2010/5/6

ジョージ・ラッセルでアカデミックでアヴァンギャルドな東海道の夜・・・  木曜:Jazz & Classic Library


さて、

気分も新たに21世紀の日常を楽しみましょう。

今夜は5月5日。
東京駅発午後10時ジャストの寝台特急サンライズ瀬戸からお届けする木曜特集。

クリックすると元のサイズで表示します

連休最終日の夜とあって東京駅は喧騒の中にも気だるい安堵感に満ちていました。
連休のハードスケジュールを無事に消化した家族連れが多かったせいでしょうか。

クリックすると元のサイズで表示します
本日はいつもの二階のシングル個室

こちらは連休とは無縁の生活でしたが、それにしても高速道路の大渋滞は移動に迷惑な事この上なし。渋滞する道路というもの自体に問題があるのですね。
直すなら週末上限千円でもなく、一律上限二千円高速でもなく、渋滞のない道路。そんな事も出来ないで“子供騙し”的な愚策で国民を煽らないでほしい。基地返還にしても無責任極まりない混乱を垂れ流しているだけ。全ての傷の浅い内に早く政権交代してほしいものです。

交代、と言えば我が家でも小さな交代がありました。
こうやって僕が移動先に持参するポータブル・パソコンが交代しました。

クリックすると元のサイズで表示します

前政権、じゃなかった前機種が起動不能に陥りあえなく交代。
基本的にMac派で仕事関係のパソコンは全てMacなのですが、こと移動に関してはこの十年間Winの御世話になっています。
ちょうど前のポータブルPCに換えてから五年。Winマシーンはちょうど五年が交代の時期なのでしょう、その前のWinも五年で交代でした。

まだ慣れないながらもこればかりは使いながら慣れるのが一番。
昨日購入したばかりなのにもう“旅”に連れ出しています。
この際にポータブルもMacにするか、、、とかなり心が揺れたのですが、Macは次世代端末のiPadが出てくるし、恐らくこのWinが怪しくなる頃にはiPadの様々な制約が解除されてポータブルPCの代わりになる事間違いなし。それまでMacとWinを使い分けて過ごすはのも悪くない。

クリックすると元のサイズで表示します
新しいWinは限りなくMac bookにならってダウンサイジング。
ずいぶん小型になりました。

しかし相変わらず充電の持ち時間はMacの半分以下。店頭表示6時間なら2時間ちょっとがいいとこ、「でしょー」と店員に言ったら笑いながら「きついな〜、きついな〜、お客さん。でもズボシ!」って(笑)。これを何とかしなきゃねぇ。。Winは。

本日はディスクを持参してのブログ更新。
今日紹介するのはコレ!


クリックすると元のサイズで表示します
『AT BEETHOVEN HALL/George Russell Sextet』(mpa/1965年)

かつてLPでVol-1とVol-2に分かれて発売されたものが一枚のCDとなって再発されたもの。このジャケットはCD裏面になっているVol-2のもの。

作編曲家としてジョージ・ラッセルはマイケル・ギブス、カーラ・ブレイ、ギル・エバンスと共にジャズを聴き始めた中学の頃から馴染み深い存在。
とりわれ僕はラッセルが好きで、ピアノのビル・エバンスと共に70年代に作ったアルバム『リビング・タイム』は傑作で、セッティングはエバンスのピアノトリオ、それを取り巻くリビングタイム・オーケストラのリズムセクション、さらに異なるテクスチャーを自在に奏でるウッドウインズ・セクション、これらがラッセルのリディアン・クロマチック概念の極みのようなスコアリングによって同時多発的に、ジャズ、コンテンポラリー・ミュージック、ハードロックなど70年代前半に登場するミュージック・カルチャーを自在に組み合わせて壮大なラッセル・ワールドを作り出していた。

残念ながら当時のジャズ雑誌では「ビル・エバンスがエレピも弾く」とか、訳知りそうな評論家に至ってはかつてのラッセル作品「ニューヨーク、ニューヨーク」との比喩くらいしか書けず終いで、あのアルバムが当時のどの音楽よりも尖がって先端を行っていた事などこれっぽっちも書かれておらず、当時の電化マイルス・バンドと同様の扱いだった。

しかし、音楽は聴き手のもの。いくら評論家が「個人的な蓋」をしてもどこからともなく音楽ファンが集まり「コレ、おもしれーぞ!」と蓋をこじ開けて行く。
僕もその一人だった。

さて、そんな70年代のパワフル・ラッセルのスタイルは60年代後半の北欧生活で最終的な形成と検証がなされていた。

その証拠となるのがこのアルバムであり、60年代後半のフライングダッチマンから連発した今を時めくヤン・ガルバレクやテリエ・リピダル等を筆頭とする彼ラッセルの教え子たちによる北欧の新しい潮流だ。

このアルバムはそのヤン・ガルバレク達が恐らくラッセル・ショックの洗礼を受けたであろうエポックメイキングなライブ盤だ。
何といっても注目に値するのはトランペットのドン・チェリーの参加だろう。

