2010/7/30

相性ピッタリと言えば・・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第百八十二回目の今日は楽器の「相性」のお話しです。

このところ続いていたアルバムのレコーディング関連の作業もようやく一区切り。この金曜特集も少しずつ本来の形にシフトして行きましょう。

前回はレコーディングの時のマリンバのマイクアレンジが大変な事などを書きましたが参考になったでしょうか。

そうそう、5月末レコーディングに参加したシンガーソングライター角松敏生さんhttp://www.toshiki-kadomatsu.jp/のアルバムが届きました。(速ッ!@@!)

アルバム・タイトルは『Citylights Dandy/角松敏生』(Ariola Japan Inc.)。
レコーディングの時の模様は角松さんの事務所の承諾を得てこのブログでも紹介済み。
http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20100601/archive

スタジオでオケを聴いた途端に「コーラスとかエフェクトをかけてくださーい」と珍しく僕からリクエストした、あのレコーディングです。このサウンドには絶対ステップスのサウンドでしょー、と。
(ちなみに僕のヴィブラフォンはビブラートをかけるモーターを取り外しているので普段はノンビブラートなんです)

浮遊感。

ヴィブラフォンのもっとも得意とする分野。

しかもそれが曲全編に渡って存在するという角松さんの構想。
単純にソロだけ、というのではないところがとてもやりがいのある演奏。

ジャズでのうんちくが多いくせに昔からマイケル・フランクスが大好きでAOR一連のサウンドは自分達のゼネレーション・ミュージックと思っているヴァイビスト。サウンドの中に自分を没頭させるアイデアを角松さんとキャッチボールしながら作り上げて行った時間はいつになく充実。

参加したトラック(8.Friend)以外も洗練された実に素晴らしいサウンドぱかり。さすが角松さんです。

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『Citylights Dandy/角松敏生』2010年8月4日発売! チェキラ!


さて、角松さんのレコーディングもそうなのだけど、音楽をやっていると「相性」というものが背景に関わってくる。

相性と言っても、音楽の場合は個人が一つの楽器から離れてどれだけのボキャブラリーを音楽に持っているか、で決まってくると思う。ボキャブラリーというのは演奏で受け答えが出来るかどうか、という事になる。

それは自分がまだプロとして演奏を始める前に好きで聴いていた音楽かもしれない。
あるいは、プロとして演奏して行く上で周りから受けた影響によるかもしれない。
または、プロとして演奏する為に必死で身に着けた方法論かもしれない。

いづれにしても、「これを知っておけば万全」なんてものは無いのだから、好きな音楽をたくさん持っているのが一番いい。音楽が好き、という基本姿勢がプロの土台。相性というのは「好き」という姿勢に繋がるからだ。

一つだけ僕が自信を持って言えるのは、どんな音楽でも自分が好きで夢中になれる瞬間を作れる、という事だ。
ジャズじゃなきゃ、とか、ロックじゃなきゃ、とか、クラシックじゃなきゃ、とかという区別はない。
あるのは目の前にある楽器と聞こえて来る「これから自分が絵具を塗る」音楽だけ。
楽器の練習や器楽コンテストが好きな人は別として、音楽が好きじゃなきゃ何も生まれてこないもの。
相性って、それまでに自分が触れた「好きな音楽」とダイレクトに繋がるんですよ。



・・・・とは言え、
楽器という面で見ると、これは確かに楽器同士での相性というのがある。

ヴィブラフォンは何と一番相性が良いのか?

僕はギターだと思う。

それはヴィブラフォンもギターもとてもよく似た性格を持っているから。

ここで解説してきたセオリーを誰と一緒に表現しよう?

迷わずギタリストを探しなさい。

コードのカンピングも、ソロのハーモナイズも、ギターとならフィフティー・フィフティー。
これがピアノとだと、最初はピアニストもヴァイビストも「ぶつかる」音をどのようにするかで悩む。
あるいは、何かあったらサウンド関係は全部ピアノに任せてしまってヴィブラフォンの奏法開拓に至らない。また、ピアノも結局ピアノ・トリオの延長上としてしか対応出来ず、それではヴィブラフォンとしか出来ない事に到達しない。

そうなる前に、お互いにフォローしあえるヴィブラフォンとギターの組合せの面白さを経験する事は、逆にピアノとの共演でヴィブラフォンとしての対応に大きなヒントを教えてくれる。

演奏に於いては、もちろんジャズではソロ(インプロ)が何よりも最優先、最重要だけど、伴奏の妙も身につけなければならない。
人を伴奏する、というのはジャズではカンピング(Comping)と呼んで、予め定められたコードの中でソリストの演奏を聴きながら、最も良いクッションとなるように、セレクトしたヴォイシング、ソロをプッシュしたり包みこんだりする和音によるリズム、をその場で瞬間的に作り出さなければならない。

でも、これまでに金曜特集で触れてきたヴォイシングの方法を把握すれば簡単にカンピングが出来るはず。同じコードスケール上、あるいはモード上でサウンドをスライドさせたり、というアプローチを導入する準備が出来ればいい。

あとはイメージ。
自分が演奏するイメージ、楽曲に対するアプローチ、そういったものが「どんな音」なのかを知っておくと良いのでヴィブラフォンとギターの演奏で一番参考になるアルバムを紹介。
ベースもドラムもいないから、逆に二つの楽器がお互いの短所をフォローしあう事によって二倍にも三倍にも楽器が持つ機能を引き出しているわけで、これらはコードネームを見ながらその場で作り上げているから面白いのです。


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『MATCH BOOK/Ralph Towner(g)Gary Burton(vib)』(ecm/1974年)

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『SLIDE SHOW/Ralph Towner(g)Gary Burton(vib)』(ecm/1985年)

相性。
カンピングで、あるいはソロで、相性のよいサウンドについて次回は話を進める事にしましょう。



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チェキラ!



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