2008/9/30
OREGON初来日公演 @ Roppongi,Tokyo 火曜:街ぶら・街ネタ
六本木に仕事じゃなく出向くのは久し振り。
小雨降りしきる昨夜、結成以来30周年をとっくに過ぎているというのに今まで一度も来日していなかった孤高の音楽集団“オレゴン”の初来日公演を聞きに行った。
ギターのラルフ・タウナーは74年にゲイリー・バートンの来日公演やボストン時代にバートン=タウナーのデュオを見ているけど、留学中もついぞオレゴンとしての公演を見る事が無かった。
だからオレゴンを見るのはこれが初めて。
僕にとって本当に見たかったミュージシャン最後の「お初」かもしれない。
数年前のジョアン・ジルベルトの初来日が「お初」の最後だと思っていたけど、いやいや、オレゴンがあったんだ。
六本木ほどライブで通った街はない。
今は無き「六本木ピットイン」を筆頭に、「サテンドール」「アルフィー」など演奏に関係した店や「STB」などライブを聞きに行く店が集中している。
しかし、
六本木ほどこの10年で変貌した街もない。
何も無かった街に何かが出来たのと違って、ここは元からあった場所が変貌して新しい街が生まれては消えて行く。森ビル(六本木ヒルズ)が出来てからこの街を徘徊する層が一変した。
その中で、今回初めて行く店、それが東京ミッドタウンの中に出来た新しいライブレストラン“Billboard Live Tokyo”。
大阪や福岡は閉店した「ブルーノート」が生まれ変わって“Billboard”になっているが、東京は新規開業。
これで「ブルーノート」「スイートベジル」「ビルボード」と比較的大きめのライブレストランが揃った。
ミッドタウンって元々防衛庁の施設があったところで、その敷地いっぱいに数塔の高層ビルが建った。表の外苑東通りを走っていると建物が奥まっているのでそんなに変化したとは思っていなかったけど、今回改めて現地を歩くと、よくもまぁ、こんなにたくさんビルを建てたものだなぁ、と。

『Billboard Live Tokyo』エントランス
さてさて、いつもライブの始まる前にウォッチングするのが客層。
一体どんな人が“Oregon”を聞きに来るのだろう?
ほう〜。
まったくバラバラの年齢層のようです。
第一期オレゴンのファンとなると、僕が高校生だったからその頃の大学生や社会人フレッシュマン。となると40代〜50代のミドル・エイジが多いか、と言えばそれがそうでもない。
僕らの中では“燦々と輝く、あの「OREGON」”であっても、一般の認知度は決して高くはない。それが30数年も来日していなかった原因でもあるのだけど、いろんな年齢層が集まっているのを見て、なんだか嬉しくなった。
僕らのようなコアなECMファンばかりでも困るし(笑)。
このライブハウスも初めてだからついつい店内の様子を見る。

ステージ後方は3フロア分全面ガラス張りで素晴らしく開放感があっていい。
但し公演中は音響の関係でカーテンが降りて閉じられるのがちょっと惜しい気もするが、これは自分も経験があるから理解出来る。ガラスは最も音が乱反射してしまうのだ。
ライブレストランだから食事のほうはどうかな?

テイストはなかなかいい感じです。これに鴨ロース等が付くプレートがセットで1500円なら文句なし。
元々音楽が聴きたくて来る場所なのにやたらと高いフードメニューじゃ行く気になれない。交差点の向こうの「STB」と同じコストとみた。
さて、食事もほどほどの午後9時30分。
いよいよオレゴンがステージに登場。
パーカッションのマーク・ウォーカー以外はみんな既に白髪のオジサマ集団だ。
Oregon @ Tokyo 2nd set
(順不同)
★『Live at Yoshi's』(Intuition/2002年)から
“The Prowler”
“Distant Hills”
“I'll Remember August”
“Raven's Wood”
★『Prime』(camjazz/2005年)から
“Pepe Linque”
“Mountain King”
“Doff”
★『1000kilometers』(camjazz/2007年)から
“Deep Six”
“Catching Up”
“1000 Kilometers”
“Free Imp”
アンコールも含めてちょっと曖昧な記憶ですが多分これで合っているでしょう。なんせ極端にMCが少なかったもので・・・(笑)
まぁ、オレゴンという事なのであんまりペラペラとMCされても困りますが。
近作3作品からの選曲でした。

左上から『Live at Yoshi's』『Prime』『1000kilometers』

ミーハーにもちゃんと並んで最新作にメンバーのサインをもらって(笑)
いいんです。ファンなんだから。
殆どセンターに立つリード奏者のポール・マッキャンドレスが司会進行役。一度だけ若いマークがマイクを持ったけど、残念ながら駄洒落に期待のラルフ・タウナーは一言も喋らず。
ゲイリーとのデュオをボストンで見た時のラルフのトークは抱腹絶倒だったのに、、。
さて、演奏は熟練のラルフ(g & kb)、ポール(reeds)、グレン・ムーア(b)を若手のマーク(perc)がリフレッシュさせている感じで、悪い言い方をすると「爺臭くない」。
やはりリズムは若くシャープなほうがいい。
特にオレゴンのようにビートで押しまくるような音楽ではない場合は。
個人的な局地的注目度No.1はラルフのピアノ。
アコースティック・ギタリストであるラルフがあの長い爪をどのようにしてピアノを弾くのか。
リストタッチよろしく水平の指で器用に弾いてました。
途中フリーインプロあり、オレゴンとしてはビートを全面に出した曲あり、とバラエティーに富んだ90分間。
でも、やっぱり一番心に染みたのは、、、
あの、ECM時代からこのグループに漂う独特のエアーリッシュでダークネスで恍惚とした雰囲気に気の遠くなりそうなほど美しかった静かな曲、“Distant Hills”。
ゆったりと流れるハーモニーが全体を支配した中に響くマッキャンドレスのダブルリードがこのバンドの真骨頂。それにタウナーのアコースティックギターとくれば、もう長年待ちわびた一瞬が天から降ってくるように訪れる。
やはりオレゴンはいい。
これが遠く昔のECM時代の遺産だとしても、2008年という時間の中で自然にキャッチ出来る事の素晴らしさ。まぎれもなく今の、21世紀の耳で聴いて感動出来るのだ。
この1曲が聞けただけでも満足。
もしも可能なら、こういうバンドはホールで聴きたい。
飲み物も料理も、目の前で展開される音楽に比べたら実に味気ない。
本格的に音楽だけを聞いて楽しめる場所がそろそろマチナカには必要なのかもしれないよ。
ライブという名で、コンサートとは呼ばない場所。
ネットではオレゴンの動画も。
OREGON MySpace
10月1日大阪、2日福岡。各Billboardの公演をお見逃しなく!
もちろんこちらからも直結!
赤松敏弘MySpace
チェキラ
おしまい
小雨降りしきる昨夜、結成以来30周年をとっくに過ぎているというのに今まで一度も来日していなかった孤高の音楽集団“オレゴン”の初来日公演を聞きに行った。
ギターのラルフ・タウナーは74年にゲイリー・バートンの来日公演やボストン時代にバートン=タウナーのデュオを見ているけど、留学中もついぞオレゴンとしての公演を見る事が無かった。
だからオレゴンを見るのはこれが初めて。
僕にとって本当に見たかったミュージシャン最後の「お初」かもしれない。
数年前のジョアン・ジルベルトの初来日が「お初」の最後だと思っていたけど、いやいや、オレゴンがあったんだ。
六本木ほどライブで通った街はない。
今は無き「六本木ピットイン」を筆頭に、「サテンドール」「アルフィー」など演奏に関係した店や「STB」などライブを聞きに行く店が集中している。
しかし、
六本木ほどこの10年で変貌した街もない。
何も無かった街に何かが出来たのと違って、ここは元からあった場所が変貌して新しい街が生まれては消えて行く。森ビル(六本木ヒルズ)が出来てからこの街を徘徊する層が一変した。
その中で、今回初めて行く店、それが東京ミッドタウンの中に出来た新しいライブレストラン“Billboard Live Tokyo”。
大阪や福岡は閉店した「ブルーノート」が生まれ変わって“Billboard”になっているが、東京は新規開業。
これで「ブルーノート」「スイートベジル」「ビルボード」と比較的大きめのライブレストランが揃った。
ミッドタウンって元々防衛庁の施設があったところで、その敷地いっぱいに数塔の高層ビルが建った。表の外苑東通りを走っていると建物が奥まっているのでそんなに変化したとは思っていなかったけど、今回改めて現地を歩くと、よくもまぁ、こんなにたくさんビルを建てたものだなぁ、と。

『Billboard Live Tokyo』エントランス
さてさて、いつもライブの始まる前にウォッチングするのが客層。
一体どんな人が“Oregon”を聞きに来るのだろう?
ほう〜。
まったくバラバラの年齢層のようです。
第一期オレゴンのファンとなると、僕が高校生だったからその頃の大学生や社会人フレッシュマン。となると40代〜50代のミドル・エイジが多いか、と言えばそれがそうでもない。
僕らの中では“燦々と輝く、あの「OREGON」”であっても、一般の認知度は決して高くはない。それが30数年も来日していなかった原因でもあるのだけど、いろんな年齢層が集まっているのを見て、なんだか嬉しくなった。
僕らのようなコアなECMファンばかりでも困るし(笑)。
このライブハウスも初めてだからついつい店内の様子を見る。

ステージ後方は3フロア分全面ガラス張りで素晴らしく開放感があっていい。
但し公演中は音響の関係でカーテンが降りて閉じられるのがちょっと惜しい気もするが、これは自分も経験があるから理解出来る。ガラスは最も音が乱反射してしまうのだ。
ライブレストランだから食事のほうはどうかな?

テイストはなかなかいい感じです。これに鴨ロース等が付くプレートがセットで1500円なら文句なし。
元々音楽が聴きたくて来る場所なのにやたらと高いフードメニューじゃ行く気になれない。交差点の向こうの「STB」と同じコストとみた。
さて、食事もほどほどの午後9時30分。
いよいよオレゴンがステージに登場。
パーカッションのマーク・ウォーカー以外はみんな既に白髪のオジサマ集団だ。
Oregon @ Tokyo 2nd set
(順不同)
★『Live at Yoshi's』(Intuition/2002年)から
“The Prowler”
“Distant Hills”
“I'll Remember August”
“Raven's Wood”
★『Prime』(camjazz/2005年)から
“Pepe Linque”
“Mountain King”
“Doff”
★『1000kilometers』(camjazz/2007年)から
“Deep Six”
“Catching Up”
“1000 Kilometers”
“Free Imp”
アンコールも含めてちょっと曖昧な記憶ですが多分これで合っているでしょう。なんせ極端にMCが少なかったもので・・・(笑)
まぁ、オレゴンという事なのであんまりペラペラとMCされても困りますが。
近作3作品からの選曲でした。

