2008/3/15

のぞみがなくても銀河があるさ・・・・  日記

さて本日のブログ、ヴィブラフォンのBGMどれにしますか?
My Spaceはじめました。
別窓で開くとブログのBGMに。

寝台特急で迎える朝はなかなかいいもんです。
飛行機や新幹線を使っても「乗ってあげてる」感じでこちら側に主導権があります。目的地になれば降りるという幕切れがあるからでしょう。
比較的長距離の特急や車の運転などでは長時間の「付き合い」から時に降りるのが惜しくなる事もあります。愛着というのでしょうか。
しかし、夜行バスになると(僕は殆ど使いませんが)腰の辺りが悲鳴を上げて「早く降りたい」と切に願う事もあります。憎悪というと言い過ぎですが時に近い事もあります。
乗り物と人間の関係って、なんだか恋愛の感情表現で表すとおもしろいですね。
殆どの人は「降りてから」の目的が主なのでそんな事は考えないのかもしれませんが。。。

で、寝台特急というのは、なんて言うんでしょう、これらとは違った・・・・例えば、70年代風に言うと「夜明けのコーヒーを二人で飲んでる」ような感じ。。。

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降りる1時間くらい前から白々と明ける朝空をボケ〜っと見ながらiPodで音楽を聞きながら過ごす時に、ふとそんな気持ちになったりします。残念ながら今は昔のように食堂車も車販も無いので車内のベンダーで買った「夜明けの缶コーヒー」ですが、、(笑)。

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今のように個室が主体の寝台車だと扉をロックするだけで十分にプライバシーが保証されて一晩の寝台での過ごし方が快適ですが、昔の開放式と呼ばれた二段ベッドがズラリと並んでカーテン一枚だけで一人分のスペースが区切られた時代の寝台車だと「夜明けのコーヒー」どころの騒ぎではないかもしれません。

月に1度以上使う(今月などは3回も使う)寝台特急常連の僕でも、今さら開放式の寝台車に乗れと言われると敬遠してしまいます。
あくまでも「個室寝台」が前提の利用なのです。

今朝、寝台特急で東海道を上がって来たのですが、小田原を過ぎた辺りから沿線に異常な数の「撮鉄(撮りテツ)」のみなさんがカメラの方列でこの寝台特急を撮影しています。

なんだ?

東海道線は複々線なのでみんな海側の踏み切り、ホーム、河原、時には民家の隙間からもカメラの方列が続きます。

もう登場して15年近く経つこの寝台特急がそんなに珍しいか?
ふむ?

その疑問は東京が近ずくにつれ大きくなりました。
横浜を過ぎた辺りから「撮テツ」のみなさんの数が半端じゃなく増えています。
「こりゃ、何か他に目的があるな?」
そう感じてきました。

川崎を過ぎて多摩川の鉄橋を渡ると、その土手に集結した「撮テツ」みなさんの数たるや半端じゃない。土手を埋め尽くすカメラの数たるや100に迫る勢い!?

新橋、有楽町ともホームの端には「撮テツ」の壁が・・・

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週末とあって子供から大人までみなカメラを手に右往左往

やがて東京駅に列車が入る直前でこの謎が解けました。

この列車の入る同じホームの向かい側に見慣れたブルーとクリーム色の電気機関車が入れ替わりに出発しようとしていました。
それが・・

ラストランを終えた夜行寝台急行「銀河」だったのです。
本日のJRダイヤ改正で消えた歴史ある寝台列車なんですね。

旧態然とした懐かしいブルートレインそのままの客車が連なっています。

片や廃止で見納めのブルートレイン、片や最新の二階建て寝台特急。
これが同時にホームで入れ替わるのですから「撮テツ」軍団はまたもや右往左往で大混乱。

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いつもならこの列車がホームに入る頃にはとっくに品川の車庫へと引き上げている「銀河」ですが、今日だけは「撮テツ」ファンの為にこの列車の到着までホームに据えられていたのでしょう。
最近のJRはファンサービスにも熱心ですから演出だったのかもしれません。

こちらがホームに入ると同時に向こう(銀河)は二度と戻らない東京駅のホームを後にします。

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「銀河」を見送る「撮テツ」ファンのカメラの方列が一斉にこちらの「サンライズ」に方向転換!?(サンライズ車内から/わざとブレさせています)

このホームを埋めた全員が「撮テツ」集団です。信じられない数。
僕は鉄道の旅が好きで、利用して云々ですから彼等風に言えば「乗テツ(のりテツ)」なのかもしれません。廃止と聞いてわざわざ写真を撮りに出掛けた記憶はありません。わざわざなら乗りに行くでしょう(笑)。

ホームには子供、お兄さん、鉄子に混ざって案外高齢の方も多く、どうやら東京と大阪を結ぶ夜行列車に様々な想いがあるようで、仲良く過ぎ去るブルーの客車をバックに記念撮影をされている姿などを見掛けるとちょっと微笑ましかったです。

「のぞみがなくても銀河があるさ」
最終の“のぞみ”に遅れても午後11時発の夜行寝台急行「銀河」に乗れば翌朝始発の“のぞみ”よりも早く大阪に着ける、という定説。

それが今日からは

「のぞみがなければ万事休す」

廃価な大垣行きの夜行(座席のみ特別料金なし)から乗り継いで行く方法や安値な夜行バスだってある。
でも、いくら古くカーテン一枚とは言えベッドにゴロンと横になれる快適性はない。
その内にいつか「しまった!」と後悔する時代になるような気がする。

安値で消えたものはもう二度と戻らないのは、冷凍食品やスーパーの安売りで気が付いた安全性に似ていると言うのに・・・

さらば「銀河」。

おしまい



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