2008/2/7

ハンコックを聴くと無性にライル・メイズを聴きたくなってしまう  木曜:Jazz & Classic Library

やっぱり見かけるとダメですね。
同じアルバムがレコードにミュージックカセットテープに、、これ以上置き場を増やしたくないと考えていながらも、MP3のダウンロードではあまりにも味気ないからか(笑)

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『THE PRISONER/Herbie Hancock』(blue note/1969年)

昨年12月20日の「たった1曲が聴きたい為に・・・」で取り上げたばかりのハービー・ハンコック。秘蔵?のミュージックカセット版まで登場させたのに、店頭でCDを見つけたら買っちゃいました。

このプリズナーはハンコックのブルーノートでの最後の吹き込みという事が強調され気味のアルバムですが、改めてボーナストラックも含めて聴くと、他のアルバムにはみられない「雰囲気の演出」がされている事に注目です。
なんせテレビドラマの音楽集ですから。

詳しい事は12月20日のブログに書いてますから、今日は違った視点で書きます。
このアルバムは復刻が難しいと思っていたから「おまけ」のような感じです。

ヴィブラフォン以外の楽器ではどんな音楽を聞きますか?

こんな質問をたまにされます。

「ピアノです」

そう答えます。

では、どんなピアニストが好きですか?

(確かにヴァイブ奏者の名前をスラスラと答えても大半の人は知らないもんなぁ、、)

ビル・エバンス、キース・ジャレット、チック・コリア、ポール・ブレイ、ハービー・ハンコック、ライル・メイズ。

きっとこれはLPに始まってCDに至る期間に聴いたピアニストの中でビビビッと来てアルバムの所有数を増やした順にちゃんと答えてるんだと思います。

で、この最後の二人、ハービー・ハンコックとライル・メイズが並んでいるのが最初は不思議だったのです。
ハンコックはマイルス・デイビスのバンドを皮切りに数々のアルバムと様々なスタイルで君臨するファンキーを信条とするピアニスト。
ところが、ここに挙げたエバンス、ジャレット、コリア、ブレイの流れからするとちょっと意外な感じに受けとめる人もいるでしょう。
ブレイからそのままメイズならとてもわかりやすい。

でも、ココにハンコックが入っているのは、実は今日改めて紹介している『THE PRISONER/Herbie Hancock』の1曲目“I Have A Dream”が片時も耳から離れなかったからなんです。

ジャズピアニストの真骨頂たるピアノ・トリオとかじゃなく、なんでまた、しかも数々のヒット作のあるハンコックの作品の中で超マイナーな『THE PRISONER』にそんなに反応しているか不思議でしょ?

でも、そういう事を感じていたピアニストが少なくとも世の中にもう一人いる事がある時わかったんですね。

それがライル・メイズ。
パット・メセニーのバンドの重鎮ですが、最初に聴いた時からなぜか不思議に気になったピアニストでした。
彼のリーダーアルバム『LYLE MAYS』が86年に出ると真っ先に買って聞き込みました。
その次のアルバム『STREET DREAMS』はボストン時代にCDで買いましたが、この中に「おやおや?」と思うトラックがあったのですね。4曲目の“Possible Straight”。

このサウンドにハンコックの“I Have A Dream”と共通するものを感じて益々僕はライル・メイズに注目しました。

すると、やはり。

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『FICTIONARY/Lyle Mays』(geffen/1993年)

このアルバムのライナーに本人のコメントが載せられていて「惹かれる」何かがわかったのですね。(詳しくは06年11月26日のブログ「現代のピアノ・ミュージックでは絶対に外せない・・・Lyle Mays」)

音とは面白いもので、そのものに似た事をやっている時では無く、まったく関係のなさそうな瞬間にそのミュージシャンが見つめて来た音や感性を感じさせてくれます。
だから、ハービー・ハンコックを聴くと、僕は無性にライル・メイズを聴きたくなって、今もその2枚を続けざまに聴いているところなんです。

おしまい



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