■メンバー

George Russell (comp,arr,piano)
Don Cherry (tp)
Bertil Loevgren (tp)
Brian Trentham (tb)
Ray Petts (ts)
Cam Brown (b)
Al Heath (ds)

1965年8月31日 シュトットガルト、ベートーベンホールにて

ドン・チェリーとアル・ヒース以外はあまり見掛けない名前なのでヨーロッパの敏腕ミュージシャンだと思う。
ドン・チェリーはゲスト・フィーチャリングとしてクレジットされているので随所に出てくるエモーショナルでアグレッシヴなトランペットは彼だと察しが付く。

ラッセルのオリジナル“Freein’ up”“Lydia and Her Friends”はリディアン・クロマチックの概念を具現化したもので、その独特のサボータジュされたキー・コントロールと洗練と野生が交錯するリズムパルスで聴衆をノックアウトしている。

その後のアルバム『オセロ』や『エレクトリック・ソナタ』、『リビングタイム』へと続くラッセルの「変わらぬスリルへの提唱」がココに生まれている。

一見取っつき難い感じのする複数の調を行き来するラッセルのスコアリングだけど、リズムのパルスを聴いてみるだけでもかなりポリリズムで楽しめる。
細かい細工が大好きな割に、一度興奮の輪の中に入るとその複合的な反発を引き寄せて、気がつくと大胆ともいえる大きな「うねり」に僕らの耳を到達させる。
ラッセルが優れていると思うのは、そのシチュエーションに持って行く為に、超ダサダサな視点にまで音の目線を下げられる事だ。
普通の位置から行くとそれなりにしか感動する出来具合にしかならないのに、普通の概念を外した地点から進めて行くと、とんでもない興奮や恍惚とした音楽に生まれ変わる。
ギル・エバンスとは対照的な恍惚とした世界なんだ。

面白い事に、この二人ともマイルス・デイビスと親しかった。
21世紀に入って行われたラッセル生誕80周年記念コンサートのライブ盤で、ラッセルが率いるリビングタイム・オーケストラの演奏が、あまりにも70年代前半のマイルス・デイビス・バンドとそっくりな事に驚いたのだけど、実は1950年代から二人とも進めべき道を同じくしていたのだろう。

アルバムはジャズファンにはお馴染みの“Bags Groove”“Confirmatiom”“Round Midnight”と続く。が、もちろん全てにラッセルのリディアン・クロマチック・スパイスが効いている。

リズムパルスを崩すところから“Takin’ Lydia Home”が切れ目なしに始まり、再び純正ラッセル・サウンドのお出まし。

やがて以前別のアルバムに収録されていたリディアン・クロマチックてんこ盛りの“You Are My Sunshine”が少し変形したボサノヴァで始まる。
恐らく世界で一番不思議な同曲のアレンジだろう。
断片的にいろんなキーで聞こえてくるあの有名なメロディー。
しかし、その耳馴染みある旋律が、気がつくとポリフォニックな淡いブルーのベールがかかって哀愁すら感じるような仕掛けが施されている。
そして、その哀愁を打ち消すかのようなエモーショナルなドン・チェリーのトランペットが響き渡り、ついでに聴衆の笑いも誘う。

恐らく、ここで笑っていいのだろうか? と悩んでいたところに、絶妙の笑いの間が用意されていたわけ。
こうなると、聴衆はもう、盛り上がるしかない方程式にハメられる。
そして大喝采の内に演奏は終了するのだった。
アカデミックでアヴァイギャルド。
音楽の持つ底力がここにはある。

クリックすると元のサイズで表示します
こちらがCD版の表ジャケット

列車は横浜を出発。
深夜の“動くジャズ喫茶”は夜の東海道をラッセルのリディアン・クロマチック・サウンドとともに駆け抜けるのであります。。。

クリックすると元のサイズで表示します

世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
■赤松敏弘MySpace

そして、コチラはオフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection

掲示板に替わって登場、オフィシャルな(?)つぶやきTwitter
■赤松敏弘 Vibstation's Twitter


auの方はコチラの赤松音源で
≪■着JAZZ!■取り放題≫
 カテゴリ(メニューリスト)>着うた>クラシック・ジャズ
 クリックすると元のサイズで表示します
≪着JAZZフル≫
 カテゴリ(メニューリスト)>着うたフル・ビデオクリップ>クラシック・ジャズ
 クリックすると元のサイズで表示します

SoftBankの方はコチラの赤松音源で
≪着JAZZ!≫
 メニューリスト>着うた・ビデオ・メロディ>着うた>Jazz・クラシック・ワールド
 クリックすると元のサイズで表示します 
≪着JAZZ!フル≫ メニューリスト>着うたフル>洋楽・Rock・Club
 クリックすると元のサイズで表示します

チェキラ!
タグ: Jazz ジャズ CD



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