左上から『Live at Yoshi's』『Prime』『1000kilometers』

ミーハーにもちゃんと並んで最新作にメンバーのサインをもらって(笑)
いいんです。ファンなんだから。
殆どセンターに立つリード奏者のポール・マッキャンドレスが司会進行役。一度だけ若いマークがマイクを持ったけど、残念ながら駄洒落に期待のラルフ・タウナーは一言も喋らず。
ゲイリーとのデュオをボストンで見た時のラルフのトークは抱腹絶倒だったのに、、。
さて、演奏は熟練のラルフ(g & kb)、ポール(reeds)、グレン・ムーア(b)を若手のマーク(perc)がリフレッシュさせている感じで、悪い言い方をすると「爺臭くない」。
やはりリズムは若くシャープなほうがいい。
特にオレゴンのようにビートで押しまくるような音楽ではない場合は。
個人的な局地的注目度No.1はラルフのピアノ。
アコースティック・ギタリストであるラルフがあの長い爪をどのようにしてピアノを弾くのか。
リストタッチよろしく水平の指で器用に弾いてました。
途中フリーインプロあり、オレゴンとしてはビートを全面に出した曲あり、とバラエティーに富んだ90分間。
でも、やっぱり一番心に染みたのは、、、
あの、ECM時代からこのグループに漂う独特のエアーリッシュでダークネスで恍惚とした雰囲気に気の遠くなりそうなほど美しかった静かな曲、“Distant Hills”。
ゆったりと流れるハーモニーが全体を支配した中に響くマッキャンドレスのダブルリードがこのバンドの真骨頂。それにタウナーのアコースティックギターとくれば、もう長年待ちわびた一瞬が天から降ってくるように訪れる。
やはりオレゴンはいい。
これが遠く昔のECM時代の遺産だとしても、2008年という時間の中で自然にキャッチ出来る事の素晴らしさ。まぎれもなく今の、21世紀の耳で聴いて感動出来るのだ。
この1曲が聞けただけでも満足。
もしも可能なら、こういうバンドはホールで聴きたい。
飲み物も料理も、目の前で展開される音楽に比べたら実に味気ない。
本格的に音楽だけを聞いて楽しめる場所がそろそろマチナカには必要なのかもしれないよ。
ライブという名で、コンサートとは呼ばない場所。
ネットではオレゴンの動画も。
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10月1日大阪、2日福岡。各Billboardの公演をお見逃しなく!
もちろんこちらからも直結!
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チェキラ
おしまい
2008/9/29
コロコロ変わる・・・・ 月曜:ちょっと舞台裏
聞き間違いというのはよくある事です。
とある日の通り沿いを歩きながらの会話。
「そういえば最近は“たまほうめん”だね」
街中の喧噪渦巻く大通りの横断歩道を何人かで渡りながら何かの話しをしていた時だった。誰かが言ったこの“たまほうめん”。漢字で書けば“多摩方面”。東京近郊の事だ。
と、横断歩道の真ん中に差し掛かった時、隣にいた某嬢が言う。
「そう、おいしいですよね〜」
うん?
一同一瞬歩みが停まりそうになった。
「お・い・し・い?」
何が“おいしい”んだろう?
いや、業界言葉ではよく使うからなぁ“おいしい”。
「えっ? だっておいしくないですか?」
一同あと数歩で横断歩道を渡り切る寸前に意表を突く同意を求められてシドロモドロ。。。
この話題、そんなに多摩方面でおいしいのか?
「わたし、大好きなんですー」
大好き?
「たまごめん」
誰がラーメンの話しをしてんだよー、って全員大爆笑。
“たまほうめん”と“たまごめん”(玉子麺)。たしかに大通りの騒音の中では微妙に聞き間違う可能性は・・・・あるっか。
江戸っ子の人と電話で打ち合わせ。
「じゃ、明日4時シビヤ公会堂で」と言う。
シビヤ?
ああ、日比谷公会堂か。
危うく渋谷に行きかけた。
江戸っ子の人は“シ”と“ヒ”の発音が苦手だ。
某放送局の番組で江戸っ子の男性司会者の人が毎回僕の紹介で“本日の出演はあかまつ・とひひろグループ。リーダーのあかまつ・とひひろさんです”と(笑)
聞き間違い、言い間違いはまだ笑える。
でも、自信を持って言った事が自分の知らない間に変わっていたとしたら・・・
まだ留学中の80年代終盤。
ワシントンDCでキャブに乗ったら、このドライバー氏がこれがまたよく話すラテン系の人だった。
何でも彼は数日前に日本の首相がワシントンに来たのを見たらしく、日本人とわかるとその話しでもちきりだ。当時、バブル景気に沸く日本の企業がアメリカの大手映画会社を買収したりでテレビや新聞でジャパンマネーの見出しが連日踊っていた。
「ワタシ、ジャパンのバイスプレジデント、知ってる」
「ほ〜、誰?」
「ラストフランデー・ミタねー、マイ・タウンで。え〜っと・・・・」
このドライバー氏、話しに夢中になると運転中でも振り向いて話しだす(笑)
怖ぇ〜!
しばし思い出そうと考え込んでいる彼に僕は自信を持って助け舟。
「ノット、ナカソーネね」
中曽根首相の名前は有名だった。
「イェ〜、アイ・ノウ。ウ、ウ、」
「う? ノー、ノー、の」
僕は竹下登だと思って確信していたから「の」のヒントを出したんだが・・
「ノー、ノー、ヒズ・ネーム・ライク・ピザ屋、ネ」
ピザ屋???
ノボル? タケシータ? そんなピザ屋あったか?
「イャァ〜! ウーノ!、ヒズ・ネーム・イズ・ウーノ!」
ウーノ? 確かにピザ屋でボストンとかでも人気の“UNO”という店はあるが・・・
そりゃ間違いだぜー、と
「ノー、ノー。ヒズ・ネーム・イズ・ノボール。ノボール・タケシータ!」
と完全否定。
第一に“ウーノ”って誰?
僕は知らなかった。
その時(1989年6月)に日本の首相が宇野宗佑だった事を。。。。
ボストンに帰ってニュースを見たら・・・ゲッ!
あのドライバー氏の言ってた“ウーノ”首相がテレビに・・
ガ〜ン
おかしい、、4月頃のニュースではまだ“タケシータ”が出てたのに。。
いつの間にか変わっていたんだなぁ。
その翌々月、無事に帰国。
テレビで日本の状況を把握しようとしていたら・・・
えっ?
海部首相って・・・誰?
?????
今、1年毎に首相が入れ替わってうんぬんですが、約20年前はもっとコロコロ変わっていたのですから驚きませんよ。はい。
コロコロ変わると言えば、ネットの世界。
赤松敏弘MySpace
新しい音楽再生プレーヤー(Flash 9)に移行中
おしまい
2008/9/26
アドとサスの入り混じり?・・ 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第百十三回目の今日は先週からの続きで『ジャズ以外から影響のあるコードのヴォイシング・その2』です。
。。。
木曜日は昼間に大阪でジャズクリニックをやって吹田から名神に入ったのは午後6時半。一路東京まで550キロのドライブ。到着したのは日付けも変わった午前0時半でした。
前日入りしていたとは言え、流石に往復1100キロのドライブは疲れが残ってブログも後追い更新です。
先週はsus4コードとadd9コードのヴォイシングについて説明しましたが、コードネームの表記には様々あってそこに書かれている意味を時々誤解してしまう事もあります。
これは統一するのが好ましいのですが、それぞれに使い慣れた表記もあり難しい面があります。
『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』を書いている時にも出版社の標準表記と僕が使う表記に差異があり、統一する事も検討しましたが、現実には様々な表記がある事を知るのも大切なので譜面と理論のページで一部異なる表記を用いました。
但し、一つの楽曲の中では絶対に異なる表記を使ってはいけません。
これだけは大原則として厳守。
さて、一般に流通している本の中に、時々誤解している表記を見る事があります。これは表記の差異ではなく、誤解。良い機会なのでまとめておきます。
■D9ってコードの意味は?
時々見かけるこのコードネーム。意味はDのメジャーコードにテンションの9thを入れる、という意味です。Dのメジャーコードとは D + F# + A。それに9thの E を加える。つまりMaj7のC#の音を弾くな、という意味でもあります。
ところが、とある譜面を見ると、D7のコードに対して9thを加える時にD9と書いているのですね。
D9と書いてあると海外ではDMaj7に9thを加えた音(叉はMaj7を省いた音)が出ます。
これはとても大きな違いなのですよ。
恐らく誰かが省略してD7に9thを加えるからD9じゃん、と書いたのでしょう。

(クリックで拡大/以下同じ)
コードネームの標準的なグループの表記はテンションを除いたオクターブ内の音の指示、という原則を覚えておくと良いでしょう。
テンションに関しては補足的にカッコで括って示す、という仕組みです。
付け加えるなら、コードスケールに9thのあるコードであれば特に指定しなくても9thを使うので書く必要がないのです。
書かなければいけないのはコードスケールの変化を示すb9th。これによってそこのコードスケールが何であるのかが判明するからです。
どうしてもコードサウンドに9thがほしい場合はカッコで括って示せばよいでしょう。
例:伴奏に必ず9thのサウンドを入れてほしい → D7(9)
もう一つ原則で忘れてはいけないのが、もしもコードネームのところに「D」と単体で書かれているなら、それはメジャーコードの三和音を示す、という事。単音ではなく和音を示しているのですね。(そりゃコードネームと言うんだから当たり前)
なのでD9と書くと「D」のメジャーコードの三和音にテンション9thが加わる、という意味になるのがおわかりいただけるでしょう。
そこでわざわざadd9と書かれたコードに戻ると、このadd9はコードの第七音がメジャーでもマイナーでも(長七度でも短七度でも)省略してテンション9thを弾け、という事で、ポピュラー音楽では広く普及していますが、本体がメジャーコードなのかドミナントコードなのかを事前に見分ける必要があります。
特にソロ(インプロ)を行う場合はそこのコードスケールが曖昧だと命取りに。
■HMP5の時のsus4コードの表記は?
先週sus4コードの説明ではメジャーのキーの中でのsus4について書きましたが、一時的も含めてマイナーのキーの時に多く用いられるドミナント・コードのハーモニック・マイナースケール・パーフェクト・フィフス・ビロウ(HMP5)でsus4を使った場合はどのような書き方があるか。
ひとつにはそのまま(この場合D7で説明)、D7(b9)sus4と書くケース。これが最も安全な書き方です。
もう一つにはインバージョン、叉はセパレーティング・コードで書く場合があります。
先週A7sus4をG/Aと書く説明をしました。
それと同じで、ベースとなる音に対して固有のコード名を上乗せした形に表記する場合があります。

今週のD7に当てはめると、メジャー・キーのドミナントコードのsus4はC/D。
そしてマイナーのキーの中で使うHMP5のドミナントコードの場合はCm7/D。
但し、この書き方はコードスケールに誤解を招く場合があるので危険です。Cm7と書いてあってもそこで演奏するコードスケールはCマイナーではなくGのハーモニックマイナーなのです。
コードネームを単体で見ると和音の記号なので音符で和音を示すのと同じ書き方にすればCm7/Dが意図する事は理解出来ます。しかし、このD7(b9)sus4という意味でその表記を用いるとソロ(インプロ)を行う時にとても厄介な事になってしまうのですね。
Cm7/Dは間違いではありませんが、演奏側の視点から見るとD7(b9)sus4の意味で使うのは「避けるべき」と言えます。
(Cm7/DはDのスパニッシュ・フリージアン・スケールを示す時に使われる)
コードネームの整理整頓、根拠を持って進めてほしいものです。
コードの整理整頓が済めば演奏も楽々!マレットも弾む!
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
本日からMySpaceの音楽再生プレーヤーが世界同時に新しくなりました。
再生にはFlash 9が必要です。
MySpaceの画面から無償のFlash 9をダウンロードして御利用下さい。
おしまい
。。。
木曜日は昼間に大阪でジャズクリニックをやって吹田から名神に入ったのは午後6時半。一路東京まで550キロのドライブ。到着したのは日付けも変わった午前0時半でした。
前日入りしていたとは言え、流石に往復1100キロのドライブは疲れが残ってブログも後追い更新です。
先週はsus4コードとadd9コードのヴォイシングについて説明しましたが、コードネームの表記には様々あってそこに書かれている意味を時々誤解してしまう事もあります。
これは統一するのが好ましいのですが、それぞれに使い慣れた表記もあり難しい面があります。
『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』を書いている時にも出版社の標準表記と僕が使う表記に差異があり、統一する事も検討しましたが、現実には様々な表記がある事を知るのも大切なので譜面と理論のページで一部異なる表記を用いました。
但し、一つの楽曲の中では絶対に異なる表記を使ってはいけません。
これだけは大原則として厳守。
さて、一般に流通している本の中に、時々誤解している表記を見る事があります。これは表記の差異ではなく、誤解。良い機会なのでまとめておきます。
■D9ってコードの意味は?
時々見かけるこのコードネーム。意味はDのメジャーコードにテンションの9thを入れる、という意味です。Dのメジャーコードとは D + F# + A。それに9thの E を加える。つまりMaj7のC#の音を弾くな、という意味でもあります。
ところが、とある譜面を見ると、D7のコードに対して9thを加える時にD9と書いているのですね。
D9と書いてあると海外ではDMaj7に9thを加えた音(叉はMaj7を省いた音)が出ます。
これはとても大きな違いなのですよ。
恐らく誰かが省略してD7に9thを加えるからD9じゃん、と書いたのでしょう。

