2009/4/10

バーサスペンションコードの交換  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はvibraphoneやmarimbaをやっている人向けのお話し。金曜第百三十回目の今日は久しぶりのバーサスペンションコードの交換です。

先週ライブのセッティング中に突然切れたバーサスペンションコード。
本番直前だったので応急処置で乗り切りましたが、早めの交換が望ましい。

で、

今夜のライブではこんなチグハグ・カラーと相成りました。

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グリーンが従来のBSコード、スカイブルーが交換したBSコード。熱演中はベースの上野哲郎くん

バーサスペンションコード、つまり鍵盤を結ぶ紐ですね。
略してBSコード。

人によっては切れるまでまったく気にしない人もいるBSコード。
気にすればキリの無いBSコード。

鍵盤打楽器奏者(マレットキーボーダー)なら鍵盤、マレット、共鳴管の次にお世話になっている部位です。
いや、感覚的に、ですよ。

ところが困った事に鍵盤のホール(BSコードを通す為の穴)のサイズがメーカー毎にバラバラ、さらにオールド・タイプとニュー・タイプでも微妙にサイズが異なるなど、ほんの些細な事が思わぬ悲劇に繋がる事もあるんです。

世界規格があればこんな事で悩まないんですが、それぞれのお国に事情というのもありますからね。
有名なところでは、インチとセンチの違いによる互換性の無さでしょうか。

楽器メーカーが作るBSコードが一番安心して使えると思っている人は多いでしょう。
これまでの経験では、楽器メーカーのBSコードの利点は「耐久性」。
自分とこの楽器に装着して「耐久性」に問題がないように作られています。

でも、ノイズって防げないんですね。
気になりだしたら止まらない、些細なノイズ。
ああ・・・・

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写真の左側が僕の楽器の純正品(Musser社製)、右側は国内メーカー品(Yamaha製)

実は近年、純正のBSコードを使っていません。ちゃんとストックはあるのですがどうにもノイズが気になるのです。
切れた時の調達も考えて国内メーカーの製品も試してみましたがサイズがやや太めで鍵盤に与えるプレッシャーが鳴りに影響してしまいます。鍵盤ホールのサイズがムッサーとヤマハでは異なるから仕方ありませんね。

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左のMusser社製に比べると右のYAMAHA社製のBSコードは太め。構造も二社でまったく異なる。

BSコードのノイズの問題はヴィブラフォンに限らずマリンバも同様で、コレに対してメーカーは「ノイズは出ないけど耐久性が劣るBSコード」と、「耐久性はあるけどノイズが出るBSコード」の両方を用意している、という現状。

ううん・・・

あのさー、その、どっちしかないの?

そこで試しに近所のホームセンターで臨時に使えそうなBSコードの代用品を捜してみたんです。

「ノイズは出ないけど耐久性はない」

まずこれでいいじゃないか、という事で市販品の耐久性の実験?とでも申しましょうか。
普段使っている楽器に装着して、果たしてどのくらいの耐久性があるか?

このブログには交換の時期にメモの変わりに記録を載せています。

最初にBSコードの話題を書いたのは2006年の5月前半の二週に渡ってでした。

06年5月5日のブログ(代用品<オレンジ>→純正品)
06年5月12日のブログ(純正品→代用品<オレンジ>に戻す)

この時は一度純正品に交換したもののどうにも「しっくり」来ないので再び外した代用品に戻しています。スタジオの仕事の合間だったので迷っている暇はなかったのでした。

次にBSコードの事が記録されてるのは06年11月。

06年11月17日のブログ(代用品<オレンジ>→代用品<ブルー>)

オレンジのBSコードは05年4月のアルバム『SYNERGY』(VEGA)と『FOCUS LIGHTS』(VEGA)のレコーディングに向けて交換したものだったのでこの時点で1年半も使っていた事になります。

次の交換記録は07年12月。

07年12月7日のブログ(代用品<ブルー>→<グリーン>)

そして今回が09年4月。
つまり代用品の耐久力は約1年〜1年半という事です。

直接的には使うマレットの影響を大きく受けますが、オレンジの時はInaki Sebastian VCS-3(OLD TYPE)を常用していましたから、このマレットは鍵盤に与える負荷が極力少なかったとも言えます。

楽器の稼働率は高く、まったく音を出さない日は月間に5日程度でしょうか。
先月は例外的に月の半分を入院などで潰しましたから、それで今回は若干耐久時間が延びたのではないかと予測します。

代用品が市販品なので価格が安いですから大量のストックを保管すれば1年毎に交換する事で当面の対応が可能。しかもノイズ無しです。

取りあえず代用品を捜していて時間も無かったので切れた基音側のみを先に交換。

今回は「スカイブルー」と「ピンク」の二種類を購入。
色を自在に変えられるのはなかなか気分が変わって面白いですよ。
メーカーさんももっと華やかなBSコードを出せば良いのに。
きっと売れますよ。
このアイデア、採用の時には発案料よろしく!(笑)

今回は「スカイブルー」を選びました。
桜の「ピンク」も捨てがたかったんですが、今日は気温が24℃もあって最早気分は夏仕様です。

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この市販品は10メートル。アクリル100%。
ヴィブラフォンだと1組で基音側、派生音側と一台分でまだおつりがきます。

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取りあえず基音側分だけ採寸して残りは派生音側用でこちらは近々に交換。

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スプリング・フックの片側はフックの部分に巻き付ける。これはBSコードが切れた時に素早く解いて作業に入る為の知恵。

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もう片側はセロハンテープなどで先端を「紙縒り状」に。これによって鍵盤ホールを通す際に先端がスムーズに挿入出来る。

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全ての鍵盤を通して作業完了。

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片側のスプリング・フックはスプリング内に「結び目」を入れ固定。

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スプリングの中に固定用の「結び目」がある

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こちらはさっきのフックに巻きつけた側。BSコードの微調整などはコチラ側を使って長さの調節をすると楽。

そして今夜は、チグハグ・カラーのBSコードでライブ中・・・

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そろそろベースのソロが終わりそうなので行ってあげないと・・・(笑)

ライブに来れなかった方、今夜はコチラでお楽しみ下さいませ〜。
Toshihiro Akamatsu(vibraphone) The NEXT DOOR Live - 2 part-I



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