2009/5/13
江戸時代の陸奥と伊予の味覚コラボ?・・・ 水曜:これは好物!
本日は午前4時半頃から午後までサーバーのメンテナンスでご迷惑をお掛けしました。
それにしても蒸し暑い!
梅雨入りしたかのような湿度と気温の東京です。
毎年のように繰り返される四季にも関わらず、その明確な季節の区切りに自覚がなく、毎年のように「本当にこの時期ってこんな感じだっけ?」と疑念を抱くワンパターン。
でも、まったく同じタイミングで季節が巡ってくるわけでもないので、この疑念はまったく正しい人間の体感観測の一部かも。
とか何とかもっともらしい事を書きながら本日の『これは好物!』。
久し振りにガッツリ系のお酒!

『特別純米酒 無ろ過生原酒 飛露喜』(福島県会津坂下・廣木酒造製)参考:http://www5d.biglobe.ne.jp/~tawara/hi.html
3月の“風邪で入院騒ぎ”以降すっかり生活習慣で変わった部分がいくつかあって、まぁそれはそれで健康である事に感謝なのですが、流石に味覚の変化は違和感がなかなか消えませんでした。軽い味覚障害だったかも。
そうなると、じっくりとお酒を味わう気になれないもので、すっかりアルコールが身体から抜けた状態。いや、こんな事を書くと僕が酒浸りみたいに思われるなぁ、、、ちがう、ちがう。
普段から晩酌するわけでもないくらいアルコールには淡白なんですが、一度飲みモードに入ると好きなんですね。(←結局飲んでンじゃん!/笑)

先日家人の姉夫妻から第一子誕生のお祝い返しに「好物」が届いてしまった(笑)。
義理の姉夫妻といってもぜんぜん僕なんかよりも若いから嫌になってしまうなぁ。。。
その、たっくん(旦那さま)がネットで選りすぐりの逸品を見つけてくれた。
感謝!

蔵元のある会津。
不思議と親近感を持つ土地ですねぇ。
と、言うのもこれまで何度か訪れた土地の中で最も味覚的な「懐かしさ」を感じたのがこの会津。
会津若松で田楽が旨い味噌の満田屋さんで食べながらあまりの郷愁感に「これは何かあるなぁ」と感じて調べたらありました。
寛永4年(1627年)に伊予松山藩から加藤嘉明が陸奥会津藩初代藩主として会津若松入りしている。
藩主が入れ替わる時には必ず城下で使えていた物が行動を供にする。
当然ながら日本の食生活の基礎である味噌や醤油、塩などはおのずと前任地の味覚が継承され、やがてその土地の味覚と合わさり独特の食文化を残す、と見ている。
僕は当時で言えば松山藩育ちだから会津藩の味覚のどこかに共感するものがあるって事。
おもしろいです。

いろんな土地に出掛けて、その土地の普通の物を食べて、どこか自分の味覚と共通する物があれば、その土地の歴史を調べてみると思わぬ発見があったりします。もちろん勝手な想像でしかありませんが、味覚というのは驚くほど敏感なのです。
僕の場合はこの会津がそうでした。
で、
その会津地方で仕込まれた酒とくれば、もうこれは相性が会わないはずがありません。
酒には肴。
ちょうど近所の鮮魚売り場で愛媛産の鯛があったのでこれを塩焼きに、さらに日本酒とは相性バツグンのおろしそば、さらにおろしそば用に買った地場産のダイコンの葉っぱが立派だったのでタカノツメのピリ辛炒め卵とじ。
その他、畑しめじなどのきのこ焼きなどサクサクと調理。

準備万端整えて、「飛露喜」をお迎えする事に。
まずは一杯・・・・・・・
ううん・・・・
んまいっ!
芳醇、いや豊潤と呼んだほうが良い。
どっしり、ガッツリとした堂々たる原酒ならではの勢いが醍醐味。
だからそのどっしり、ガッツリ感は当たり前だけど、喉を通る時に鼻に抜ける香りがなんともいい。
口に含んだ時の甘さを追いかけてくるような酸味というかこのワインのような風味がたまらない。
と、一箸鯛の塩焼きをパクリ。

っんまい!
鯛の甘味と日本酒の相性はバツグン。
今日はおろしにポン酢と青ねぎを散らしてみた。
舌に広がる鯛の身の甘味と塩加減を追いかける如くの日本酒によるチェイサー。ああ、、、いけません、いけません。
淡白なお酒が主流になりつつある中で、たまにはガッツリと行きたい、そんな時にピッタリの「飛露喜」。
と、ここまででもかな〜り御満悦なのに、さらにこの酒が威力を発揮したのが・・・・
蕎麦とのチェイサー!
チェイサー蕎麦は簡単。

蕎麦は市販のものでOK。

今回選んだつゆは三重県のメーカー、ヤマモリの“名代そばつゆ”ストレート。
温かい蕎麦の時は自分で出汁をとりますが、さすがに冷たいつゆまで手を延ばす勇気は・・・(笑)。
そこで市販品となりますが、そばつゆもいろいろ。
安いそばつゆでいいんです。
関東系のそばつゆはスッキリシャッキリとした感じ、関西系のそばつゆは深みとコクにこだわりが。
ただ、ベースが福井風のおろしそばなので今回は中間にあたる三重県のメーカーを選んだのが正解でした。

ダイコンおろしをサクサクと準備。

ねぎ(青ねぎ)を切ってダイコンおろしに合わせ、

市販のつゆを入れて出来上がり。ダイコンの汁は捨てないでそのままつゆに使う。
つまり市販のストレート汁をダイコンの汁で割るわけだ。
お好みでトッピングに鰹節を散らすのも美味。

蕎麦を茹でて、わさびを効かせながらつゆに浸して頂く。
さて、ここからがポイント。
蕎麦を頂く。
んま、フツーに美味しい。
次に「飛露喜」を一口頂く。
おお!喉越しも爽快!。

で・・・・
次に再びおろし蕎麦を一口頂く。

!!!
すると、さっきまでの世界が一瞬にして未知なる新鮮ワールドに大変身。
何だ〜!この魔法は!
この交互のチェイサー。
一度ハマると病みつきに・・・。
驚くほど旨く、凄い相乗効果!
是非お試しあれ。
旨い酒は肴を旨くする。
その典型だね、これは。
と、いう事で、あっと言う間に蕎麦も酒も摂取されて満腹に至るのでありました。
たっくん夫妻、すげーモンをありがとう!!
ヒロキ、ばんざ〜い!
会津藩バンザ〜イ!?
って、結局味覚障害はどこへやら・・・・
新曲アップでさらに充実!世界のヴィブラフォン奏者へ直結!


そして、オフィシャルサイト
赤松敏弘Vibraphone Connection
チェキラ!