(クリックで拡大/以下同じ)
コードネームの標準的なグループの表記はテンションを除いたオクターブ内の音の指示、という原則を覚えておくと良いでしょう。
テンションに関しては補足的にカッコで括って示す、という仕組みです。
付け加えるなら、コードスケールに9thのあるコードであれば特に指定しなくても9thを使うので書く必要がないのです。
書かなければいけないのはコードスケールの変化を示すb9th。これによってそこのコードスケールが何であるのかが判明するからです。
どうしてもコードサウンドに9thがほしい場合はカッコで括って示せばよいでしょう。
例:伴奏に必ず9thのサウンドを入れてほしい → D7(9)
もう一つ原則で忘れてはいけないのが、もしもコードネームのところに「D」と単体で書かれているなら、それはメジャーコードの三和音を示す、という事。単音ではなく和音を示しているのですね。(そりゃコードネームと言うんだから当たり前)
なのでD9と書くと「D」のメジャーコードの三和音にテンション9thが加わる、という意味になるのがおわかりいただけるでしょう。
そこでわざわざadd9と書かれたコードに戻ると、このadd9はコードの第七音がメジャーでもマイナーでも(長七度でも短七度でも)省略してテンション9thを弾け、という事で、ポピュラー音楽では広く普及していますが、本体がメジャーコードなのかドミナントコードなのかを事前に見分ける必要があります。
特にソロ(インプロ)を行う場合はそこのコードスケールが曖昧だと命取りに。
■HMP5の時のsus4コードの表記は?
先週sus4コードの説明ではメジャーのキーの中でのsus4について書きましたが、一時的も含めてマイナーのキーの時に多く用いられるドミナント・コードのハーモニック・マイナースケール・パーフェクト・フィフス・ビロウ(HMP5)でsus4を使った場合はどのような書き方があるか。
ひとつにはそのまま(この場合D7で説明)、D7(b9)sus4と書くケース。これが最も安全な書き方です。
もう一つにはインバージョン、叉はセパレーティング・コードで書く場合があります。
先週A7sus4をG/Aと書く説明をしました。
それと同じで、ベースとなる音に対して固有のコード名を上乗せした形に表記する場合があります。

今週のD7に当てはめると、メジャー・キーのドミナントコードのsus4はC/D。
そしてマイナーのキーの中で使うHMP5のドミナントコードの場合はCm7/D。
但し、この書き方はコードスケールに誤解を招く場合があるので危険です。Cm7と書いてあってもそこで演奏するコードスケールはCマイナーではなくGのハーモニックマイナーなのです。
コードネームを単体で見ると和音の記号なので音符で和音を示すのと同じ書き方にすればCm7/Dが意図する事は理解出来ます。しかし、このD7(b9)sus4という意味でその表記を用いるとソロ(インプロ)を行う時にとても厄介な事になってしまうのですね。
Cm7/Dは間違いではありませんが、演奏側の視点から見るとD7(b9)sus4の意味で使うのは「避けるべき」と言えます。
(Cm7/DはDのスパニッシュ・フリージアン・スケールを示す時に使われる)
コードネームの整理整頓、根拠を持って進めてほしいものです。
コードの整理整頓が済めば演奏も楽々!マレットも弾む!
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本日からMySpaceの音楽再生プレーヤーが世界同時に新しくなりました。
再生にはFlash 9が必要です。
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おしまい
2008/9/25
二つの大阪・・ 木曜:Jazz & Classic Library
今朝は大阪で午前9時に起床。

ホテルの部屋から見渡す今朝の大阪はやや薄曇り。昨夜のディープな景色とはまた違った印象。
午前10時半。本日講議を担当するカワイ楽器シンポジウム関西大会のプログラム「ジャズクリニック」の会場となる大阪国際交流センターへ移動。ホールでヴィブラフォンを組み立てていると本日クリニックで共演するピアニスト宮下博行氏が到着。約1年振りの再会だ。
昨年、滋賀県の大津で開かれた同シンポジウムで彼と初デュオ、その音楽性はとても心に残っているので再会を楽しみにしていた。
その1.

『THE FLOW OF TIME/宮下博行 trio project II』(ko-bo-fu/2003年)
彼の音楽にあるコントロールされたスペースがとても心地よいアルバム。全編オリジナルで構成された作品で隅々にまでバランス配分が成されている。ピアノという最もポピュラーな楽器で個性を表わそうとするのはとても大変な事だ。大抵の試みは世界の何処かで既に誰かがやっている確率が高い。
このアルバムを最初に聴いた時、恐ろしくコントロールされた音世界が描かれているのに驚いた。ピアノの音色に伴って聞こえて来る美しい隙間、それを上手くバックアップする作曲センスとリズムに対する限りなき探究心。そして、何よりも僕が関心したのが、ここに描かれた音に“大阪”がある事。
東京にもヨーロッパにもない都会的でピュアな世界。どの曲も決して簡単な曲ではないけど聴き手にどのように伝えるべきかが十分に吟味されて、美しく、そして知的で聴きやすい。
東京の音楽のように鋭利さだけじゃなく、どこかユーモアも感じられる演奏。そしてどこかホッとするシーンがいくつもある。
何年くらい前からだろうか、東京で聞こえて来るのが予想される音楽にはない“その土地ならでは”の音楽が根付いているのに気付いたのは。
言い換えれば、それはアメリカやヨーロッバのジャズを聴くように新鮮で、名古屋の後藤浩二くん、そしてこの大阪の宮下氏のように、きっと本人も気が付かない内に東京を飛越えて世界にターゲットを持てるような音楽と出会ったのは幸運としか思えない。

ジャズクリニック終了直後に楽屋にて(右/宮下博行) @大阪国際交流センター
★宮下博行HPはこちら
その2.

『ぼくの好きなJAZZ/Katsumi Michishita』(みちしたの音楽/2006年)
今日、ジャズクリニックの終了直後にトランペットの道下克己くんが家族を連れて楽屋を訪ねてくれた。
彼の家がこのホールの近くなんだそうな。
可愛い愛娘Aちゃんをあやす彼を見ていて時の経つのは早いなぁ、と微笑ましく思った。
昨夜が19年振りの再会。でも彼が昔から持つ独特のペーソスはいつでもどこでも健在だ。
この音楽も“大阪ならでは”の愛に満ちあふれている。
さっきの宮下氏の音楽とは好対照の位置にあるのかもしれない。
でも、同じように聴き手にどのように伝えるべきかが十分に吟味されて、聞きながら思わず微笑んでしまうようなシーンがついつい何度もCDをリピートさせる。
「みちしたの音楽」、それは大阪が持つ日常のいくつもの顔を包み隠さずに表現している。
理想的なジャズと言うのは簡単な事だけど、ユーモアありペーソスあり、それでいて緊張感もあるこのアルバムは聴き手をいつでもニュートラルな気持ちにさせてくれる。

国際交流センター楽屋にて(右/道下克己)
東京にも「みちしたの音楽」の熱狂的なファンがいて、それは東京のミュージシャンでは思いも付かない角度からストレートに音を放ってくる「みちしたの音楽」が持つ魅力にハマってしまうのだろう。中には一種のカルチャーに受止めている人すらいる。
でも、本人はカルチャーとかとは無縁に、至って普通に「好きでたまらない音楽」を放っているわけだ。
こんなに愛にあふれた音楽。滅多にないよ!
★道下克己HPはこちら
大阪の音楽には忘れかけた“愛”がある。
二日間述べ1200キロ完走。
赤松敏弘MySpace
チェキラ
おしまい

ホテルの部屋から見渡す今朝の大阪はやや薄曇り。昨夜のディープな景色とはまた違った印象。
午前10時半。本日講議を担当するカワイ楽器シンポジウム関西大会のプログラム「ジャズクリニック」の会場となる大阪国際交流センターへ移動。ホールでヴィブラフォンを組み立てていると本日クリニックで共演するピアニスト宮下博行氏が到着。約1年振りの再会だ。
昨年、滋賀県の大津で開かれた同シンポジウムで彼と初デュオ、その音楽性はとても心に残っているので再会を楽しみにしていた。
その1.

『THE FLOW OF TIME/宮下博行 trio project II』(ko-bo-fu/2003年)
彼の音楽にあるコントロールされたスペースがとても心地よいアルバム。全編オリジナルで構成された作品で隅々にまでバランス配分が成されている。ピアノという最もポピュラーな楽器で個性を表わそうとするのはとても大変な事だ。大抵の試みは世界の何処かで既に誰かがやっている確率が高い。
このアルバムを最初に聴いた時、恐ろしくコントロールされた音世界が描かれているのに驚いた。ピアノの音色に伴って聞こえて来る美しい隙間、それを上手くバックアップする作曲センスとリズムに対する限りなき探究心。そして、何よりも僕が関心したのが、ここに描かれた音に“大阪”がある事。
東京にもヨーロッパにもない都会的でピュアな世界。どの曲も決して簡単な曲ではないけど聴き手にどのように伝えるべきかが十分に吟味されて、美しく、そして知的で聴きやすい。
東京の音楽のように鋭利さだけじゃなく、どこかユーモアも感じられる演奏。そしてどこかホッとするシーンがいくつもある。
何年くらい前からだろうか、東京で聞こえて来るのが予想される音楽にはない“その土地ならでは”の音楽が根付いているのに気付いたのは。
言い換えれば、それはアメリカやヨーロッバのジャズを聴くように新鮮で、名古屋の後藤浩二くん、そしてこの大阪の宮下氏のように、きっと本人も気が付かない内に東京を飛越えて世界にターゲットを持てるような音楽と出会ったのは幸運としか思えない。

ジャズクリニック終了直後に楽屋にて(右/宮下博行) @大阪国際交流センター
★宮下博行HPはこちら
その2.

『ぼくの好きなJAZZ/Katsumi Michishita』(みちしたの音楽/2006年)
今日、ジャズクリニックの終了直後にトランペットの道下克己くんが家族を連れて楽屋を訪ねてくれた。
彼の家がこのホールの近くなんだそうな。
可愛い愛娘Aちゃんをあやす彼を見ていて時の経つのは早いなぁ、と微笑ましく思った。
昨夜が19年振りの再会。でも彼が昔から持つ独特のペーソスはいつでもどこでも健在だ。
この音楽も“大阪ならでは”の愛に満ちあふれている。
さっきの宮下氏の音楽とは好対照の位置にあるのかもしれない。
でも、同じように聴き手にどのように伝えるべきかが十分に吟味されて、聞きながら思わず微笑んでしまうようなシーンがついつい何度もCDをリピートさせる。
「みちしたの音楽」、それは大阪が持つ日常のいくつもの顔を包み隠さずに表現している。
理想的なジャズと言うのは簡単な事だけど、ユーモアありペーソスあり、それでいて緊張感もあるこのアルバムは聴き手をいつでもニュートラルな気持ちにさせてくれる。

国際交流センター楽屋にて(右/道下克己)
東京にも「みちしたの音楽」の熱狂的なファンがいて、それは東京のミュージシャンでは思いも付かない角度からストレートに音を放ってくる「みちしたの音楽」が持つ魅力にハマってしまうのだろう。中には一種のカルチャーに受止めている人すらいる。
でも、本人はカルチャーとかとは無縁に、至って普通に「好きでたまらない音楽」を放っているわけだ。
こんなに愛にあふれた音楽。滅多にないよ!
★道下克己HPはこちら
大阪の音楽には忘れかけた“愛”がある。
二日間述べ1200キロ完走。
赤松敏弘MySpace
チェキラ
おしまい
2008/9/24
久しぶりの・・・ 水曜:これは好物!
今日は午後1時過ぎに中央道で一路西へ。
先週末も甲府まで走ったばかりなのでちょっと中央道行脚が連続している。
。。。。
しかし今日は甲府までの約6倍、大阪を目指す。
すこぶる天気は快晴、道路も順調。快適なドライブ日和だ。
明日大阪国際交流センターで行われるジャズクリニックの為の移動なので今日は夜までに大阪のホテルへ着けばいい。
東京から大阪まで約550キロ。単純に時速100キロで走って5時間ちょっとの距離だ。
走った事のある人ならわかると思うけど、東京〜大阪をなるべく楽に走りたいなら名古屋の通過時間と京都から大阪の通過時間で決まる。
従ってどこで最初に休憩するかも決まってくる。
今日は車の流れが順調なので途中1回休憩、大阪まで無給油と見た。
第一の喚問となる名古屋近辺を何とか午後5時前に通過できればいい。
そうなれば、あそこのアレがいいな〜ぁ。
。。。
途中ちょっと工事による車線規制はあったものの、午後5時前に小牧ジャンクションで名神高速に入り、西に傾いた太陽を一直線に濃尾平野の末端まで。
到着

『名神高速養老SA下り線』

ココに来ると本命は決まっているのだけど、ちょっと冒険でこんなものをオーダーしてみました。

『XXXXXXXX−』
↑伏字にまでするとなんだろうって思うよねぇ。画像と共に明日のお楽しみに。これだけでわかった人。アナタは鋭い!
[後日記]・・・XXXの正解は『オリエンタルカレー』でした!
子供の頃からTVCMで馴染みのこのオリエンタルカレー。
自分で作る事はあってもメニューに載っているのをオーダーした事はない。
迷わず券売機に向った。
どんなんかな〜?
待つ事2〜3分。早ぇ〜!
さてさてさて・・・・

希望を膨らませつつ・・
まずは一口
うん?
こんな感じだったっけ?
ふむ。
そういえば、こんな色だったっけ?
いやいや、もっと色は薄いよなぁ。
あ、
そういえば、メニューにオリエンタルカレーとはあったがオリエンタルマースカレーとは書いてなかったぞ。(益々謎?)
マースが入ってないのかいな?
かなりソソラレタんだけど、まぁこれはこれで合格だったからいいっか。
で、
やっぱり本命。
これですよ、これ!

