2010/3/19

アナライズが終わればフレージングの設定はシンプルな発想から・・・がヒントに  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第百六十八回目の今日は、先週のメロディック・アナライズやハーモニック・アナライズを駆使してフレージングに結び付けるヒントのお話しです。

途中からの人は先週金曜日の『続・曲を二度美味しくする方法・・メロディック・アナライズ+ハーモニック・アナライズ』から読んでくださいね。「続」って事はその前もあるって気付いてね・・・

http://sun.ap.teacup.com/vibstation/1235.html



白熱電球の生産が終わったと昨日しきりに報道されていましたね。
理由は消費電力の大きさと排出するエネルギーが地球温暖化に与える影響だそうです。
本当にそれでいいのでしょうか?

地球温暖化説に関しては、最近温暖化を説いたデータに「疑惑」が浮上しており、勇み足は危険と警鐘が各方面から聞こえてきます。
その後ろに潜む、膨大なビジネスの関与が否定できなくなっているようですね。

白熱電球の件は、以前制定後に国民から大顰蹙をかったPSE法を思い出してしまいます。

物事の価値観の分からない人間が勝手に決めて「この電圧に耐えられないものは欠陥とみなして廃棄する。そういう部品を使った電気製品は販売させない」と断言して一斉に取り締まろうとしたPSE法。
民意はそれに大反発で、結局は制定したPSE法は国内需要に対しては「ザル」に、対海外製品に関しては「強気」に、というあってもなくても良い制度になった。

しかし、そのおかげで海外製のヴィブラフォンに付いているモーターがPSE法に抵触し正規代理店での販売が最近までストップする、というエライ迷惑な事態が起こった。

「おまぬけ」な事に、このPSE法に抵触すると言われる海外製のヴィブラフォンに付いているモーターはメイドイン・ジャパン(笑)
空に向って唾を吐く、とはこの事
である。

海外から見れば「おまえんとこの電気部品を使ってやっているのに、おまえんとこに製品として輸入させないとは何事だ。バっカじゃないの?」。だから海外のメーカーは対応すらせず、完全に日本のPSE法は無視されている。

結局は購買=経済へのテコ入れだ。
古い電気製品から火災が起こったのがPSE法制定の切っ掛けと言うが、今度は全家庭に火災報知機を付けさせた。じゃPSE法は廃案?

たばこの自動販売機を一斉に夜間販売禁止にしたと思ったら年齢認識装置(パスモ)を付けて24時間対応に戻す、という意味の無い遠回りな事を延々としている、あれと同じだ。
ほとぼりが冷めたと思ったら、今度は財源確保の為に(健康増進法などと表面では言っているが)たばこ税を上げるらしい。次から次に振り回される愛煙家のみなさんは大変だと思う。

僕は忘煙家だから関係はないが、最近の国会を見てると「明日はわが身」だと思える事がどんどん可決されているように思えてならない。

白熱電球、一般用は製造終了らしいですが、言い換えれば“非一般用”はまだ製造される、という事。昨日もやたらと「一般向け白熱電球の製造はこれで終了」と言っていた事からそう想像出来なければ今の世の中騙されるばかりなり。。

ちなみに、先月、我が家のトイレの電球が切れたので次世代電球と呼ばれた「蛍光灯電球」にした。その時は白熱電球の製造が終わるなんて「これっぽっち」も知らなかった。
スイッチを入れると0コンマ何秒の時差があってから点く。
未だに「あれ?スイッチ間違えたか?」。
トイレを使う時は日常の中でもエマージェンシー・エリア。「あれ?」と思うそのブレーキがすでに理にかなっていない証拠だ。LEDでトイレを照らす趣味は・・・・残念ながら今のところ我が家には・・・・ない。



さて、「まくら」が長くなったので、本題に。

先週に続いてチック・コリアの「LITHA」という曲の冒頭の一部分を使って説明します。

先週ハーモニック・アナライズして得られた各小節間の連携を簡単に把握する練習例を出しました。

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(クリックで拡大/以下同じ)

