2011/10/7

いよいよ始まる横濱ジャズプロムナードとインプロの方向付けもトニックソルファでチャレンジ  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百三十三回目の今日はコード奏法編『インプロの方向付けもトニックソルファでチャレンジ』というお話し。

ビブラフォンやマリンバは鍵盤を見ると固定ドの並びをしていますが、初期の段階でジャズのインプロを行う時は「頭の中と聴覚」は“相対音感”、つまり“移動ド的感覚”で、「視覚的には“固定ド的な配列”の鍵盤」からハーモニーの流れに沿ってメロディーを創作するという、一見矛盾した訓練を要するのでその辺りのヒントを書いています。

固定ドのままジャズ理論を学習して演奏を行っていると、徐々に頭の中が混乱してしまうので、早い段階で移動ドに触れておく必要があるのですね。

途中からの人は、2011年9月2日の『インプロは移動ドでカッコよく・・・トニック・ソルファで心も頭も歌い分け』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20110902/archive、以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。トニック・ソルファの意味がわからないと、何の事やらわからないもの、ね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!


さて、!!


いよいよ始まる!ジャズプロ!
出るぞ!スペシャル!
今年は大トリ、応援宜しくデス
GOOD!

いよいよ今週末から始まります。
日本最大級のジャズフェスティバル、

【横濱ジャズプロムナード2011】

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2011年10月8日(土)〜9日(日)
横浜市内各ホール、ライブハウス、ストリート会場など連日100ステージ超、毎年10万人を超える観客で横浜の街がジャズに染まる二日間。

■フリーパス各種

<前売券>
10月8日券:ひとり券@4,000円,ペア券@7,500円
10月9日券:ひとり券@4,000円,ペア券@7,500円
10月8日・9日両日券:ひとり券@7,500円

<当日券>
ひとり券 5,000円
みらいパス(中学・高校生)1,000円 ※要学生証
小学生以下 無料

チケットぴあ、ローソンチケット、e+(イープラス)等の各種プレイガイド、横浜市内文化施設等で販売予定です。

全体のタイムスケジュール、チケット情報等は横濱ジャズプロムナード2011の公式ホームページへ。
★最新情報 : ホール会場スケジュール

♪ 今年のテーマは『 ありがとう 』です。
お客様、出演者、協力各団体、運営ボランティア、
多くの方々から思いが集まり、無事に開催することができることに、
今年は、より一層の感謝の気持ち込めて、お届けします。

今年は以下のプログラムで出演します。

出演日時:10月9日(日)19:20〜20:20
会場:関内ホール(小ホール)
出演:赤松敏弘(vib) vs 道下和彦(g) & ユキ・アリマサ(p)
    TWIN DUO × TRIO


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左から : ユキ・アリマサ(p) 赤松敏弘(vib) 道下和彦(g)


今年の横濱ジャズプロムナードでは、赤松のデュオ・プロジェクト20周年を記念した、特別な二つのデュオと滅多に聴けないvib+g+pianoによるトリオをプログラムしました。


★赤松・道下デュオ
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赤松敏弘(vib)道下和彦(g) 1991年8月東京・千代田区/一口坂スタジオ

赤松・道下デュオは、日本のジャズ界が活性化していた1991年、当時の新進若手ジャズメン10組をピックアップしたファンハウス(現・Sony Music Entertainment Inc.)のアルバム『NOW'S THE TIME WORKSHOP』(二枚シリーズ)で、当時率いていたバンドA-Projectと共に紹介されてデビュー。
この写真はその収録時に収録現場だった一口坂スタジオで撮った宣材写真。ある意味ココだけのお宝(爆)。それにしても二人とも若い!(笑)
以来、全国津々浦々に出没してから早二十年。
デュオはその後バンドへと発展し、やがてそれぞれの道を進むようになり、今回約十年振りの再会が実現します。横濱ジャズプロムナードへのこのデュオでの出演は94年(第二回)の、はまぎんホール以来17年振り。

試聴赤松・道下デュオ“TRITON”1991年8月録音/同年11月リリース)


★赤松・アリマサDUO
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ユキ・アリマサ(p)赤松敏弘(vib) 2007年4月東京・世田谷区/クレッセントスタジオ

赤松・アリマサDUOは2000年の『NEXT DOOR』(Vega)でアルバム・デビューし、その後『Six Intentions』(2002年/Three Blind Mice)、『Still On The Air』(03年/同)、『Synergy』(05年/Vega)、『Tide Graph』(07年/同)と赤松のアルバムの中の要所要所で取り上げてきたマスターズ・デュオです。
横濱ジャズプロムナードへのこのデュオでの出演は、08年の横浜情報文化センターホール以来三年振りになります。

試聴赤松・アリマサDUOサンプル演奏(2005年4月録音/同年6月リリース)


横濱ジャズプロムナード2011の詳細は公式ホームページ http://jazzpro.jp/index.php へ!