『●ァ●の豚●』(今度は●かい!)
[後日記]・・・正解は『ウァンの豚饅』でした!

ここの豚饅は性能が高い。
いつだったか、早朝に立ち寄ってその日一番の蒸かしたてを買って見事にハマってしまった。

溢れる肉汁に豚と玉ねぎの甘味のハーモニーが最高!
神戸の豚饅の次に好きかな。
と、収穫があったんだか無かったんだかわからぬ内に休憩終了。
午後5時45分。黄昏の養老SAを後に残り三分の一を一気に駆ける。
。。。
阪神高速に入ったのが午後7時。
しばらくノロノロしたものの午後8時までには本日の宿泊地に到着。

午後8時チェックインした部屋の眼下に広がるディープ・シティー、なんば
今回のイベントでお世話になるカワイ楽器のスタッフと、来阪という事で集まってくれたバークリー時代以来19年振りの再会となる大阪が誇るトランペッター道下克己くん(みちしたの音楽MySpace)、関西をベースに活躍中のヴィブラフォン&マリンバ奏者の影山朋子さん(彼女が参加しているバンドTone QuartetのMySpace)とホテルのトップラウンジで打ち合わせ&プチオフ。

左から、ほろ酔いの道下克己(tp)、グリ酔いの僕、シラフの影山朋子(vib &mar)
同じイベントで今夜演奏していた旧知のドラマー市原康氏、これまた東京でバークリーに行く直前まで一緒に演奏していた旧友のピアニスト福田重男、そして北欧在住で初対面のベーシスト森泰人さん(彼のMySpace)が合流。
ワインで饒舌になりつつあった某ピアニストが昔と変わらず音楽談義で「俺に言わせれば・・」と十八番の語りに入ろうとした瞬間、「お客様、閉店のお時間でございます〜」ボーイ氏が絶妙のタイミングでナイスな突っ込み。
さ・す・が・お・お・さ・か

大阪で東京組集合?+地元若手混合写真@難波スイスホテルラウンジ
左から、道下(tp)、福田(p)、影山(vib)、森(b)、僕(vib)、市原(ds)夫妻
はい、解散。
明日はまた早起きしなきゃ・・・
こちらは24時間営業中!
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
おしまい
先週末も甲府まで走ったばかりなのでちょっと中央道行脚が連続している。
。。。。
しかし今日は甲府までの約6倍、大阪を目指す。
すこぶる天気は快晴、道路も順調。快適なドライブ日和だ。
明日大阪国際交流センターで行われるジャズクリニックの為の移動なので今日は夜までに大阪のホテルへ着けばいい。
東京から大阪まで約550キロ。単純に時速100キロで走って5時間ちょっとの距離だ。
走った事のある人ならわかると思うけど、東京〜大阪をなるべく楽に走りたいなら名古屋の通過時間と京都から大阪の通過時間で決まる。
従ってどこで最初に休憩するかも決まってくる。
今日は車の流れが順調なので途中1回休憩、大阪まで無給油と見た。
第一の喚問となる名古屋近辺を何とか午後5時前に通過できればいい。
そうなれば、あそこのアレがいいな〜ぁ。
。。。
途中ちょっと工事による車線規制はあったものの、午後5時前に小牧ジャンクションで名神高速に入り、西に傾いた太陽を一直線に濃尾平野の末端まで。
到着

『名神高速養老SA下り線』

ココに来ると本命は決まっているのだけど、ちょっと冒険でこんなものをオーダーしてみました。

『XXXXXXXX−』
↑伏字にまでするとなんだろうって思うよねぇ。画像と共に明日のお楽しみに。これだけでわかった人。アナタは鋭い!
[後日記]・・・XXXの正解は『オリエンタルカレー』でした!
子供の頃からTVCMで馴染みのこのオリエンタルカレー。
自分で作る事はあってもメニューに載っているのをオーダーした事はない。
迷わず券売機に向った。
どんなんかな〜?
待つ事2〜3分。早ぇ〜!
さてさてさて・・・・

希望を膨らませつつ・・
まずは一口
うん?
こんな感じだったっけ?
ふむ。
そういえば、こんな色だったっけ?
いやいや、もっと色は薄いよなぁ。
あ、
そういえば、メニューにオリエンタルカレーとはあったがオリエンタルマースカレーとは書いてなかったぞ。(益々謎?)
マースが入ってないのかいな?
かなりソソラレタんだけど、まぁこれはこれで合格だったからいいっか。
で、
やっぱり本命。
これですよ、これ!

『●ァ●の豚●』(今度は●かい!)
[後日記]・・・正解は『ウァンの豚饅』でした!

ここの豚饅は性能が高い。
いつだったか、早朝に立ち寄ってその日一番の蒸かしたてを買って見事にハマってしまった。

溢れる肉汁に豚と玉ねぎの甘味のハーモニーが最高!
神戸の豚饅の次に好きかな。
と、収穫があったんだか無かったんだかわからぬ内に休憩終了。
午後5時45分。黄昏の養老SAを後に残り三分の一を一気に駆ける。
。。。
阪神高速に入ったのが午後7時。
しばらくノロノロしたものの午後8時までには本日の宿泊地に到着。

午後8時チェックインした部屋の眼下に広がるディープ・シティー、なんば
今回のイベントでお世話になるカワイ楽器のスタッフと、来阪という事で集まってくれたバークリー時代以来19年振りの再会となる大阪が誇るトランペッター道下克己くん(みちしたの音楽MySpace)、関西をベースに活躍中のヴィブラフォン&マリンバ奏者の影山朋子さん(彼女が参加しているバンドTone QuartetのMySpace)とホテルのトップラウンジで打ち合わせ&プチオフ。

左から、ほろ酔いの道下克己(tp)、グリ酔いの僕、シラフの影山朋子(vib &mar)
同じイベントで今夜演奏していた旧知のドラマー市原康氏、これまた東京でバークリーに行く直前まで一緒に演奏していた旧友のピアニスト福田重男、そして北欧在住で初対面のベーシスト森泰人さん(彼のMySpace)が合流。
ワインで饒舌になりつつあった某ピアニストが昔と変わらず音楽談義で「俺に言わせれば・・」と十八番の語りに入ろうとした瞬間、「お客様、閉店のお時間でございます〜」ボーイ氏が絶妙のタイミングでナイスな突っ込み。
さ・す・が・お・お・さ・か

大阪で東京組集合?+地元若手混合写真@難波スイスホテルラウンジ
左から、道下(tp)、福田(p)、影山(vib)、森(b)、僕(vib)、市原(ds)夫妻
はい、解散。
明日はまた早起きしなきゃ・・・
こちらは24時間営業中!
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チェキラ!
おしまい
2008/9/23
そりゃ〜ちょっと長過ぎやしないかい・・・? 火曜:街ぶら・街ネタ
久し振りに甲府に立ち寄った。
よそから来た身には山梨県は何地方に属するかがピンと来ない。
関東地方は1都6県。
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県。
あれ? 山梨県は含まれていない。
じゃ信州か?
ところが首都圏となるとここに山梨県が入ってくる。
何を基準にするかが問題だけど、NHKのローカルニュースの天気予報に出てくる地域を首都圏とすれば、山梨県、静岡県の伊豆地方、それになぜか新潟県まで入ってくる。
甲信越地方という括りがあった。
そう、ズバリ甲信越地方なのだけど、どこか北関東の県と同じような印象があるから不思議だ。それだけ東京から身近という事かもしれない。
甲府市は人口20万弱の特例市。初めてココに来たのはまだ岡山の津山にいた頃なので随分前の事になる。その頃の印象から比べると街中が随分と寂しくなった。
80年代にフラリと立ち寄った頃はかなり賑やかな街に見えた。
甲府駅前には山交デパート。駅前から平和通り沿いに続く丸の内商店街。その先には西武百貨店。
さらに甲府と言えば“オカジマ”と記憶するランドマーク的な存在の岡島百貨店とその周辺の商店街。その中にはダイエーもあった。
人口20万規模のそれほど大きくない街にしてはデパート3店舗と大型店1店舗は破格に思えた。
それから約20年。
西武百貨店とダイエーが閉店し、近郊にはショッピングモールが立ち並ぶ、全国どこにでもある虚しい光景。
これは僕の個人的な観察だけど、西武百貨店が閉店した街はどこか共通した雰囲気が残る。富山や高知、、、なぜだかわからないけど、これらの街に共通した雰囲気がちょっと気になる。
しかし、いくら寂しくなったとは言え、街中の風情というものは郊外の画一的なスーパーとは比べ物にならないくらい街毎に個性的。だんぜんこっちに魅力を感じる。

『オリオン通り商店街』
駅前から岡島百貨店に向かうとどこからアーケードが始まったのかわからないけど突然“らしさ”が漂って来るところ。

あの丸い地球儀的なネオンや、やたらとリアルな眼鏡のセイキドーの看板は魅力。
その先は・・・と、アーケードの先が気になるんですが、残念ながら商店街はそこまで。

アーケードのない岡島百貨店側は商店街と言うよりもプロムナード的かな?
続いて・・・

『かすがも〜る商店街』
岡島百貨店横のオリオン通りをそのまま進むとこの“かすがも〜る”に繋がる。甲府では一番最近風の造りに見える。樹木を植えたアーケード街というのが昔風の造りとは違う。

でも、ちょっと街路樹が育ち過ぎて商店街という雰囲気よりも並木道風に見えてしまうのは僕だけ? 車道があるからかもしれないけど、もう少し歩道を広くしても良かったんじゃないかと・・・一方通行にしてはちょっと道路が威張ってる感じかな?
同じように一方通行の車道を持つ盛岡市の大通り商店街などを参考にスッキリと分化すればもっと印象が変わるかもしれないなぁ。

かつて甲府ダイエーだった建物が残る。一階には地元のスーパーが入っていました。
次は・・・

『銀座通り商店街』
ここは全面アーケードの典型的な商店街。週末なのにちょっと寂しい。あれれ? ここのアーケード内は自転車通行可なのかな?

『コリド桜通り商店街』
ううん・・・・。どうも甲府の商店街は車に気を使い過ぎな感じがしますねぇ。周辺の道路事情がよろしくないのか、それとも何か他に理由があるのか。
結局車道がメインに見えてしまうと商店街の魅力は半減してしまうのですよね。
他の街の商店街に比べると、随分車に寛大な街に僕は思えてしまいました。
車で街に来にくいのは困る、されど車が歩行者よりも多いのはもっと困る。
難しいけどそれが今後の課題なのでしょう。

『岡島百貨店』
甲府のランドマーク健在。
やはりこの街にはこのデパートでしょう。
ナントカ・ショッピングモールみたいなのは似合いませんよ。
比較的地味な外観とは逆に、内装は新しめのデパート。エントランスからエスカレーターまでの天井とか、デパートらしくていいですね。

“デパ地下”でいくつか惣菜を買ってみましたが、質・量・価格とも、この土地の味付けを知るには満点かもしれません。
その土地らしさ、がやはり一番の売りです。
オカジマ・バンザーイ!!
と、変わらぬ姿を讃えながら信号待ちしていると。
目の前を何だか不思議なものが・・・・

お、お、おっちゃん
そ、それ、

チト、長過ぎやしないかい?
無茶苦茶長い荷台を引くオッチャン!
車よりも全長あり、です。
と、、

その交差点で目に飛込んだこの看板!

