2008/1/20

いいのかなぁ?・・・  日記

ちょっと変だと思いませんか?

何がって? 
ガソリン国会ってな〜に?

いわゆるガソリンに含まれる「暫定税率」という前にも話題にした不可思議な奴。
ガソリンが高騰しているから注目されるのは悪い事ではないと思うのですね。
一律にリッターあたり25円含まれる税金。
前にも書いたように、税率と言いながら利率じゃなく固定された税。
価格が高くなったら税率は下がり、安くなると税率が上がる不思議なものです。

そもそもこの設定がよくなかったという事ならわかるんですが、そこには手を触れずに高騰したから政権取りのインパクトを求めて引っ張り出して来た感じで取り上げるのはどうかなぁ。。。

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どちら(政権抗争の)の肩を持つわけでもありませんが、誠におかしな事で国会の審議を中断させられても困りモノですね。

そもそもこの暫定税率の使い道に関して、やたらと期待するのがおかしいのです。

化石燃料をこの先どのくらい撒き散らしたいと考えているのでしょうね。
車は数年先には電気自動車に移行するのですから、今さらガソリンの暫定税率うんぬんが国会の中心になるハズがないのです。

今25円安くなったからと言って、ではその目的は?と言うと何処を向いているのか定かではありません。一時的な負担軽減に見えるだけですよ。

しかし、暫定税率を残したところで、殆ど車の走っていない地域に新しく道路を作って経済効果に期待すると言うのも20世紀的な考え方で、むしろ今後メンテが必要となる既存の道路に税収を回すのが妥当でしょう。その為の税金であれば自動車ユーザーは納得するのですから。

ところが、この暫定税率を今後10年間据え置いたとしても、その10年間に電気自動車化が進むわけですから、化石燃料にまつわる税収は減ると考えるのが普通ですね。小学生でもこのくらいの足し算引き算は思い付きます。

どっちもどっち、、、、、。

電気自動車化か進んだ時に、減った分の税収を何処から補うか、を今は話し合う時期じゃないんでしょうかねぇ。。。
25円安くしても価格が下がればインパクトは消え、時間が経てばガソリン依存体勢が変わり、結局「あの時の攻防は何だったのか?」という事に成りかねません。

産業の視点から予測すると日本の基幹産業の一つである自動車産業の動き(電気自動車化)とも反比例する可能性すらあるのですね。

国鉄再建の時のタバコ税と同じで、また思い付きでやってるわ〜・・・・・な〜んて国民から思われないような、もう少し先読みの効く“大人〜”な国会にしてほしいものです。

ふうーっ。。。

さて!
雲行きの怪しいどこかの国会とは無縁に、

いよいよ登場!
1月22日発売/ニュー・アルバム
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『STREAM OF LIFE/赤松敏弘』(VEGA/¥3.150/紙ジャケ)
赤松敏弘(vib)市川秀男(p)鈴木良雄(b)大坂昌彦(ds)養父貴(g)村上聖(b)後藤浩二(p)マリンバ王子(marimba)。アルバム史上最強メンバーが集結。乞う御期待!
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1月24日(木)/新春注目のライブ
井上信平(fl)&赤松敏弘(vib)双頭バンド登場@六本木「サテンドール
w/ユキ・アリマサ(p)佐藤有介(b)安藤正則(ds)
開演:19:10、20:50、22:20、(開場18:00/3回ステージ)
料金:¥2.500+オーダー(お食事は18:00から22:45まで)
予約・お問い合せは03-3401-3080(サテンドール)
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おしまい

2008/1/18

良き共演者を捜せ!・・・・究極の練習その8  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第七十九回目の今日は「究極の練習」シリーズの8回目、練習には「良き共演者を捜せ!」です。
究極の練習その7までの理論的、用法的な事を理解してから実践すると効果倍増間違いなし(笑)

突然、練習のために、わざわざ共演者を探して来い、って風に取られると誤解なんですが、これまでにある程度のコードネームとそれにまつわるコード理論と演奏法について述べてきましたが、これらはあくまでも頭脳の整理。

これがわかれば演奏なんて簡単・・・・・(よく見かける絶対にすぐには出来ない「すぐ出来るナントカ」本)なんて事は世の中にはありません。
そりゃそうでしょう。すぐに出来てしまったらその道のプロは必要なくなりますから。
あくまでも演奏の知識としてのガイドです。

で、「良き共演者を捜せ!」と言うのは、自宅で出来る練習法の事。

昔からよく言われるのが「ジャズはレコードやCDと一緒に演奏して学ぶ」という事。
理論を知っていても音楽にはなりません。
譜面が読めただけでも音楽にはなりません。

要は、貴方がどれだけ音楽を好きで、聴きながら吸収して楽器で発言しようとしているか、です。

その発言が何かの裏付けを得ていたとしても、体得するにはやはり音楽を聴いて、同時にエナジーを表現する、という感情表現が備わっていなければ聴き手を説得する事は出来ないのですね。

どんな簡単な事でもいいんです。
レコードやCDと一緒に演奏してみましょう。
まずはリズム感が増強されるはずです。

ジャズの曲の場合、よくあるのがアドリブのコピー譜を練習と偽ってパラパラ音出ししている事。これは確かにリズムの増強には繋がりますが、同時にコードの仕組みについて知識が伴わなければ意味がありません。
そのフレーズがどんなコードやコードスケールから生まれているのかを知らなければ100回演奏しても蓄積するものはほんの僅かです。それはただの真似でしかないからです。

