2008/10/31
ホームページ引越しリニューアル記念/ブルーノート考察 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
第百十四回目の今日は、
題して・・・
ホームページ( http://www.vibstation.com/ )
引っ越しリニューアル記念!
『ブルーノートの使い方考察』
です。
このところツアーやらホームページの引っ越しやらで、「なんぼほど後追い更新やねん!」と、すっかり曜日毎の題目が乱れてしまいましたが、今日で最終調整。
なんで引っ越しリニューアル記念でブルーノートなのか?
まぁまぁまぁ、細かい事は置いておきましょうよ(笑)。
ただ、ブルーノートって使い方次第でカッコよくもカッコ悪くもなるもの。使い方で困っている人って案外多いですから、今日は特別に、という事で。
ブルーノート・スケールの構造はいろんなところで解説されているので省略しますが、ココで取り上げるのは、コード自体にブルーノートが含まれているコードの判定と対処。
これが案外手強いのですね。
特に、コードスケールの分析から入った人にとっては、厄介なものなのです。
例題として、MJQの演奏で有名なジョン・ルイス作“DJANGO”のソロ・パートのコード進行から一部分をピックアップしてみます。
曲の後半の、まぁ、この曲の中で一番オイシイ部分です。

(クリックで拡大/以下同じ)
実際には2回目の4小節めの3-4拍はC7(b9)となって本来のキー(Fマイナー)へと戻るのですが、今日の題目に合わせて、この部分だけをリピートする事にします。
この曲はセカンダリー・ドミナントの連続で一時的な転調が連続する仕組みとなっていますが、今回取り上げている部分は最後にだけ登場するものです。
全体に言えるのは、それぞれのコードのトライトーンを忠実に辿らないと、途中で脱線してしまうという「落とし穴」があります。
しかし、そのトライトーンの連携は等間隔に並んでいるので、慣れると難しいものではありません。
ただし、このピックアップの部分は2つのコードを繰返すので、連続したトライトーンの連携がココだけ反福となっているわけです。
この部分は曲の演奏の中でも、最も盛り上がる部分なので、ここで転んでしまっては大変。
まずは冷静に、反復するトライトーンの動きをピックアップしてみましょう。

トライトーンを同時に弾くと和音になりますが、演奏ではこの動きをメロディーに取り込む必要があります。
トライトーンの動きは半音ですから、音の動きの中では一番目立つものです。
最初に、近い位置のトライトーンを結んで「変わり目」の確認をしましょう。
半音の動きを目立つように、半拍前倒し(Anticipation)して“次に来るトライトーンを自信を持って弾く”練習にしましょう。

2つの半音連鎖なので二箇所にメロディーの母体が出来ます。
最初は低い位置での半音の反復、次は高い位置での半音の反復を確認します。
このGb7とDb7の連鎖&反復で「最重要な音」の動きが確認出来ます。
この「最重要な音」の動きを“コードの解決”と呼びます。
今度は、トライトーンの動きを上行と下行に分けて、交互に演奏する練習。

同じ方向に向かう動きばかりでなく、反転した動きを知っておくと、メロディーを作るときに「解決の方向」を上下どちらでも作る事が出来ます。
さて、ここまでやったら、考えるべき事があります。
Gb7とDb7が繰返されると、どちらが「親」でしょうか?
実は、これ、演奏中の音感的な判定としても重要な事なのです。
この二つのコード、元々のキーのFマイナーには含まれないコードなので反復されると一時的に臨時の調が設定されるわけです。
セブンス・コードの判定は一筋縄では行かないと思うなら、これらのコードをMaj7コードとして反復させると分かりやすくなります。
GbMaj7 - DbMaj7
さぁ、これなら「親」がどちらかお分かりでしょう。
答えは DbMaj7。
GbMaj7はサブドミナントという事になります。
本題に戻ると、この場合は「Db7」が親です。
なぜ「親」を判定する必要があるか?
実はブルーノートの設定に関わるからです。
ブルースのコード進行を見ればわかる通り、ブルーノートを示唆する意味でI Maj のコードにb7が加えられていますね。
本来であればI Maj7 (Tonic) となるコードが一見“I7”とでも言うようなコードに見える。ブルースを演奏する時に誰でも疑問に思う事です。
それはコードが“ I 7”になったわけではなく、ブルーノートとしてb7thを加えてちょーだい、という事なんですね。同様に#9th も。
これは特殊なブルーノート・スケールという音階で出来ている音楽だから、なんです。
肝心なのは、それが「親」に対して加えるという事。
この場合、一時的にDbを基音とするブルーノート・スケールが使われているのです。
すなわち、#9th(= E )、b7th( =Cb )。
そのままGb7のコードを見ると、コードトーンにb7thとしてEの音があります。
つまり、Gb7はコードトーンにブルーノートを含むコードという事になります。
同様にCbはGb7のコードの4th(但しアヴォイド・ノートなので使わない)。
なので、この部分はDbのブルーノート・スケールに基づいて出来ている、という事です。
この事と、最初にやったトライトーンの動きをミックスさせて演奏すると、調性を失わずにこの部分を演奏する事が出来ます。
[サンプル]

ブルーノート(↑B.N)を意識するのは、まずは「親コード」の時。この場合のGb7には元々コードトーンにブルーノートが含まれるのでわざわざ誇張しなくてもよいのです。
ブルーノートの使い方にはその人のセンスが!
赤松敏弘MySpace
チェキラ
おしまい
第百十四回目の今日は、
題して・・・
ホームページ( http://www.vibstation.com/ )
引っ越しリニューアル記念!
『ブルーノートの使い方考察』
です。
このところツアーやらホームページの引っ越しやらで、「なんぼほど後追い更新やねん!」と、すっかり曜日毎の題目が乱れてしまいましたが、今日で最終調整。
なんで引っ越しリニューアル記念でブルーノートなのか?
まぁまぁまぁ、細かい事は置いておきましょうよ(笑)。
ただ、ブルーノートって使い方次第でカッコよくもカッコ悪くもなるもの。使い方で困っている人って案外多いですから、今日は特別に、という事で。
ブルーノート・スケールの構造はいろんなところで解説されているので省略しますが、ココで取り上げるのは、コード自体にブルーノートが含まれているコードの判定と対処。
これが案外手強いのですね。
特に、コードスケールの分析から入った人にとっては、厄介なものなのです。
例題として、MJQの演奏で有名なジョン・ルイス作“DJANGO”のソロ・パートのコード進行から一部分をピックアップしてみます。
曲の後半の、まぁ、この曲の中で一番オイシイ部分です。

(クリックで拡大/以下同じ)
実際には2回目の4小節めの3-4拍はC7(b9)となって本来のキー(Fマイナー)へと戻るのですが、今日の題目に合わせて、この部分だけをリピートする事にします。
この曲はセカンダリー・ドミナントの連続で一時的な転調が連続する仕組みとなっていますが、今回取り上げている部分は最後にだけ登場するものです。
全体に言えるのは、それぞれのコードのトライトーンを忠実に辿らないと、途中で脱線してしまうという「落とし穴」があります。
しかし、そのトライトーンの連携は等間隔に並んでいるので、慣れると難しいものではありません。
ただし、このピックアップの部分は2つのコードを繰返すので、連続したトライトーンの連携がココだけ反福となっているわけです。
この部分は曲の演奏の中でも、最も盛り上がる部分なので、ここで転んでしまっては大変。
まずは冷静に、反復するトライトーンの動きをピックアップしてみましょう。

トライトーンを同時に弾くと和音になりますが、演奏ではこの動きをメロディーに取り込む必要があります。
トライトーンの動きは半音ですから、音の動きの中では一番目立つものです。
最初に、近い位置のトライトーンを結んで「変わり目」の確認をしましょう。
半音の動きを目立つように、半拍前倒し(Anticipation)して“次に来るトライトーンを自信を持って弾く”練習にしましょう。

2つの半音連鎖なので二箇所にメロディーの母体が出来ます。
最初は低い位置での半音の反復、次は高い位置での半音の反復を確認します。
このGb7とDb7の連鎖&反復で「最重要な音」の動きが確認出来ます。
この「最重要な音」の動きを“コードの解決”と呼びます。
今度は、トライトーンの動きを上行と下行に分けて、交互に演奏する練習。

同じ方向に向かう動きばかりでなく、反転した動きを知っておくと、メロディーを作るときに「解決の方向」を上下どちらでも作る事が出来ます。
さて、ここまでやったら、考えるべき事があります。
Gb7とDb7が繰返されると、どちらが「親」でしょうか?
実は、これ、演奏中の音感的な判定としても重要な事なのです。
この二つのコード、元々のキーのFマイナーには含まれないコードなので反復されると一時的に臨時の調が設定されるわけです。
セブンス・コードの判定は一筋縄では行かないと思うなら、これらのコードをMaj7コードとして反復させると分かりやすくなります。
GbMaj7 - DbMaj7
さぁ、これなら「親」がどちらかお分かりでしょう。
答えは DbMaj7。
GbMaj7はサブドミナントという事になります。
本題に戻ると、この場合は「Db7」が親です。
なぜ「親」を判定する必要があるか?
実はブルーノートの設定に関わるからです。
ブルースのコード進行を見ればわかる通り、ブルーノートを示唆する意味でI Maj のコードにb7が加えられていますね。
本来であればI Maj7 (Tonic) となるコードが一見“I7”とでも言うようなコードに見える。ブルースを演奏する時に誰でも疑問に思う事です。
それはコードが“ I 7”になったわけではなく、ブルーノートとしてb7thを加えてちょーだい、という事なんですね。同様に#9th も。
これは特殊なブルーノート・スケールという音階で出来ている音楽だから、なんです。
肝心なのは、それが「親」に対して加えるという事。
この場合、一時的にDbを基音とするブルーノート・スケールが使われているのです。
すなわち、#9th(= E )、b7th( =Cb )。
そのままGb7のコードを見ると、コードトーンにb7thとしてEの音があります。
つまり、Gb7はコードトーンにブルーノートを含むコードという事になります。
同様にCbはGb7のコードの4th(但しアヴォイド・ノートなので使わない)。
なので、この部分はDbのブルーノート・スケールに基づいて出来ている、という事です。
この事と、最初にやったトライトーンの動きをミックスさせて演奏すると、調性を失わずにこの部分を演奏する事が出来ます。
[サンプル]

ブルーノート(↑B.N)を意識するのは、まずは「親コード」の時。この場合のGb7には元々コードトーンにブルーノートが含まれるのでわざわざ誇張しなくてもよいのです。
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チェキラ
おしまい
2008/10/30
その時にトコトンやればいい・・・Bob Moses(ds) 木曜:Jazz & Classic Library
今週は「なんぼほど後追いやねん!更新中」のあかまつです。
ホームページの引っ越しでさすがに手一杯。
新しいホームページは http://www.vibstation.com/
すでに日付けは08年11月2日にならんとしていますが、木曜日“Jazz & Classic Library”。
この週末で調製が効いて恐らく来週には元に戻るでしょう。
ボブ・モーゼス(Bob Moses)というドラマーは実にユニークな発想を持った人です。
ボストン在住の頃に、一度だけバークリーのお隣りのニューイングランド音楽院のコンサートで演奏に接した事があります。
何がユニークかと言えば、ドラムという楽器を使っていろいろなものを表現出来る柔軟性にあると言えるでしょう。ある意味でドラマーとパーカッショニストを自在に行き来出来る存在と言ってもよいかと。
その時のコンサートでもシンバルを使って風を表現しながらリズムキープとか、ブラシから奏でられる様々な日常音とか、とにかく音楽のちょっとした隙間にそれらを導入する事に長けた人だと感心しました。感受性が豊かなのでしょう。
ところが、一度火が付くととてつもないパワーを発散させます。
YouTubeにこんなBob Mosesの映像がありました。
Great Bob Moses
74年頃のゲイリー・バートン・クインテットの映像と思われます。“The Raven”(キース・ジャレットの曲)のイントロとして演奏されたドラム・ソロでしょう。
そんなボブ・モーゼスの演奏は小学校の頃からゲイリー・バートン・クァルテットのレコードで耳馴染んでいました。
今日はそんな彼のファースト・アルバムを御紹介。