この例によって、それぞれの小節のコードがどのような関係で繋がっているのかがわかったと思います。

しかし、この例で演奏される音は非情にスケールライク。
線的で、いまひとつメロディーとしての魅力がありません。

インプロ(アドリブ)であっても、短い節回し(フレーズ)だけでは演奏になりません。
メロディーには時間軸での「動機」と「結論」が不可欠なのです。
それを知らずしてコードの流れの中で「何か」をやっていたとしても、恐らくどの曲をやっても同じ節回ししか聞こえてこないのです。
自分が現在どのような状態にいるのかを判断するには曲を作るとよいでしょう。
メロディーとコードだけでどのような曲が書けるか、でその人の力量がわかります。

ジャズの場合、どんなに高度なインプロ(アドリブ)を含んでも、結局はメロディーにはかなわない、という大前提があります。
言い換えれば、インプロ(アドリブ)に見劣りするようなものはメロディーとは呼べない、という事ですね。

さて、メロディーがどのような構造になっているのかは曲によって様々ですが、それぞれの曲には必ずその曲にしかない「ポイント」があります。

この「LITHA」のメロディーにも、この曲を表す秘密が隠されているはずで、それを解明してからインプロを行うと、より「LITHA」という曲に近づいた演奏が出来ます。

■メロディーはどんな構造で出来てるの?

メロディーに見られる音の跳躍。
それがこの曲最大の特徴です。6/8の時間軸の中をリズミックに(或いはevenに)駆け回る事が出来ているわけで、これをソロにも応用したいですね。

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跳躍の多い小節に使われている音を、それぞれのメロディーが目指す方向(上又は下)に集約してみました。

こうやって並べてみると、それは先週解明した各小節間の関連を繋ぐ練習に使った例と殆ど変わりません。
つまり、メロディーに使う音は特別なものじゃない、という事。
つまりは、音の高低による組み合わせ(「動き」)に何らかの意図を持たせると、単純な音列が躍動的なメロディーに変身する、という事です。

先週の練習例(本日の冒頭に掲出)に一つだけ「意図」を持たせてみましょう。

・山型、或いは谷型のメロディーにする
・同一小節内は同一方向の動き
・二小節で一つの型となるように

それを実践してみると・・・

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このまま奇数小節をスタートと思えば「山型」のメロディーに見えますが、先週のハーモニック・アナライズを経た現在では偶数小節から始まる「谷型」のメロディーと解釈するのが正当です。

しかし、これだけでは躍動的、跳躍のあるメロディーとは呼べません。
再度オリジナルのメロディーを見てみましょう。

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このメロディーの中に潜む「核」となる音を拾い出すと、跳躍の切っ掛けを見つける事が出来ます。

つまり、このメロディーの中から飾りの部分を排除して骨格だけを炙り出してみようと言うのです。
メロディーのガイコツ化?(笑)

骨組みだけを拾って演奏しても、このメロディーが予測出来ればいいわけですよ。
やってみましょう。

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僕はこのようにこのチック・コリアが作ったメロディーの骨組みを予想します。、

後はこの隙間に自分で新たな音を組み入れる事で新しいメロディー=インプロが行える、という事です。

メロディーに忠実なインプロの設定以外にも、コードスケールの中に自分でポイント(骨格)を設定して様々に発展させて行くトレーニングが次の目標となりますね。


■フレージング・ポイントの設定

先ほどの各小節のコードの連携を谷型で練習する例を使って骨格作りをやってみましょう。

[谷型例]
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メロディー・フレージングのスタートは2小節目

まず、各小節の動機となる音(奇数小節にある音のどれか一つ)とそれを補足する音を設定。
スタートする音が動機です。
すると各小節毎に二つの音で「動き」が演出されます。

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これだけでも骨組みは完成ですが、このままでは各小節が単独に並んでいる印象を受けます。それはメロディーの核として設定した音符によるリズムが全て同一だからです。

ハーモニック・アナライズの結果に沿って「谷型」に、さらに二小節間で一つのリズムとなるように組み合わせると、たったそれだけの事で随分メロディーに動きが出て来るのがおわかりでしょう。

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後はこの骨組みを使って、その隙間にコードスケール上の音を拾って動きのあるメロディーに仕上げて行けば良いのです。
複雑な跳躍で隠されているメロディーの核と骨組みは、シンプルであればあるほど応用が利くので演奏に際しては極力単純な「動機」と「結論」を導き出せるような分析と練習を。


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チェキラ!



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