに改良を加えて手の中でマレットを密接させないようにしています。(スティックノイズの消去)

バートングリップで人差し指の皮が剥けて悩んでいる人は是非チャレンジを!
またスティックノイズが気になる人も是非。

え>?
そういう事を教則本にして売ればって?
ここまでの事は誰でも考えれば出来る事じゃないですか。
第一にバートン氏がいなかったら出来なかったので、これは明らかに亜種。
どうせ作るなら、もっと視野の広がる事で作りますよ。

おしまい



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