2008/2/27

隠れたロングセラー・・・・飛竜  水曜:これは好物!

B級グルメ好きが高じると知らない土地に行ったら必ず入るスポットがある

今では観光ガイドブックにまで載って有名になるB級グルメもあるが、そもそもB級というのは「物珍しさ」が基準ではなく、日常にありふれた物でなければB級とは呼べない。
A級グルメが「特別」なものであれば、B級グルメは「どこにでもある物」。
そうなると、B級のほうが比較対象が多いので、実は激戦を生き抜いて来た逸品である可能性は高い。

少しでも一人暮らしをした人ならわかると思うけど、例え毎日外食を続けたとしても、自炊をしたとしても、初めての土地で「普通」のものを食べてカルチャーショックを受けた経験があるでしょう。「え〜?コレってこんなんだっけ?」
自分が生まれた土地の味から初めて客観的な味覚に触れた瞬間はみなそうです。
面白いのですよ、ホント、日本は食文化が豊かだと思います。

冒頭の言葉に戻ります。

昔は訪れた土地の名物というものに目が行きました。
ジモティーから聞き出して隠れた穴場を巡ったり、仕事だと招待してもらったりで、名物というものに触れる機会も多くありました。
いや、どれも旨いです。

でも、ある時から視点は変わってA級の前にB級を試してから、という二段構えになったのですね。

で、旅の思い出に、とお土産を買うのが風習になっていますが、駅や空港で手早く買うとか有名店に足を向けて買うとか、そういうパターンを一通りこなすと、今度は街の懐深くに入り込んで「個人的」なお土産を買いに行くようになりました。

で、最近はどこへ行くかと言えば・・・

ナント
スーパーマーケット!

全国津々浦々にはいろんなスーパーがあるのですね。

デパ地下はまだA級土産に近くこれも捨ててはいませんが、やっぱりスーパーマーケットにはかないません。
スーパーと言っても、全国にある大手スーパーではなく、その地域にしかないブランドのスーパー。
ここがB級グルメの宝庫なのですね。

例えば、どこにでもあるインスタント食品でも、よく観察すると、「あれ?こんなメーカーってあったっけ?」という物が実に多い。
前提にはある程度流通している製品である事が条件なんですが、ホント中には大手食品メーカーでは出来ないようなものがあるんですね。
しかもインスタント食品は賞味期限が長いから「土産」として最適なんです。
ハハハッ。

そんな中から本日選んだのは・・・・
コレ

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『飛竜の焼きそば』(岡山市撫川・株式会社飛竜製)

とってもローカルな製麺メーカーですが、中国〜四国地方で時々目にするのですね。
岡山県内だけならまあ当り前ですが、生袋麺で意外と広いエリアで販売されているのは珍しいでしょう。
売れなかったら即廃棄処分ですから、アチコチで見かけるという事は絶対的な支持層がいるという事です。しかも大手のメーカーを相手にですから。

この飛竜の「焼きそば」の事を知ったのはそんなに昔の事ではありません。
僕自身高校から岡山の津山で寮生活をしてたので、この地独特のものは大概知っていたハズなんですが、これは知りませんでした。寮で夜食に「焼きそば」となれば乾燥袋麺が手軽だったからでしょう。

数年前に津山のジャズ喫茶“邪美館”にライブで行った時、マスターと何の話をしてたのかは忘れましたが突然「焼きそば」の話しになったのです。

曰く「焼きそば、ゆーたら(と言えば)飛竜でしょー。え?知らんの?飛竜?」。
「どこのメーカー?」と僕。「どこゆーても(と言っても)この辺や昔からソレしか知らんよ」とマスター。
「へぇ〜」と驚く僕らを見て、さらに驚くマスター。
「飛竜は何処でも売っとる思ぅとったよ。そこの天満屋にも売っとるよ〜」。
この言葉を聞いて早速近所の天満屋に行って即購入。

これが最初だった。

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車だったのでそのまま東京に戻って翌日家人を巻き込んで試してみたら・・・・

美味い!

これが美味いのですよ。
麺はコシがあって付属のソースも麺の味と絶妙なバランス。
どんな具材を入れてもこの味にまとまる。
特別なものは何もないけど、納得させられる完成度。
そしてなによりも大手メーカーにはない「優しい味」。
いや、ハマる、ハマる。

以来、岡山付近を通る度にスーパーがあれば「飛竜」をチェック。
この正月には実家のある松山の近所のアーケード街の“ロック”というディスカウントストアに陳列されているのを発見。
「へ〜ぇ」こんな所にも岡山の飛竜かぁ。

邪美館のマスターお薦めの飛竜の焼きそば。
いったいどのエリアまで流通しているのかは定かではありませんが、長年のファンが広範囲にいる事だけは確かのようです。

1941年以来66年の歴史が物語る「焼きそば」。
隠れた地域限定のベストセラーです。
いや、この美味さは(販売地区の方は)是非一度お試しアレ。
ホントに普通の焼きそば、されど逸品、これぞB級グルメの醍醐味。

B級土産は地域ブランドのスーパーで!

おしまい



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