『LOVE ANIMAL/Bob Moses』(mozown/1968年)
まずメンバーを御覧下さい。
Jim Pepper(ts)
Larry Coryell(g)
Steve Swallow(b)
Keith Jrret(p, ss)
Bob Moses(ds)
1967年〜68年、ニューヨーク、ヴァンガード・スタジオ録音
よくもまぁ、こんなレアなアルバムがCD化されたものだと思います。
時はフリー・ジャズでどんづまり状態の1967年頃のジャズ・シーン。そこにロックとジャズを結び付けたゲイリー・バートンのクァルテットが登場してジャズシーンをひっくり返しつつあった状況。その火の粉はマイルス・ビイビスにも飛び火する勢いでした。(その後マイルス・デイビスは「世界最強のロック・バンドをやる!」とまで宣言)
ある意味で、フリージャズの爆発的なエネルギーとロックの持つ破壊的なエネルギーが当時の若者に新境地を見い出していたのでしょう。
その人気沸騰中のバートン・クァルテットのメンバー(コリエル、スワロウ、モーゼス)にキース・ジャレットとジム・ペッパーが加わった形がこのアルバム。
当時のバートン・クァルテットは「ロック叉はフォーク的な音楽」「クールで新感覚なジャズ」「破壊的なフリー・イディオム」の三本柱で人気を得ていて、それらに惹かれて僕もジャズにどっぷりとのめり込むようになったのです。
“親分”がいないメンバーが指向していたもの、それがこのアルバムの全てだと言ってもいいでしょう。
「ロック叉はフォーク的な音楽」は「ブルース」に代わり、「クールで新感覚なジャズ」は「スタンダード・ジャズ」に、そして「破壊的なフリー・イディオム」はそのまま健在、というもの。
いやいやぁ、このアルバムでのラリー・コリエルは凄いですね。とにかくキレまくっています。元々ブルース&ロック畑出身だけあって、演奏は自由奔放。
言い返せば、バートン・クァルテットでは如何に彼がコントロールされていたのかもわかります。もっとも、このレアなままでは売れる事はなかったでしょう。
あのバートン・クァルテットの戦略は見事、と言う他はありません。
そんな中で、突然スタンダード曲の“Smoke gets in your eyes”が。
天から降りてくるようなピアノはもちろんキース・ジャレット。
この時期はチャールス・ロイドのバンドからマイルス・デイビスのバンドへの移行期間でしょうか。
それにしても美しいキースのピアノ。
現在のスタンダーズでの演奏となんら変わりありません。
また、このタッチを聴いていると、この人がどれだけピアニストとして秀でた人なのかもわかります。
コリエルが暴れ回るロック・テイストとキースがかもし出すジャズの醍醐味。
これらを当時19才のリーダー、ボブ・モーゼスは統括していたのですね。
アメリカのミュージシャンの強味は、自分にバック・グラウンドを持っている事。そして、それをいつでも出せる事だと思うのです。
だから「一つの音楽」だけではない発想を常に携帯しているのですね。
ジャズであろうとロックであろうと、何の分け隔てもなく自分の中で消化している事。
この点は他の国のミュージシャンではちょっと薄い。
目先の事だけで音楽を区切ってしまうのです。
好きな事をとことんまでやる。
やったら次が見えてくる。
トコトンまでやらずして人前に立つような度量ではないのです。
ボプ・モーゼスに至っては、19才の時点でドラマーとしての度量だけに留まらず、自分の周りにある音楽を消化しながらスタイルを築きつつあった、という事。これはとても健全な姿。
自分をぶつける物を常に求めながら、という事ですね。
ロック・セッションを聴くと、かなり荒削りな面もありますが、この数年後のウッド・ストックやワイト島のロックフェスティバルで聴けるサウンドそのものなんですね。
音楽は時代の写し鏡。
“その時に”迷わずトコトンまでやった結果がここにはありますね。
世界の今はどうだ!
赤松敏弘MySpace
チェキラ
おしまい
ホームページの引っ越しでさすがに手一杯。
新しいホームページは http://www.vibstation.com/
すでに日付けは08年11月2日にならんとしていますが、木曜日“Jazz & Classic Library”。
この週末で調製が効いて恐らく来週には元に戻るでしょう。
ボブ・モーゼス(Bob Moses)というドラマーは実にユニークな発想を持った人です。
ボストン在住の頃に、一度だけバークリーのお隣りのニューイングランド音楽院のコンサートで演奏に接した事があります。
何がユニークかと言えば、ドラムという楽器を使っていろいろなものを表現出来る柔軟性にあると言えるでしょう。ある意味でドラマーとパーカッショニストを自在に行き来出来る存在と言ってもよいかと。
その時のコンサートでもシンバルを使って風を表現しながらリズムキープとか、ブラシから奏でられる様々な日常音とか、とにかく音楽のちょっとした隙間にそれらを導入する事に長けた人だと感心しました。感受性が豊かなのでしょう。
ところが、一度火が付くととてつもないパワーを発散させます。
YouTubeにこんなBob Mosesの映像がありました。
Great Bob Moses
74年頃のゲイリー・バートン・クインテットの映像と思われます。“The Raven”(キース・ジャレットの曲)のイントロとして演奏されたドラム・ソロでしょう。
そんなボブ・モーゼスの演奏は小学校の頃からゲイリー・バートン・クァルテットのレコードで耳馴染んでいました。
今日はそんな彼のファースト・アルバムを御紹介。

『LOVE ANIMAL/Bob Moses』(mozown/1968年)
まずメンバーを御覧下さい。
Jim Pepper(ts)
Larry Coryell(g)
Steve Swallow(b)
Keith Jrret(p, ss)
Bob Moses(ds)
1967年〜68年、ニューヨーク、ヴァンガード・スタジオ録音
よくもまぁ、こんなレアなアルバムがCD化されたものだと思います。
時はフリー・ジャズでどんづまり状態の1967年頃のジャズ・シーン。そこにロックとジャズを結び付けたゲイリー・バートンのクァルテットが登場してジャズシーンをひっくり返しつつあった状況。その火の粉はマイルス・ビイビスにも飛び火する勢いでした。(その後マイルス・デイビスは「世界最強のロック・バンドをやる!」とまで宣言)
ある意味で、フリージャズの爆発的なエネルギーとロックの持つ破壊的なエネルギーが当時の若者に新境地を見い出していたのでしょう。
その人気沸騰中のバートン・クァルテットのメンバー(コリエル、スワロウ、モーゼス)にキース・ジャレットとジム・ペッパーが加わった形がこのアルバム。
当時のバートン・クァルテットは「ロック叉はフォーク的な音楽」「クールで新感覚なジャズ」「破壊的なフリー・イディオム」の三本柱で人気を得ていて、それらに惹かれて僕もジャズにどっぷりとのめり込むようになったのです。
“親分”がいないメンバーが指向していたもの、それがこのアルバムの全てだと言ってもいいでしょう。
「ロック叉はフォーク的な音楽」は「ブルース」に代わり、「クールで新感覚なジャズ」は「スタンダード・ジャズ」に、そして「破壊的なフリー・イディオム」はそのまま健在、というもの。
いやいやぁ、このアルバムでのラリー・コリエルは凄いですね。とにかくキレまくっています。元々ブルース&ロック畑出身だけあって、演奏は自由奔放。
言い返せば、バートン・クァルテットでは如何に彼がコントロールされていたのかもわかります。もっとも、このレアなままでは売れる事はなかったでしょう。
あのバートン・クァルテットの戦略は見事、と言う他はありません。
そんな中で、突然スタンダード曲の“Smoke gets in your eyes”が。
天から降りてくるようなピアノはもちろんキース・ジャレット。
この時期はチャールス・ロイドのバンドからマイルス・デイビスのバンドへの移行期間でしょうか。
それにしても美しいキースのピアノ。
現在のスタンダーズでの演奏となんら変わりありません。
また、このタッチを聴いていると、この人がどれだけピアニストとして秀でた人なのかもわかります。
コリエルが暴れ回るロック・テイストとキースがかもし出すジャズの醍醐味。
これらを当時19才のリーダー、ボブ・モーゼスは統括していたのですね。
アメリカのミュージシャンの強味は、自分にバック・グラウンドを持っている事。そして、それをいつでも出せる事だと思うのです。
だから「一つの音楽」だけではない発想を常に携帯しているのですね。
ジャズであろうとロックであろうと、何の分け隔てもなく自分の中で消化している事。
この点は他の国のミュージシャンではちょっと薄い。
目先の事だけで音楽を区切ってしまうのです。
好きな事をとことんまでやる。
やったら次が見えてくる。
トコトンまでやらずして人前に立つような度量ではないのです。
ボプ・モーゼスに至っては、19才の時点でドラマーとしての度量だけに留まらず、自分の周りにある音楽を消化しながらスタイルを築きつつあった、という事。これはとても健全な姿。
自分をぶつける物を常に求めながら、という事ですね。
ロック・セッションを聴くと、かなり荒削りな面もありますが、この数年後のウッド・ストックやワイト島のロックフェスティバルで聴けるサウンドそのものなんですね。
音楽は時代の写し鏡。
“その時に”迷わずトコトンまでやった結果がここにはありますね。
世界の今はどうだ!
赤松敏弘MySpace
チェキラ
おしまい
2008/10/29
ああ、昭和レトロな味・・・・宝塚vs加古川・・・? 水曜:これは好物!
今週は後追い更新続出中!
おかしいな、更新してねェ。
さては奴め、ホームページの引越しにかまけて勝手に休んでいるな!
と、お思いでしょうが。。。。スマソ!
なんぼほど後追いやねん!って事でもはや開き直りに近い勢いで昨日のブログ“街ぶら街ネタ”から超後追い連続更新中であります。
見逃した方はそちらからドゾ!
で、本日は“これは好物!”
前に阪急百貨店の今は無き大食堂のカレーライスの事など書いたものだから、妙に最近外出するとカレーライスとかハヤシライスとかスパゲティーミートソースとか、お子ちゃまメニューにソソラレてしまう。
いずれもかな〜り日本ナイズされた昭和的洋食もの。
じゃ、子供の頃にそんなにこれらを食べていたかと言えば、、、、
よく考えてみたら、近所の三越の旗が富士山型に盛られたチキンライスのテッペンにたなびく「お子様ランチ」が定番だった。
大食堂の子供用の椅子に鎮座して御満悦だった記憶はあるが、ハテ?
やはり高校で寮生活に入ってからのほうが圧倒的に多い。
でもまたなぜお子様メニューだったのか?
安い・早い・外れても限度がある
この三点か!(笑)
それはさておき、これらは昭和の懐かしいテイストであると同時に、実に幅広いテイストが地域によってあるから意外と深い。
要するに飽きが来ないメニューなのかもしれないね。
先月大阪に行った時に、どうしても大阪の味をかきこみたくて吹田SAで食べたハッシュドビーフ・ライス。
あれが切っ掛けで、やっぱり大阪流の洋食テイストが食べた〜い!
と、四国からの帰りに走った山陽道。
取りあえずの休憩に入った三木SAでこんなものを発見してしまった・・・・

『阪急・宝塚ホテル特性ビーフカレー』
と

『阪急・宝塚ホテル製カツめし』
なぬ〜!
大阪洋食テイストに飢えている身にこの誘惑は辛い・・・
ううぬ・・・
迷わず同行の家人をダシに両方ともオーダー(爆)
ま、そう怒るな、怒るな。
で、
この三木SAの上り線って宝塚食、もとい、色にリニューアルされてたんですね。
関西の企業のTBOに関してはあまり詳しくないけど、阪急・宝塚と合弁会社のような表記は一体なんだろう?
もっとも、阪急電鉄が開発したのが宝塚なのだから、わざわざ書くのもちょっと変?
あ、ホテルだ。これは。な〜んだ。
でもこの間、阪急百貨店と阪神百貨店が合併して・・・・
ううぬ。。
ホテルは第一ホテルとも合併してたのね、、
で、
正式名称は、
“阪急阪神第一ホテルグループの宝塚ホテル”
なんだそうな。。
阪急と阪神が合併する事自体一昔前では考えられなかったのに・・・
TBOでさっぱりわけがわからなくなった例かも。
それはさておき、まずは「阪急・宝塚ホテル特性ビーフカレー」から。