人間は一人一人個性が違うように感情の起伏も感覚も異なります。
なので、どうせ真似をするなら、その音楽全体の真似をしましょう。

今、貴方が好きな音楽があるなら、それを自分の楽器を使ってレコードやCDと一緒に奏でるのです。奏でる内に、一体自分はこの音楽の「何処」が好きなのかを自分の楽器で見つけられれば最大の収穫です。
自分が好きな音楽の中に楽器で入り込むのですから“フンコー(興奮)”して当たり前。この“フンコー”がなければ、その音楽に自分の楽器で触れる実感が掴めないのです。

もしも好きでたまらない音楽が無い、今探している最中、という人は手元にあるジャズ叉はジャズ風の音楽の中で自分の楽器を鳴らしてみましょう。

ポイントとなるのは、CDで流れている音楽のコード分析能力を持つ事。つまり一緒に演奏する曲のテーマのメロディーやコードの聴音を行ってからトライする事です。単旋律でソロをコピーしても意味はありません。

その状態であれば、突然アドリブをやりましょうと言われても、、と困惑している人でも、究極の練習その7までに解説しているガイドトーンを拾って行くだけでコードとリズムに沿ってその音楽の中に入れるのです。
アドリブや間奏を採譜しなくてもテーマのメロディーとコードだけを採譜すればいいんです。
大切なのは、流れる演奏と同じタイミング、テンポ、そして流れ(コードの)にちゃんと着いて行けているか、です。

慣れてくれば自分流のアドリブを演奏してみましょう。
その時もコードの流れ、テンポを逸脱しないようになるまで何度も繰返します。
最初はミストーンなどは気にしなくていいんです。
まずはプロの演奏と同じタイミング、テンポ、そしてグルーヴを身に付ける事が先決なのです。

じゃ、ジャズの名曲と言われるものやスタンダードから始めれば良いか、と言うと(そういう人もいますが)、僕は「今、自分が好きなモノでやれば良い」と。
好きなモノが一体何なのか、(リズムやビートが好きなのか、コードサウンドが好きなのか、メロディーが好きなのか、、、、)これをしっかりと自分の楽器で見極める事です。
それが演奏の上で一番大切なエナジーを育むからです。

まったく参考にならないかもしれませんが、僕がレコード(当時)と一緒に演奏してエナジーを掴んだアルバムを少し紹介します。ヴィブラフォンが多いのは仕方ないものの、他の楽器に「入り込む」という事は無意識にチャレンジしたようです。要するに好きな音楽があれば何でも自分の楽器で触れたくなったという事で、これはミュージシャンの卵としてごく自然な事です。フンコーする事なら何でも試せ!
ビギナーほどこれが重要なキーワードです。

[中学生の頃]
13歳でヴィブラフォンを始めましたから、その前から聴いていたこのアルバムに憧れてヴィブラフォンを演奏していたんですね。でもコードと言う物が世の中に存在している事を知らなかった時代なので丸暗記だったようです。翌年に人前で初めてヴィブラフォンを演奏したのもこのアルバムでした。
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『IN CONCERT/Gary Burton(vib)』(Victer/1968年)

しかし、やはり丸暗記じゃ面白くないので、コードの動きの少ないこのアルバムは練習アイテムとして活躍しました。
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『MEMPHIS UNDERGROUND/Herbie Mann(fl)』(Atrantic/1969年)

同じく、モードによってコード進行が制御されているこのアルバムも練習アイテムでした。少しアドリブの真似事もやり始めました。
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『KIND OF BLUE/Miles Davis(tp)』(cbs/1959年)

[高校生の頃]
高校の音楽科で都合良くヴィブラフォンやマリンバの練習場所がオーケストラの事もあって大部屋の視聴覚教室だった為、オーディオ一式付きです。専攻生は僕一人のため大音量でレコードを鳴らしながら何時間も一緒に練習する様は、外から見ると「ただ遊んでいるだけ」に見えたかもしれません(笑)
コードに関してはドミソ・ドファラ・シレソ・ラドミ方式の固定ドで第7音の意識はかなり怪しいスタートでした。徐々に移動ドというものが存在する事を知り、何となくコードの仕組みが見えて来た時代です。
その時代真っ先に聞こえて来たのがこのアルバムでした。
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『RETURN TO FOREVER/Chick Corea(p)』(ecm/1972年)

ほどなくしてこのアルバムでさらに練習は加速(笑)
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『CRYSTAL SILENCE/G.Burton & C. Corea』(ecm/1972年)

少しコードの事が見えてくるとこんなアルバムも練習アイテムに。
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『IN CONCERT/Miles Davis(tp)』(cbs/1964年)

循環コードの中で何かをやる事に慣れると、もう少しコンパクトにコードの動きのあるアルバムが練習アイテムに。
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『GETZ AU GO GO/Stan Getz(ts)』(verve/1964年)

更に慣れてくると聴くだけだったアルバムも次々と練習アイテム化。
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『PARIS ENCOUNTER/Gary Burton(vib)』(atrantic/1969年)

[大学生の頃]
この頃になるとコードの事は一通り頭に入り、ローカル・ミュージシャンの人達と一緒に演奏の仕事も始めました。それでも100%確信を持って演奏していたかどうかは定かではありませんが、多くのエナジーをレコードと一緒に演奏する事で掴んで行きました。

間奏の練習という事で必須アイテムとなったアルバム

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『SLEEPING GYPSY/Michael Franks』(wb/1977年)

これはポップス&ファンクビートのグルーブを掴む練習アイテムでした。
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『SCRATCH/The Crusaders』(mca/1974年)

