2010/7/8

ロニー・リストン・スミスは70年代マイルス・サウンドの核・・・マスタリング直前耳の栄養補給なう  木曜:Jazz & Classic Library


朝の予測の通りどっぷりと雲に覆われて“おり姫様とひこ星様のデート”は下界からは見えませんでしたが、それでいいのだ! なぜか昨日の七夕形容が某九州方面女史達にウケているようです。(笑)
いや、その前のケーキに惹かれて、だな、きっと。

そんな7月7日は家人を送って空港までひとっ走り。

。。。

こちらは“おり姫様とひこ星様”の真逆。

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雨の首都高もまたオツなもの

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雨の似非エンパイヤーステートビルもオツなもの

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雨のニッポンの超高層ビルの先陣・霞が関ビルもオツなもの

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雨のレインボーブリッヂもオツなもの

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雨の大観覧車もオツなもの

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雨の湾岸高速もオツなもの

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雨のエアポートもオツなもの

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さて、帰りの車では、明日(正確には今日8日)に行う新しいアルバムのマスタリング用の最終曲順を入れたCD-Rを聴きながら走る。
夕方のラッシュ時を少し過ぎた為か案外快調に流れてあっと言う間に芝公園まで戻ってしまった。

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再びニッポンの超高層のランドマーク(元だけどね)の霞が関ビル(奥の背の低いほうのビル)

アルバム一枚分にも満たない所要時間なのでこのまま首都高の都心環状線を周回しながら聴く事に。
二枚分を聴き終えるに二周してしまった(笑)
特に渋滞も無かったから世の中もこの一見無駄に見える周回を許してくれるだろう。

新宿線に入り高井戸を抜け、我が家に戻ったのは午後9時。

もうこれで曲順は決定。
曲のセレクトも決定。
このところミックスダウン、マスタリングと続くので自分の音源ばかり聴いていた。
そこで今夜はちょっぴり耳の栄養。


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『Introducing LONNIE LISTON SMITH』(bmg/2002年)

どう見てもこのアルバムジャケットのセンスからして僕のライブラリーには珍しいタイプの音楽と想像されるでしょうね。ブラック・コンテンポラリーやクラブ系、ファンク系のルックスだもの。

ロニー・リストン・スミスというキーボード・プレーヤーを御存知だろうか?
70年代前半のマイルス・デイビスの音楽が好きな人ならピンとくる名前なのだけど、いざジャズファミリーの中でとなると、はたしてどのような知名度なのか皆目見当がつかない。

マイルスは70年代半ばで一旦演奏活動を停止してしまうが、僕は50年代から続いたマイルス・デイビスによる創造的な音楽はそこで終わっていると思う。
その後に復活した時は、もはやそれまでの音楽に見られた他を寄せ付けないほどのマイルス・ワールドは無かった。

その最後期のバンドの一つ前のバンド、アルバムで言えば『オン・ザ・コーナー』や『イン・コンサート』などにキーボードが聞こえるが、これがロニー・リストン・スミスを知った最初だった。

特に優れたソロを披露しているわけでもなく、そんなだから所謂ジャズファンの注目の対象にはならなかったと思う。
でも、実は『オン・ザ・コーナー』を聴いていてこのアルバムのサウンドを支配しているのがキーボードの出すシンプルなコードの繰り返しである事に注目していた。

やがてデイブ・リーブマン(sax)を従えて来日したマイルス・デイビス・バンドを広島の郵便貯金ホールと大阪の厚生年金ホールで見たがロニー・リストン・スミスの姿はなく、スミスが果たしていた役割はギターのレジー・ルーカスが担当していた。キーボードはマイルス御大がたまにオルガンを弾くという形に代わっていた。

その後もソニー・フォーチュン(as,ss)を従えたバンドで来日したが、この時もキーボード・レスのバンドのスタイルが継承されていて、大阪フェスティバルホールの昼の部が『アガルダ』、夜の部が『パンゲア』という二つのアルバムに記録され、やがてこのスタイルは終焉を向かえた。

そんなだからマイルス・デイビス・ファンですらロニー・リストン・スミスの名前と印象はかなり薄い。

でも、スミスはこの時期のマイルスに重大なヒントを与えている。

それはその頃のマイルス・デイビスの特徴とも言えた“Wah-Wah Pedal”をバンドに持ち込んだのが誰あろうスミスだった。1972年から僅か一年足らずの参加ではあったけれど、スミスがなぜマイルス・デイビスに引き抜かれたかは彼のアルバムを聴くとわかる。

