2011/4/21

装飾音楽という名の音楽ならこの人だろうな・・・  木曜:Jazz & Classic Library


いくら良いメロディーが浮かんできても、それを支えられるだけの幅を持ったハーモニーを知らなければ音楽の魅力は半減する。
いくら素晴らしいハーモニーを知っていても、乾いた喉を癒すようなメロディーを知らなければ音楽の魅力は半減してしまう。
そのバランスが微妙で、和食なら出汁、フレンチならソースがどんなに美味しくても、メインとなる食材との相性が悪ければ何の意味もなくなる。

ビブラフォンやマリンバという楽器でも、メロディー楽器としてのセンスとハーモニー楽器としてのセンスの両方を磨く必要があるのと同じで、それはスタイル(例えばマレットを4本持つとか、2本でやるとか・・・)とは関係なく、聴こえてくる音の中で何を発しているかでその人のセンスがわかる。
ヴィブラフォンやギター、ピアノのようなメロディーもコードも弾ける楽器に限らず、管楽器であってもメロディーのセンスとハーモニーのセンスは楽器から聴こえてくるから面白い。

で、

今日はそのへんのとても境目にある音楽。


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『GATE OF DREAMS/Claus Ogerman』(warner bros/1977年)

クラウス・オガーマンを知っている人は音楽の事情通だ。
おそらく。

大編曲家、クラウス・オガーマンの名前を初めて意識したのはボサノヴァの創始者ジョアン・ジルベルトの70年代の名盤『AMOROSO』(邦題はなぜか『イマージュの部屋』)だった。
ジョアンにしてはいささかポップ調なスタンダードのリメイク“'S Wonderful”で始まるそのアルバムだけど、二曲目が始まった途端に僕の耳はそのバックグラウンドに釘付けとなった。
イタリアの曲“エスタテ”だ。
そのストリングスの印象的で想像力をかき立てるサウンド、一体誰だ?アレンジは?
そうして当時LPのジャケットをくまなく探すと、あった、あった、クラウス・オガーマンとな。
ふ〜ん。

それから、70年代〜80年代にかけてのジャズ、クロスオーバー、AORの領域で、「おや? このストリングスの使い方は・・・・もしかして・・・・?」という時は100%このオガーマンだった。

“モシカシテ・オガーマン”!?

その後もこの人のアレンジは各所で聴こえてきて、やがてそれが「標準」と思われるほど浸透した。
しかし、あくまでもアレンジャーという裏方の世界のお話し。
だから、クラウス・オガーマンという名前を意識して知っている人、というのは「表」の目に付く(耳に付く)ものを追う音楽ファンよりも一歩音楽の世界の事に思いを巡らせている事情通だと述べた。

このアルバム。
決してジャズを聴く時のように耳だけに神経を集中させて聴いてはいけない。

例えば・・・・・


まるで映画のワンシーンのような光景や、偶然心を奪われるような出来事との遭遇など、ちょっぴりドラマチックな気分で目の前のものを見たりする時のBGMとして最高。

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リズム的には、マイケル・フランクスの『スリーピング・ジプシー』なんかがピッタリの時代なので懐かしい感じがする。
実際に、サックスにデビッド・サンボーンやマイケル・ブレッカーが登場するシーンでは、まったくもって『スリーピング・ジプシー』セッションとそっくりのエッセンスに、ほっこりさせられてしまう。

じゃ、オガーマンってどんな音楽家?

そう言われると、これが難しいところにいる。

作曲家と称すれば音楽全体をスコアでコントロール出来る人という事になる。
ジャズメンのような演奏者となれば瞬時に与えられたスペースで自分の楽器で絵を画ける人の事をいう。

やはりそれらとは違うのだ。

編曲家。

何か素材があって、それを装飾するセンスに長けた人。
アレンジャーという存在を表現すると、それがデザイナーと似ている事に初めて気が付いた。

アートではない商業的なデザイン。
それがピッタリな音楽。
そう、その部分にいる人がオガーマン。

だから、不思議な事に、このアルバムを聴いていも、主人公はそこで聴いているあなた自身になるのだ。

歩きながら、運転しながら、車窓を眺めながら・・・・・
純粋にそういう時の何でもない光景を、ドラマチックに装飾してくれる音楽。
それがアレンジャーという存在だったという事を、改めて強く意識させてくれたアルバム。

今やオリジナル・ソングというちっともオリジナリティーを感じられない音が巷に氾濫する時代。
そんな「何でもない音」も、こういう人にかかったらきっと宝石のように輝くのだろうなぁ。

僕らは少し、その「何でもないこと」の重要性を忘れつつあるような気がした。。



■ゴールデンウイーク情報

横濱国際インプロ音楽祭<春>2011 ”GANBARE TOHOKU!” 11days 15bands.
(4/28〜5/8) Yokohama ImproMusica Fes' 2011
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▼会場:横浜・関内エアジン http://www.yokohama-airegin.com/index.html
▼当日¥3000〜¥3500/予約前売り¥500引き/u23 ¥1500/Drink別(¥500)
▼予約・問い合わせ045-641-9191(エアジン)
▼access→http://www.yokohama-airegin.com/access.html

僕が出演するのは
5/1(日)■市川秀男(pf)Quartet
      plyas Original songs & impure.music. 3:30pm〜
      赤松敏弘(vib)上野哲郎(b)二本柳守(ds) ☆guest:LUNA(歌)



がんばれ東北!
がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)2010年10月28日発売
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)佐藤浩一(p)澤田将弘(b)樋口広大(ds)
guest:森川奈菜美(vo)

New Album『AXIS』は全国の有名CD店のほか、ネットショップでも好評発売中!
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CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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