もっとジャズのサウンドを体得する為のアイテムになりました。
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『WALTZ FOR DEBBY/Bill Evans(p)』(riverside/1961年)

バンドでヴィブラフォン演奏の精度を上げる為のアイテムになりました。
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『TIMES SQUARE/Gary Burton(vib)』(ecm/1978年)

もちろん練習の為のアイテムの前に、これらのアルバムが大好きで、それらの音楽が持つエナジーを自分のモノとして吸収したかったのは言うまでもありません。

最初の共演者は、貴方の一番好きなミュージシャン。
こんな楽しい事はありません。


おしまい

2008/1/17

空白を埋めた作品を発見・・・George Russell  木曜:Jazz & Classic Library


先週くらいから「ホムペ落ちてますよ〜」と教えていただくメールが届くようになりました。チェックしたらブックマークからは飛べるのにGoogleやYAHOOからは数回に一回スリップするようです。ブログは平常通りなのでその内に落ち着くでしょう。
臨時に近々の情報を。
全国的に1月22日発売/ニュー・アルバム
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関東限定・1月24日(木)/新春注目のライブ
井上信平(fl)&赤松敏弘(vib)双頭バンド登場@六本木「サテンドール
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開演:19:10、20:50、22:20、(開場18:00/3回ステージ)
料金:¥2.500+オーダー(お得なセットメニューあり/お食事は18:00から22:45まで)
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さて、本日は。
僕が愛聴してやまないコンポーザーのブランク時期のアルバムを先日発見。
それがコレ
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『ELECTRONIC SONATA FOR SOULS LOVED BY NATURE-1980/George Russell』(Soul note/1980年)

この長いタイトルの曲はLP時代の1970年代とCD時代の昨年(2007年)に聴いています。先のものは、まだジョージ・ラッセルが北欧にいた頃に彼の音楽理論の教え子達だったヤン・ガルバレク(ts)マンフレッド・スコーフ(tp)テリエ・リピダル(g)ヨン・クリステンセン(ds)、それにレッド・ミッチェル(b)が加わった斬新で衝撃的な同名のアルバムが最初でした。

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『Electronic Sonata for Souls Loved by Nature/George Russell』(Flying Dutchman/1971年)

後のものは、昨年このブログでも(「究極に凄い!」2007年5月24日のブログ)紹介しているラッセル生誕80歳記念コンサートの時のライブ盤で、こちらも度肝を抜かれる出来栄えでした。

この間約30年のブランク。

ピアニスト、ビル・エバンスとの強烈な共演盤『Living Time/Bill Evans & George Russell』(CBS/1972年)は僕のラッセル体験の中で一番のインパクトだけど、北欧のオーケストラ作品も含めてラッセルが精力的にアルバムを制作した時期が70年代前半に固まっている。

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『Living Time/Bill Evans & George Russell』(CBS/1972年)

あまり日本ではリリースされなかった事もあるが、実際にアルバムも多くは作られなかったようだ。
もっと古典的な60年代の作品は今でも見掛ける事はあるが。

さて、この80年録音のエレクトリック・ソナタ。
嬉しい事に、71年の北欧版と同じシックステットで演奏されている。

メンバーは
George Russell/p,org
Lew Soloff/tp
Robert Moore/sax
Victor Comer/g
J.F.Clark/b
Keith Copeland/ds

1980年6月にミラノで録音されている。

ラッセルのような完成されたスタイルのコンポーザーの場合、共演者がどのようにアプローチするかで演奏の内容も変わってくる。
この曲が作曲された60年代後半を彷彿とさせる「完成されたパーツ」と、その「時代毎に生まれるジャズの息吹」がミックスされて、初めて作品となる場合が多く、その意味でも70年代と2000年代の間にある80年代のニアンスが、この曲をどのように変化させているか興味深かった。

時にアヴァンギャルド、時にグルーヴビーツ、いろんなサウンドが錯綜する。
ミュージシャンの感覚も時代毎に異なり、その違いを聞くのがまた楽しい。

自分が演奏しているヴィブラフォンという楽器とジョージ・ラッセルの音楽ほど、ほど遠いものは無いかもしれない。
それは昔からそう思っていた。
でも、僕はこのラッセルの音楽が持つエナジーは一生愛聴し続けるだろうな。
自分の事だけでモノクロになってしまう面白味のない人間には興味が無いから。

ラッセルを聞く度に、自分の中にある別の世界を奮い立たせてリフレッシュ。

もしも、いつかそれらが一緒に表現出来たらいいなぁ。

おしまい

2008/1/16

遂に我家にも・・・  水曜:これは好物!

やって来ました、宮崎テイスト

昨年は宮崎な一年と言っても過言ではないくらいデパートやスーパーで宮崎県産の物産が目立ちましたね。宮崎県のみなさんは大いに奮起しているでしょう。

世の中の流れとはかな〜り隔たりのある我家にも、その宮崎カルチャーがやって来たのです。
そのカルチャーを届けてくれたのは一番新しいヴィブラフォンの弟子Mineo嬢

彼女が参加しているバンドの九州ツアーで宮崎、鹿児島、福岡を廻った時のオミヤに頂いたのがコレ

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この箱の色から察すると・・・・

そう、もうおわかりでしょう。
宮崎名産と言えば。

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『完熟マンゴーゼリー』(宮崎市・お菓子の日高製)

