2009/11/12

THIS IS IT・・・  木曜:Jazz & Classic Library


Michael Joseph Jacksonについては6月29日のブログで触れたとおり、80年代、90年代の記憶と共に残っている。
始終マイケル・ジャクソンを常に注視していなかった僕でさえも、次々にテレビから放出されるその音楽も含めたエンタテインメントの結晶のような映像が無意識の内に飛び込んでくるのが当時の日常だった。

描いたことの完璧を追求すること。

当たり前の事だ。

確信を持てないことは確信が持てるまで検証すること。

これも当たり前の事だ。
その当たり前の姿を記録した映画、それが『Michael Jackson's THIS IS IT』。
惜しくも幻となったマイケル・ジャクソンのラスト・ステージとされた今夏のイギリス公演のオーディションからリハーサル風景をドキュメンタリーとして記録したものの劇場公開版だ。

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『THIS IS IT/Michael Jackson』(sony/2009年)

驚くほど僕らはマイケル・ジャクソンの音楽を知っている。
映画を観ながらまずはそう思う。(恐らく僕と同じ世代のジャズファンなら当たり前だ)
そして、これはアメリカの音楽事情を少しでも知っている者なら当たり前の事なのだけど、コンピューターに任せるべき部分と人間が奏でるべき部分が30年前と何一つとして変わらない事に安堵する。

この事が映画で公開されていることがとても大切だ。

全編で流れる音楽が耳に優しく聞こえるのも、全てこの機械が人間の補佐に回っているスタンスが崩れていないからだ。主役は人間、その補佐に機械。舞台装置にしても同じだ。

これだよね、このバランス。

ある時期から「効果」が本論よりも先行する迷走が始まった。
「効果」はインパクトはあるけど、それを永遠に「愛でる」事はないのだ。
だから「効果」だけで惹き付けたものはすぐに手放したくなる。
最近はその度合いをネットオークションに出品される中古品の数で判断すると聞く。
手放す人が多ければ多いほど「愛でる」対象とならなかった作品、つまりはインパクトだけしかなかった作品という事で、いくら売れてもそれでは意味がないということだ。

(但しバイヤー物は違うけど)

最近、映画を観に行って落胆するのが、この「効果」の過剰さ。
特に僕は音楽のバランスに落胆することが多い。

インパクトを与えようとすればするほど「騙す」仕掛けに手を染める。
一度染まったものは二度と元には戻せない。

『THIS IS IT』を観ながら、この空気をどこかで見た事があると思っていたら、耳馴染みのある“Human Nature”が始まった。

そう、この空気は70年代のマイルス・デイビスのバンドを見た時と同じもの。
そして80年代に自分がアメリカで経験した事全ての根底に流れていた空気そのもの。

尊重すべきは尊重し、主張すべきは主張する。

全体を包む空気の根底にこれがなければ成立しない世界の空気だ。
それが少しでも邪念に満ちた好奇の視点で掻き回されたらもろくも崩れ去ってしまう。

マイケル・ジャクソンを崇拝する人間が集まらなければ出来上がらない想像的な世界。
そこでのどんな冒険も、危機も、尊重すべきは尊重し、主張すべきは主張する、があれば乗り切れるというパワーに満ちた世界の記録だった。
それが当たり前で、根底に無ければ何も起こらない。


今の世の中を見てごらん。
おかしな事ばかりが毎日起こっている。

人の過ちがテレビから延々と流されていてもいいのだろうか?
「魔女裁判」のような仕分け作業をして誰が責任を取れるのだろうか?
「効果」だけに頼らないまともなエンタテインメントはどこにあるのだろうか?

決して「映画」を観に行ったつもりではないのに、ここ最近に観たどの映画よりも劇場の空気が穏やかで眠気に誘われなかったのは、シートや音響装置が格段に良かったからではないようだ。

当たり前の事を忘れかけている人、
まともな物に触れたいと思う人、

是非この映画を観ることをお薦めします。

「やっぱりそうだよね」

とマイケル・ジャクソンがスッキリさせてくれますから。
彼は人を驚かすことが大好きなようです。

一緒に映画を観た家人が言った。

「あそこまでやって本番が無かった人がかわいそう」

ううん・・・

僕とはまったく違う方向の感想だなぁ。(笑)
っま、いいっか?


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チェキラ!

タグ: Jazz ジャズ CD



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