2007/12/7


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第七十四回目の今日は演奏中のアクシデントと対策のお話しです。

昨日のブログにも書いたように一昨日の本番中に突然鍵盤の紐(バー・サスペンション・コード/Bar Suspension Cord)が切れてしまいました。(略してBSコード)
このところ理論的な話しが続いたので、本日は気分転換に演奏中に紐が切れた時の対処と対策という現実的な事を。

前回このBSコードが切れたのは昨年の11月。楽器の使用頻度にもよりますが、おおよそ1年に一回程度がチェックの目安でしょうか。

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現在使っているBSコードは楽器メーカーの物ではなく、市販されている紐の中から選んだものです。楽器メーカーのBSコードは前々回の張替え時に海外・国内の製品を試しましたが納得する物が見つからなかったので、どこにでも売ってる市販品を試したところ問題が無いばかりか理想的だったのでこの3年ほど使っています。
なぜか最近の楽器メーカーのBSコードだとノイズが気になるんですね。(純正品でも)


さて、本番中に切れた!
そんなに経験はありませんが、全体で見るとかなりの確率で遭遇するアクシデントです。

何とか切れた部分を繋ぎ合わそうと、慌ててフックの中でグリグリに結んでいるストッパーの部分を解こうにも経年からガチガチに固く結ばれて解きようがない、なんて経験ありませんか?

そんな時の為に、ちょっとした工夫をしておくと便利なんです。

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僕は片側のフックの「結び=ストッパー」を写真のようにフック(スプリング)先端に作っています(左側)。左側に結び目が二つあるのは、BSコードは張ってしばらくすると馴染むまでに若干伸びるので結び替えた前の結び目が残っているから。
右側は通常のようにフックの中に結び目があってストッパーの役目も果たしていますが、左側はフックの部分で結んでいるのがわかるでしょう。

こうしておくと、本番中などに切れた場合、フックからスルッと「抜く」だけで結び目を解せます。しかも結び目が固くないのですぐに解れるんです。
グリグリ結びになったのを「う〜ん、う〜ん」とか言いながら血管が切れそうになって解さなくても済むわけ。本番中に客席から「ヲイヲイ、アイツ、大丈夫か?」とか、心配される事もなく、涼しい顔で処置が出来るのです。

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簡単に結び目をフックから外せる

フックを外したら、取り合えず(ステージ上で)無くさないようにポケットに入れておきます。

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これでBSコードは緩みますから、切れた箇所を結んで応急措置が出来ます。
この間約1分。

再びフックをBSコードに通し、元のようにフック先端で結べば出来上がり。
すぐに演奏復帰です。そう、速やかに演奏に戻らなければならないのです。

ヴァイビスト、紐が切れたら、ただの人,,,,,



もう今年も終盤ですから、この際にBSコードを張り替えておきましょう。

ヴィブラフォンやマリンバの片側のBSコード(基音側、派生音側と二本ある)が切れたと言う事は、もう片方も耐久限度に達しているという事。演奏している限り紐は朽ちて行くのです。

さあ、鍵盤を外して見てみると・・・

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やはり!ありました。

で、早速二本とも張り替えに。

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だいたいこの程度の長さを余分に残すのがコツ

グリーンのBSコード登場!
楽器メーカーの物は色が地味(なるべく目立たないような配色)ですが、僕は気分転換にもなるしいろんな色が選べてもいいんじゃないかと。

で、勝手に来年のベースカラーはグリーン(ペイルグリーン)と決定しました(笑)

使っている市販品はアクリル100%。
強度的には約1年程度の耐久性ですが、なにしろ価格が安いし、どこのホームセンターでも入手できるので、いざと言う時に心強い。
様々な色や太さから選べるのも魅力です。
そして、僕が一番気に入ってるのは“ノイズ”が出ない事。

市販品ですからBSコードに代用する時はちょっとだけ細工が必要。

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先端が柔らかいので鍵盤のホールを通す時にガイドがほしい。。

で、登場するのがコレ
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セロハンテープ

これを“紙縒り(こより)”のように先端に巻きつけてホールを通すガイドを作る。
先端部分はセロハンテープだけで細くするのがコツ。

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一番幅の広い鍵盤が貫通できる長さの1.5倍程度あればOK。
これでスルスルと鍵盤を通して出来上がり。

いざ、という時に慌てない対処があれば、無駄にテンパらなくて済むんですね。

ヴィブラフォンのBSコードは細め、マリンバのBSコードは太め。
そろそろかな?と思う人は、今装着しているBSコードの端を切り取って、ホームセンターで探してみるといいでしょう。
意外と音色も変わったりするから一度はお試しあれ。

おしまい



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