さて、この名産をいつ、誰と食べようか、と思案したところ、先日の新年会がピタリと来たのでさっそく明け方に始発帰宅組と一緒にいただく事に。初物を食べる時はなるべくたくさんの人数で頂くと、なお美味しく楽しい。
当のMineo嬢は仕事で参加出来なかったのが残念。

午前4時過ぎにこの日最後の〆料理“合鴨土鍋そば”をあっと言う間に平らげたツワモノ達。13品目を食べてさらに飲み〜ので、マタ〜リしてるかと言えばそうでもない。「デザート二種いきますか?」の声に鋭いレスポンス。

家人作によるクレープに続いて登場したのが「完熟マンゴーゼリー」。

「へ〜、マンゴーのゼリーだ」「初めてだ」「わ〜い」と、一同カップにカブリツき。

「ほ〜う。マンゴーそのものだねぇ」
「ひゃ〜」

二層に分かれたマンゴー部とゼリー部。

「あ、コレ、上下一緒にして食べるとさらに美味いゾ」
僕が発案するや否や、全員二層垂直ボーリング方式?でパクパク。

「んまい!」

マンゴーの豊潤な味わいとゼリーのさっぱりした果汁が口の中いっぱいに広がる午前4時のひととき。

ネットで見ると、この“お菓子の日高”というのは宮崎では大メジャーなお菓子屋さんらしい。

うん?

「なんじゃこりゃ大福」に、「なんじゃこらシュー」?

不思議なネーミングが並んでいます。

あれこれと見ている内に・・・・

あ!

僕らはゼリーをカップのまま頬張っていましたが、ひょっとして二層になってる上下を逆さまから食べていたのでは?
道理で濃厚なマンゴー部の先にさっぱりしたゼリー部という構成をちょっと妙に思ったはずだ。

つまり、カップは上からマンゴー部、下のゼリー部だったけど、これを器にあけると下がマンゴー部で上にゼリー部。
完熟マンゴーゼリーと言うのだからゼリーが最初に目に入らなきゃ「らしく」ないじゃないかぁ。。。

カップをホジホジしながら二層垂直ボーリング方式で食べなくとも、器に出せば良かったんだぁ〜〜〜、と、今頃気付いても後の祭り。

みなさん、ゼリーはカップから器に出して食べましょう!

ともあれ、誰一人としてそう進言しなかったから、っま、いいっかな(笑)

Mineo嬢ありがとう!
一同、礼!

おしまい

2008/1/15

山手線旅情・・・  火曜:街ぶら・街ネタ

昨夜8時前に打ち合わせを終えて、五反田から次の待ち合わせ場所の新宿を目指して乗り込んだJR山手線。

連休最終日にしては人が多いと思ったら、そうか今日は成人の日でしたね。
道理で車内に振袖姿を見掛けるはずです。

次の目黒駅に着くと、今度は披露宴帰りと思しき若いOLさん風の集団が乗り込んできました。どう見ても雅叙園でしょうねえ。

成人式の後の飲み会でヴォルテージの上がっている車内に、披露宴でヴォルテージを上げた集団ですよ。賑やかな事この上ありません。

僕の隣りに二人分の空きが出たので披露宴帰りの“仲良し風”の二人が座り、お喋りに夢中。
別に聞き耳を立てているわけじゃなくても会話が聞こえてしまいます。(声大きいんだな、これが)

「あれ?それひょっとして?」
「あ、わかる〜?。イタリアで買ってきたんだよ〜」

どうやら一人が持っていたブランドものの小物バッグの話しのようです。

「よくそれに(携帯品が)入ったねぇ」
「ぜ〜んぜん。だって意外とコレ中が大きいんだよ」
「へえ〜」
「ほら、ほら、ね。いいだろう〜。いいだろう〜」

とっても嬉しそうに自慢してる様は、こちらまでも微笑ましくなるような気がします。

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そうこうする内に恵比須を過ぎ、渋谷に着くとさらに車内は混んで、ドドド〜っと乗り込んできた乗客。僕の前には(昔)オネイサンの三人組が仁王立ちで、これまた大きな声でお喋りに夢中です。

「あのさ、あれなんでエーベックスなのにフジテレビって出るのよ?」
「う〜ん、それはさ、フジが放送するからじゃないの」
「あれえ〜?フジテレビってポニキャニじゃないの?」

なんだか随分業界の事情に詳しそうな、でもちょっと何かの本の聞きかじりのような怪しい会話の(昔)オネイサン達。

「え〜? でもさ、アングルがヘタよ、ぜ〜ったい」
「そうそうそう!だって右からのアップばかりよねえ。なんで〜って見たら左側にしかカメラが無いんだよう。ちょっとショボ過ぎじゃない?」
「きっとポニキャニじゃないからよ。エーベックスだからよ」
「うん、うん」

妙な納得の仕方だけど・・・まだまだ話は(大声で)続きます。。

「BSって入った?」
「ううん。ウチの辺りは今ケーブルがやって来てるからまだなんだ〜」
「あのさ、アンテナをさ、北北東だっけ? に向けなきゃダメなんだって」
「北北東かあ。ウチは隣りのマンションでダメだな。反対っ側ならいいのに」
「ざんねんねぇ〜。今ならキャンペーンで安いってよ」
「え〜、残念〜」(と二人は同情)

違う、ちがう。
BSのアンテナは南南西だから、ダメと諦めた昔オネイサン1号さんの家は可能で、同情してる昔オネイサン3号さんの家は不可ですよ〜。

あ〜、なんでこんな大声で未確認情報を交換するんでしょうねぇ。

隣りの披露宴帰りの“仲良し風”の二人は知らぬ間に持ち物自慢が過熱して「それ、いいわね〜」をキーワードに自慢主が入れ替わっています。

電車は次の待ち合わせ場所の新宿に着きました。

未確認情報と持ち物自慢で加熱する車内からさっさと降りる事にしましょう(笑)