デパートとなりの・・・・
う〜ん。ナイス
やっぱり街ブラは面白い!
そんなこの岡島デパート界隈で10月に「甲府ジャズストリート」が開催されるようです。

街のいたるところにこのポスターがありました。10月25日(土)だそうです。
是非近隣の方は甲府へ足を運んで街をブラブラ歩きましょう。
あ、甲府よりも新宿が近い方は、新宿・西新宿三井ビルのコンサートへドゾ!(笑)
こちらは午後3時からです。詳しくはMySpaceかHPをチェキラ。午後4時終演だから新宿から『あずさ』に飛び乗れば甲府ジャズストリートに間に合います〜(笑)
本日休日の人は世界のジャズを観て聞いて
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
おしまい
よそから来た身には山梨県は何地方に属するかがピンと来ない。
関東地方は1都6県。
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県。
あれ? 山梨県は含まれていない。
じゃ信州か?
ところが首都圏となるとここに山梨県が入ってくる。
何を基準にするかが問題だけど、NHKのローカルニュースの天気予報に出てくる地域を首都圏とすれば、山梨県、静岡県の伊豆地方、それになぜか新潟県まで入ってくる。
甲信越地方という括りがあった。
そう、ズバリ甲信越地方なのだけど、どこか北関東の県と同じような印象があるから不思議だ。それだけ東京から身近という事かもしれない。
甲府市は人口20万弱の特例市。初めてココに来たのはまだ岡山の津山にいた頃なので随分前の事になる。その頃の印象から比べると街中が随分と寂しくなった。
80年代にフラリと立ち寄った頃はかなり賑やかな街に見えた。
甲府駅前には山交デパート。駅前から平和通り沿いに続く丸の内商店街。その先には西武百貨店。
さらに甲府と言えば“オカジマ”と記憶するランドマーク的な存在の岡島百貨店とその周辺の商店街。その中にはダイエーもあった。
人口20万規模のそれほど大きくない街にしてはデパート3店舗と大型店1店舗は破格に思えた。
それから約20年。
西武百貨店とダイエーが閉店し、近郊にはショッピングモールが立ち並ぶ、全国どこにでもある虚しい光景。
これは僕の個人的な観察だけど、西武百貨店が閉店した街はどこか共通した雰囲気が残る。富山や高知、、、なぜだかわからないけど、これらの街に共通した雰囲気がちょっと気になる。
しかし、いくら寂しくなったとは言え、街中の風情というものは郊外の画一的なスーパーとは比べ物にならないくらい街毎に個性的。だんぜんこっちに魅力を感じる。

『オリオン通り商店街』
駅前から岡島百貨店に向かうとどこからアーケードが始まったのかわからないけど突然“らしさ”が漂って来るところ。

あの丸い地球儀的なネオンや、やたらとリアルな眼鏡のセイキドーの看板は魅力。
その先は・・・と、アーケードの先が気になるんですが、残念ながら商店街はそこまで。

アーケードのない岡島百貨店側は商店街と言うよりもプロムナード的かな?
続いて・・・

『かすがも〜る商店街』
岡島百貨店横のオリオン通りをそのまま進むとこの“かすがも〜る”に繋がる。甲府では一番最近風の造りに見える。樹木を植えたアーケード街というのが昔風の造りとは違う。

でも、ちょっと街路樹が育ち過ぎて商店街という雰囲気よりも並木道風に見えてしまうのは僕だけ? 車道があるからかもしれないけど、もう少し歩道を広くしても良かったんじゃないかと・・・一方通行にしてはちょっと道路が威張ってる感じかな?
同じように一方通行の車道を持つ盛岡市の大通り商店街などを参考にスッキリと分化すればもっと印象が変わるかもしれないなぁ。

かつて甲府ダイエーだった建物が残る。一階には地元のスーパーが入っていました。
次は・・・

『銀座通り商店街』
ここは全面アーケードの典型的な商店街。週末なのにちょっと寂しい。あれれ? ここのアーケード内は自転車通行可なのかな?

『コリド桜通り商店街』
ううん・・・・。どうも甲府の商店街は車に気を使い過ぎな感じがしますねぇ。周辺の道路事情がよろしくないのか、それとも何か他に理由があるのか。
結局車道がメインに見えてしまうと商店街の魅力は半減してしまうのですよね。
他の街の商店街に比べると、随分車に寛大な街に僕は思えてしまいました。
車で街に来にくいのは困る、されど車が歩行者よりも多いのはもっと困る。
難しいけどそれが今後の課題なのでしょう。

『岡島百貨店』
甲府のランドマーク健在。
やはりこの街にはこのデパートでしょう。
ナントカ・ショッピングモールみたいなのは似合いませんよ。
比較的地味な外観とは逆に、内装は新しめのデパート。エントランスからエスカレーターまでの天井とか、デパートらしくていいですね。

“デパ地下”でいくつか惣菜を買ってみましたが、質・量・価格とも、この土地の味付けを知るには満点かもしれません。
その土地らしさ、がやはり一番の売りです。
オカジマ・バンザーイ!!
と、変わらぬ姿を讃えながら信号待ちしていると。
目の前を何だか不思議なものが・・・・

お、お、おっちゃん
そ、それ、

チト、長過ぎやしないかい?
無茶苦茶長い荷台を引くオッチャン!
車よりも全長あり、です。
と、、

その交差点で目に飛込んだこの看板!

デパートとなりの・・・・
う〜ん。ナイス
やっぱり街ブラは面白い!
そんなこの岡島デパート界隈で10月に「甲府ジャズストリート」が開催されるようです。

街のいたるところにこのポスターがありました。10月25日(土)だそうです。
是非近隣の方は甲府へ足を運んで街をブラブラ歩きましょう。
あ、甲府よりも新宿が近い方は、新宿・西新宿三井ビルのコンサートへドゾ!(笑)
こちらは午後3時からです。詳しくはMySpaceかHPをチェキラ。午後4時終演だから新宿から『あずさ』に飛び乗れば甲府ジャズストリートに間に合います〜(笑)
本日休日の人は世界のジャズを観て聞いて
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
おしまい
2008/9/22
ちょっとのつもりが・・・・ 月曜:ちょっと舞台裏
今日の夕方。
久しぶりに時間が出来たので、購入してからホッタラカシにしていたiMacの構築作業をする事に。
G4Macがそろそろ限界に達しつつあったので夏前に購入したiMacだったけど、取りあえずネット環境だけセットして従来の作業はG4で継続。世代が違うと保存したデータに互換性が無くなるのがこの世界の常。
壊れるまで使ってしまうと、いざという時にトンデモナイ事になる経験はPowerMacからG4へ移行した時に経験済み。
取りあえず、夕食までにソフトのインストールを片付けて、夜にのんびりと新しいソフトの操作性などを確認しよう、という計画。

まずは音楽業界では定番のLogic。
いろんなツールが出ているし、いまさらLogicもないだろ〜が、と思ったんだけど、やはり相性と操作環境は連動するのでオーソドックスなLogicに回帰。
要はアイデア。
音楽の中身とツールはシンプルなほうがいい。
使い方は普通ではないし(笑)
ソフトを追っかけだすと、これまたキリがないのがこの世界。
深追いは禁物。
アイデア次第。

と、Logicは久しぶり。
G4Macには入れなかった。
なので何年ぶりだろう?
おお、懐かしい〜、という面もあるけど日進月歩のこの世界。5〜6年経てば名は同じでもまったくの別物。
それにしても、この分厚いマニュアル・・・・

容器の3/4はマニュアル
とにかく、サクサクとインストールを済ませよう。
インストール用のCD−RをiMacに放り込んで高みの見物と。

7枚もインストールとなると、多少時間が掛かるだろうからその間ヴィブラフォンで懐かしい曲でも弾いてましょうかね。
REAL BOOKをパラパラとめくってピタリと開いたら、、、
「お!スワローのGreen Mountains。懐かしいなぁ」
中学校の文化祭だかで初めて人前でヴィブラフォンを弾いた中の1曲だ。
久しぶりに弾くなあ。今弾くとかなり新鮮かも。
うん?

部屋の片隅ではコツコツ?とiMacがインストール中。。
それにしても、もうGreen Mountainsも終わっちゃったというのに。。。
と、ちょっとディスプレイを覗き込んで見ると・・・
なぬ〜〜〜〜

インストールの残り時間が、
な・な・じ・か・ん・ご・じゅう・ろっ・ぷん、
とな
今は午後4時過ぎって事だから、このまま行けば日付けの変わる頃ってか?
その間に6枚のCD−Rを入れ替えなきゃならんし、それがいつ交換になるかわからないし・・・え〜〜!っんなアホな。。
PCにCDディスクチェンジャー備えてくらはい。
そこまでしてPCの傍でご飯食べたりしたくないよ〜。
っと、一瞬キレかけたのですが、インジケーターが動くとその残り時間は幾分圧縮されつつあるのがわかった。
これもこのPCの世界の七不思議なんですが、あのインストールとかの目安時間ってなんであんなに大袈裟な数値を出すのでしょう?
何枚かのCD−Rを入れた段階で残り1時間と。

iMacの下にあるPowerMacの時代はフロッピーを何枚か入れてインストール完了だった(いやLogicはCD−Rだったか?でも多くても2枚)。
インストールも1時間も掛からなかったゾ。それでも“重い”とは言っていたが。。。
10年経つとホント別物です。
しかもその情報量の肥大化も凄い。。

やっとこさインストール完了の画面。

外はもう真っ暗。
約3時間も掛かるとは・・・トホホ。
もうこうなったら今日はインストール日に。
こんな事、時間のある時じゃないとやってられないし。
では続いてこちらも最新ヴァージョンを。

Finale2008
こちらは楽譜ソフトでこれまた音楽業界の標準。
Logicに比べれば“箱”も小さい。

で、その中身はど〜よ?

ディスクが1枚。
ホッとするのもつかの間、
ケースをひっくり返すと・・・

さらに2枚。
んま、こっちはFinale用の音源だから無くてもいいんだけど、昔のチープな音源がどれだけ進化したかを聞いてみたいのでインストールする事に。

本編のインストールは5分と表示。
ホッとする。
Finaleも随分とお世話になっているソフトだけど、最初はフロッピー4枚くらいでバージョンも3.2.1とかだった。しかも英語版。それでも使っている友人にメールで聞いて操作は使う毎に頭に入っていったからきっと簡単だったのだろう。
2000が出た頃からあまり必要としない機能が増え、その後更新はしなかったのでG4Macに入れているのはかなり古いバージョン。使わない機能で無駄に重くなるのは意味が無いし。
2003が出た時に互換性が旧式との間で無くなると聞いたけど、必要性を感じなかったので未更新。
こんどはPCを代えたら旧式バージョンのサポートが無いので今回久しぶりに新バージョンを入れる事に。
結局、PCを代える段階でソフトの更新も行うと同時に、旧式でしか開かないファイルを温存する必要も出てくるから一世代前のPCも温存する事になる。
我が家にあるMac三台は永遠に不滅です。。
などと言いながら、遊びで聴きたいFinaleの音源をインストールしようとCD−Rを放り込んだら・・・・
「残り時間1時間」
ですと
結局、その間、ブログ更新はもちろん、他のネット経由の作業はストップ。
なんだかんだで限りなく日付けの変わる時間までPCにお付き合い。
はぁ〜〜
こちらはいつでも快適!
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
おしまい
久しぶりに時間が出来たので、購入してからホッタラカシにしていたiMacの構築作業をする事に。
G4Macがそろそろ限界に達しつつあったので夏前に購入したiMacだったけど、取りあえずネット環境だけセットして従来の作業はG4で継続。世代が違うと保存したデータに互換性が無くなるのがこの世界の常。
壊れるまで使ってしまうと、いざという時にトンデモナイ事になる経験はPowerMacからG4へ移行した時に経験済み。
取りあえず、夕食までにソフトのインストールを片付けて、夜にのんびりと新しいソフトの操作性などを確認しよう、という計画。

まずは音楽業界では定番のLogic。
いろんなツールが出ているし、いまさらLogicもないだろ〜が、と思ったんだけど、やはり相性と操作環境は連動するのでオーソドックスなLogicに回帰。
要はアイデア。
音楽の中身とツールはシンプルなほうがいい。
使い方は普通ではないし(笑)
ソフトを追っかけだすと、これまたキリがないのがこの世界。
深追いは禁物。
アイデア次第。

と、Logicは久しぶり。
G4Macには入れなかった。
なので何年ぶりだろう?
おお、懐かしい〜、という面もあるけど日進月歩のこの世界。5〜6年経てば名は同じでもまったくの別物。
それにしても、この分厚いマニュアル・・・・

容器の3/4はマニュアル
とにかく、サクサクとインストールを済ませよう。
インストール用のCD−RをiMacに放り込んで高みの見物と。

7枚もインストールとなると、多少時間が掛かるだろうからその間ヴィブラフォンで懐かしい曲でも弾いてましょうかね。
REAL BOOKをパラパラとめくってピタリと開いたら、、、
「お!スワローのGreen Mountains。懐かしいなぁ」
中学校の文化祭だかで初めて人前でヴィブラフォンを弾いた中の1曲だ。
久しぶりに弾くなあ。今弾くとかなり新鮮かも。
うん?