あの阪急百貨店のカレーライスとは違う。
特性というからには何かあるだろうと期待してしまうよね。
しかし、これはこれで、どっか懐かしい味。
いわゆる欧風カレー系の一つと見た。
僕は子供の頃、大阪に来た時に「まぁ、いっぺん食べてみなはれや」と言われて親戚に連れられて行った阪急百貨店の大食堂のカレーライスは忘れない。
他にも旨いもんはあるだろうに、と子供心に思いつつ食べたのに、妙に新鮮だった。
続いてはコチラのカツめし。

ちょっとだけ加古川知りの身では、「あれれ〜?茹でキャベツじゃないの〜?」と、あまりの洋装に「カツめし」らしからぬ姿をマジマジと観察。
まぁ、ホテルと書いてあるんだから少しは違う方向もあるさ。
と、一口。
ありゃりゃ!
こりゃ意外と旨いよ。
このソースがデミグラ系なところがいいな。
このデミグラスソースこそが洋食の基本。
これが旨いとソースものは安心して食べれる。
昭和的洋食と和食のミックスですね。
でも、コレ、加古川の人からするとどうなんでしょ?
とんかつソース系の「カツめし」。
あれ、茹でキャベツと抜群の相性なんですね。
これはデミグラ系ソースの「カツめし」。
僕は北海道の「エスカロップ」に近いような気もするけど。。
もっともエスカロップは筍バターライスが下にあるから違うのだけどね。
もう一つ、
岡山のデミグラ丼。
これに近いような気がする。
ひょっとすると、岡山のデミグラ丼のルーツは加古川のカツめしかも知れない・・・とも思わせる感じ。
盛り付ける器の違いだけで、味はほとんど一緒。
ただ、ココのデミグラス・ソースはかなり好みだ。
阪急・宝塚ホテルの面目躍如。
大阪の洋食のデミグラス・ソースの味わいがあってとてもいい。
加古川名物を宝塚のホテルが出すとこうなります、的な「カツめし」。
でも、ホテルが御飯を「めし」と言うのもちょっと変だけど、「カツライス」としなかった所に加古川への尊敬の念があると思うのは僕だけだろうか・・・。
ともあれ、やっぱり大阪テイストの洋食は旨いゾ!
こちらは世界の旨い音楽と繋がって・・・
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チェキラ
新・ホームページまもなく引越し完了!
http://www.vibstation.com/
ブックマークの変更を宜しく〜!
おしまい
おかしいな、更新してねェ。
さては奴め、ホームページの引越しにかまけて勝手に休んでいるな!
と、お思いでしょうが。。。。スマソ!
なんぼほど後追いやねん!って事でもはや開き直りに近い勢いで昨日のブログ“街ぶら街ネタ”から超後追い連続更新中であります。
見逃した方はそちらからドゾ!
で、本日は“これは好物!”
前に阪急百貨店の今は無き大食堂のカレーライスの事など書いたものだから、妙に最近外出するとカレーライスとかハヤシライスとかスパゲティーミートソースとか、お子ちゃまメニューにソソラレてしまう。
いずれもかな〜り日本ナイズされた昭和的洋食もの。
じゃ、子供の頃にそんなにこれらを食べていたかと言えば、、、、
よく考えてみたら、近所の三越の旗が富士山型に盛られたチキンライスのテッペンにたなびく「お子様ランチ」が定番だった。
大食堂の子供用の椅子に鎮座して御満悦だった記憶はあるが、ハテ?
やはり高校で寮生活に入ってからのほうが圧倒的に多い。
でもまたなぜお子様メニューだったのか?
安い・早い・外れても限度がある
この三点か!(笑)
それはさておき、これらは昭和の懐かしいテイストであると同時に、実に幅広いテイストが地域によってあるから意外と深い。
要するに飽きが来ないメニューなのかもしれないね。
先月大阪に行った時に、どうしても大阪の味をかきこみたくて吹田SAで食べたハッシュドビーフ・ライス。
あれが切っ掛けで、やっぱり大阪流の洋食テイストが食べた〜い!
と、四国からの帰りに走った山陽道。
取りあえずの休憩に入った三木SAでこんなものを発見してしまった・・・・

『阪急・宝塚ホテル特性ビーフカレー』
と

『阪急・宝塚ホテル製カツめし』
なぬ〜!
大阪洋食テイストに飢えている身にこの誘惑は辛い・・・
ううぬ・・・
迷わず同行の家人をダシに両方ともオーダー(爆)
ま、そう怒るな、怒るな。
で、
この三木SAの上り線って宝塚食、もとい、色にリニューアルされてたんですね。
関西の企業のTBOに関してはあまり詳しくないけど、阪急・宝塚と合弁会社のような表記は一体なんだろう?
もっとも、阪急電鉄が開発したのが宝塚なのだから、わざわざ書くのもちょっと変?
あ、ホテルだ。これは。な〜んだ。
でもこの間、阪急百貨店と阪神百貨店が合併して・・・・
ううぬ。。
ホテルは第一ホテルとも合併してたのね、、
で、
正式名称は、
“阪急阪神第一ホテルグループの宝塚ホテル”
なんだそうな。。
阪急と阪神が合併する事自体一昔前では考えられなかったのに・・・
TBOでさっぱりわけがわからなくなった例かも。
それはさておき、まずは「阪急・宝塚ホテル特性ビーフカレー」から。

あの阪急百貨店のカレーライスとは違う。
特性というからには何かあるだろうと期待してしまうよね。
しかし、これはこれで、どっか懐かしい味。
いわゆる欧風カレー系の一つと見た。
僕は子供の頃、大阪に来た時に「まぁ、いっぺん食べてみなはれや」と言われて親戚に連れられて行った阪急百貨店の大食堂のカレーライスは忘れない。
他にも旨いもんはあるだろうに、と子供心に思いつつ食べたのに、妙に新鮮だった。
続いてはコチラのカツめし。

ちょっとだけ加古川知りの身では、「あれれ〜?茹でキャベツじゃないの〜?」と、あまりの洋装に「カツめし」らしからぬ姿をマジマジと観察。
まぁ、ホテルと書いてあるんだから少しは違う方向もあるさ。
と、一口。
ありゃりゃ!
こりゃ意外と旨いよ。
このソースがデミグラ系なところがいいな。
このデミグラスソースこそが洋食の基本。
これが旨いとソースものは安心して食べれる。
昭和的洋食と和食のミックスですね。
でも、コレ、加古川の人からするとどうなんでしょ?
とんかつソース系の「カツめし」。
あれ、茹でキャベツと抜群の相性なんですね。
これはデミグラ系ソースの「カツめし」。
僕は北海道の「エスカロップ」に近いような気もするけど。。
もっともエスカロップは筍バターライスが下にあるから違うのだけどね。
もう一つ、
岡山のデミグラ丼。
これに近いような気がする。
ひょっとすると、岡山のデミグラ丼のルーツは加古川のカツめしかも知れない・・・とも思わせる感じ。
盛り付ける器の違いだけで、味はほとんど一緒。
ただ、ココのデミグラス・ソースはかなり好みだ。
阪急・宝塚ホテルの面目躍如。
大阪の洋食のデミグラス・ソースの味わいがあってとてもいい。
加古川名物を宝塚のホテルが出すとこうなります、的な「カツめし」。
でも、ホテルが御飯を「めし」と言うのもちょっと変だけど、「カツライス」としなかった所に加古川への尊敬の念があると思うのは僕だけだろうか・・・。
ともあれ、やっぱり大阪テイストの洋食は旨いゾ!
こちらは世界の旨い音楽と繋がって・・・
赤松敏弘MySpace
チェキラ
新・ホームページまもなく引越し完了!
http://www.vibstation.com/
ブックマークの変更を宜しく〜!
おしまい
2008/10/28
秋と冬の境目・・・万座〜軽井沢縦走の巻 火曜:街ぶら・街ネタ
なんぼほど後追いやねん!ってツッコミごもっとも。
その罵声にもめげず(?)今日は“街ぶら、街ネタ”。
秋ですね〜。

演奏の合間をみてのホームページ引越し作業が続く中、も〜たまらんけんね、とパソコンの画面から逃避しちゃいました!
色付く森の中をキューンと駆け抜けてみたんですね。
白根〜浅間〜軽井沢の縦走。
もちろん駆け抜ける中で聴くBGMは・・・
コレしかないでしょー

『GETZ/GILBERTO』
秋はボサノヴァの季節。
紅葉が盛りの森の中を駆け巡ってリフレッシュ。

ココでも晴れ男健在なり!

嬬恋村から縦走をスタートしました。
少し前には“森林浴”なんて言葉が流行りましたが、そんな流行とは関係なく昔から森林は好きです。
ただ、車などという環境汚染の温床で来ている以上、“森林浴”などといかにもエコライフな言葉は使いたくないですね。
いや、そんな身分ではない僕らは、申し訳ない感じで無駄にスピードを出さずして排気ガスの排出量を控えるのがせめてもの償いです。

この辺りはこれからが紅葉のピークでしょうか

山の上は紅葉真っ盛りの感じです

子供の頃は、小さいとは言え街の真ん中で育ったせいか自然に対する興味はまったくありませんでした。
ガンガン建設されるビルの工事現場やキラキラとネオン輝く街の光景が好きで、そんな中でジャズにも出会ったわけです。
それが高校で音楽を専攻する事になり、学校のある岡山の山の中の津山という土地に住んでから一変。
最初は夜になると真っ暗なのが落ち着かないだろーなーと思っていたら、幸いにも音楽科専用のこじんまりした寮が快適(設備はボロボロでしたが・・)で、ホームシックになるどころか、歩けばすぐに登れる山や川を眺めながら物思いに耽る始末。
決定的だったのは、列車で山のさらに奥に向っている時、ふと頭の中で流れ始めたボサノヴァが、車窓の光景とロックインしてしまった事です。それまでボサノヴァは自然とマッチするなどと思ってもいなかったので新鮮でした。
以来、ボサノヴァを聴いている時の心はいつでも森林に。
そう、そして、もっともこの今の時期、紅葉が始まった森林が僕には一番フィットするのです。

上越の山は、昔なら上野から信越線の特急「あさま」で来るのが定番でした。
しかし、長野新幹線の開通と引き換えに横川から先が分断されてしまい、かといって新幹線で行くにはあまりにもあっけなく着いてしまう事からしばらくご無沙汰していました。
今回は日程に余裕がない事から車で来てみたのですが、随分と便利になったもので、軽井沢まで家から2時間で着いてしまいました。
調布から中央道〜圏央道〜関越道〜上信越道で軽井沢まで下道知らず・・・。時代は変わったものです。
鉄分多めの僕としても、駅から先の工程を考えるとかつてはバスでしたがスケジュールの関係で余裕がなく、車という事に。
ずっと前にバスで辿ったコースを逆から走ってみたのですね。

紅葉にボサノヴァ。自分としては贅沢な時間が過ぎて行きます

山岳縦走の有料道路って●●スカイラインという名称が多いですね
ココは「万座ハイウェイ」。これが「鬼押ハイウエイ」に繋がって、さらに「白糸ハイランドウエイ」を経て軽井沢に至ります。

気温15℃。東京ではまだ日中は20℃前後の季節

紅葉の森林はどこを向いても絵になります

「海人間」と「山人間」に分かれたら、僕は確実に「山人間」ですね。

海も好きですが、山ではいつもインスピレーションを得ます。特にこの時期は。

縦走だから、ただ走るだけです。
移動中ではなく、それが目的なんですね。

(冒頭のちょっと大きめの写真と同じ場所)
この坂と一直線の道は記憶にありました。恐らくバスで来た時に「いつか車で走ったら気持ちいいだろうなぁ」と思った場所でしょう。
あれから何年経ったのか・・・?
ちょっとアクセントに大きめの森!