おしまい

2008/1/14

続レコーディング・エピソード@STREAM OF LIFE  月曜:ちょっと舞台裏

贈呈式

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題「市川秀男さん江」の図

22日発売のニューアルバム『STREAM OF LIFE』に参加していただいたピアニスト・市川秀男さんにサンプル盤を贈呈。これでサンプルが参加メンバー全員に行き渡りました。

昨夜は御覧のように市川さんのライブ。
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市川秀男Trio(上野哲郎b、二本柳守ds)w/赤松敏弘(vib)@横浜エアジン

連休の中日夜とあって客席もほどよく埋まってエアジン独特のアットホームな中で快適なライブが行われました。もちろん降り番の時のショットなので楽器(ヴィブラフォン)だけ写っていますが(笑)
昨日は朝まで新年会で飲んでのライブでしたが、まだ駆け出しの若い頃に戻ったような一日でした。ライブが終わってから何処かで集まって朝まで飲んでそしてまたライブに出掛ける、、、、そんな生活は、まぁ、やっぱり若い時だけでいいですね(笑)

さて、レコーディング・エピソードその2。

レコーディングは最良のセッション。
そういう考えになったのは数年前からでした。
それこそ若い頃はレコーディングメンバーで何度もライブをやって、さらにリハーサルを加えてからスタジオに入るという形で行っていましたが、90年代にバンドのライブでシーケンサーなどの機械を併用するに至って、なんだか決められた事の中でグルグル回る事に疑問を持ち考え方が大きく変わったようです。

気が付けば周りはみんなその世界のリーダー的な存在。感受性豊かだからこそこの世界に生き残っているのですから、昨日演奏を始めたプレーヤーじゃないのです。

そこで、事前に演奏する曲の資料を渡して、時間のある時に聞いてイメージを持ってもらってスタジオに入り録音というスタイルに。
百戦錬磨のジャズメンだから出来る事かもしれません。

もちろん共演者の組合せでどんな結果が出るかは予想の上でスケジュールをブッキングするのですが、今回の「STREAM OF LIFE」では、共演者が誰であるのかを事前に伝えませんでした。これはプロデューサーとして一つの策略でした。
僕らが若い頃に経験したセッション(プロの)の緊張感に近いものを当日スタジオに残したかったからです。

そんな感じですから表も裏もハプニングの連続です。

レコーディングした曲は我家の膨大なオリジナル曲のストックから選ばれているので譜面と共に送付する音源は古いものから新しいものまで様々。その中から今の時代に相応しいと思える曲を引っ張り出してくるのです。(もっとも、僕の時代感覚ですから社会情勢には沿っていない事は言うまでもありません/笑)

ジャズの場合、ライブなどで演奏回数を重ねるとその時のメンバーにしか出来ない「結果」が音源に記録されている事が多いのです。アドリブの中身からニアンスに至るまで。
ミュージシャンは感受性が豊かですから、参考音源を聞いて自分の位置を広げます。その時には、時として「結果」が出ている音源では迷いも出てくるもので相応しいとは言えないのですね。

選曲をする内に、今回の資料音源には20年前のバークリー時代の音源も含まれました。その曲が出来た一番最初のステージの録音を採用したのです。

録音二日目。

ゴゴイチの集合時間に顔ぶれが揃い、スタジオの中ではサウンドチェックが始まっています。
それぞれの楽器の音のバランスがとれるまで、チェック中のメンバーを除いてこちら(コンソールルーム)ではエンジニアと打ち合わせしたりお互いに雑談しながら本番を待つわけです。

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前日からレコーディングに参加しているドラムの大坂くんが送付した音源についていろいろと聞いてきます。楽器が据え置きなので今日はサウンドチェックも軽く時間に余裕があるのでしょう。

「あの曲のドラムは誰ですか?」という。

ワルツの曲はダレダレだよ、と答えると「そうか、外人さんかあ」と納得?の様子。

「じゃ、この曲は誰ですか?」と別の曲のドラマーについて聞いてくる。

誰だと思う?、と返すと「う〜んん、、、わからない」。

いいだろ?どう思う?、と返すと「ううん、、、こういうスタイルのドラマーの人の演奏、細かいフレーズとかテクニシャンで、、、・・・」と。。。

ふむ。

「誰なんですか?」


わからない?

「ううん、、、」

そうか。じゃあ教えようか。




それはね、、、、





二十年前のキミだ




「え〜〜〜〜〜〜!」

スタジオ中に響き渡る彼の驚きの声とその場にいるメンバー、スタッフの大爆笑。

「え〜〜〜。これオレ??? 信じられない・・・こんな細かいフレーズ叩けてたんだああああああ」

この曲の演奏で大坂くんが二十年前の自分と対等して御機嫌な演奏をしてくれたのは言うまでもない。

様々なエピソードを生みつつ完成した『STREAM OF LIFE』。
どうぞ宜しく!
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08年1月22日発売(株)ベガ・ミュージックエンタテインメント
AmazonHMVTowerRecords、他全国有名CDショップで予約受付中。
レビュー:ジャズライフ2月号、スイングジャーナル2月号、他掲載
チェキラ