部屋の片隅ではコツコツ?とiMacがインストール中。。
それにしても、もうGreen Mountainsも終わっちゃったというのに。。。
と、ちょっとディスプレイを覗き込んで見ると・・・
なぬ〜〜〜〜

インストールの残り時間が、
な・な・じ・か・ん・ご・じゅう・ろっ・ぷん、
とな
今は午後4時過ぎって事だから、このまま行けば日付けの変わる頃ってか?
その間に6枚のCD−Rを入れ替えなきゃならんし、それがいつ交換になるかわからないし・・・え〜〜!っんなアホな。。
PCにCDディスクチェンジャー備えてくらはい。
そこまでしてPCの傍でご飯食べたりしたくないよ〜。
っと、一瞬キレかけたのですが、インジケーターが動くとその残り時間は幾分圧縮されつつあるのがわかった。
これもこのPCの世界の七不思議なんですが、あのインストールとかの目安時間ってなんであんなに大袈裟な数値を出すのでしょう?
何枚かのCD−Rを入れた段階で残り1時間と。

iMacの下にあるPowerMacの時代はフロッピーを何枚か入れてインストール完了だった(いやLogicはCD−Rだったか?でも多くても2枚)。
インストールも1時間も掛からなかったゾ。それでも“重い”とは言っていたが。。。
10年経つとホント別物です。
しかもその情報量の肥大化も凄い。。

やっとこさインストール完了の画面。

外はもう真っ暗。
約3時間も掛かるとは・・・トホホ。
もうこうなったら今日はインストール日に。
こんな事、時間のある時じゃないとやってられないし。
では続いてこちらも最新ヴァージョンを。

Finale2008
こちらは楽譜ソフトでこれまた音楽業界の標準。
Logicに比べれば“箱”も小さい。

で、その中身はど〜よ?

ディスクが1枚。
ホッとするのもつかの間、
ケースをひっくり返すと・・・

さらに2枚。
んま、こっちはFinale用の音源だから無くてもいいんだけど、昔のチープな音源がどれだけ進化したかを聞いてみたいのでインストールする事に。

本編のインストールは5分と表示。
ホッとする。
Finaleも随分とお世話になっているソフトだけど、最初はフロッピー4枚くらいでバージョンも3.2.1とかだった。しかも英語版。それでも使っている友人にメールで聞いて操作は使う毎に頭に入っていったからきっと簡単だったのだろう。
2000が出た頃からあまり必要としない機能が増え、その後更新はしなかったのでG4Macに入れているのはかなり古いバージョン。使わない機能で無駄に重くなるのは意味が無いし。
2003が出た時に互換性が旧式との間で無くなると聞いたけど、必要性を感じなかったので未更新。
こんどはPCを代えたら旧式バージョンのサポートが無いので今回久しぶりに新バージョンを入れる事に。
結局、PCを代える段階でソフトの更新も行うと同時に、旧式でしか開かないファイルを温存する必要も出てくるから一世代前のPCも温存する事になる。
我が家にあるMac三台は永遠に不滅です。。
などと言いながら、遊びで聴きたいFinaleの音源をインストールしようとCD−Rを放り込んだら・・・・
「残り時間1時間」
ですと
結局、その間、ブログ更新はもちろん、他のネット経由の作業はストップ。
なんだかんだで限りなく日付けの変わる時間までPCにお付き合い。
はぁ〜〜
こちらはいつでも快適!
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
おしまい
2008/9/19
あっちのサスと、こっちのアド・・・? 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。第百十二回目の今日は「ジャズ以外から影響のあるコードのヴォイシング」についてです。
すっかり台風のおかげで更新が遅れてしまいました。。。(嘘)
今週は早朝(?)レコーディングやら何やらで生活サイクルが無茶苦茶になってしまい後追い更新です。スマソ!
コードネームの事について一番詳しく解説されているのがジャズ。
従って、コードネームの事について知りたければジャズのコード理論書を読めばいい。
完!(笑)
そう簡単に行かないのが世の中。こういうところでもスムースではないのですね。
よく「誰にでも出来るナントカ!」みたいなキャッチフレーズが踊っていますが、信じるとホント世の中の仕組みに踊らされてしまいます。(爆)
そういうので「誰にでも出来た」という話しは聞いた事がありませんから。
「まず音楽を好きになりなさい」みたいな事から始まってチンプンカンプンな方向に飛ばされてしまうわけです。「好きだからわかんないよー」って悩んでるっつーの。
聞いたり見たりだけなら誰も悩みません。ある意味恋愛と同じでしょう。
さて、この「誰にでも出来る」というキャッチフレーズではありませんが、ある程度コードの知識が入ってくると、一番簡単に出来るのがコード伴奏。ソロ(インプロ)となると複合的に音楽の縦方向と横方向の感覚を整えないと音の流れの中に飛出す事が出来ませんが、伴奏なら「取りあえず」縦方向の知識と前後の調性感覚だけでも何とかなります。
「取りあえずビール」みたいに言うな!
ところが面白い事に、ジャズでインプロもチョロチョロと出来そうになると、案外この伴奏の重要性を無視しちゃって“ないがしろ”にしてしまう事があります。
少しジャズ理論をカジった人が何でもII-V(ツー・ファイブ)の組み合わせばかりで音楽を考えるのがソレです。
と、言うのも、コードを使った音楽は何もジャズばかりではありません。
なのでコードのサウンド自体に“その音楽”が潜んでいる事があります。
ジャズは確かに総体的にコード理論が整備された音楽に育ちましたが、それは基本を過ぎた段階からジャズ的なサウンドも伴っている事を忘れてはいけません。
一番良いのは、ジャズであれポップスであれクラシックであれ、“その音楽”に一番相応しいクッションとしてコードによる伴奏をセレクトする事です。
ヤマハから出版している『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』でも、スペインの作曲家アルベニスの曲も取り上げていますが、コードネームを使ってクラシック音楽を表現するのは一苦労でした。ジャズ的なアレンジを施すのは簡単な事ですが、原曲を残す為にはジャズ理論では説明出来ない部分も多々あり、それが時代毎の音に対する感覚の違いという事と再認識しています。
(実際には2つのコードスケールを提示して演奏者がチョイスするようにまとめています)
同じように他の時代のクラシック音楽も、また近年のポピュラー音楽も同様にジャズ理論ではあまり語られないコードがあります。
■sus4コード
sus4コードはジャズよりもボサノヴァやロックなど、 主にギターが中心となって出来上った曲ではお馴染み。もちろんジャズにも取り入れられて随分経ちます。
通常、アヴォイド・ノートとしてヴォイシングから省かれる4th(コードの根音から完全4度上)を「入れてくれ!」というのです。
恐らくこの感覚は古典的なクラシック音楽の短調で使われる和音の解決や教会音楽からの影響と思えます。
「入れてくれったって、ア〜タ。そんな中途半端な音を・・・・」
と、思ってしまうとダメで、実はコレはジャズがII-Vのリックに行き詰まり、いきなりモードに飛込んだ空白を埋めるサウンドなのです。
カッチリとした転調やモーションに頼らないで次のシーンへと展開出来る優れもの。
機能的にはドミナントですがsus4とする事によって調性上の主音が入るので、このコードをいちいちトニックへと解決しなくても済むわけ。
恐らく、(予想ですが)ギターのオープンチューニングや開放弦の活用によって60年代前半のボサノヴァ、叉は60年代後半のロックで市民権を得たサウンドでしょう。
実際にピアノなどで弾くよりもギターで弾いたほうが絶大な効果があるサウンドです。
ヴィブラフォンやマリンバで弾く場合の基本を記します。

(クリックで拡大/以下同じ)
(1)最初に通常のドミナント・コードのヴォイシングを。左手はトライトーン。
この時に右手のrootと5thはベースが演奏すると仮定するのが原則なのでコードスケール上のテンションに置換えます。
(2)sus4というのは3rdの音を置き換えるので左手にある3rdを4th(=11th)に。
これで完成です。
(3)こうして出来た(2)のヴォイシングを見ると、「アレレ、GにDにF#にBならGMaj7じゃないか!」と気付いたそこのアナタ! 「す・る・ど・い!♥」
そうなんです。なのでベースは弾かなくても良いのでコードのb7thの上に出来るMaj7コードを弾くと簡単にsus4コードとなるわけです。
コードもA7sus4なら、G/A(ジー・オーバー・エー)と読み替えるといいですね。
■add9コード
sus4コードの「入れてくれ〜!4度」という意味に対して、add9コードはそのままだと「入れてくれ〜!9度」となります。
しかしコードネームは一種の暗号なのでadd9には違う意味があるのです。
それは・・・
「お願いだから7thを弾かないでおくれ。その代わりに9thを・・・」
何だかお慈悲を乞うような感じですが、add9にはそういう意味があります。
sus4がadd4とはならない理由がここにあります。
つまり音楽によってはコードの7thが非常に不可解に思われるものもあって、その時に当たり障りのない「9th」を入れる事でその場を凌ぐ(どっかの国の政治みたい)わけ。
7thが不可解に感じられるのは半音上がrootなので、このrootの響きをかなり重んじている音楽(例えば古典的なクラシックやポップス)ではその傾向が見られます。
また、ポップスでは70年代の音楽でピアノがサウンドのメインとなった音楽(例えばカーベンターズやバート・バカラックなど)でサウンドを特徴付ける為に用いられています。
この事を理解して演奏しないと、「あ、またジャズ屋が適当にやってる」と(笑)。
ギターのsus4に対してピアノのadd9。好まれるコード・サウンドにも楽器によって特性があるのです。
ヴィブラフォンやマリンバでは以下のように考えます。

