2008/1/14

続レコーディング・エピソード@STREAM OF LIFE  月曜:ちょっと舞台裏

贈呈式

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題「市川秀男さん江」の図

22日発売のニューアルバム『STREAM OF LIFE』に参加していただいたピアニスト・市川秀男さんにサンプル盤を贈呈。これでサンプルが参加メンバー全員に行き渡りました。

昨夜は御覧のように市川さんのライブ。
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市川秀男Trio(上野哲郎b、二本柳守ds)w/赤松敏弘(vib)@横浜エアジン

連休の中日夜とあって客席もほどよく埋まってエアジン独特のアットホームな中で快適なライブが行われました。もちろん降り番の時のショットなので楽器(ヴィブラフォン)だけ写っていますが(笑)
昨日は朝まで新年会で飲んでのライブでしたが、まだ駆け出しの若い頃に戻ったような一日でした。ライブが終わってから何処かで集まって朝まで飲んでそしてまたライブに出掛ける、、、、そんな生活は、まぁ、やっぱり若い時だけでいいですね(笑)

さて、レコーディング・エピソードその2。

レコーディングは最良のセッション。
そういう考えになったのは数年前からでした。
それこそ若い頃はレコーディングメンバーで何度もライブをやって、さらにリハーサルを加えてからスタジオに入るという形で行っていましたが、90年代にバンドのライブでシーケンサーなどの機械を併用するに至って、なんだか決められた事の中でグルグル回る事に疑問を持ち考え方が大きく変わったようです。

気が付けば周りはみんなその世界のリーダー的な存在。感受性豊かだからこそこの世界に生き残っているのですから、昨日演奏を始めたプレーヤーじゃないのです。

そこで、事前に演奏する曲の資料を渡して、時間のある時に聞いてイメージを持ってもらってスタジオに入り録音というスタイルに。
百戦錬磨のジャズメンだから出来る事かもしれません。

もちろん共演者の組合せでどんな結果が出るかは予想の上でスケジュールをブッキングするのですが、今回の「STREAM OF LIFE」では、共演者が誰であるのかを事前に伝えませんでした。これはプロデューサーとして一つの策略でした。
僕らが若い頃に経験したセッション(プロの)の緊張感に近いものを当日スタジオに残したかったからです。

そんな感じですから表も裏もハプニングの連続です。

レコーディングした曲は我家の膨大なオリジナル曲のストックから選ばれているので譜面と共に送付する音源は古いものから新しいものまで様々。その中から今の時代に相応しいと思える曲を引っ張り出してくるのです。(もっとも、僕の時代感覚ですから社会情勢には沿っていない事は言うまでもありません/笑)

ジャズの場合、ライブなどで演奏回数を重ねるとその時のメンバーにしか出来ない「結果」が音源に記録されている事が多いのです。アドリブの中身からニアンスに至るまで。
ミュージシャンは感受性が豊かですから、参考音源を聞いて自分の位置を広げます。その時には、時として「結果」が出ている音源では迷いも出てくるもので相応しいとは言えないのですね。

選曲をする内に、今回の資料音源には20年前のバークリー時代の音源も含まれました。その曲が出来た一番最初のステージの録音を採用したのです。

録音二日目。

ゴゴイチの集合時間に顔ぶれが揃い、スタジオの中ではサウンドチェックが始まっています。
それぞれの楽器の音のバランスがとれるまで、チェック中のメンバーを除いてこちら(コンソールルーム)ではエンジニアと打ち合わせしたりお互いに雑談しながら本番を待つわけです。

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前日からレコーディングに参加しているドラムの大坂くんが送付した音源についていろいろと聞いてきます。楽器が据え置きなので今日はサウンドチェックも軽く時間に余裕があるのでしょう。

「あの曲のドラムは誰ですか?」という。

ワルツの曲はダレダレだよ、と答えると「そうか、外人さんかあ」と納得?の様子。

「じゃ、この曲は誰ですか?」と別の曲のドラマーについて聞いてくる。

誰だと思う?、と返すと「う〜んん、、、わからない」。

いいだろ?どう思う?、と返すと「ううん、、、こういうスタイルのドラマーの人の演奏、細かいフレーズとかテクニシャンで、、、・・・」と。。。

ふむ。

「誰なんですか?」


わからない?

「ううん、、、」

そうか。じゃあ教えようか。




それはね、、、、





二十年前のキミだ




「え〜〜〜〜〜〜!」

スタジオ中に響き渡る彼の驚きの声とその場にいるメンバー、スタッフの大爆笑。

「え〜〜〜。これオレ??? 信じられない・・・こんな細かいフレーズ叩けてたんだああああああ」

この曲の演奏で大坂くんが二十年前の自分と対等して御機嫌な演奏をしてくれたのは言うまでもない。

様々なエピソードを生みつつ完成した『STREAM OF LIFE』。
どうぞ宜しく!
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08年1月22日発売(株)ベガ・ミュージックエンタテインメント
AmazonHMVTowerRecords、他全国有名CDショップで予約受付中。
レビュー:ジャズライフ2月号、スイングジャーナル2月号、他掲載
チェキラ

おしまい



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