おしまい

2008/1/13

新年会・・・・  日記

昨夜は午後7時半からヴィブラフォンの弟子達で集まれる人を招いての新年会でした。

急激に寒くなった東京ですが、みんな元気なもので、午後8時過ぎには大半のメンバーが揃ってピーチク・パーチク(笑)

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家人と二人で手料理でもてなすのですが、んま〜、みんなの食欲たるや、調理のスピードを遥かに超えたハイペース。キッチンで仕上げた料理を運ぶと瞬く間に胃袋に消化。中には車で来たからお酒は遠慮して・・・・と、明らかに料理目当てと思しきツワモノも(笑)

こちらが調理している時は、それぞれ気の合う者同士があちこちの椅子でピーチク・パーチク。料理が運ばれて来ると一斉にテーブルの周囲に集結して無言のまま胃に吸収・・・というパターンの繰り返し。
正にセント・ストマック集団です(笑)

普段はバラバラの時間帯で顔を合わす機会の無い者同士がお互いを紹介しあうというのも新年会の趣旨なのですが、ココに物怖じする人がいるわけがなく、すぐに打ち解けて、料理が運ばれる時は既に全員がライバル!(爆)

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今年は新年会男の王子が来れず、みんな悲しむかと思ったら、どうやら料理争奪のライバルが一人減って余裕?

ううん、、、クールだ(笑)

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家人と合計15品目を調理し、すべてペロリと完食されました

でも、そのパワーで今年も乗り切りましょう!


さて、恒例となった今年の「ウケ狙い大賞」。
毎年、みんなで楽しく飲めるお酒を持参するのがルールで、昨年はMio嬢の「パイナップル・リキュール」がバカウケでした。
それぞれに各地の選りすぐりの逸品や、愛情のこもった一品や、自分のイチオシを調達して来てくれました。今回は都合で来れなかったメンバーからの奉納品?も。

では、本日の出演者:
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さて、今年の「バカウケ大賞」は・・・・



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Nagasaki嬢持参の

キャ、、キャベツのワイン

横浜国大オリジナルなんだそうです。

こ、、、、これは凄い。

バカウケ。

始発帰宅組が帰ったのが午前7時前

家人とともにグロッキーながら、これだけ思いっきりよく食べてくれると、なんだか作りがいというか、達成感すら感じる見事な食べっぷりに、

みなさん10点差し上げる!

そんなこんなで、御覧のみなさま、本年もどうか宜しくお願い致します。

おしまい

2008/1/11


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第七十八回目の今日は「究極の練習シリーズ」その七です。

最初にもうすぐ・・・新春二題。

1月22日発売/ニュー・アルバム
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『STREAM OF LIFE/赤松敏弘』(VEGA/¥3.150/紙ジャケ)
w/市川秀男(p)鈴木良雄(b)大坂昌彦(ds)と、w/養父貴(g)村上聖(b)大坂昌彦(ds)の2タイプのバンドに後藤浩二(p)、マリンバ王子(marimba)がゲストで加わったアルバム史上最強編成。乞う御期待!
只今AmazonHMVTowerRecords新星堂山野楽器、他全国のCDショップで予約受付中!

1月24日(木)/新春注目のライブ
井上信平(fl)&赤松敏弘(vib)双頭バンド@六本木「サテンドール
w/ユキ・アリマサ(p)佐藤有介(b)安藤正則(ds)
開演:19:10、20:50、22:20、(開場18:00/3回ステージ)
料金:¥2.500+オーダー(レディースセット他お得なセットメニューあり/お食事は18:00から22:45まで)
予約・お問い合せは03-3401-3080(サテンドール)
インターネット予約、セット料金等詳細はサテンドールHPをチェキラ!
東京メトロ「六本木」駅より徒歩3分
港区六本木4-11-5 Annexビル 4F
どうかお見逃しなく!(よい席の御予約はお早めに)

さて、本日の本題。

12月21日の「究極の練習その六」の続きです。
ヴィブラフォンやマリンバは鍵盤楽器なので管楽器や弦楽器のように音程を気にしながら演奏する事はありません。叩けばすぐにレスポンス。
ところが、「微妙な音の動き」となるとある種のニアンスが味わいとなる管楽器や弦楽器に比べると妙な不安にかられたりします。
音程がはっきりしている楽器ゆえの苦しみです。

「ホントにこの音でいいのかなぁ。。。?」

つまり雰囲気で何とかなる音程というのが無いのですから、どんな音でも自分で自信を持って弾かなければならないのですね。自分よりも楽器のほうが正確だと思ってもいいでしょう。

ジャズの演奏を始めると、まず装飾音符というものの考え方の違いに遭遇するでしょう。
何となくやってる人は、「雰囲気で何とかなりそうな・・・」感じでブルーノートなんか弾いてみたりして(内心はかなりドキドキものなんですが)「取りあえず」済ましてしまうなんてあやふやなまま放置してたり・・・(笑)。
「おい、それはタダのマイナースケールじゃないか」などと厳しいツッコミに合ったり。

つまり装飾音符のバリエーションが異常に多いのがジャズの世界で、それが音楽の「雰囲気」と深く関わっているのですね。ですから「微妙な音程」を自分でちゃんと整理しておく必要があるんです。

★ガイドトーン・ラインを使って「微妙な音程」に自信を持って演奏しよう!