(1)最初にコードを原則通りにヴォイシング。左手はトライトーン、右手はテンション。
(2)add9の意味を考えて7thをrootに置き換える。右手は9th。13thは次に述べる理由から5thに戻す。まずはこれで完成。
(3)しかし、コードのrootが好まれない場合は(1)の7thを13thに置き換える。これによってヴォイシングは4度音程によるオープンサウンドに。
さてさて、これでこのadd9の説明が終わりかと言うとそうではないのが現状。
コード理論はまだ100年ちょっとの歴史しかありません。
いろんな場所でいろんな人がいろんな事を言って進化している途中なのです。クラシックのように歴史で総合的な見解を得るにはまだ若いのです。
・明らかにD7の位置に書かれたDadd9ってなぁ〜に?
・D9って表記はホントは何を示す?
コードネームで誤解されている点について、次週整理してみましょう。
世界のヴィブラフォン奏者と音楽をサーフィン!
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
この項、次週に続く
すっかり台風のおかげで更新が遅れてしまいました。。。(嘘)
今週は早朝(?)レコーディングやら何やらで生活サイクルが無茶苦茶になってしまい後追い更新です。スマソ!
コードネームの事について一番詳しく解説されているのがジャズ。
従って、コードネームの事について知りたければジャズのコード理論書を読めばいい。
完!(笑)
そう簡単に行かないのが世の中。こういうところでもスムースではないのですね。
よく「誰にでも出来るナントカ!」みたいなキャッチフレーズが踊っていますが、信じるとホント世の中の仕組みに踊らされてしまいます。(爆)
そういうので「誰にでも出来た」という話しは聞いた事がありませんから。
「まず音楽を好きになりなさい」みたいな事から始まってチンプンカンプンな方向に飛ばされてしまうわけです。「好きだからわかんないよー」って悩んでるっつーの。
聞いたり見たりだけなら誰も悩みません。ある意味恋愛と同じでしょう。
さて、この「誰にでも出来る」というキャッチフレーズではありませんが、ある程度コードの知識が入ってくると、一番簡単に出来るのがコード伴奏。ソロ(インプロ)となると複合的に音楽の縦方向と横方向の感覚を整えないと音の流れの中に飛出す事が出来ませんが、伴奏なら「取りあえず」縦方向の知識と前後の調性感覚だけでも何とかなります。
「取りあえずビール」みたいに言うな!
ところが面白い事に、ジャズでインプロもチョロチョロと出来そうになると、案外この伴奏の重要性を無視しちゃって“ないがしろ”にしてしまう事があります。
少しジャズ理論をカジった人が何でもII-V(ツー・ファイブ)の組み合わせばかりで音楽を考えるのがソレです。
と、言うのも、コードを使った音楽は何もジャズばかりではありません。
なのでコードのサウンド自体に“その音楽”が潜んでいる事があります。
ジャズは確かに総体的にコード理論が整備された音楽に育ちましたが、それは基本を過ぎた段階からジャズ的なサウンドも伴っている事を忘れてはいけません。
一番良いのは、ジャズであれポップスであれクラシックであれ、“その音楽”に一番相応しいクッションとしてコードによる伴奏をセレクトする事です。
ヤマハから出版している『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』でも、スペインの作曲家アルベニスの曲も取り上げていますが、コードネームを使ってクラシック音楽を表現するのは一苦労でした。ジャズ的なアレンジを施すのは簡単な事ですが、原曲を残す為にはジャズ理論では説明出来ない部分も多々あり、それが時代毎の音に対する感覚の違いという事と再認識しています。
(実際には2つのコードスケールを提示して演奏者がチョイスするようにまとめています)
同じように他の時代のクラシック音楽も、また近年のポピュラー音楽も同様にジャズ理論ではあまり語られないコードがあります。
■sus4コード
sus4コードはジャズよりもボサノヴァやロックなど、 主にギターが中心となって出来上った曲ではお馴染み。もちろんジャズにも取り入れられて随分経ちます。
通常、アヴォイド・ノートとしてヴォイシングから省かれる4th(コードの根音から完全4度上)を「入れてくれ!」というのです。
恐らくこの感覚は古典的なクラシック音楽の短調で使われる和音の解決や教会音楽からの影響と思えます。
「入れてくれったって、ア〜タ。そんな中途半端な音を・・・・」
と、思ってしまうとダメで、実はコレはジャズがII-Vのリックに行き詰まり、いきなりモードに飛込んだ空白を埋めるサウンドなのです。
カッチリとした転調やモーションに頼らないで次のシーンへと展開出来る優れもの。
機能的にはドミナントですがsus4とする事によって調性上の主音が入るので、このコードをいちいちトニックへと解決しなくても済むわけ。
恐らく、(予想ですが)ギターのオープンチューニングや開放弦の活用によって60年代前半のボサノヴァ、叉は60年代後半のロックで市民権を得たサウンドでしょう。
実際にピアノなどで弾くよりもギターで弾いたほうが絶大な効果があるサウンドです。
ヴィブラフォンやマリンバで弾く場合の基本を記します。

(クリックで拡大/以下同じ)
(1)最初に通常のドミナント・コードのヴォイシングを。左手はトライトーン。
この時に右手のrootと5thはベースが演奏すると仮定するのが原則なのでコードスケール上のテンションに置換えます。
(2)sus4というのは3rdの音を置き換えるので左手にある3rdを4th(=11th)に。
これで完成です。
(3)こうして出来た(2)のヴォイシングを見ると、「アレレ、GにDにF#にBならGMaj7じゃないか!」と気付いたそこのアナタ! 「す・る・ど・い!♥」
そうなんです。なのでベースは弾かなくても良いのでコードのb7thの上に出来るMaj7コードを弾くと簡単にsus4コードとなるわけです。
コードもA7sus4なら、G/A(ジー・オーバー・エー)と読み替えるといいですね。
■add9コード
sus4コードの「入れてくれ〜!4度」という意味に対して、add9コードはそのままだと「入れてくれ〜!9度」となります。
しかしコードネームは一種の暗号なのでadd9には違う意味があるのです。
それは・・・
「お願いだから7thを弾かないでおくれ。その代わりに9thを・・・」
何だかお慈悲を乞うような感じですが、add9にはそういう意味があります。
sus4がadd4とはならない理由がここにあります。
つまり音楽によってはコードの7thが非常に不可解に思われるものもあって、その時に当たり障りのない「9th」を入れる事でその場を凌ぐ(どっかの国の政治みたい)わけ。
7thが不可解に感じられるのは半音上がrootなので、このrootの響きをかなり重んじている音楽(例えば古典的なクラシックやポップス)ではその傾向が見られます。
また、ポップスでは70年代の音楽でピアノがサウンドのメインとなった音楽(例えばカーベンターズやバート・バカラックなど)でサウンドを特徴付ける為に用いられています。
この事を理解して演奏しないと、「あ、またジャズ屋が適当にやってる」と(笑)。
ギターのsus4に対してピアノのadd9。好まれるコード・サウンドにも楽器によって特性があるのです。
ヴィブラフォンやマリンバでは以下のように考えます。

(1)最初にコードを原則通りにヴォイシング。左手はトライトーン、右手はテンション。
(2)add9の意味を考えて7thをrootに置き換える。右手は9th。13thは次に述べる理由から5thに戻す。まずはこれで完成。
(3)しかし、コードのrootが好まれない場合は(1)の7thを13thに置き換える。これによってヴォイシングは4度音程によるオープンサウンドに。
さてさて、これでこのadd9の説明が終わりかと言うとそうではないのが現状。
コード理論はまだ100年ちょっとの歴史しかありません。
いろんな場所でいろんな人がいろんな事を言って進化している途中なのです。クラシックのように歴史で総合的な見解を得るにはまだ若いのです。
・明らかにD7の位置に書かれたDadd9ってなぁ〜に?
・D9って表記はホントは何を示す?
コードネームで誤解されている点について、次週整理してみましょう。
世界のヴィブラフォン奏者と音楽をサーフィン!
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
この項、次週に続く
2008/9/18
カメレオンじゃないけれど・・・Herbie Hancock 木曜:Jazz & Classic Library
ある年代には『TAKIN' OFF』や『Maiden Voyage』、ある年代には『HEAD HUNTERS』や『FUTURE SHOCK』、とまったく違う音楽性を持つアルバムが筆頭に上がるミュージシャン、それがハービー・ハンコック。
幅広い層からの支持を得ているハンコックの魅力は一言で表わすのは不可能。
また、ピアニストとしての影響力も絶大で、モダンジャズ以降のピアノスタイルにハンコックのサウンドが“そこかしこ”に聞こえるほど。
そんな多彩なハンコックの音楽で僕が最も興味を持つのは、彼の音楽が大きく変貌する直前にリリースされるアルバム。
爆発的なヒットとなった上記のアルバムはもちろん面白いが、そこに至る過程がダイレクトに反映される直前の作品には大いなる野望が潜んでいてこれがまた魅力なんだ。
今日紹介するアルバムもその中の一つ。

『SEXTANT/Harbie Hancock』(cbs/1972年)
大ヒット曲“カメレオン”が収録されたアルバム『HEAD HUNTERS』(cbs/1973年)の直前にリリースされたこのアルバム。これが実に実験的で面白い。
『HEAD HUNTERS』はハンコックのリーダー10周年を記念したアルバムで、デビューアルバム『TAKIN' OFF』(blue note/1962年)からリメイクされた“ウォーター・メロンマン”なども入っていて賑やかだが、この『SEXTANT』は1968年の『SPEAK LIKE A CHILD』(同/1968年)や以前ココでも紹介して密かに重要視しているアルバム『THE PRISONER』(同/1969年)で開花した彼独自のホーンセクションのアレンジ技法と、続く『HEAD HUNTERS』で開花するエレクトリック・サウンドへの橋渡しとなっている。
当時マイルス・デイビスが発表して世界中にショックを与えたアルバム『ON THE CORNER』(cbs/1972年)と同時期に作られた作品という事もあり、この時点以降のジャズが持った世界的なムーブメント(エレクトリック & ビートミュージック)の先駆けと言える。
大ヒット作『HEAD HUNTERS』との決定的な違いは、音楽の斬新さを最優先させてポップスカルチャーには見向きもしないところ。この理念はマイルス・デイビスの方向性と同じだ。
1曲目の“Rain Dance”が始まると、明らかにこれまでのハンコックのアルバムと違うサウンドが、繰返されるシンセの効果音を通じて飛込んでくる。
この斬新なアイデアは同じアルバムの2曲目“Hidden Shadows”も3曲目“Hornets”も遠く及ばない。
このインパクトは今聞いても凄い。
この当時のECMレーベルの音楽の魅力とされる叙情性がフォトグラフ的とすれば、ハンコックがココで示したエレクトリックによる音楽背景の設定は現在のCG効果に匹敵するかもしれない。
まだ当時はアナログ・シンセしか無いのだから、一つのサウンドを作るのも膨大な時間を使っていたのでしょうね。
今ならiTunesなどでこの“Rain Dance”だけでもダウンロードしてみるといい。
あ、でもこの曲、9分13秒だから無理か・・・・どうなんでしょ?
当時ジャズ評論家の人の中には、楽器がエレクトリックであるだけで拒絶反応を示す人もいるくらい保守的で、まだそういう風潮が台頭していた事もあってマイルスの『ON THE CORNER』もハンコックのこのアルバムもさんざんな酷評だったと記憶する。
しかし、現実は違っていて、(僕も含む)当時の若いジャズファンはこの新しいムーブメントを熱烈に歓迎していた。
やがてその新しいムーブメントはこの翌年に登場するハンコックの『HEAD HUNTERS』によって大きな潮流となったわけです。
ウェザーリポートはまだ『SWEETNIGHTER』でミロスラフ・ヴィトウス(b)が退団寸前の険悪ムード、チック・コリアは『CIRCLE』で行き着くところまで行ったフリージャズから一転『RETURN TO FOREVER』で新境地を、キース・ジャレットは先週紹介したソロ・ピアノを弾く為にブレーメンへと向かっていた。
ジャズが一番面白く、どんどん多様化して行く時代だった。
こちらは多様化進行中
赤松敏弘MySpace
世界中のヴィブラフォン奏者をチェキラ!
おしまい
幅広い層からの支持を得ているハンコックの魅力は一言で表わすのは不可能。
また、ピアニストとしての影響力も絶大で、モダンジャズ以降のピアノスタイルにハンコックのサウンドが“そこかしこ”に聞こえるほど。
そんな多彩なハンコックの音楽で僕が最も興味を持つのは、彼の音楽が大きく変貌する直前にリリースされるアルバム。
爆発的なヒットとなった上記のアルバムはもちろん面白いが、そこに至る過程がダイレクトに反映される直前の作品には大いなる野望が潜んでいてこれがまた魅力なんだ。
今日紹介するアルバムもその中の一つ。

