2009/8/25

丸く見える丘と、106改め801・・・挟まれた男  火曜:街ぶら・街ネタ


街ぶらです。
夏休みシーズンの終わりに相応しく、今日は海沿いだ!

クリックすると元のサイズで表示します

千葉県は銚子市の先にある犬吠崎。
ここは200度を超える大パノラマで海が見えることで有名。
その中の「地球が丸くみえる丘展望館」。

近道、と手書きで書かれた案内板を辿ると、これがとんでもないあぜ道。本当にこんなところを歩いてていいのだろうか???・・・と思いつつ、何だか子供の頃の夏休みにキャンプに行った時みたいな気分がどこかからともなく蘇ってきて妙に盛り上がりつつ、足場の悪い中を田舎の香水と虫に歓迎されながら歩く。

ううん・・・確かに近道なのかもしれないが・・・・・人生に通ずる教訓にも似た道を登ること10分。
普通の道に出て、妙に安心したところで到着。

クリックすると元のサイズで表示します

一応開館時間は決まっているようだけど、天気が良いと日没まで延長という事らしい、ややっこしい案内板で開館している事を確認して館内に入る。

クリックすると元のサイズで表示します

どーだろーなーーー・・・とエレベーターに乗り込み3階へ。

すると・・・・

クリックすると元のサイズで表示します

すごい、すごい。

さらに上のオープンデッキに階段で上がる。

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

まさに大パノラマ。
売り文句に嘘はなかった。
この眺めはすごいゾ!

海の大パノラマも気に入ったけど、僕はもっと気に入ったのがコチラ。

クリックすると元のサイズで表示します

風力発電の巨大風車。
房総の台地に無数の巨大風車が風を切っている様は圧巻。

クリックすると元のサイズで表示します

僕には風車がまるでロボットのように見える。

クリックすると元のサイズで表示します

夕陽を浴びて風車にも表情が感じられてしまうから不思議だ。

銚子が近づくとその風車が風の通り道のいたるところに設置されていた。
昔来た時はこんなに風車だらけじゃなかった。

クリックすると元のサイズで表示します
国道沿い、利根川沿い、小高い丘の上・・・・

クリックすると元のサイズで表示します
ちょっと風車がSFの地球侵略者のようで、いたるところからコチラを監視しているようにも見えてしまう

80年代のアメリカ、西海岸のような風力発電の風車の光景が房総の台地いっぱいに広がっているのはかなり勇壮で、21世紀(風車)と20世紀(民家)が同居しているようだ。
房総の新しい風物詩になるかもしれない。

■ ■ ■

普通のブログならこれでおしまいだけど、ここからが鉄分多めのこのブログの真骨頂??

今回銚子を尋ねたのは「地球が丸くみえる」丘に登るのも一つの目的だった。
しかし、「のも」というからにはもう一つの目的があった。

それは・・・・・

クリックすると元のサイズで表示します
まずは街ぶらの基本、駅。JR銚子駅

駅前は綺麗に整備され空が広い。

クリックすると元のサイズで表示します

ここまでは我が家から車で約3時間。高速を降りてからの国道がのんびり走行で、思いのほか時間がかかった。
「地球が丸くみえる丘」に行くならこの先10kmもない距離。
だけどパーキングに車を放り込んで駅前に立つには理由がある。

その理由・・・・

ここからは文章を先にまとめて、後は写真を並べよう。

JR銚子駅から先に繋がるのが超ローカル私鉄の銚子電鉄。その路線距離わずか6.5km、10駅。首都圏では一番小さな鉄道だと思う。

銚子電鉄HP

その小さな銚子電鉄はバブルの頃に経営陣が起こした不祥事で経営状態はどん底。2008年度の決算では鉄道部門の収益が1億5千万円、何とか経営を継続する為に始めた副業の「ぬれ煎餅」や「たい焼き」の収益が4億1千万円。合わせると5億6千万円だが、数年前に国土交通省から指摘された安全設備改善要求に従って安全施設への投資がかさみ、それらを差し引くと純利益が僅か9万9000円!!という非常事態。