快調に流れる車窓とボサノヴァ・・・

ブログとしてはそろそろ飽きてきたかな?

まぁ、そう言わずに、もうちょっと。

車は群馬県から長野県へ・・

そうなると、ここで車窓に現れるのが・・・・!

噴煙たなびく“浅間山”

このコース、軽井沢から辿るよりも、万座から辿ったほうがこの浅間山のインパクトが大きいのです。

撮影名所のカーブでパチリ

さあ、軽井沢まであと少し・・・・・
こちらも忘れずウォッチング!
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明日には引越し完了!
新ホームページ
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おしまい
その罵声にもめげず(?)今日は“街ぶら、街ネタ”。
秋ですね〜。

演奏の合間をみてのホームページ引越し作業が続く中、も〜たまらんけんね、とパソコンの画面から逃避しちゃいました!
色付く森の中をキューンと駆け抜けてみたんですね。
白根〜浅間〜軽井沢の縦走。
もちろん駆け抜ける中で聴くBGMは・・・
コレしかないでしょー

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秋はボサノヴァの季節。
紅葉が盛りの森の中を駆け巡ってリフレッシュ。

ココでも晴れ男健在なり!

嬬恋村から縦走をスタートしました。
少し前には“森林浴”なんて言葉が流行りましたが、そんな流行とは関係なく昔から森林は好きです。
ただ、車などという環境汚染の温床で来ている以上、“森林浴”などといかにもエコライフな言葉は使いたくないですね。
いや、そんな身分ではない僕らは、申し訳ない感じで無駄にスピードを出さずして排気ガスの排出量を控えるのがせめてもの償いです。

この辺りはこれからが紅葉のピークでしょうか

山の上は紅葉真っ盛りの感じです

子供の頃は、小さいとは言え街の真ん中で育ったせいか自然に対する興味はまったくありませんでした。
ガンガン建設されるビルの工事現場やキラキラとネオン輝く街の光景が好きで、そんな中でジャズにも出会ったわけです。
それが高校で音楽を専攻する事になり、学校のある岡山の山の中の津山という土地に住んでから一変。
最初は夜になると真っ暗なのが落ち着かないだろーなーと思っていたら、幸いにも音楽科専用のこじんまりした寮が快適(設備はボロボロでしたが・・)で、ホームシックになるどころか、歩けばすぐに登れる山や川を眺めながら物思いに耽る始末。
決定的だったのは、列車で山のさらに奥に向っている時、ふと頭の中で流れ始めたボサノヴァが、車窓の光景とロックインしてしまった事です。それまでボサノヴァは自然とマッチするなどと思ってもいなかったので新鮮でした。
以来、ボサノヴァを聴いている時の心はいつでも森林に。
そう、そして、もっともこの今の時期、紅葉が始まった森林が僕には一番フィットするのです。

上越の山は、昔なら上野から信越線の特急「あさま」で来るのが定番でした。
しかし、長野新幹線の開通と引き換えに横川から先が分断されてしまい、かといって新幹線で行くにはあまりにもあっけなく着いてしまう事からしばらくご無沙汰していました。
今回は日程に余裕がない事から車で来てみたのですが、随分と便利になったもので、軽井沢まで家から2時間で着いてしまいました。
調布から中央道〜圏央道〜関越道〜上信越道で軽井沢まで下道知らず・・・。時代は変わったものです。
鉄分多めの僕としても、駅から先の工程を考えるとかつてはバスでしたがスケジュールの関係で余裕がなく、車という事に。
ずっと前にバスで辿ったコースを逆から走ってみたのですね。

紅葉にボサノヴァ。自分としては贅沢な時間が過ぎて行きます

山岳縦走の有料道路って●●スカイラインという名称が多いですね
ココは「万座ハイウェイ」。これが「鬼押ハイウエイ」に繋がって、さらに「白糸ハイランドウエイ」を経て軽井沢に至ります。

気温15℃。東京ではまだ日中は20℃前後の季節

紅葉の森林はどこを向いても絵になります

「海人間」と「山人間」に分かれたら、僕は確実に「山人間」ですね。

海も好きですが、山ではいつもインスピレーションを得ます。特にこの時期は。

縦走だから、ただ走るだけです。
移動中ではなく、それが目的なんですね。

(冒頭のちょっと大きめの写真と同じ場所)
この坂と一直線の道は記憶にありました。恐らくバスで来た時に「いつか車で走ったら気持ちいいだろうなぁ」と思った場所でしょう。
あれから何年経ったのか・・・?
ちょっとアクセントに大きめの森!

快調に流れる車窓とボサノヴァ・・・

ブログとしてはそろそろ飽きてきたかな?

まぁ、そう言わずに、もうちょっと。

車は群馬県から長野県へ・・

そうなると、ここで車窓に現れるのが・・・・!

噴煙たなびく“浅間山”

このコース、軽井沢から辿るよりも、万座から辿ったほうがこの浅間山のインパクトが大きいのです。

撮影名所のカーブでパチリ

さあ、軽井沢まであと少し・・・・・
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2008/10/27
ちょうど節目かな・・・? 月曜:ちょっと舞台裏
10月も終盤に差し掛かりちょっと一息・・・・・ッホ。
今週限定!Halloweenモードでドゾ!
が・・・かな〜りの後追い更新です。スマソ
今月はいろんな方からのメールが多い月でした。YJP2008からシュガービレッジ、先週末の新宿2Daysなどでライブで見た方からのメールや、ディーガン・ヴィブラフォンの売却情報に関する問い合わせなど、初メールで知り合いになった方々。
これからも宜しくデス。
そんな中でただ今ホームページの引越し中。。。
今月でHPスペースの提供サービスが終了するプロバイダから通達があった時には「え〜、引越し面倒だなぁ〜」が正直なところでした。
が、よくHPを見てみると。確かに11年間も更新に更新を重ねた結果、情報としてはいささか古くなったものも確かにあります。
(あるんですね〜、これだけの時間経過があると世の中変わりますから)
そこで自分なりにHPを整理する切っ掛けと位置付けて作業に入りました。
(前向きでしょ?)

もうすぐお別れ、旧ホームページ
11年前はまだネット創世記と言える時代で、手探りの状態で作り始めたのですが、元々ヴィブラフォンの情報など皆無に等しかった時代の為かネットに集う愛好者の方々との不思議な結び付きがホームページの原動力に。
様々な炎上事件(?)もありましたが、掲示板を設置した頃まではホームページを母体としたネットワークが存在していたようです。
それから11年。今やホームページはネットの主流から少し下がったところにあると言えます。
いつまでも発信、発信と放置している管理者(誰や!?)も、そろそろ重い腰を上げる事になりました。

もうすぐ引越し完了。新しいホームページ
アクセス数だけを見れば現在のホームページのほうがブログよりも遥かに多いのですが、ユーザーの流れは逆で、今やブログからホームページに入る方が増えています。
やはり日々動くブログのほうが今の時代に似合っているのでしょうね。

入り口の主流はブログに移行中
ホームページの更新は一ヶ月単位。
昔はそれでも情報交換が間に合っていましたが、やがて掲示板で毎日動きをチェックする習慣が生まれると、とてもホームページの更新ペースでは対処出来ない。
生活サイクルに確実にネットが浸透した、というわけです。

このブログのユーザーは一日平均200前後で推移(10月28日午前1時現在)
ブログとしては中規模のアクセスだと思うのですが、曜日別の話題を平均的に楽しんでいただけているようでホッとしています。
新しいホームページは「動かない」情報を中心にConnectionのコンテンツとして「Archive」を作っています。
過去の情報でも十分役立つ、又はちょっと読みたくなるような情報を選別して。
全体のヴォリュームをグッとスリムにただ今編集中。
ブログ機能を使っているので今まで家のMacでしか更新出来なかったのが携帯しているWinでも出来るようになったので、いち早い情報アップも可能となりました。
また、従来携帯で見れなかった方も御覧になれるようになります。
データ移行作業によって今週はブログの更新が“かなり後追い”になる日もあると思いますが、どうかお許しを!
こちらも日々世界中からのフレンドが増殖中
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これからも宜しくデス。
そんな中でただ今ホームページの引越し中。。。
今月でHPスペースの提供サービスが終了するプロバイダから通達があった時には「え〜、引越し面倒だなぁ〜」が正直なところでした。
が、よくHPを見てみると。確かに11年間も更新に更新を重ねた結果、情報としてはいささか古くなったものも確かにあります。
(あるんですね〜、これだけの時間経過があると世の中変わりますから)
そこで自分なりにHPを整理する切っ掛けと位置付けて作業に入りました。
(前向きでしょ?)

もうすぐお別れ、旧ホームページ
11年前はまだネット創世記と言える時代で、手探りの状態で作り始めたのですが、元々ヴィブラフォンの情報など皆無に等しかった時代の為かネットに集う愛好者の方々との不思議な結び付きがホームページの原動力に。
様々な炎上事件(?)もありましたが、掲示板を設置した頃まではホームページを母体としたネットワークが存在していたようです。
それから11年。今やホームページはネットの主流から少し下がったところにあると言えます。
いつまでも発信、発信と放置している管理者(誰や!?)も、そろそろ重い腰を上げる事になりました。

もうすぐ引越し完了。新しいホームページ
アクセス数だけを見れば現在のホームページのほうがブログよりも遥かに多いのですが、ユーザーの流れは逆で、今やブログからホームページに入る方が増えています。
やはり日々動くブログのほうが今の時代に似合っているのでしょうね。

入り口の主流はブログに移行中
ホームページの更新は一ヶ月単位。
昔はそれでも情報交換が間に合っていましたが、やがて掲示板で毎日動きをチェックする習慣が生まれると、とてもホームページの更新ペースでは対処出来ない。
生活サイクルに確実にネットが浸透した、というわけです。

このブログのユーザーは一日平均200前後で推移(10月28日午前1時現在)
ブログとしては中規模のアクセスだと思うのですが、曜日別の話題を平均的に楽しんでいただけているようでホッとしています。
新しいホームページは「動かない」情報を中心にConnectionのコンテンツとして「Archive」を作っています。
過去の情報でも十分役立つ、又はちょっと読みたくなるような情報を選別して。
全体のヴォリュームをグッとスリムにただ今編集中。
ブログ機能を使っているので今まで家のMacでしか更新出来なかったのが携帯しているWinでも出来るようになったので、いち早い情報アップも可能となりました。
また、従来携帯で見れなかった方も御覧になれるようになります。
データ移行作業によって今週はブログの更新が“かなり後追い”になる日もあると思いますが、どうかお許しを!
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2008/10/26
たくさんの御来場感謝!@新宿・西新宿三井ビルコンサート2Days 音楽
昨夜のデュオから明けて二日目は朝から始動・・・
助手席で気楽に首都高からの眺めを楽しんだりしています。。。

「あの高層ビルの中の一本だよね〜」とか言いながら新宿マンハッタンを目指す
だって、今日は“優良ドライバー”として国家が認めるゴールド・ライセンス所持者の松島さんがドライバーですもの。
国家が認めてるんですから、僕のような“フツー色のドライバー”の運転など比べ物になりませんですよ。
ハイ〜
あのドでかいマリンバを分解して、しかも帰りには昨日会場のオフィスに保管した僕のヴィブラフォンも積み込んで帰るのですから楽器車の出動に。

国家の認める“優良ドライバー”さんは本日が首都高デビュー
やはりゴールド免許まで登りつめた人は違います。
なにがどう違うかは一般のドライバーズ・ライセンス所持者の僕の口などからは申せませんが、少なくとも真ん中に座っている今日のもう一人のマリンバ担当者の裕子さんの表情が全てではないでしょうか・・・