クラシックの装飾音符と違って、ジャズの装飾音符は「拍」を与えられています。では、まず装飾音符をどうやって設定するか、やってみましょう。

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任意の場所にガイドトーン・ラインを作ります。
今回は8小節間をずっと上行してみます。

まずそれぞれのコードのコードスケールを割出して、アヴォイドノート以外の音を横に繋ぎます。ここまではこれまでに何度もやっているのでわかると思います。b9thの付くコードのコードスケールはHMP5。その他は調号との関係を見て割出せるでしょう。但しBb7はミクソリディアンとします。

今回は装飾音符を半音下から次の小節のガイドトーンに解決する形にします。
装飾音符の一つ前(この場合は八分音符)には、その小節のコードスケールの反対方向(解決するガイドトーンから見て)にある一番近い音を加えます。

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こうすると、偶然にもガイドトーンの前の装飾音符がコードスケールにある音と同一になったりしますね。でもこれはあくまでも「解決するガイドトーンの半音下」の音なんです。その前にある音と装飾音符を経由して次のガイドトーンにメロディーを解決している形です。

「微妙な音」が何箇所かあるでしょう。それが「不安の元」なんです。

でも、先程述べたように、ガイドトーンの一つ前の音は“あくまでも”「解決するガイドトーンの半音下」。これを信じて自信を持って演奏して下さい。それがジャズの装飾音符の正体なんですから。

でも、これだけでは(装飾音符の前に一つしかコードを示す音が無い)メロディーを演奏している感じになりませんね。

そこで一番簡単ににメロディーらしく音を動かしてみましょう。

各小節の4拍めに作った音の動きはそのままに、その前の3拍めに4拍めの装飾音符(裏拍)の音から見てすぐ下のコードトーンを二つ入れます。
最初に装飾音符の前にコードスケール上にある音を入れてあるので、ちょうど反対方向からメロディーが向かって来る感じになります。

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ほらね。
メロディーっぽくなってきたでしょう。
それと同時に各小節の4拍めの裏の音が「装飾音符」に聞こえてくるんですね。

これがコード・インプロの入口なんです。
もちろんヴィブラフォンやマリンバをダブルストロークと連動して演奏する事は言うまでもありません。音の動きをコードに対して音感と連動して身体から出せるようにするのです。

おしまい

2008/1/10

たまには耳を澄ましてコードを連想してみよう・・Lee Konitz(as)  木曜:Jazz & Classic Library

ヴィブラフォンやマリンバ、そしてピアノ。自分の身の周りにある楽器は全て自分一人でハーモニーが奏でられる。そういう楽器が好きだからこの世界にいるのだけど、時にはハーモニーのない世界の余白を味わってみたくなるものだ。

かと言って、パーカッションの合奏を聴いて満足するかと言えばそうではないし、単旋律の楽器の独奏を聴いて満足するわけでもない。
メロディーの流れとリズムが明白で、それでいてハーモニーを発する楽器の無いもの。
つまり、いつも自分がいるポジションが空白になっているもの、と、言う事になる。

あるのか? そんな音楽が?

本日紹介するのはその極地、とも言えるもので、しかもしっかりとジャズなんですね。

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『MOTION/Lee Konitz』(Verve/1961年)

リー・コニッツの名前は子供の頃から愛読していたスイング・ジャーナルで見て知っていたが、実際に「コレがリー・コニッツ」と意識して聴いたのはそんなに昔の事ではないんだ。
と、言うのも、(多分に活字からの影響があったんだと思うけど)アルト・サックス、いやジャズ史上の偉大な開拓者チャーリー・パーカーの名前の影に隠れて決定的なインパントを持てずにずっと通り過ぎていたような気がする。

それは演奏スタイルというジャズでは一番個性として主張すべき部分だから、その印象が例え好きでも嫌いでも「ああ、これは誰々だ」と聞き分けられるプレーヤーが記憶に残って行く。その次にオリジナル曲だ。

ヒット曲でもファッションでも、ある程度の時間を一つの流れの中で過すと、いつの間にか一周して元の場所に戻っていたりする。まあ、世の中大きく分けて3種類で1クールだ。二回目の人には懐かしく、初めての人には新鮮に。
人生が長ければ長い程、その繰り返しを味わうような錯角に陥るが、それは錯角であって同じ物がそっくりそのままリピートしているのではない。ソレをうかつに見過ごさなければ、音楽もファッションも永遠に新鮮でいられる。

リー・コニッツのこのアルバム「モーション」は、アルト・サックスとベースとドラムだけのアルバム。だからアルトとベースが織り成す2つのラインがあるだけで、コードをカンピング(ジャズの臨機応変な伴奏の事)するハーモニー楽器はない。
その空白を埋めるのはドラムの倍音の世界だけだ。

しかも御丁寧に(?)、コニッツは曲によってはテーマも吹かないでアドリブだけで終わっている曲すらある。よっぽどジャズマニアかスタンダードマニアじゃないと流れて来ても一体何ていう曲だかわからないものもあるでしょう。

実際にジャズでは超有名曲の「ALL OF ME」が流れてきても、しばらくの間はさっぱりそれに気付かない。「うん? 何だ? この曲は?」ってジャケットを眺めて、「え? これオール・オブ・ミー??」。
コーラスの最後のほうになってドラムとのバースが始まってようやくそれと気付いたりするんですね。

でも、こうやって聴いていると、そのハーモニー(コード・カンピング)の無い既製の曲が実に面白く、しかもスッポリとコードが埋める空間を残したまま流れて行くのが快感に変わったりするから不思議です。

「知ってる曲だから聴くのかい?」

元々、ジャズの魅力はアドリブそのものだった。
ジャズの譜面なんて、なんだか怪しい記号で簡単なもので良かった。
アドリブこそが聞かせ所であり、それが面白くてジャズの虜になったはず。