国からの改善要求は、走行施設(車両、信号、踏み切り、保安施設を含む)の改善と更新。
しかし、利益が9万9000円の会社がおいそれと最新の保安施設や安全装置、基準に適合した車両をポンポンと購入できるはずがなく、細々と線路を改良したり修繕したりで凌いでいる。

しかし、保有する鉄道車両も車齢が高くなり、もはやそれらの車両の更新は不可能となり、他の会社から中古車両を入れて更新するしか手立てが無いところまで来ている。

現在走っている車両で、もうすぐ役目を終える車両。
それこそが、本日の銚子訪問の目的だった。

銚子電鉄は一時間に約2本の電車を運転していて、全線には2両の電車が就役し、途中駅で行き違いするダイヤで運行されている。

だから、目的とする車両がこの日に走っている保証はないし、時間的に銚子到着が約30分遅れたので日没までに「地球が丸くみえる丘」に行くにはこの時間に入って来る電車イッパツに賭ける思いで改札をくぐった。

ら・・・

ズバリ! やって来ました!!

クリックすると元のサイズで表示します
銚子電鉄デハ801号

この古めかしい電車。
実は思い出の電車なのです。

そもそもこの電車は僕の実家のある松山の近郊を走る伊予鉄道・郊外線の電車だったのです。
子供の頃に中心の駅から海水浴場のある「梅津寺(ばいしんじ)」駅までよく乗ったものです。
この銚子電鉄デハ801号は、伊予鉄道ではモハ106号と呼ばれ、新製時から伊予鉄でいつも3両編成で走っていた下り側(高浜側)の先頭車です。

クリックすると元のサイズで表示します
現在の伊予鉄道・郊外線オリジナル車両モハ610形(高浜線・梅津寺駅付近)。かつてデハ801号が伊予鉄モハ106号として先頭に立って走っていた区間

その後、80年代に伊予鉄道が車両を入れ替えた時に廃車を免れて今日まで生き延びた唯一の存在。
僕が子供の頃でさえ、「古い電車」と「新しい電車」の二種類が走っていて、このモハ106号改めデハ801号は「古い電車」の仲間だったのですから、車齢は? それよりも耐久性は?? そっちのほうが心配です。

今回、再び銚子電鉄に伊予鉄道から新しく4両の電車が譲渡される事となり、このデハ801号ともう一両の古い車両が廃車となるのです。

伊予鉄道には京王・井の頭線を走っていた電車が30両入り、それで廃車となる中から4両(2両編成2本)を銚子電鉄に導入となるのですが、その4両とも元・京王線を走っていた電車なので東京→松山→銚子と時代と距離を大移動して来る事になります。

不思議な縁ですね、伊予鉄道の電車を伊予鉄道の電車で入れ替える銚子電鉄。

では、ここからは元・伊予鉄道モハ106号=現・銚子電鉄801号へのトリビュート。
写真多め、鉄分過多です。

クリックすると元のサイズで表示します
銚子電鉄デハ801号外川(下り)側。伊予鉄時代には編成中ほどで顔を見たことがなかった面

クリックすると元のサイズで表示します
伊予鉄モハ106時代の面影そのままのデハ801非貫通側。塗装の他の違いと言えば、車番が中央窓下部に抜き文字で106とあったくらいか・・・

クリックすると元のサイズで表示します
生まれは昭和25年(1950年)伊予鉄道オリジナル・帝国車両製
車齢59歳!!米寿間近。

帝国車両という車両メーカーはすでに存在しないが伊予鉄道の市内線(路面電車)には帝国車両製の電車が全車健在(70-78号/1960年代半ばの製造)。

クリックすると元のサイズで表示します
こちらは伊予鉄道・松山市内線の路面電車モハ50型76号。全国でも数少ない現役の帝国車両製の電車。1964-5年製だから車齢45年選手(大街道電停)