ゴールドだもん「・・・・な、な〜んも言えねッ!」
世間と後続車の心配をよそに楽器車は無事に新宿に到着。
“ホッ”
それにしても、毎回思うのですが、マリンバ・・・デカ過ぎ。
何でもデカけりゃ良かったのは60年代のアメ車くらいで、いくら大は小を兼ねるとしても、もう少しコンパクトに出来ないものでしょうか。これじゃ普段ライブとか出来ねぇ。バンマス的立場から言うと「どこのステージでも置ける楽器を持って来なさい!」。メーカーさんに物申す!です。
約1時間かかってマリンバの組み立てと調整が終わり、ヴィブラフォンを転がして来てセットアップ完了。
マリンバの二人はここまでで(きっと)演奏に必要なエネルギーの半分くらいは使ってしまってるんじゃないでしょうか。
さて、約1時間ほどのサウンドチェック。
ウロウロしていると本番の1時間以上前から来られていたお客さんに「マリンバとシロフォンとヴィブラフォンの違い」を聞かれたり、ビデオ撮影のセットをしたりと土曜の午後のオフィスビルらしからぬ光景にみなさん興味津々。
デカいマリンバの前で記念撮影される方も。
ううん、、そういうアピール価値はありかな。(笑)
午後3時。
オンタイムに本番スタート。
まずは今日の出演者全員で

本日のプログラムは松島さん制作。オープニングは僕の曲「ジョビンに捧ぐ」でした
左から:松島美紀、石川裕子(mar)、僕(vib)
自分の出番が終わると会場ウォッチング。

客席も演奏が始まるとどんどん埋まります
マリンバはやはり女性に人気の楽器。
昨夜のデュオはオフィスビルに勤めるビジネスマンの方も含めて男性の姿が多めに見えましたが、今日は女性が多い。
演奏者も9割が女性という事からも、やはり女性が惹かれる何かがマリンバにはあるようです。

デカい楽器の特性として“連弾”は大きな魅力。一人で演奏しているよりも遥かにアピール度が高いんです
松島さんのリードで石川さんとの“連弾”が続く。
マリンバの“売り”として「連弾」を強く提唱しています。視覚的なアピールもあるし、見ていても楽しい。
大きな楽器なら分担すれば面白い事が一台の楽器で出来る、と考えるからです。
どうしても演奏者はソロを考えますが、全編ソロだとやっぱりお客さんは飽きてしまうのですね。
「連弾」という印象があまり良くなかったのか演奏者側からは先進的なイメージが無いんですよ。
要するに「連弾」するレパートリーが問題なだけ。
松島さんはその辺りに気付いてアレンジからコードインプロまで連弾に導入して邁進中。

客席後方には“マクドナルド”のテラス席。飲食しながら楽しめる穴場です

こちらは客席サイドの“スターバックス”テラス席。ステージに近く飲食しながら楽しめる特等席

PA担当のH井さんとも話してたんですが、松島さんは回を重ねる毎にMCが上手になってきました。
演奏者が自分の事や演奏する音楽の事を話すのは大切なこと。お客さんもその人の「人柄」を一番キャッチしやすいのがMCと言われます。ただ演奏して引っ込むだけならDVDを見ているのと同じですから。
松島さんのMCにお客さんが「うん、うん」とうなずきながら応えているのがわかります。
そして、またマリンバの木の響きが会場いっぱいに広がってゆく土曜日の午後。
とか何とか言ってるウチに再び出番の時間に。

松島さんとデュオで、ナント!エルトン・ジョンの曲“Your Song”
意外に思われるかもしれませんが、僕は70年代のヒット曲はスタンダードだと思っています。事実、帰国して最初のアルバム『アンファン』(ポリドール/1990年)も70年代AORのカバー集でした。
中には曲名すら知らないのに聞き覚えのある曲がたくさん。CD(当時はレコード)など1枚も持ってないのに覚えているんですね。当時よく深夜放送を聴いていたからでしょう。マイ・スタンダードと呼べるものかもしれません。
松島さんはこの曲がヒットした頃、まだ生まれていませんが、僕は岡山の作陽高校の音楽科に入学した頃。クラスメイトの女子が休憩時間にピアノで弾いたりしてましたね。

ラスト2曲は再び石川さんが加わった編成。
敬愛するアントニオ・カルロス・ジョビンの“Corcovado”、そして松島さんの人気曲“Southern funny mockingbird”で〆。

最後は立ち見のお客さんも出るほどの盛況のうちに無事終了。
たくさんの御来場ありがとうございました!
二日間合わせて皆様に感謝!
と、それからマリンバを分解して楽器車に積み込み、ヴィブラフォンもツアーケースに入れて積み込み、夕暮れの首都高を今度は「フツー色」の免許ドライバー(つまり僕)が運転して楽器を降ろし、楽器車を返却して解散。
ちょっと軽く久しぶりに日本酒を一口飲んだら・・・・・・・・・
すっかり夜明けまで意識が・・・・・(笑)
こちらは24時間営業中!
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「あの高層ビルの中の一本だよね〜」とか言いながら新宿マンハッタンを目指す
だって、今日は“優良ドライバー”として国家が認めるゴールド・ライセンス所持者の松島さんがドライバーですもの。
国家が認めてるんですから、僕のような“フツー色のドライバー”の運転など比べ物になりませんですよ。
ハイ〜
あのドでかいマリンバを分解して、しかも帰りには昨日会場のオフィスに保管した僕のヴィブラフォンも積み込んで帰るのですから楽器車の出動に。

国家の認める“優良ドライバー”さんは本日が首都高デビュー
やはりゴールド免許まで登りつめた人は違います。
なにがどう違うかは一般のドライバーズ・ライセンス所持者の僕の口などからは申せませんが、少なくとも真ん中に座っている今日のもう一人のマリンバ担当者の裕子さんの表情が全てではないでしょうか・・・

ゴールドだもん「・・・・な、な〜んも言えねッ!」
世間と後続車の心配をよそに楽器車は無事に新宿に到着。
“ホッ”
それにしても、毎回思うのですが、マリンバ・・・デカ過ぎ。
何でもデカけりゃ良かったのは60年代のアメ車くらいで、いくら大は小を兼ねるとしても、もう少しコンパクトに出来ないものでしょうか。これじゃ普段ライブとか出来ねぇ。バンマス的立場から言うと「どこのステージでも置ける楽器を持って来なさい!」。メーカーさんに物申す!です。
約1時間かかってマリンバの組み立てと調整が終わり、ヴィブラフォンを転がして来てセットアップ完了。
マリンバの二人はここまでで(きっと)演奏に必要なエネルギーの半分くらいは使ってしまってるんじゃないでしょうか。
さて、約1時間ほどのサウンドチェック。
ウロウロしていると本番の1時間以上前から来られていたお客さんに「マリンバとシロフォンとヴィブラフォンの違い」を聞かれたり、ビデオ撮影のセットをしたりと土曜の午後のオフィスビルらしからぬ光景にみなさん興味津々。
デカいマリンバの前で記念撮影される方も。
ううん、、そういうアピール価値はありかな。(笑)
午後3時。
オンタイムに本番スタート。
まずは今日の出演者全員で

本日のプログラムは松島さん制作。オープニングは僕の曲「ジョビンに捧ぐ」でした
左から:松島美紀、石川裕子(mar)、僕(vib)
自分の出番が終わると会場ウォッチング。

客席も演奏が始まるとどんどん埋まります
マリンバはやはり女性に人気の楽器。
昨夜のデュオはオフィスビルに勤めるビジネスマンの方も含めて男性の姿が多めに見えましたが、今日は女性が多い。
演奏者も9割が女性という事からも、やはり女性が惹かれる何かがマリンバにはあるようです。

デカい楽器の特性として“連弾”は大きな魅力。一人で演奏しているよりも遥かにアピール度が高いんです
松島さんのリードで石川さんとの“連弾”が続く。
マリンバの“売り”として「連弾」を強く提唱しています。視覚的なアピールもあるし、見ていても楽しい。
大きな楽器なら分担すれば面白い事が一台の楽器で出来る、と考えるからです。
どうしても演奏者はソロを考えますが、全編ソロだとやっぱりお客さんは飽きてしまうのですね。
「連弾」という印象があまり良くなかったのか演奏者側からは先進的なイメージが無いんですよ。
要するに「連弾」するレパートリーが問題なだけ。
松島さんはその辺りに気付いてアレンジからコードインプロまで連弾に導入して邁進中。

客席後方には“マクドナルド”のテラス席。飲食しながら楽しめる穴場です

こちらは客席サイドの“スターバックス”テラス席。ステージに近く飲食しながら楽しめる特等席

PA担当のH井さんとも話してたんですが、松島さんは回を重ねる毎にMCが上手になってきました。
演奏者が自分の事や演奏する音楽の事を話すのは大切なこと。お客さんもその人の「人柄」を一番キャッチしやすいのがMCと言われます。ただ演奏して引っ込むだけならDVDを見ているのと同じですから。
松島さんのMCにお客さんが「うん、うん」とうなずきながら応えているのがわかります。
そして、またマリンバの木の響きが会場いっぱいに広がってゆく土曜日の午後。
とか何とか言ってるウチに再び出番の時間に。

松島さんとデュオで、ナント!エルトン・ジョンの曲“Your Song”
意外に思われるかもしれませんが、僕は70年代のヒット曲はスタンダードだと思っています。事実、帰国して最初のアルバム『アンファン』(ポリドール/1990年)も70年代AORのカバー集でした。
中には曲名すら知らないのに聞き覚えのある曲がたくさん。CD(当時はレコード)など1枚も持ってないのに覚えているんですね。当時よく深夜放送を聴いていたからでしょう。マイ・スタンダードと呼べるものかもしれません。
松島さんはこの曲がヒットした頃、まだ生まれていませんが、僕は岡山の作陽高校の音楽科に入学した頃。クラスメイトの女子が休憩時間にピアノで弾いたりしてましたね。

ラスト2曲は再び石川さんが加わった編成。
敬愛するアントニオ・カルロス・ジョビンの“Corcovado”、そして松島さんの人気曲“Southern funny mockingbird”で〆。

最後は立ち見のお客さんも出るほどの盛況のうちに無事終了。
たくさんの御来場ありがとうございました!
二日間合わせて皆様に感謝!
と、それからマリンバを分解して楽器車に積み込み、ヴィブラフォンもツアーケースに入れて積み込み、夕暮れの首都高を今度は「フツー色」の免許ドライバー(つまり僕)が運転して楽器を降ろし、楽器車を返却して解散。
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2008/10/25
沢山のご来場ありがとう~~!続いて本日は第二日目@新宿2Days 音楽
昼頃は強烈な雨〜
遂に晴れ男の面目躍如ならず・・・・・・!
か、と思いきや。
出掛ける午後3時には小雨になり、首都高を新宿で降りる頃には・・・
晴れ!とまでは行かないものの、只の曇り空!
本番の頃にはすっかり空も落ち着いて来ました。
今年で6回目となる西新宿三井ビル秋のジャズコンサート。(他のシーズンはクラシック・コンサートを開催中)
今年はグ〜ンとフレッシュな顔合わせ。

ただ今演奏中・佐藤浩一(p) 赤松敏弘(vib)
足元の悪い中をたくさんご来場いただきまして感謝!!
赤松・アリマサDUOはもう随分と御馴染みになりましたが、今回は若干25歳期待の新人ピアニスト佐藤浩一とDUO。
名付けて、アカサトDUOとでも申しましょうか。(いや、勝手に)
二人の出会いは昨日のブログに書いた通りで、今日のこの本番が正真正銘の初共演。
数時間前のサウンドチェックで初めて二人の音を出したばかりです。それも全曲じゃなく数曲だけ。
本番で何が出来るかがジャズの真骨頂。特にデュオとなれば二人だけですから、お互いに聞き合ってその場で作り出す楽しみがあります。

こなた1989年バークリー卒

かたや2007年バークリー卒
音楽に年齢差はなし、と言いますがそれを地で行くデュオの誕生。
でも20世紀の卒業生と21世紀の卒業生と言うと、ちょっとィやになっちゃいますね(笑)
しかし演奏は実に面白いものでした。
ちょっとアイデアを出すとすぐに反応してきます。
それは、ジャズを演奏するスタンスが出来ているだけでなく、常に相手を聞きながら彼が演奏出来るという事の証。
向こうからのアイデアもあります。そうやってやり取りをしながら演奏を作って行くのですね。
やはり彼は予想した通りの素晴らしい可能性を秘めたピアニストです。
ジャズは真剣勝負、みたいな文言を見掛けますが、真剣なのは当たり前で、その上に何が上乗せされるかが肝心なのです。
ものすごいスピードで音が飛び交う中に、それを処理するだけでなくその人らしさが表現出来れば文句なし。
それが会話と言える演奏になるのですね。僕は怖い顔するよりも笑ってるほうが好きなんですが・・・

ヴィブラフォンとピアノはそれぞれにハーモニーを奏でられますから、同時に一つのコードを弾いても二人で新しい一つのサウンドを生む事になります。どのようなポジションで弾くかなどは決めていませんから、自分が最良と思えるサウンドを提供するのですね。
それがこのデュオの色になります。同じ色のサウンドは他には無いのですね。
そんな所から今日は楽しめました。
会話は音楽だけではありません。

またいつものように喋っています(この男はマイクを持つと予測不可能?)