『SEXTANT/Harbie Hancock』(cbs/1972年)
大ヒット曲“カメレオン”が収録されたアルバム『HEAD HUNTERS』(cbs/1973年)の直前にリリースされたこのアルバム。これが実に実験的で面白い。
『HEAD HUNTERS』はハンコックのリーダー10周年を記念したアルバムで、デビューアルバム『TAKIN' OFF』(blue note/1962年)からリメイクされた“ウォーター・メロンマン”なども入っていて賑やかだが、この『SEXTANT』は1968年の『SPEAK LIKE A CHILD』(同/1968年)や以前ココでも紹介して密かに重要視しているアルバム『THE PRISONER』(同/1969年)で開花した彼独自のホーンセクションのアレンジ技法と、続く『HEAD HUNTERS』で開花するエレクトリック・サウンドへの橋渡しとなっている。
当時マイルス・デイビスが発表して世界中にショックを与えたアルバム『ON THE CORNER』(cbs/1972年)と同時期に作られた作品という事もあり、この時点以降のジャズが持った世界的なムーブメント(エレクトリック & ビートミュージック)の先駆けと言える。
大ヒット作『HEAD HUNTERS』との決定的な違いは、音楽の斬新さを最優先させてポップスカルチャーには見向きもしないところ。この理念はマイルス・デイビスの方向性と同じだ。
1曲目の“Rain Dance”が始まると、明らかにこれまでのハンコックのアルバムと違うサウンドが、繰返されるシンセの効果音を通じて飛込んでくる。
この斬新なアイデアは同じアルバムの2曲目“Hidden Shadows”も3曲目“Hornets”も遠く及ばない。
このインパクトは今聞いても凄い。
この当時のECMレーベルの音楽の魅力とされる叙情性がフォトグラフ的とすれば、ハンコックがココで示したエレクトリックによる音楽背景の設定は現在のCG効果に匹敵するかもしれない。
まだ当時はアナログ・シンセしか無いのだから、一つのサウンドを作るのも膨大な時間を使っていたのでしょうね。
今ならiTunesなどでこの“Rain Dance”だけでもダウンロードしてみるといい。
あ、でもこの曲、9分13秒だから無理か・・・・どうなんでしょ?
当時ジャズ評論家の人の中には、楽器がエレクトリックであるだけで拒絶反応を示す人もいるくらい保守的で、まだそういう風潮が台頭していた事もあってマイルスの『ON THE CORNER』もハンコックのこのアルバムもさんざんな酷評だったと記憶する。
しかし、現実は違っていて、(僕も含む)当時の若いジャズファンはこの新しいムーブメントを熱烈に歓迎していた。
やがてその新しいムーブメントはこの翌年に登場するハンコックの『HEAD HUNTERS』によって大きな潮流となったわけです。
ウェザーリポートはまだ『SWEETNIGHTER』でミロスラフ・ヴィトウス(b)が退団寸前の険悪ムード、チック・コリアは『CIRCLE』で行き着くところまで行ったフリージャズから一転『RETURN TO FOREVER』で新境地を、キース・ジャレットは先週紹介したソロ・ピアノを弾く為にブレーメンへと向かっていた。
ジャズが一番面白く、どんどん多様化して行く時代だった。
こちらは多様化進行中
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世界中のヴィブラフォン奏者をチェキラ!
おしまい
2008/9/17
目黒の「●ん●」・・・? 水曜:これは好物!
どうも最近午後11時辺りになるとやたらとサーバーが重たい。
何だか昔の「テレホーダイ」時代を思い出してしまった。
アクセスが集中しているのもあるけど、iPhoneにAOLが入っているのでそのせいもあるかと。。。
で、ちょっと時差的更新でスマソ!
昨日からの目黒繋がりで、そのまま本日の“好物”に突入。
こう連続するとネタはバレバレになるんですが、時系列的に繋がると何となくブログらしくなりますね。
曜日毎にお題を区切っているのでなかなかこう上手く繋がるのも珍しい。
落語で有名な噺に「目黒のさんま」があります。が、今日のタイトルは「●ん●」。
鋭い読者にはもうおわかりでしょう。
そう、昨日立ち寄った目黒界隈、その中で触れたアソコですって。

『大久保だんご』(目黒区下目黒・山手通り裏参道口 製)
久しぶりの大久保だんご。僕にとっては「目黒のだんご」であります。
以前は木造のいい感じに昭和初期の佇まいだったのですが、去年改築されて今ではビルになっています。
(昨日のブログ参照)
で、この「大久保だんご」は何と言っても“だんご”が名物なんですが、実はもう一つそのレトロチックさにこの界隈のミュージシャンにファンの多かった「カレーライス」がありました。
団子屋にして食堂もありき。
親子丼にカツ丼、カレーライスにラーメンとそれぞれにセットメニュー。
近所の人はみな「懐かしい味だよ」と。
でも団子屋さん。
のり巻といなりがあるのがその証。
奥の厨房でおばちゃん達がペチャクチャお喋りしながら作っていましたね。
なぜあんなに食堂のおばちゃん達はお喋りが好きなんでしょうね?
旧店舗はどう見ても流行の佇まいではないにも関わらず覗くと満席が多く案外常連さんが多いのにびっくり。
若かりし頃、この近所のVanryuji Studioに来る度にその「カレーライス」のお世話になったものです。
残念ながら今回は時間が無かったので食べられませんでしたが、キッチリとメニューに「カレーライス」と確認したので次回は是非トライしたいと思っています。あの煮干で出汁を取った関東風のラーメンも健在のようです。
改築されて妙〜にオサレ〜なカレーになっていたらどーしましょう・・・・な〜んて心配もちょっぴり。
さて、朝から二箇所のスタジオを行き来した帰りのオミヤとして「大久保だんご」をゲット。
ホント10年振りくらいかな。

「こし餡団子と“潰し餡”のおはぎ」
こし餡は当たり前ですが、このおはぎの“つぶし餡”という呼び方はこの界隈独特に聞こえるかも?
よくコンビニなんかで売っている似た形状のものは“粒あん”と呼ばれてますね。
僕もず〜っと「粒あん」だと思っていたんだけど、若かりし頃にこの大久保だんごで(先代のおかみさんだと思うのだけど)「粒あんください」と言ったら、「あら、これは粒じゃなくて“つぶし”なのよ。ほら、小豆を半分くらい潰してるでしょ」と。
な〜るほど!
「粒あんだったら小豆を潰さないで残しておくものよ」
な〜るほど!
妙〜に納得して、それから“つぶし餡”という言葉が好きになった。

で、久しぶりの“つぶし餡”。
うめぇ〜! 何も言えねぇ〜!
一瞬甘さが口の中に広がるが、すぐに小豆本来の豆の優しい甘さと風味が追いかけて来る。
わざわざ小豆を半分潰すのもこの甘味の時間差を狙っての事。
嬉しいのは、このおはぎの中が餅ではなく米粒が残るこれまた“つぶし”なんだなぁ。
このコンビネーションが絶妙。
“つぶし餡”いいっスよ〜。
さて、そろそろ真打の登場とまいりましょうか!

やっぱり串焼き団子といえば“みたらし”。
みたらし団子は御手洗(みたらい)団子とも呼ばれ、その発祥は京都の下鴨神社付近の茶屋と言われる。
江戸は本家ではないが、串団子はあちこちで見られ、埼玉の所沢付近の団子も美味い。
ただし関東の串焼き団子の主流は“醤油焼き団子”で甘くなく、甘いみたらし団子はサブの位置にある所が多い中、この大久保だんごは「みたらし」が主流。
外は香ばしく焼き目があって、中はもっちりとしている。
そして、みたらしの餡は実にスッキリ。甘味を控えたこの醤油とのバランスがいい。
みたらし団子の餡はやたらと甘いものが多い中、これだけスッキリした餡はなかなか無いですねぇ。

団子なんてどこでも同じ・・・・そんな事を思う人にお薦めの逸品かもしれません。
大久保だんごは裏参道口というように、この裏手にある目黒不動尊の門前。また近所のスタジオのある蟠龍寺(ばんりゅうじ)や大鳥神社など、この界隈にひしめく神社仏閣に囲まれて広く愛されているのでした。
こちらは世界中にひしめくヴィブラフォン奏者に直結
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
おしまい
何だか昔の「テレホーダイ」時代を思い出してしまった。
アクセスが集中しているのもあるけど、iPhoneにAOLが入っているのでそのせいもあるかと。。。
で、ちょっと時差的更新でスマソ!
昨日からの目黒繋がりで、そのまま本日の“好物”に突入。
こう連続するとネタはバレバレになるんですが、時系列的に繋がると何となくブログらしくなりますね。
曜日毎にお題を区切っているのでなかなかこう上手く繋がるのも珍しい。
落語で有名な噺に「目黒のさんま」があります。が、今日のタイトルは「●ん●」。
鋭い読者にはもうおわかりでしょう。
そう、昨日立ち寄った目黒界隈、その中で触れたアソコですって。

『大久保だんご』(目黒区下目黒・山手通り裏参道口 製)
久しぶりの大久保だんご。僕にとっては「目黒のだんご」であります。
以前は木造のいい感じに昭和初期の佇まいだったのですが、去年改築されて今ではビルになっています。
(昨日のブログ参照)
で、この「大久保だんご」は何と言っても“だんご”が名物なんですが、実はもう一つそのレトロチックさにこの界隈のミュージシャンにファンの多かった「カレーライス」がありました。
団子屋にして食堂もありき。
親子丼にカツ丼、カレーライスにラーメンとそれぞれにセットメニュー。
近所の人はみな「懐かしい味だよ」と。
でも団子屋さん。
のり巻といなりがあるのがその証。
奥の厨房でおばちゃん達がペチャクチャお喋りしながら作っていましたね。
なぜあんなに食堂のおばちゃん達はお喋りが好きなんでしょうね?
旧店舗はどう見ても流行の佇まいではないにも関わらず覗くと満席が多く案外常連さんが多いのにびっくり。
若かりし頃、この近所のVanryuji Studioに来る度にその「カレーライス」のお世話になったものです。
残念ながら今回は時間が無かったので食べられませんでしたが、キッチリとメニューに「カレーライス」と確認したので次回は是非トライしたいと思っています。あの煮干で出汁を取った関東風のラーメンも健在のようです。
改築されて妙〜にオサレ〜なカレーになっていたらどーしましょう・・・・な〜んて心配もちょっぴり。
さて、朝から二箇所のスタジオを行き来した帰りのオミヤとして「大久保だんご」をゲット。
ホント10年振りくらいかな。

「こし餡団子と“潰し餡”のおはぎ」
こし餡は当たり前ですが、このおはぎの“つぶし餡”という呼び方はこの界隈独特に聞こえるかも?
よくコンビニなんかで売っている似た形状のものは“粒あん”と呼ばれてますね。
僕もず〜っと「粒あん」だと思っていたんだけど、若かりし頃にこの大久保だんごで(先代のおかみさんだと思うのだけど)「粒あんください」と言ったら、「あら、これは粒じゃなくて“つぶし”なのよ。ほら、小豆を半分くらい潰してるでしょ」と。
な〜るほど!
「粒あんだったら小豆を潰さないで残しておくものよ」
な〜るほど!
妙〜に納得して、それから“つぶし餡”という言葉が好きになった。

で、久しぶりの“つぶし餡”。
うめぇ〜! 何も言えねぇ〜!
一瞬甘さが口の中に広がるが、すぐに小豆本来の豆の優しい甘さと風味が追いかけて来る。
わざわざ小豆を半分潰すのもこの甘味の時間差を狙っての事。
嬉しいのは、このおはぎの中が餅ではなく米粒が残るこれまた“つぶし”なんだなぁ。
このコンビネーションが絶妙。
“つぶし餡”いいっスよ〜。
さて、そろそろ真打の登場とまいりましょうか!

やっぱり串焼き団子といえば“みたらし”。
みたらし団子は御手洗(みたらい)団子とも呼ばれ、その発祥は京都の下鴨神社付近の茶屋と言われる。
江戸は本家ではないが、串団子はあちこちで見られ、埼玉の所沢付近の団子も美味い。
ただし関東の串焼き団子の主流は“醤油焼き団子”で甘くなく、甘いみたらし団子はサブの位置にある所が多い中、この大久保だんごは「みたらし」が主流。
外は香ばしく焼き目があって、中はもっちりとしている。
そして、みたらしの餡は実にスッキリ。甘味を控えたこの醤油とのバランスがいい。
みたらし団子の餡はやたらと甘いものが多い中、これだけスッキリした餡はなかなか無いですねぇ。

団子なんてどこでも同じ・・・・そんな事を思う人にお薦めの逸品かもしれません。
大久保だんごは裏参道口というように、この裏手にある目黒不動尊の門前。また近所のスタジオのある蟠龍寺(ばんりゅうじ)や大鳥神社など、この界隈にひしめく神社仏閣に囲まれて広く愛されているのでした。
こちらは世界中にひしめくヴィブラフォン奏者に直結
赤松敏弘MySpace
チェキラ!
おしまい