2007/11/6

懐かしい城下だけど・・・  火曜:街ぶら・街ネタ

瀬戸大橋からJR予讃線の特急で松山や高知に向かう時、四国に入って最初に城が見える街、それが今夜の街ぶら地、香川県の丸亀市。人口は約11万人で香川県では人口約42万人の県都・高松市に次ぐ街だ

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街ぶらの起点は駅から。JR丸亀駅。瀬戸大橋開通時に高架駅化。

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駅の横には猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)がある

高校が津山(岡山県)の作陽の音楽科だったので実家のある松山との間を何度往復してこの街を通っただろう。当時は瀬戸大橋も無く、岡山から宇野線を乗り継いで連絡船で1時間掛かって高松に渡り(この船上デッキでのさぬきうどんは格別だった)そこからJR(当時は国鉄)で200km先の松山を目指すのだ。高松を出て20分くらいするとこの丸亀に差し掛かる。当時の特急は丸亀には停まらなかった(高松の次は新居浜まで1時間20分間停まらなかったとは今では考えられない)んだけど、手前の土器川を渡る時から見える可愛いお城がいつも印象的だった。

毎月のように鉄道を利用する内に「たまには違うコースで帰りたいなぁ」との冒険心から高松〜松山間の長距離急行バスを利用する事もあった。特急で2時間40分の距離をバスだと4時間半も掛かったが、バスは各街の懐深く走ってくれるので街見物にはもってこいだった。もちろん当時高速道路はほんのちょっとしか出来てなかったのでバスはひたすら国道11号線を走る。一般道を走るバスにしてはトイレ付きだったりシートピッチも十分あって、予讃線で3時間10分程度掛かりしかも混雑して途中まで座れない急行列車に乗るならこちらでリクライニングを倒して寝ていたほうが良かった。(国鉄バスと四国急行バスの二社が交互に運行していたと記憶。残念ながら80年代には夜行便1便を除いて廃止されたが90年代に入り高速バスとして復活)

その中でも丸亀のバス停付近は途中の街では一番賑わっていて、アーケード街の傍にあった。鉄道から眺める街とは違った街の表情が楽しめた。

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今もランドマークの丸亀城

高校時代たまに休日を利用して高松や丸亀に足を伸ばして日帰りのミニトリップなどもやって、その時に丸亀城にも登ったりした。城内のお茶屋のような所にも“さぬきうどん”があって、もちろん食べた。城は可愛いが石垣は迫力があった。
再び城下に降りて人通りで賑わうアーケード街の店をひやかしながら歩いた。
1970年代後半の話しだ。

その後鉄道を使う度に丸亀は数え切れないほど車窓から眺めていたが、最後に降りたのは94年の日野皓正さんのバンドでのジャズフェスツアーの時、泊まったのが丸亀ニューオータニH。街の外れの埠頭にあって街ぶらどころではなかったが、それもすでに13年前。あの70年代の記憶を辿ってライブの本番前に街ぶらしてみた。

香川県はアーケード天国で、ココ丸亀もアーケード街が健在。
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通町アーケード

こちらは一筋隣り
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富谷町アーケード

ここまでの写真はライブ会場に着く前に取り合えずおぼろげながらの記憶を頼りに車でグルグル回って記録したもの。
で、当日出演の『D's Club』でサウンドチェックが終わってから本番までに再度、今度は足を使って昔の記憶を頼って街ぶらを敢行。

が・・・

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さっき見つけたアーケード街まで歩いて来たのだけど、、、、アララぁ。。

本日はウィークエンドの金曜日。時間は・・
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午後7時20分過ぎ

最近、地方に行って昔の記憶を辿って歩くと寂しくなるような光景に出くわす事が多い。ココもか・・・

それでももう一つのアーケード街まで歩く。
「お!ネタ発見!!」
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まぁ〜るい郵便ポスト

しかもアーケード内
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ただし、通行人は殆どいない・・・

ううぬ。。

あの賑わっていたバス停を探そう!きっとあそこが中心だ。

取り合えずアーケードを記憶のある城側に抜けてみる。

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車が通過するだけで人影は無し。いったいあれは何処だったんだ?
あまりの変わり様にしばし戸惑う。

が、、

よく見れば目の前にバス停らしきもの・・・

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誰もいないバス停

それもそのハズで、時刻表を見るとこの時間に走ってるバスが無いのである。今夜は深夜の東京・大阪行きの夜行バスまで無い。

丸亀は駅前が飛躍的に整備された。瀬戸大橋の開通時にだ。それと合わせて高松との電車の便数も飛躍的に増えた。編成は短いが大都市近郊圏並みのダイヤだ。高速道が開通して通過交通が一気に無くなった。国道11号線も郊外にバイパスが出来た。その郊外に大きなショッピングモールも出来た。現在どこにでもある特色のない商業施設だ。公共交通機関が無いから今後は原油価格高騰の影響をもろに受けかねない。こういう開発はもう曲がり角に差し掛かっているというのに。

街が整備されるという事は悪い事じゃない。
でも街に流入する動きを、時と場所によっては流出させてしまう。
素人の観察だけど、人口20万人以下の街が周辺環境を整備させると必ず消費者人口が流出に転じてしまっている。大都市圏であればお隣りの高松市の人口を持つ街ですら流出させてしまっている。

何かがおかしい。

本番の前の街ぶらをして、ライブの時のトークねたを発見する時もあるが、そうならない場合もある。
便利の方向を誤るとブラックホールのように何もかも見えない流れに吸い込まれてしまう。

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店に戻ると人の声が妙に温かくホッとするような安堵感。真冬でもないのに。
懐かしいけど、もうあの頃の街ではなくなっていた。
頑張れ!全国のアーケード街。

おしまい



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