あ、なんか打ち合わせなくピアニストに振られそうな予感が・・

やっぱし!
そこで怯まずマイクを持って喋るのも大切ですね。

通称、佐藤浩一コーナー誕生!
喋ったらやる!ミュージシャンですもの。

やったら喋る!

時にツッコミに動揺・・・・するも、

客席もどんどん僕らのペースで和んでくる。

そしてまたやる!

佐藤浩一コーナーPart-IIも挟みつつ、
演奏はどんどん熱くなりラストスパートへ!

そしてちょうど一時間後、
見事初顔合わせの音楽とMCによる二巴の会話を達成しつつ、

“アカサトDUO”誕生と同時にフィニッシュ。
みなさま、御声援ありがとうございました!
またこのコンビで新しい事をやろうと思いますのでどうか宜しく!
さて、二日目の本日は!

10月25日(本日!)午後3時〜から(各60分ステージ1回公演)、新宿2daysコンサート千秋楽(?)。
青梅街道沿いに聳えるガラス張りの高層ビル「西新宿」の西新宿三井ビル1階・内側の特設にて。
本日はマリンバの松島さん率いるユニットとの共演。
出演:松島美紀(marimba) 石川裕子(marimba)
お助けマン(もとい、ゲスト):赤松敏弘(vibraphone)
木の香りがするマリンバの音色とクリスタルなヴィブラフォンの共演。
しかし、あの、巨大化したマリンバを見たら、きっと木琴のイメージが払拭されるでしょう。
ド迫力!
観てのお楽しみ!
(株)三井不動産主催の無料コンサートです。(お席は先着順/整理券等はありません)
場所等詳しくは新ホームページのインフォを。
みなさまお誘いあわせの上ご来場ください。
新宿西口の三井ビルではありませんからお間違えの無いように!(毎年間違える人がいますよ〜)
こちらも宜しく〜!
赤松敏弘MySpace
チェキラ
おしまい
2008/10/24
本日から新宿2Daysと、中古ディーガンその後・・・ 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
いよいよ本日から〜!

24日午後5時30分〜と25日午後3時〜から(各60分ステージ1回公演)、新宿で2daysコンサート。
青梅街道沿いに聳えるガラス張りの高層ビル「西新宿」の西新宿三井ビル1階・内側の特設にて。
本日は若手新人ピアニスト佐藤浩一君との初デュオ。
明日はマリンバの松島美紀さん率いるユニットとの共演。
(株)三井不動産主催の無料コンサートです。(お席は先着順/整理券等はありません)
場所等詳しくは新ホームページのインフォを。
みなさまお誘いあわせの上ご来場ください。
新宿西口の三井ビルではありませんからお間違えの無いように!(毎年間違える人がいますよ〜)
さて、先日“新ホームページ引越し記念?お宝中古楽器情報”(偶然時期が重なっただけです)でディーガンのヴィブラフォンを購入された新オーナーのNさん(東京都在住)からメールが届きました。
当初今月の26日に試奏を予定されていたのですが、いてもたってもいられなかったようで(笑)急遽お申し込みの数日後には所有者と打ち合わせして試奏→お持ち帰り、という繰上げダッシュでご購入いただいたのです。
査定した時に気になった鍵盤の汚れはご購入いただいた日から毎日帰宅する度に磨いているそうです。
(あんまり磨きすぎて地肌まで出さないようにね〜!)
もう一つの部品の欠損(ダンパー・スプリングの留め金)に関しては近所のホームセンターでインチ規格の蝶ねじを買って取り付けたところバッチリだったそうです。
メールには
「同じ大きさの留め金が2つあるよりもむしろ緩みづらい感じでして、結果的に良かったかもしれません。」
とも。
確かにMUSSERでもそうですが経年や運搬によって、最初に蝶ねじが脱落し、次に下側のリング式の留め金が紛失するケースが多く、この部分の部品はメーカーに頼むと時間が掛かったものです。
今はホームセンターという強い味方があるから便利ですね。
Nさん、念願のディーガン、大切に使ってください。
また、このような経緯から他にお申し込みのあった方々にはペンディングのお知らせを致しましたが今回は終了となりました。
また次回の情報を!
尚、今回ペンディングのお知らせにある順番(待ち順)は持ち越されませんので御了承ください。
中古情報は入り次第ホームページ( http://www.vibstation.com/ )のサイドバー『Connection-1』のメニューに掲載しますのでマメにチェキラください。
さて。
今日は本日共演するピアニスト、佐藤浩一くんのご紹介を少し。
佐藤くんは今年バークリー音大を卒業し一時ニューヨーク生活を経て帰国したばかりの新人ピアニスト。
ちょうど25歳になったばかりの若者です。
元々は佐藤くんとバークリーで同期のヴィブラフォン奏者・山本玲子さんが送ってくれた自身のリサイタルのDVDで彼の演奏に初めて触れました。
その後彼のMySpaceを聴いて大変興味を持っていました。
僕はバークリーを卒業して来年で20年になりますが、今は僕の弟子達がバークリーに行く時代。彼等から近況報告を兼ねていろいろな情報が伝わってきます。
(山本さんは僕の弟子ではありませんが、彼女と同期の弟子を通じてネットで知り合いになっていました)
DVDに収められた山本さんの演奏は実に共感できるものでヴィブラフォンに限らず作曲のセンスも良く、また、そのバンドの演奏をよりカラフルにしていると感じたのがピアノとキーボードを担当していた佐藤くんでした。
昔であれば、何処かのライブハウスで出会うのがミュージシャンとしての基本でしたが、今やネットでの繋がりも大きいのです。
これまでにもネットで出会ったミュージシャンとの共演は名古屋在住のピアニスト・後藤浩二くんをはじめ多数あります。
ジャズクラブであれ、ネットであれ、資料であれ、聴けばどのような方向性を持ったプレーヤーなのかすぐにわかります。
面白いと思っている事がどこかで自分と重なれば一緒に演奏してみたくなるわけです。
他にも優れた演奏をするプレーヤーの卵達がたくさんいますが、まずは彼と二人で何が出来るのか、今回のデュオはココにポイントを絞りました。
従って演奏する瞬間まではなるべく「真っ白」。
先日の横濱ジャズプロムナード2008の楽屋に彼を招待した時が初対面。
明日(いや今日)が二度目です。
もちろん、事前の打ち合わせはメールでしていますが、今日のサウンドチェックで初めて一緒に音を出します。
それから約1時間半後の本番までにどのような構築が出来るか。
それは本当に今日の本番でのお楽しみ、というわけなんです。
ひょっとしたら今日は雨で足元が悪いかもしれませんが、晴れ男の面子にかけて晴々としたデュオをお届け致します。
どうぞお楽しみに!
赤松敏弘MySpace
世界中のネットワークから面白い音楽を見つけよう!
おしまい
2008/10/23
美学・・・・Miles Davis 木曜:Jazz & Classic Library
ジャズでは管楽器奏者の場合、その多くの演奏にはメロディー・フェイクの延長上にあるフレーズやアルぺジオの発展形としてのリックをどのようにスリリングな表現と結び付けるか、があると思う。
ジャズの歴史の中でそれらは後進のプレーヤーによって分析しつくされ、やがてマニアル化した部分もあるが、まったくそれと別の形でジャズを作り上げていた人がいる。
個人的な見解でその何人かを挙げると、スタン・ゲッツ(ts)、エリック・ドルフィー(as)、チャールス・ミンガス(b)、ジャコ・パストリアス(b)、、、、
そして、最も大きな存在がマイルス・デイビス(tp)。
今日紹介するアルバムはコレ

『PANGAEA/Miles Davis』(cbs/1975年)
徹底した美学を放っていたマイルス・デイビスのアルバムはそのままジャズの歴史と正比例するでしょう。
古くは「クールの誕生」や「カインド・オブ・ブルー」、スタンダードへのアプローチが意欲的な「マイ・ファニー・バレンタイン」、混迷していたジャズに一筋の道を示した「ビッチェズ・ブリュー」、ワールドミュージックとの接点となった「オン・ジ・コーナー」など、その時代の旬を明確に表わしたアルバムにいつも衝撃を持って接した。
そんなマイルス美学の頂点と思えるのがこの70年代中盤に率いていたバンドの音楽だと思う人は案外少ない。
Miles Davis(tp,org)
Sonny Fortune(ss,as)
Michael Henderson(b)
Pete Cosey(g)
Reggie Lucus(g)
Al Foster(ds)
Mtume(perc)
偶然にもこのアルバの公演を高校生の時に大阪フェスティバルホールで目撃した。
「アガルタ」というアルバムが午後4時からの昼の部で、こちらが夜の部を納めたもの。
その2年ほど前の来日公演も広島郵便貯金ホールで目撃したが、サックスがデイブ・リーブマンからソニー・フォーチュンに代わった以外は同一だった。
でもバンドの音楽は格段に変わっていた。
昼の部では1 st setの中ごろに突然ボサノヴァ風の曲(後にアイシャという曲名でクレジット)が聞こえてきた時には鳥肌が立った。
夜の部(このアルバム)では昼の部の上を行くパワーに圧倒された。
明らかにバンドが毎回違うアプローチを行う事を実践してくれた。
これら一連の「70年代中盤バンド」にはマイルス本人以外バンドの中にスタープレーヤーがいません(もちろん他の音楽では皆一目おかれる存在)。ここにはショーターもハンコックもジャレットもコリアもいない。
マイルス・デイビスの長いキャリアの中でもこれは意外な人選と言えます。
必ず自分の他に新人のスタープレーヤーを入れていたマイルス・バンドの歴史の中でも異端な形かもしれないね。(この後しばらく怪我によるブランクを経て再起したバンドには再びスタープレーヤーを入れた)
元々マイルス・デイビスのトランペットが奏でる音楽には他のプレーヤーが常用するフレーズやリックは少なかった。
ノン・ビブラートとハーモン・ミュートというスタイルにはそれらが必要なかったからでしょう。
音色そのものの魅力に加え、この人のハーモニー感覚に優れたアイデアがミックスされて音楽を形成したいた事が容易に想像出来ます。
ハーモニーは細かなフレーズやリックと違ってリズム(つまりはビート)を選ばない。
だからバラードでも、スイングでも、ロックでも何でも自在に自分のものとする事が出来るわけです。
ココに着眼していた管楽器奏者は少ない。
冒頭でスタン・ゲッツもその仲間として挙げたのも、そこに理由があるんですね。
逆にリズムには流行り廃れがあります。
爆発的にヒットしたリズムほど数年経ってから聞くと古く感じられるでしょ。
つまりは音楽の三要素の内、唯一古くならないのがハーモニーという事。
それをマイルス・デイビスは巧みに取り入れながら音楽を進化させていたのですね。
これは凄いと思いました。
この70年代中盤のバンドが頂点と思うのはそのハーモニーをどのように聞かせるかに徹底していたからです。
その為に、出したアイデアに対してすぐに既存のジャズの手法に頼る、叉は感覚としてジャズ的に集約しないミュージシャンを選んでいたのでしょう。
ある意味で途中で演奏が混線している部分もあります。
もしもジャズ・ミュージシャンを集めると様々な手法から器用に混線からの回避を果してくれるわけですが、このバンドでは敢えてそのままにしているんですね。
その瞬間に全員が同じ位置で物事を聴き合いながら考えるというスタンスを崩さないという、これはとても勇気のいる事でメンバーに信頼がなければ出来ない事です。
ステージを見ながらそれを実感しました。
マイルス・デイビスの発言は過激なものとして受け止められがちですが、殆どの場合「相手の発言や音をちゃんと聴いていない連中」に向けて放っているものですね。
この当時、ジャズの専門誌などでは「電化マイルス」とか「単調なビート」ばかりに鉾先が向いてこのバンドに関する正当な文章が露見していませんでしたが、実際に目撃するとステージの上はとても良い環境にあったと思います。
思いきった言い方をすれば、これはマイルス・デイビス・オーケストラと呼んでもいいでしょう。クラシックの世界でもオーケストラの団員には優秀なメンバーが必要だけどスタープレーヤーは必要としません。
それと同じ事がこの時期のマイルス・バンドに唯一当てはまるのですね。
音楽は一見リズム(ビート)が先行するように聞こえますが、その中でレジー・ルーカスが放つハーモニーや、マイルス・デイビスがリードするシーンを聴くと、ハーモニーのエッヂを彼等が如何に研ぎ澄まそうとしていたかを知る事が出来ます。
また、ソニー・フォーチュンの参加によって前回の来日時よりもステージの上がグッとジャズっぽくなった、という当時の印象を忘れる事が出来ません。
いよいよ明日から〜!