帝国車両は大阪にあった鉄道車両製造会社で1968年に東急車輛製造と合併し同社の大阪車両工場となったがその後東急車輛製造は横浜工場に集約され消滅。

クリックすると元のサイズで表示します
潮風に吹かれて走るため外板の腐食がやや目立つ

クリックすると元のサイズで表示します
中も殆ど伊予鉄時代のまま。但しワンマン運転用の機器は銚子電鉄で取り付け

クリックすると元のサイズで表示します
銘板デハ801の横に伊予鉄モハ106のシール(外川側のみ)

クリックすると元のサイズで表示します
モハ106オリジナルの放送用スピーカー(現在は不使用・両サイドに新設スピーカあり)

クリックすると元のサイズで表示します
伊予鉄時代は先頭まで立ち入りが出来た。この面は高浜側の下り先頭面でよくカブリツキしたものだ。

デハ801の伊予鉄時代(モハ106)は先頭車の一番前まで乗客が入れた。前面の3枚窓のうち運転室が左側のボックスで、真ん中と右側は開放されていた。
伊予鉄道当時、前面まで乗客が行けたのはモハ105、106だけだったと記憶する。その他は全面運転室だった。

クリックすると元のサイズで表示します
運転室の中寄りに小窓が設置されていた。銚子電鉄のワンマン運転対策だろう。

クリックすると元のサイズで表示します

網棚の上の天井Rの部分は広告スペースだった。

クリックすると元のサイズで表示します
当時はこのRの部分と真ん中のつり広告の二段構えだった

車内の配色は白天井は変わらず、他の部分は伊予鉄時代はドアを除いて化粧板(セピアとオレンジのパネル)だった。天井の蛍光灯にはグローヴが付いた関西私鉄系の内装だった。
同じ編成でもモハ105の編成は普通の木目塗りだったのでこの106編成は内装試作編成だったのかもしれない。

クリックすると元のサイズで表示します
扇風機稼働中

クーラーに慣れた身に、意外にも扇風機+開放窓の組み合わせは涼しく快適に感じた。今日の気温と湿度のせいかもしれないが・・・

クリックすると元のサイズで表示します
パンタグラフは昔のままに見えた

クリックすると元のサイズで表示します
元・伊予鉄道旧型車両の証しのひとつ。行灯式ヘッドライト。取り外しが効くタイプは路面電車では珍しくないが郊外型高速電車では珍しい。

クリックすると元のサイズで表示します
尾灯(窓下のテールランプ)が脱着式なのも元・伊予鉄道旧型車両の証し。伊予鉄時代でもこの方式の編成は後年無かったと記憶する。(モハ100形はこの106号を除いて全車廃車までに脱着式→埋め込み式に改造)

クリックすると元のサイズで表示します
前面の窓も開くから走ると風通りが良い

クリックすると元のサイズで表示します
床は木。僕の記憶が間違ってなければモハ106時代はグリーンのラバー敷きだったと思う。例の内装試作編成がモハ106でなければ訂正しなければならないが・・・

それにしても木目の床は綺麗ですね。

クリックすると元のサイズで表示します
座面の浅い“かまぼこ”クッション健在!!

クリックすると元のサイズで表示します
手作りサッシとつり皮。
窓は下段上昇(実は最上段まで開けられる)、上段も上昇して窓上部のフックに引っ掛けると窓全体が開く構造だった。窓の上の側板が一窓毎に区切られているのは、そこまで窓が上がる仕様の証し。経年でその隙間に潮風や雨が侵食して外板が腐食し膨らんでいるのだと思う。

安全策の為に上段は固定されているのだろうか? それともそんな構造の窓とは誰も知らないのだろうか・・・? クーラーのない時代の車両にはいろんな工夫があった。子供の頃に知り尽くした車両だから知っているのだけどね。

クリックすると元のサイズで表示します
伊予鉄時代にホームのかさ上げがあり、以前浅めの一段ステップがあった部分を鉄板で埋めた跡がそのまま残っていた

クリックすると元のサイズで表示します
戸袋の上付近は腐食して膨らんでいるなぁ・・・・と覗いていたら・・

電車に“ハグ”された!

