2009/10/1

チャールス・ロイドの二枚組は意外とコンセプト分けがしっかりと・・・  木曜:Jazz & Classic Library


10月ですね。
早速明日から秋ツアーが始まります。
ブログは旅先からの更新も混ざるので臨機応変な感じでアップします。
一部曜日別カテゴリーとは別プログラムが入る事がありますが、それはそれ。どうぞお楽しみに。

いつもの年だとこの時期はとっぷりとBossa Nova漬けか、OREGON漬けの日々なはずですが、今年は夏があまり夏らしくなかったせいか、なかなかモードが切り替わりません。

そうなると、深夜に聴くのが最適なこの人の登場回数が増えてくるから不思議です。


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『LIFT EVERY VOICE/Charles Lloyd』(ecm/2002年)

いつの頃からかチャールス・ロイドが好きで、深夜に落ち着いて何か聴きたい時の筆頭になっています。
中学校の時に出会ったあのヒット作『FOREST FLOWER/Charles Lloyd』(atlantic/1967年)はピアノのキース・ジャレットに興味を持ってキースの参加した作品を集めていた時でした。
僕はいつもそうやって、気になった人を見つけてはその人を追っかける内に「親玉」に行き当たるのです。

残念ながらロイドの演奏は引退していた70年代、復活は耳にしていたものの他に聴くべき物が世の中に溢れていた80年代にリアルタイムでは接していません。
もちろんミシェル・ペトルチアーニを従えての活躍は耳にしていましたが、90年代になると自分が演奏する事で忙しくなり、曲も作らなければならない、アレンジもやらなきゃ、・・・と、どんどん音楽を聴く時間から遠ざかって自分自身の中から音を引き出す事で精一杯。
今世紀に入って自分の考え方が変わりつつあった頃に、久し振りにCD店に行って大量買いの楽しさ(つまり自分の知らない音楽を聴く楽しみ)が復活し、そんな中にロイドの新作も入っていたのでした。

それがロイド21世紀最初の最高傑作、又は20世紀最後の総決算(と僕は勝手に呼んでいる)の『THE WATER IS WIDE』(ecm/2000年)。
このアルバムからロイドの新譜が出る度に購入している。

1960年代後半の混沌として、それでいて現在の全ての原点が生まれつつあったあの時代のロイドと、もう高齢者の仲間入りをしている現在のロイドが好きなんですね。

1960年代後半は面白い時代だった。小学生だった僕でも世の中が面白そうだ、と感じていたもの。
それにヘンな例えだけど、今の文化の殆どがその時代に誕生していた。カップヌードルしかり、冷凍食品しかり、特撮映画やテレビしかり。
ロイドの音楽もその一部だった。
で、今のロイドが好きなのは、彼の音楽がコンピューターの前で流れても、電子レンジで調理する光景があっても、ちっとも違和感がない。

この人はどれだけ「乗っかり王」なんだろう、と思う。
それほど綺麗に、無理なく時代に乗っかっている。

メンバーの人選しかり、選曲しかり、サウンドしかり、重量感しかり・・・

もしも、亡くなった時のままのコルトレーンが今の時代に蘇ったとしたら、きっと誰も共感しないだろう。
もっとも時代をヴィヴィッドに表していたコルトレーンの事だから、生きていればマイルス・デイビスと同じように時代の潮流に敏感な音楽をやっていたと思うが・・・・

それに比べると、チャールス・ロイドは当時も今も、あまり変わらない。
やっている事だって、トーンだって、僕の記憶にしっかりと刻まれたロイドそのままだ。

これは凄い事だ。

途中ロイド・ブランクのあった僕がそう思うのだから間違いない。

この二枚組の作品、1枚目はソファーに深く腰掛けてリラックス・モードで聴くと気持ちよい。
曲名を見ないで聴いていると、2曲目の“You Are So Beautiful”でほっこりさせられたかと思うと、3曲目の“Amazing Grace”は「おいおい、こんなシャレコマな選曲で大丈夫か?」という熱心なファン(僕だ僕!)の心配をよそに、どんどかロイド化して行く。
極めつけは5曲目だ。
イントロが流れると、「うん?」。。。
これは・・・・まさか・・・ねぇ・・・
と思っていると、どんどんその通りになってガッツリと“What's Going On”が飛び出して来る。
それがまた、どうしようもなくロイドナイズされているのだから、たまりません。

二枚目は、どちらかと言えばややシリアスな作品が目立つ。
ロイド御馴染みの“Rabo de Nube”は落ち着くものの、どんどんシリアスになって行く選曲。
まるで祈りのような5曲目“Nocturne”まで持続された緊張感が素晴らしい。

6曲目はトラディショナル・ソング“Wayfaring Stranger”。僕は中学の頃にこの曲が入ったフルートのジェレミー・スタイグの「Wayfaring Stranger」が好きだった。
それとはまた違ったアプローチで聴くこの曲はロイドがアレンジしたもの。
ちょっと60年代マチックに1コードでオープンに演奏するロイド。
正に60年代の生き証人だ。

7曲目もトラディショナル・ソングが続く。“Deep River”はいろんな人が取り上げる民謡だが、ちょっとお洒落っぽいコードワークと大きく流すモーダル・グルーヴがかなりイケてます。

最終曲は“Prayer,The Crossing”。
傑作『THE WATER IS WIDE』(ecm/2000年)の最後でも演奏されていた曲だか、今回は亡きドラマー、ビリー・ヒギンズへの弔いだろうか・・・
悲しみに満ちつつ、このアルバムは終わる、かと思いきや、、、、、数秒のブランクの後にいきなりストレートなアップスイングへと進化して臨界を迎える。

なんだか不思議な終わり方。どう聴いてもアップスイングなもう一曲は別だよなぁ。。。

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チェキラ!
タグ: Jazz ジャズ CD



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