「知ってる曲をやれ!とミュージシャンに言うのは単なるエゴだろ。知ってる曲が聴きたければ家でレコードを聴け」

おかしいですね、自分もそう思っているはずなのに、なまじクレジットされた曲名を見ると「一体この曲の何処をやってるんだろう?」って探す心理。
知ってる曲を知ってる通りにやってくれる事に期待しているなんて。

コードという物が本当に必要な役目は曲を示す事ではなく、最良のクッションであるべき。
安易にII-Vやありきたりのコード進行をハーモニーに頼ってしまうような事では音楽は益々モノトーンになってしまう。

そんな事を、このリー・コニッツのアルバムは示してくれるのですね。

耳を澄ますと、
いろんなサウンドがそこに浮んでは消えて行く。

この曲はこうあるべし、なんてナンセンスな事からの脱却を、この時代にコニッツはモードとは違う考えで実践していたという記録を楽しんでみるのもいいんじゃないでしょうか。

言い換えれば、中途半端な生演奏(ライブ)をするなら、何度でも聞き返せるレコードのほうが数段良い、という事になるのでしょうか。

おしまい

2008/1/9

名物経由で好物にミニトリップ・・・  水曜:これは好物!

昨日のブログで上野の“元祖・釜めし春”の事を書きました。

寒いこの時期になるとホッカホカの釜めしなどありがたいですよね。
駅弁なら横川の“峠の釜めし”、東京なら先の浅草・上野の“釜めし春”が思い浮かびます。みなさんも贔屓の店があるでしょう。

関西、関東、全国津々浦々に名物の釜めしはあります。アメリカに住んでいた頃、寒くなると無性に食べたくなったのが釜めしでした。
寿司も、すき焼きも、鉄板焼きも、焼肉もアメリカのいたるところにありました(しかも場所によっては国内の平均値よりも美味い所だってある)が、釜めしはまずどこを探してもありません。お米の美味さを創意工夫で味わう日本独特の料理文化なんですね。

僕の中での釜めしのベストスリーにランクインする好物。

それは四国・松山にあるんですね。

ではミニトリップ風に元ジモティーならではの名物?とともに・・・

旅の出発は駅。

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まずは市内何処からでも行ける市電・バスの私鉄ターミナル“市駅前”へ

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正面の駅ビル1階の伊予鉄道松山市駅の2番ホームを目指す

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高浜線の電車に乗り

目指すはグリーンラインで8駅先の“梅津寺(ばいしんじ)”駅。15分間隔で電車は来る。
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そう、先週の“年末年始日記”で紹介した昔のTVドラマ「東京ラブストーリー」のロケ駅。

鉄系の人は電車の先頭カブリツキお立ち台に陣取ろう。なぜなら、出発するとすぐに鉄系名物2連チャン。鉄系じゃない人は空いてる座席に座ろう(笑)

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一つめの「大手町」駅。やって来た元・京王車はココだけに残るタイプのお宝。

もっとお宝は駅先のダイヤモンド・クロッシング。
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鉄道・軌道複線同士の平面交差も全国でもうココだけしかない

さらに次の「古町」駅構内でも鉄道線の本線を斜めに横切る軌道線(市内環状線)のダイヤモンド・クロッシング
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鉄系の人はヨダレが出てしまう名物の連続。全国で2番目に古い私鉄なのでいろんな“おかしな事”が例外で認められているのです。

その後もいろいろと鉄系の人は喜びそうな前面展望の連続なんですが、今日は“好物”なので先へ。

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約20分で「梅津寺」駅到着。

下りホームの向こうは海。ハンカチツアーの人はホーム後方へ。
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“好物”の目的地はホームの向かい側にある。
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いよてつ梅津荘」(松山市・梅津寺駅前)

ここの駅側一階にある店が本日の目的地。

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「いけす料理・梅津寺 東雲

松山の中心部や駅、空港にも店のある「東雲」ですが、ココにしかないメニューが多いんです。また、味も他と比べるとダントツなんですね。

日中の中途半端は時間帯でもちゃんと営業してます。会食・宴会場と併設されているからでしょうか。中心部から外れた場所でいつ行っても営業している店が少なくなった御時勢なので貴重です。

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カウンターと椅子席、座敷と各種あり

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カウンターの前は全面“いけす”

ここに来ると必ず注文するのがコレ
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“たこ天”

サクサクの衣で蛸はトロ〜リ。刺身で食べられる蛸を揚げているのですから申し分ありません。蛸は天ぷらにすると一番旨味と甘味が増すのです。瀬戸内海沿岸の名物。

たこ天も大好物ですが、ココに来たら必ず食べるのが・・・
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“鯛釜めし”

20分の待ち時間も気にならないココの鯛釜めしは絶品。僕の中ではベストスリーの常連です。

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蓋を開けると鯛の身が。
これをまぶしながらいただきます。

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鯛の出汁で炊いたご飯は醤油の色が殆ど付かず限りなく白

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小振りな茶碗によそって・・・いただきま〜す!

美味い!
はんなりとした炊き具合に鯛の身の甘味、少し釜で香ばしくなった出汁の香りが三位一体のハーモニー。至高のときです。

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炊き上がりまでの繋ぎに天ぷら盛り合わせ

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上品な出汁が効いた関西風の蕎麦

他、が付くセットをいただき大満足。
釜めしってシンプルだけど見落とせない日本の食文化ですね。

満腹の後は砂浜を散歩して夕陽を見るのもココのお薦め。
東京ラブストーリー・ハンカチツアーのお伴に是非どうぞ。

おしまい



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