そんなに僕が恋しいのか・・デハ801もとい、モハ106号。

車掌が安全確認しないままドアを閉めようとして挟まれた(笑)
ありえねー、けどありうるのが銚子電鉄。

クリックすると元のサイズで表示します
途中車庫でみかけた別編成。いや車両。これらもかなり車齢が高そうだ。

軌道状態は正直最低。
たいしてスピードを出さずとも大きく揺れる、揺れる・・

それもそのはず・・・・

線路は草に埋もれつつある・・・

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します
揺れる車内は帰宅時間の為かけっこう賑わっている

クリックすると元のサイズで表示します
駅構内でさえ草に埋もれる線路・・・

クリックすると元のサイズで表示します
対向車も草に埋もれながら到着・・・

クリックすると元のサイズで表示します
手作りサッシの窓とロール式ブラインドを止める溝

クリックすると元のサイズで表示します
まるで銭湯の下駄箱の鍵のようなレトロなストッパー

クリックすると元のサイズで表示します
ちょっとだけ道床に枕木と砂利がある普通の線路が・・・

クリックすると元のサイズで表示します
それも束の間・・・欧州のLTRは環境保全と消音の為に路面電車の軌道敷に芝を植えていると言うが、これはどーなのだろう・・・?

クリックすると元のサイズで表示します

犬吠埼の白い灯台も見える沿線

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します
夕陽に照らされる電車の影を追う

クリックすると元のサイズで表示します
ジャングルの中を進む・・・?

クリックすると元のサイズで表示します
“犬吠駅”到着。駅は凝った作り。しかしこの凝った作りが会社の経営を圧迫してしまった・・

クリックすると元のサイズで表示します
草に埋もれながら終点外川へと去って行くデハ801

帰りも偶然デハ801号に。
ドアに挟まれるほどハグしてくれた電車だ。
よっぽど僕が恋しいらしい。

静かな帰りの車内の風景をドゾ。

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

さようなら、銚子電鉄デハ801。

クリックすると元のサイズで表示します

さようなら、元・伊予鉄道モハ106。

永遠のシルエットを記録。
シルエットになれば、銚電でも伊予鉄でもどちらでも同じだ。
さらば・・・・

銚子電鉄は伊予鉄道から電車を購入するにあたってサポーターを募集している。

クリックすると元のサイズで表示します

資金が足りない分を一般・法人に一口10万円で2000口分のオーナーを募集しカンパしてもらうという。オーナーには一年間有効の全線優待券を最高十年間発行するという。

興味がある人は電鉄オーナーになってみてはどうだろうか。

クリックすると元のサイズで表示します
隣りのテロ対策とはまったく無縁の会社に思えるのだが・・・・・

頑張れ!銚子電鉄!!

世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
■赤松敏弘MySpace

そして、ちょっぴり夏用に衣替え・オフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection
秋のライブツアー日程更新。
今年は東京・横浜・岐阜・京都(非公開)・大阪・津山・奈義・宇多津(非公開)・松山。


auの方はコチラの赤松音源で
≪■着JAZZ!■取り放題≫
 カテゴリ(メニューリスト)>着うた>クラシック・ジャズ
 クリックすると元のサイズで表示します
≪着JAZZフル≫
 カテゴリ(メニューリスト)>着うたフル・ビデオクリップ>クラシック・ジャズ
 クリックすると元のサイズで表示します

SoftBankの方はコチラの赤松音源で
≪着JAZZ!≫
 メニューリスト>着うた・ビデオ・メロディ>着うた>Jazz・クラシック・ワールド
 クリックすると元のサイズで表示します 
≪着JAZZ!フル≫ メニューリスト>着うたフル>洋楽・Rock・Club
 クリックすると元のサイズで表示します

チェキラ!



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