2011/2/11

アプローチ・ノートとターゲット・ノートで飾り付け・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック

毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百三回目の今日は、前回の『リックはアイデアの導入部として活用するといい・・・』の続きです。http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20110204/archive

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!


ジンクスは当たるか、微妙な状況です。



昨夜からテレビ各局が「今夜半から雪が降り始め、明日からの連休は関東地方の平野部、特に雪に弱い23区でも積雪が見込まれます。この連休のお出掛けはけっして無理をしないでください。。。」

確かに天気予想図を見るかぎり、本州南岸を低気圧が通過します。
この位置関係だと過去何度も東京が積雪となった経験があります。
但し、以前はその低気圧が大島付近を通過するか、八丈島付近を通過するかで「雨」と「雪」の分かれ目があったように記憶しますが、今回はどの局も「降雪」一点張りの予報。

ただいま午前6時。
雪どころか雨も降っていませんが・・・・・

どちらにしても、ヴィブラフォン奏者にとっては雨も雪も苦手。
道路が渋滞して運搬のロスが増えるばかり。
楽器の出し入れだって大変です。
こうテレビで降雪だ、積雪だ、と散々騒がれたらみんな家から出ないんじゃないかな?
夜になって電車が止まると大変だもの。
まぁ、その前に予報が当たるなら・・・僕は今夜の仕事に無事に辿りつけるでしょうか。
そっちが心配。

どうせ雪で動けなくなるのなら、この三連休は家で勉強しましょう!(笑)

さてさて。。。

あるレッスン生が言いました。

「ジャズは頭が良くなきゃ出来ないんじゃないですか?」

まさか。
そんな事はありません。
ただし、音感が良くなければ難しい部分があるかもしれません。
音感というのは「相対音感」の事で、単に鳴ってる音が聞こえるだけの「絶対音感」はあまり役に立ちません。

「でも鳴ってる音が聞こえたほうがいいですよね?」

絶対音感が有利に思うのは譜面の意味を理解していないから。
譜面に書かれた曲の中で音を出しているのだから「ミの音」が聞こえても、それが曲の中では例えば「fa」に聞こえなきゃ演奏出来ないKey of B だったらどーする?
譜面をガイドに自分の楽器の中で音感的な反射神経を磨けばいいわけ。
自分がいる「場所」はフラットやシャープがいくつ付いているのかを自然に意識出来るようになれば「相対音感」が備わってきます。

「音感、あんまりないんですぅ。。。」

音感ではなく、音程感を磨くといい。
例えば完全音程(四度とか五度)、長音程(三度や六度)、短音程(短三度や短七度)などなど・・・
ベースの音を聞き取るのも耳の訓練にはいい。
特に女性は身近にベースの音が無い場合があるので、低音域の聴き取り訓練をやると効果的。
最初は聴き取った音を音符で書いてもいいけど、慣れて来たらベースの上で鳴っている音も聴き取ってコードネームで表現出来るようになれば耳の訓練は完了になります。

いつ頃だったか、やたらと「絶対音感を子供に付ける」というのが半ばブームのようになっていた時代があったけど、結局何の効果も生まなかった。ある意味これもジンクスかもね。
絶対音感を自負する人ほど転調が苦手・・・・

さて。

先週までの段階で、仮にリックを設定してコード進行の流れをメロディーで表現する例を示してみました。
今日はそれをさらに発展させてみます。
この段階で設定されている事がわからない人はこの金曜ブログを遡って読んでからチャレンジしてください。
“つまみ喰い”では意味がわからず音を出してしまいますからね。

■メロディーに装飾を施そう

先週のリック導入によって出来上がったメロディーライン(正確にはパターン)は以下の通り。

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(クリックで拡大/以下同じ)

ベースとなっているのはクリフォード・ブラウン作曲の“DAA HOUD”の冒頭の部分。従って練習の最終目標テンポは四分音符=200ぐらい。(もちろん最初はゆっくりでいい)

このメロディーパターンに装飾を施す方法を書いてみよう。
何でも法則を見出せば恐れる事無し!

■ターゲット・ノートとアプローチ・ノートの設定

ターゲット・ノート(Target Note)とは「目的地」を示す音で標的音とでも訳せばニアンスがおわかりいただけるでしょう。
初心者の内はターゲット・ノートとして選定する音を、各コードで一番落ち着きのあるトライトーンの“3rd”と“7th”に設定するといい。
ターゲット・ノートはメロディーの抑揚のピーク(上下動の)に設定したり、メロディーの最後に設定したりするのであまり特殊な音は似合わないのです。

原則的にはコードのトライトーンを選びますが、慣れてくればコードスケール上のアヴォイドノート以外であればどれでもターゲット・ノートに成り得ます。
ただし、今日の「枕」の部分で書いた通り、音程感覚を養う為に、最初の内は3rdと7thに留めるのがbetter。

アプローチ・ノートに関しては過去のこの金曜ブログの記事や、ヤマハから発売している『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン』(http://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTW01082342 )の「コード演奏ガイダンス・応用編」を参照してください。

システムは単純です。
コードでターゲット・ノートを定めて、その前にアプローチ・ノートを置くだけです。

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ひとつは3rd(この場合はm7コードなのでb3rd)、ひとつは7th( 同 b7th)をターゲット・ノートとして設定し、どちらにも前に半音下からのアプローチ・ノートを置きました。
アプローチ・ノートはコードスケールとは関係なくターゲット・ノートに対して半音で存在する音を使います。

では、先ほどのメロディーに応用してみましょう。
運良く(笑)このメロディーは最初にターゲット・ノートに相応しい音を使っていますから、その音をメロディーの音程の上下動のピークとしてアプローチ・ノートを設定してみましょう。

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ナイス!

単純な法則を適用しただけでメロディーに動きが出てきましたね。
コードの中で動く、という初歩の形です。

では、もう少し装飾を足してみましょう。

■コードスケール上のテンションと組み合わせてみよう

今の形をベースとしてさらに動きを加えます。

今度はターゲット・ノートに対して、アプローチ・ノートと反対の方向に装飾します。
アプローチ・ノートがコードスケールとは関係なく半音の位置にある音を選んだのでちょっと違和感を感じた人もいるでしょう。慣れると何ともないのですが・・・
今度はコードスケール上にあるターゲット・ノートに一番近い音をアプローチ・ノートの前に加えます。
アプローチ・ノートの反対側(この場合はターゲット・ノートの上)に設定します。

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ターゲット・ノートの前に二つの音を装飾するので、メロディーのリズムを少し前倒しする形に変えます。
該当するコードが鳴る位置が半拍前倒しとなります。
このような前倒しの形の事をアンティシペーション(anticipation)と呼びます。

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あ、アップして今気付いたんですが、Ab7のところのメロディーのフラットが一つ抜けていますね。足しておいてください。え? どこ?って・・・・それくらい自分で考えようね。

ひとつのリック・パターンからバリエーションが増えました。
しかしこれらはあくまでもトレーニングの形。
誰が演奏しても同じ形になってしまうのです。

そうなると、これらの形に各コードスケールの特徴を取り入れたり、発展や展開の周期を変えたりしながら画一的なエチュードの世界から脱却しなければなりません。
これらはあくまでも、耳と楽器に対する反射神経の練習として有効なのです。

(続く)


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