2008/10/7

試奏(ディーガン)な街とコリコリと・・・その1  火曜:街ぶら・街ネタ

本日は二夜連続でお届け!

その1 ・試奏な街へ

夕方本日最後のタカハタ〜ナのレッスンが終わってから、ちょうど車で来ていた彼女に近くの駅まで乗せてもらう。
普段と違う方向へ行くには都合の良い路線の駅方面で帰るらしいので。

。。。。

歩くには20分とちょっとかかるので便乗させてもらった。
高架のホームに駆け上がるとジャストタイミングで電車が滑り込んで来た。
タカハタ〜ナ、thanks!

この路線、あまり使わないからかもしれないけど、駅に着くと乗るべく電車が行っちゃう、、、というアンラッキーな経験多数。不思議ですね、普段使う京王線だとピタリ一致するのに、。
やはり乗り馴れないせいか?

で、向かった先・・・そこは試奏な街。立川。

もう真っ暗なので街の写真を撮る意欲はなし。

で、ジャストタイムに待ち合わせ成功で、一路試奏な場所へ。

。。。

なぜ立川が試奏な街なのかと言えば、数年前にも今回と同じようにココで試奏した楽器を扱った。前回は現在のベストセラーMusser社のヴィブラフォンだったが、今回はもうビンテージの価値があるDEAGAN社のもの。このメーカーのヴィブラフォンは会社が既に廃業となっているのでほしくても買えない。好きな人にはたまらないメーカーだ。

さて、実物との御対面。

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長年レコーディングスタジオで使われていた楽器なので酷使された形跡はない。
大きなキズや凹みもない。
極めて普通に使われて、普通に保管されていたのだろう。

本日はこの楽器の売却に関しての簡単な査定の為、さっそく音を出す事に。

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Musser党の僕が、DEAGANを弾く事は滅多にない。

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試奏開始の図

まずは鍵盤の状態。

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外見的には鍵盤に少し汚れがついている。
試しにペーパータオルを湿らせて拭いてみたが、これを綺麗にするにはちょっと根気がいるかもしれない。

アルミ合金とは言え、人間の汗や手垢は放置するとこのように跡を残す事になる。何もこの楽器が、というレベルの汚れではなく一般的な汚れ方。拭き取れる部分はペーパータオルが汚れるので国内のメーカーにクリーニングを頼めば元通りに復元出来るでしょう。

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ボードの飾りの部分のメッキ(?)もすこし剥げているが、経年を考えるとごく当たり前のレベル。この部分は作りがヤワなので復元は塗装の専門家と要相談。外見は中古の楽器の普通のレベルですが、大きな損傷はゼロ。
多少の汚れは気にしないという人には関係のないレベルです。

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試奏中

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DEAGANとのツーショット(?)

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では、本質の査定に。

鍵盤はA=442で調律されている。比較的新しいモデルと見た。この頃の大半のディーガンやムッサーはA=440なのだけど、スタジオでの使用が前提なので442なのでしょうね。

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楽器のシリアル・ナンバーは“18198”。
このシリアルナンバーでどの時代に作られた楽器なのかがわかるでしょう。

鍵盤は思ったよりも倍音がキツくなく、ノン・ビブラートでもオン・ビブラートでもどちらでも使えますね。ディーガンは倍音が独特なのでノン・ビブラートの奏者はあまり好まないんです。ハーモニーを弾くと倍音同士が不思議なサウンドを鳴らすので。これはアッサリした感じのディーガン。しかし、独特の倍音は確かにディーガンらしさがあります。

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ビブラートを付けてみました。
モーターやベルトの駆動はスムーズ。
ファンが揺れたりして“カサカサ”言う事もありません。

ビブラートのスピードを早くしてみました。

ハイ・スピードになるとさすがにモーターのうねり音が出てきますが、これは演奏には支障のないレベル。まぁ、こんなに早く細切れビブラートをかける人も今はいないでしょう。
ごく普通の速度、低速ともにノイズはゼロ。
ファンベルトも緩めとは言え問題なさそうです。

消音に関して。

これはダンパーのフェルトがヘタッているので交換の必要があります。
高音部で若干消音が効き辛い箇所があるのでフェルトを交換すれば改善されます。
また、ボディーの鍵盤を載せるケタが羽目込み式になっているんですが、ここの作りがアバウト(楽器は皆そんなものです)なのでフックの部分にティッシュなどを詰める事で改善出来ました。
消音の問題もこれと連動して解決出来ました。

でも、やはりダンパー・フェルトは交換をお薦めします。

ノイズについて。

鍵盤を強く叩くとカツカツという音がします。
ミルト・ジャクソンの演奏などでも聞こえるこのノイズは、ダンパーのスプリングを止めるリングか一個欠損しているからです。
下を覗き込むと、スプリングの高さを調製して止める方式の金属製のリングが一つ紛失していました。

これはよくある事で、緩いと演奏の途中でも、運搬の途中でも、転がり落ちる事があります。音大で酷使されている楽器にはこの部品が紛失したものを多く見掛けます。

ちょうどヤマハのヴィブラフォンがあったので、そのリングを借りて止めようとしましたが、どうもインチとセンチの規格の違いか、上手く穴に入りませんでした。
この部分、応急的にガムテープなどで止める方法もあるので、このままでも使用に問題はありませんが、これはちょっとマイナス要因でしょうか。

カツカツ鳴っているのはここの部品なので代用品で固定さえすればカツカツ・ノイズは無くなりました。(今日は手で押さえてみました)

ディーガンの鍵盤はムッサーやヤマハに比べるとちょっと細目です。

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ちょうどあったヤマハのヴィブラフォンと並べて比較してみました。
ヤマハの楽器はムッサーと同一の鍵盤サイズです。

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低音側を揃えると高音側では約鍵盤2枚分ディーガンがコンパクト。

ヤマハがムッサー同様に鍵盤の長さよりも幅で振動'つまり音程)を調製しているのに対して、ディーガンは長さで振動を調製しているのがお分かりでしょう。

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(手前・ディーガン)

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(手前・ヤマハ)

低音側は長く、高音側は短く、という仕組みがディーガン

長さを控えて幅で低音側の音程を調製するのがムッサー・スタイル(つまりヤマハ)

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低音側の鍵盤幅は御覧のようにディーガンがやや細目(左/ヤマハ 右/ディーガン)

しかし、そのボードとの一体感のある洗練されたスタイルはさすがです。

さて、査定の結果、この楽器の売却価格は・・・・・・・

新ホームページで発表しています。
興味のある人はチェキラして下さい。
尚、新ホームページはドメインを入れましたので以下のURLに変更します。

『赤松敏弘Vibraphone Connection』
http://www.vibstation.com/

ここのコンテンツ『Connection-1』にあります。

旧ホームページよりも格段にシンプルなURLに。
そしてコンテンツも整理整頓でサクサク読めます。
ブックマークなどの変更、お手数ですがよろしくお願い致します。

旧ホームページは今月末にクローズします。

さて、試奏の後は・・・・・・・・

続きは水曜日の“これは好物!”に。

こちらは24時間全世界と共に
赤松敏弘MySpace
チェキラ!



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