今週の金曜日(24日午後5時30分〜)と土曜日(25日午後3時〜)から、新宿で2daysコンサートがあります。
青梅街道沿いに聳える「西新宿」の西新宿三井ビル1階・内側の特設会場。
初日は若手新人ピアニスト佐藤浩一君との初デュオ。
二日目はマリンバの松島美紀さん率いるユニットとの共演。
(株)三井不動産さん主催の無料コンサートです。(お席は先着順/整理券等はありません)
場所等詳しくは新ホームページのインフォを。
みなさまお誘いあわせの上ご来場ください。
新宿西口の三井ビルではありませんからお間違えの無いように!(毎年間違える人がいますよ〜)
赤松敏弘MySpace
美学のある音楽を見つけよう!
おしまい
ジャズの歴史の中でそれらは後進のプレーヤーによって分析しつくされ、やがてマニアル化した部分もあるが、まったくそれと別の形でジャズを作り上げていた人がいる。
個人的な見解でその何人かを挙げると、スタン・ゲッツ(ts)、エリック・ドルフィー(as)、チャールス・ミンガス(b)、ジャコ・パストリアス(b)、、、、
そして、最も大きな存在がマイルス・デイビス(tp)。
今日紹介するアルバムはコレ

『PANGAEA/Miles Davis』(cbs/1975年)
徹底した美学を放っていたマイルス・デイビスのアルバムはそのままジャズの歴史と正比例するでしょう。
古くは「クールの誕生」や「カインド・オブ・ブルー」、スタンダードへのアプローチが意欲的な「マイ・ファニー・バレンタイン」、混迷していたジャズに一筋の道を示した「ビッチェズ・ブリュー」、ワールドミュージックとの接点となった「オン・ジ・コーナー」など、その時代の旬を明確に表わしたアルバムにいつも衝撃を持って接した。
そんなマイルス美学の頂点と思えるのがこの70年代中盤に率いていたバンドの音楽だと思う人は案外少ない。
Miles Davis(tp,org)
Sonny Fortune(ss,as)
Michael Henderson(b)
Pete Cosey(g)
Reggie Lucus(g)
Al Foster(ds)
Mtume(perc)
偶然にもこのアルバの公演を高校生の時に大阪フェスティバルホールで目撃した。
「アガルタ」というアルバムが午後4時からの昼の部で、こちらが夜の部を納めたもの。
その2年ほど前の来日公演も広島郵便貯金ホールで目撃したが、サックスがデイブ・リーブマンからソニー・フォーチュンに代わった以外は同一だった。
でもバンドの音楽は格段に変わっていた。
昼の部では1 st setの中ごろに突然ボサノヴァ風の曲(後にアイシャという曲名でクレジット)が聞こえてきた時には鳥肌が立った。
夜の部(このアルバム)では昼の部の上を行くパワーに圧倒された。
明らかにバンドが毎回違うアプローチを行う事を実践してくれた。
これら一連の「70年代中盤バンド」にはマイルス本人以外バンドの中にスタープレーヤーがいません(もちろん他の音楽では皆一目おかれる存在)。ここにはショーターもハンコックもジャレットもコリアもいない。
マイルス・デイビスの長いキャリアの中でもこれは意外な人選と言えます。
必ず自分の他に新人のスタープレーヤーを入れていたマイルス・バンドの歴史の中でも異端な形かもしれないね。(この後しばらく怪我によるブランクを経て再起したバンドには再びスタープレーヤーを入れた)
元々マイルス・デイビスのトランペットが奏でる音楽には他のプレーヤーが常用するフレーズやリックは少なかった。
ノン・ビブラートとハーモン・ミュートというスタイルにはそれらが必要なかったからでしょう。
音色そのものの魅力に加え、この人のハーモニー感覚に優れたアイデアがミックスされて音楽を形成したいた事が容易に想像出来ます。
ハーモニーは細かなフレーズやリックと違ってリズム(つまりはビート)を選ばない。
だからバラードでも、スイングでも、ロックでも何でも自在に自分のものとする事が出来るわけです。
ココに着眼していた管楽器奏者は少ない。
冒頭でスタン・ゲッツもその仲間として挙げたのも、そこに理由があるんですね。
逆にリズムには流行り廃れがあります。
爆発的にヒットしたリズムほど数年経ってから聞くと古く感じられるでしょ。
つまりは音楽の三要素の内、唯一古くならないのがハーモニーという事。
それをマイルス・デイビスは巧みに取り入れながら音楽を進化させていたのですね。
これは凄いと思いました。
この70年代中盤のバンドが頂点と思うのはそのハーモニーをどのように聞かせるかに徹底していたからです。
その為に、出したアイデアに対してすぐに既存のジャズの手法に頼る、叉は感覚としてジャズ的に集約しないミュージシャンを選んでいたのでしょう。
ある意味で途中で演奏が混線している部分もあります。
もしもジャズ・ミュージシャンを集めると様々な手法から器用に混線からの回避を果してくれるわけですが、このバンドでは敢えてそのままにしているんですね。
その瞬間に全員が同じ位置で物事を聴き合いながら考えるというスタンスを崩さないという、これはとても勇気のいる事でメンバーに信頼がなければ出来ない事です。
ステージを見ながらそれを実感しました。
マイルス・デイビスの発言は過激なものとして受け止められがちですが、殆どの場合「相手の発言や音をちゃんと聴いていない連中」に向けて放っているものですね。
この当時、ジャズの専門誌などでは「電化マイルス」とか「単調なビート」ばかりに鉾先が向いてこのバンドに関する正当な文章が露見していませんでしたが、実際に目撃するとステージの上はとても良い環境にあったと思います。
思いきった言い方をすれば、これはマイルス・デイビス・オーケストラと呼んでもいいでしょう。クラシックの世界でもオーケストラの団員には優秀なメンバーが必要だけどスタープレーヤーは必要としません。
それと同じ事がこの時期のマイルス・バンドに唯一当てはまるのですね。
音楽は一見リズム(ビート)が先行するように聞こえますが、その中でレジー・ルーカスが放つハーモニーや、マイルス・デイビスがリードするシーンを聴くと、ハーモニーのエッヂを彼等が如何に研ぎ澄まそうとしていたかを知る事が出来ます。
また、ソニー・フォーチュンの参加によって前回の来日時よりもステージの上がグッとジャズっぽくなった、という当時の印象を忘れる事が出来ません。
いよいよ明日から〜!

今週の金曜日(24日午後5時30分〜)と土曜日(25日午後3時〜)から、新宿で2daysコンサートがあります。
青梅街道沿いに聳える「西新宿」の西新宿三井ビル1階・内側の特設会場。
初日は若手新人ピアニスト佐藤浩一君との初デュオ。
二日目はマリンバの松島美紀さん率いるユニットとの共演。
(株)三井不動産さん主催の無料コンサートです。(お席は先着順/整理券等はありません)
場所等詳しくは新ホームページのインフォを。
みなさまお誘いあわせの上ご来場ください。
新宿西口の三井ビルではありませんからお間違えの無いように!(毎年間違える人がいますよ〜)
赤松敏弘MySpace
美学のある音楽を見つけよう!
おしまい
2008/10/22
最近なかなか無いもの・・・・? 水曜:これは好物!
最近すっかり見掛けなくなったもの。
電話ボックス!
そして・・・・
ドライブイン!
そう、ドライブインって滅多に見なくなりました。
ドライブインの定義とは定かではないけれど、代表的な姿は
(1)大型バスやトラックが利用できる事
(2)食べ物屋以外のスペースもある事
(3)全国的なフランチャイズではない事
もっとも、小さなドライブインには大型バスもトラックも駐車出来ないし、大手のドライブインだと地域外に支店があったりする。だから定義としては曖昧な部分もあるけど、その地域で記憶に残っている代表的な「ドライブイン」と言えばドライバーなら納得してくれるでしょう。
幹線道路沿いには必ず24時間営業の「ドライブイン」。
これ、少し前までは当たり前の姿だったのが信じられないほどの減少振り。
先日、松山滞在の時、急に「ドライブインってまだあるんだろうか?」と思い立って夕暮れ時の国道11号線を走った。
。。。
予想通り、看板を掲げる店はどれもいわゆるファミレス系、もしくは専門店風(回転寿司とか焼肉とかラーメンとか)のものばかり。
市街地を抜け、隣り町を過ぎ、それでもまだフランチャイズ店攻撃。
やがて山道に入り、そうなるといわゆる街道沿いの食堂風な小さな店は増えるものの、ドライブインは無い。
面白い事に、市街地から高速のインターまではフランチャイズ店攻撃、インターを過ぎると街道沿いの食堂風な店、とクッキリ分かれている事だ。
やがて車線も4車線から2車線に変わりついにトンネルに入り、その先はクネクネとカーブで山越え。
軽く山越えをしてかなり遠くまで来てしまった。その距離約40km。
ここまで来ると、「きっとある!」と信じてその場所に目標を絞る。
「ある、、、ハズ・・・」
。。。。
お〜!あった、あった〜!

『りんりんパークー』(愛媛県西条市小松町)
かなりレトロな雰囲気が昭和してていいですねぇ。
こういうのって作ろうにも作れないですから。
僕が車の免許を取った頃はほぼ24時間営業だったと記憶。
岡山の津山から松山に車で帰る時の深夜に山越え前の腹ごしらえ、とかなんとか言って寄ってたんですね。
それが今や午前8時半〜午後7時半までとな。
変われば変わるもんです。
それでも無くならずに頑張っているのは偉い!
平日の閉店間際だったにも関わらず、観光バスが到着して一団が団体席を埋めていました。
目の前の国道11号線は番号からもわかる通り全国に制定された一級国道(40路線・1号線〜40号線)の一つ。しかし現在は長距離は全て高速道路に移った為、昔ほどの賑わいはない。
全国からドライブインが消えた理由がココにも当てはまる。
だから残っているほうが奇跡に近いのかもしれない。
さてさて、ドライブインの魅力は、何と言ってもソコだけにしかない味の宝庫である事。
特別なメニューなんかじゃなくてもいい。
当たり前のものが、他のドライブインと瓜二つなんて事がないからいい。
もちろん、それが美味いかどうかは別として、1店独自の味付けが全国一律テイストのファミレスにはない嬉しい憩いなんですね。
古いんだか新しいんだかわからない感じのメニューサンプルケースから迷わず選んだもの。
それがコレ!