当時確か電化バンドの二度目の来日の時にロニー・リストン・スミスのアルバムが日本でもリリースされ、僕は迷わずに買った。

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『VISIONS OF A NEW WORLD'』(1975年)

1973年にスミスが結成したバンド“The Cosmic Echoes”はジャズファンク、ブラック・コンテンポラリー、ヒップホップ、スピリチュアルなどが根底に流れるその後80年代にブームとなる音楽の先駆けを具現化したものだったようだ。
僕がその頃手にした上記のアルバムもそのラインの上にあるものだったのだけど、この人の音楽はハーモニック・センスがバツグンで、リズムだけで押しまくるタイプのこの手の音楽の中にあって高度な構築美を感じさせていて、あまりこの種の音楽にどっぷりと馴染めなかった僕でさえ虜になった。

今回紹介しているのはロニー・リストン・スミスの1974年から76年にかけてリリースされたリーダー作5枚の中からのコンピレーション。

こうやって35年も前の彼のアルバムを聴いてみると、今のヒップホップ・シーンとなんら変わらないサウンドがそのグルーヴもテンポもハーモニーも含めて時代を超越していた事が証明される。

4曲目“Renaissance”はJeff Gainesとの共作で完全に今日のヒップホップも真っ青なキャッチーで御洒落なバラード。このべースライン、今でも十分ポップだ。クラブDJのベースデータとしてもお薦め。

たまたまなのだと思うけれど、僕が手にした『VISIONS OF A NEW WORLD'』は秀作だったようで、このコンピレーションの中でもかなりの完成度で聞こえて来る。

2曲目“A Chance For Peace”しかり、8曲目“Summer Nights”しかり、9曲目“Sunset”しかり、10曲目“Love Beams”しかり。
そしてトドメはアンニュイ(ennui)なベースラインが当時から印象的だった11曲目“Devika”。
決して当時でも新しい感じのベースラインではなかったが、なぜか他のファンクがベースな作品とはどこかが違っていて古くも新しくもあった。
35年経って聴いてもそれがまた「古くも、新しくも」聞こえるんだな。

要するにこれはスミスのハーモニック・センスの賜物。
ビートやリズム、メロディーというのは時代と共に移り変わりが激しい。
激しいというのは言いかえれば流行り廃れが激しいという事。
昨日流行っていたビートは明日には古臭くなってしまう。
そういう中にあって、古来から片時も変わらず存在するのがハーモニー、つまりコードサウンドだ。

ロニー・リストン・スミスはその辺りのセンスがこの世界のミュージシャンでは桁はずれに優れていた。
マイルス・デイビスも同じくハーモニー感覚に優れたトランぺッター。
どんなに流暢なフレーズを弾きこなすジャズメンよりも研ぎ澄まされたハーモニー感覚がマイルス・デイビスの音楽をどんどん進化させて行った。
だから、当然の如く、スミスのその才能を見抜くのは朝飯前だった。

だからスミスが抜けた後のキーボード・レスのマイルス・バンドのリズムセクションが奏でるハーモニーはロニー・リストン・スミスのハーモニック・センスと重複して聞こえるのだ。

このコンビレーション・アルバムは今回のレコーディングに向かう直前、起きぬけのコーヒーを飲みながら部屋のBGMによく流していた。
まったくこれから録音する音楽とは異なるのだけど、ハーモニック・センスに何の不満も持たずに安心して聴けるリラクゼーション・サウンド。

実はこの異なる音楽を直前に聴く、というのはカンフル剤のようなもので、自分の潜在意識のどこかにきっと潜んでいるだろう部分を心地よく刺激してくれるのだ。

これから自分が演奏する音楽に近いものを直前に聴いてしまうと、どこかで無意識に「そうしなければならない」的なガイドレールを敷いてしまう事が多い。
まったくの“個”であり続ける為の、耳の栄養とでも申しましょうか。

従って寝て起きたらマスタリング、という今夜の僕の耳の中にはファンクやレアグルーヴ・ミュージック然としたロニー・リストン・スミスの音楽が氾濫していてハイテンション。
このファンキーなグルーヴの上に聞こえてくるハーモニーが実に心地よく、21世紀の僕の耳で聴いてもカッコイイのだ。

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チェキラ!
タグ: Jazz ジャズ CD



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