『サービス・ランチ』
夜でもランチとはこれ如何に。
この辺りは、昭和な喫茶店のランチと同じで、時間に関係なく名称として使っているところが日本人にしかわからないアバウトな醍醐味。ランチというのは昼食の事ではなくセットメニューの名称なんだね。
ちょっと古めの洋食屋さんでも、Aランチ、Bランチ、Cランチなんて名称は閉店まで使ってるもの。
こういうアバウトさ、大好きです。
さて、その「サービス・ランチ」。
まず、どうしてもこの容積に留めたかったとみえて、横長の食器を縦に置いてるところからして「いい感じ」です。
思わず笑ってしまいましたが、どうしてもこの容積にこだわった結果なのでしょう。

真っ先に目が釘付けになったのが、この真っ黒なハンバーグ。
「ど、ど、どれほど味が濃いねん」
と覚悟して食べたら・・・・
これが意外にもあっさりで、デミグラスソースの深い味わいにどうやら八丁味噌系の隠し味とみた。
見事に納得させられてしかもこれが案外美味い。
ハンバーグ自体もよくある冷凍ものじゃなく作ったものを使っているので優しい味。
口の中に嫌な後味が残らなかった。

それにも益して関心したのが特大の唐揚げ。
出てくるのに少々時間が掛かったのはどうやらこの唐揚げを揚げていたからのようだ。
アツアツでしかもジューシー。
ココから程近い今治市は日本の唐揚げ発祥の地。“せんざんぎ”という郷土料理にまでなっているからか、この唐揚げは実に美味い。
僕は肉が好きな癖に、脂には敏感で、ちょっとでも古いと気持ち悪くなってしまうんだけど、これは鳥自体も新鮮なんだろうね。
カリっと衣はクリスピーで、中はジューシー。
レンジでチンの何処かのファミレスとは大違い。
なんだか手作り感満点で、調子に乗ってコレも頼んでしまった。

『ミートソース・スパゲッティ』
どうも最近ミートソース探訪が続いている。
それも絶対にボローニャ風とか、スパゲッティをパスタなどと呼んでいない場所に限定して。
昔の業務用だと思うのだけど、何処の洋食屋さんでもレストランでもメニューの片隅にあった風のミートソースの味を探訪中なのですよ。
あの不思議な美味しさに最近巡り会えないのですねぇ。
デミグラソースをベースとしたミートソース。
そもそもミートソース自体が日本独特のものなんですから。(ナポリタンもんね)
ここのはそれとは方向が違いましたが、これはこれで美味しい、と納得させられる味です。
なんだかとっても安心して食べられる味って言えばいいですかねぇ。
やはりドライブインはファミレスとは明らかに違う「ここのコレ」という心意気を感じさせてくれますね。
見た目も地味だけど、食べてホッとするのはとてもいいものだ。
他にも特別メニューがあったので、今度来た時は安心してそれをオーダーしようと思うのでありました。
奥には錦鯉の庭園があったのですが(昔からある)すっかり夜なので見物は諦めました。
なんでも客が餌を与え続けた為にかなりメタボな錦鯉に成長しているらしい・・・・
そうそう、愛媛県のみなさんならココはよくご存知のハズですが、その愛媛県の人が殆ど(おそらく99%の人が)間違って覚えているのもココの特徴なんです。愛媛の七不思議?メタボな錦鯉ばかりではない。
ココは「りんりんパーク」ではなく、
「りんりんパークー」なのです!

「パークー」と伸ばすのですよ。
知らなかった・・・という愛媛県民のみなさん、勉強になったでしょー。
でも、なんで「りんりん」と呼ぶのかは、僕も知りませんが・・・・
お知らせ〜!

今週の金曜日(24日午後5時30分〜)と土曜日(25日午後3時〜)から、新宿で2daysコンサートがあります。
青梅街道沿いに聳える「西新宿」の西新宿三井ビル1階・内側の特設会場。
初日は若手新人ピアニスト佐藤浩一君との初デュオ。二日目はマリンバの松島美紀さん率いるユニットとの共演。
(株)三井不動産さん主催の無料コンサートです。(お席は先着順/整理券等はありません)
場所等詳しくは新ホームページのインフォを。
みなさまお誘いあわせの上ご来場ください。
新宿西口の三井ビルではありませんからお間違えの無いように!(毎年間違える人がいますよ〜)
赤松敏弘MySpace
ココにしかない世界中の音楽の宝庫だよ〜!
おしまい
電話ボックス!
そして・・・・
ドライブイン!
そう、ドライブインって滅多に見なくなりました。
ドライブインの定義とは定かではないけれど、代表的な姿は
(1)大型バスやトラックが利用できる事
(2)食べ物屋以外のスペースもある事
(3)全国的なフランチャイズではない事
もっとも、小さなドライブインには大型バスもトラックも駐車出来ないし、大手のドライブインだと地域外に支店があったりする。だから定義としては曖昧な部分もあるけど、その地域で記憶に残っている代表的な「ドライブイン」と言えばドライバーなら納得してくれるでしょう。
幹線道路沿いには必ず24時間営業の「ドライブイン」。
これ、少し前までは当たり前の姿だったのが信じられないほどの減少振り。
先日、松山滞在の時、急に「ドライブインってまだあるんだろうか?」と思い立って夕暮れ時の国道11号線を走った。
。。。
予想通り、看板を掲げる店はどれもいわゆるファミレス系、もしくは専門店風(回転寿司とか焼肉とかラーメンとか)のものばかり。
市街地を抜け、隣り町を過ぎ、それでもまだフランチャイズ店攻撃。
やがて山道に入り、そうなるといわゆる街道沿いの食堂風な小さな店は増えるものの、ドライブインは無い。
面白い事に、市街地から高速のインターまではフランチャイズ店攻撃、インターを過ぎると街道沿いの食堂風な店、とクッキリ分かれている事だ。
やがて車線も4車線から2車線に変わりついにトンネルに入り、その先はクネクネとカーブで山越え。
軽く山越えをしてかなり遠くまで来てしまった。その距離約40km。
ここまで来ると、「きっとある!」と信じてその場所に目標を絞る。
「ある、、、ハズ・・・」
。。。。
お〜!あった、あった〜!

『りんりんパークー』(愛媛県西条市小松町)
かなりレトロな雰囲気が昭和してていいですねぇ。
こういうのって作ろうにも作れないですから。
僕が車の免許を取った頃はほぼ24時間営業だったと記憶。
岡山の津山から松山に車で帰る時の深夜に山越え前の腹ごしらえ、とかなんとか言って寄ってたんですね。
それが今や午前8時半〜午後7時半までとな。
変われば変わるもんです。
それでも無くならずに頑張っているのは偉い!
平日の閉店間際だったにも関わらず、観光バスが到着して一団が団体席を埋めていました。
目の前の国道11号線は番号からもわかる通り全国に制定された一級国道(40路線・1号線〜40号線)の一つ。しかし現在は長距離は全て高速道路に移った為、昔ほどの賑わいはない。
全国からドライブインが消えた理由がココにも当てはまる。
だから残っているほうが奇跡に近いのかもしれない。
さてさて、ドライブインの魅力は、何と言ってもソコだけにしかない味の宝庫である事。
特別なメニューなんかじゃなくてもいい。
当たり前のものが、他のドライブインと瓜二つなんて事がないからいい。
もちろん、それが美味いかどうかは別として、1店独自の味付けが全国一律テイストのファミレスにはない嬉しい憩いなんですね。
古いんだか新しいんだかわからない感じのメニューサンプルケースから迷わず選んだもの。
それがコレ!

『サービス・ランチ』
夜でもランチとはこれ如何に。
この辺りは、昭和な喫茶店のランチと同じで、時間に関係なく名称として使っているところが日本人にしかわからないアバウトな醍醐味。ランチというのは昼食の事ではなくセットメニューの名称なんだね。
ちょっと古めの洋食屋さんでも、Aランチ、Bランチ、Cランチなんて名称は閉店まで使ってるもの。
こういうアバウトさ、大好きです。
さて、その「サービス・ランチ」。
まず、どうしてもこの容積に留めたかったとみえて、横長の食器を縦に置いてるところからして「いい感じ」です。
思わず笑ってしまいましたが、どうしてもこの容積にこだわった結果なのでしょう。

真っ先に目が釘付けになったのが、この真っ黒なハンバーグ。
「ど、ど、どれほど味が濃いねん」
と覚悟して食べたら・・・・
これが意外にもあっさりで、デミグラスソースの深い味わいにどうやら八丁味噌系の隠し味とみた。
見事に納得させられてしかもこれが案外美味い。
ハンバーグ自体もよくある冷凍ものじゃなく作ったものを使っているので優しい味。
口の中に嫌な後味が残らなかった。

それにも益して関心したのが特大の唐揚げ。
出てくるのに少々時間が掛かったのはどうやらこの唐揚げを揚げていたからのようだ。
アツアツでしかもジューシー。
ココから程近い今治市は日本の唐揚げ発祥の地。“せんざんぎ”という郷土料理にまでなっているからか、この唐揚げは実に美味い。
僕は肉が好きな癖に、脂には敏感で、ちょっとでも古いと気持ち悪くなってしまうんだけど、これは鳥自体も新鮮なんだろうね。
カリっと衣はクリスピーで、中はジューシー。
レンジでチンの何処かのファミレスとは大違い。
なんだか手作り感満点で、調子に乗ってコレも頼んでしまった。

『ミートソース・スパゲッティ』
どうも最近ミートソース探訪が続いている。
それも絶対にボローニャ風とか、スパゲッティをパスタなどと呼んでいない場所に限定して。
昔の業務用だと思うのだけど、何処の洋食屋さんでもレストランでもメニューの片隅にあった風のミートソースの味を探訪中なのですよ。
あの不思議な美味しさに最近巡り会えないのですねぇ。
デミグラソースをベースとしたミートソース。
そもそもミートソース自体が日本独特のものなんですから。(ナポリタンもんね)
ここのはそれとは方向が違いましたが、これはこれで美味しい、と納得させられる味です。
なんだかとっても安心して食べられる味って言えばいいですかねぇ。
やはりドライブインはファミレスとは明らかに違う「ここのコレ」という心意気を感じさせてくれますね。
見た目も地味だけど、食べてホッとするのはとてもいいものだ。
他にも特別メニューがあったので、今度来た時は安心してそれをオーダーしようと思うのでありました。
奥には錦鯉の庭園があったのですが(昔からある)すっかり夜なので見物は諦めました。
なんでも客が餌を与え続けた為にかなりメタボな錦鯉に成長しているらしい・・・・
そうそう、愛媛県のみなさんならココはよくご存知のハズですが、その愛媛県の人が殆ど(おそらく99%の人が)間違って覚えているのもココの特徴なんです。愛媛の七不思議?メタボな錦鯉ばかりではない。
ココは「りんりんパーク」ではなく、
「りんりんパークー」なのです!

「パークー」と伸ばすのですよ。
知らなかった・・・という愛媛県民のみなさん、勉強になったでしょー。
でも、なんで「りんりん」と呼ぶのかは、僕も知りませんが・・・・
お知らせ〜!

今週の金曜日(24日午後5時30分〜)と土曜日(25日午後3時〜)から、新宿で2daysコンサートがあります。
青梅街道沿いに聳える「西新宿」の西新宿三井ビル1階・内側の特設会場。
初日は若手新人ピアニスト佐藤浩一君との初デュオ。二日目はマリンバの松島美紀さん率いるユニットとの共演。
(株)三井不動産さん主催の無料コンサートです。(お席は先着順/整理券等はありません)
場所等詳しくは新ホームページのインフォを。
みなさまお誘いあわせの上ご来場ください。
新宿西口の三井ビルではありませんからお間違えの無いように!(毎年間違える人がいますよ〜)
赤松敏弘MySpace
ココにしかない世界中の音楽の宝庫だよ〜!
おしまい