【横濱ジャズプロムナード2011・会場MAP】(クリック、さらに画像をクリックで拡大)
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お見逃しなく!




直前なのでインフォたっぷりでしたが、実際にステージをご覧になれば、ココで説明しているいろんな事が「見れば納得、聴けば納得」に。どうしても文章だと伝わりにくい事もありますからねぇ。
かと言って、何でも「簡単」と言って、全然「わかったような、わからないような」寸足らずの説明でもどうにもなりませんから。

さて、先週までのトニックソルファを、これから演奏しようとする曲のガイドトーン・ラインでイメージしてみましょう。

現在チャレンジしているのは、この曲の冒頭の部分。

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アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲“One Note Samba”(クリック、開いた画像をさらにクリックで拡大/以下同じ)

この曲のブリッヂ(Bセクション)は、いわゆるII-V、転調しているものの、四小節単位でツー・ファイブ進行が並び調性が安定しているので、フレーズで演奏しようとする人も、コードスケールで演奏しようとする人も、比較的ミスが少ないのですが、冒頭のこの部分は、どちらの法則を用いても「転びっぱなし」の人続出です。

その原因は何なのか?

そこで一つ、この「ワン・ノート・サンバ」と言われるメロディーをトニックソルファで歌ってもらう事にしました。
冒頭のこの部分は同じ音が連続しますが“sol”から“do”に跳躍するところで転ぶ人がいます。

「じゃ今度は、簡単なソロを譜面に書いて歌ってみましょう、、、、」

すると、固定ドの人ほど「転び様が激しい」のです。
次に、フレーズを覚えてコード進行の中を進もうとする人。
つまり、ここで、最悪の状態に転んでいるのは、「固定ド」で「フレーズを用いて」演奏しようとしている人、なのです。

つまり、音感的にこの曲のコード進行について行けていないわけです。

この解決方法は、その調に慣れる事、つまり「移動ド」感覚を身につけるのが一番簡単な解決策です。

そこで、一つの調の中にある全ての音に階名を与えるトニックソルファをインプロのルーツに据える改革が必要になるのです。

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この曲の調(Bbメジャー)のトニックソルファ

単純に唄ってみるとわかるのですが、同じ調の中で「ミ」が半音下がっても「ミ」と唄っていたり、「ファ」が半音上がっても「ファ」のままだったり、、、という矛盾を一気に解消する唱法があると、コード進行と連携した音程をイメージしやすいわけです。

ここまでの説明を遡って読んでくれると、トニックソルファが今まで自分の頭の中で「モヤモヤ」していた“ある種のストレス”を解消してくれそうな気配を感じるでしょう。
まだ感じる程度でもいのです。慣れるのには時間も必要ですから。

では、今日はインプロのメロディーが向かう方向付けをする「ガイドトーン・ライン(Guidetone Line)」を出発点として、コード進行の中を縫ってガイドラインを作り、それをトニックソルファで唄ってみよう。

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最初の四小節間はごく普通のガイドトーン・ラインだ。
コードのトライトーンを拾って連結している。この場合はそれぞれのコードのセブンスを連結した。
五小節目以降はコードスケール上のアヴォイドノート以外の全ての音をラインに取り込んで、最初から連続する下降ラインを作ってみた。

いわゆるダイアトニックスケールコードであればトニックソルファの通常の長音階の階名だけが出て来るが、それ以外のノン・ダイアトニックなコードとなると、変位した階名の音が出て来る。
ソロのガイドラインを少しずつずらしてみると、その変化の様がよくわかると思う。

さて、このガイドラインを使ってメロディーを作ってみよう。

ここでは練習として、二小節単位のモチーフを使ってメロディーをガイドラインの方向に導いてみよう。

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譜面を見て演奏すると「何でもないメロディー」だが、コード進行だけを見てこのメロディーを連想するのは意外と大変だ。
その時に一番頭の中で描かなければならないのは、メロディーの落ち着き先の音、つまり偶数小節で弾く音。

この例では、最初の四小節間は、恐らく少しコードスケールに慣れた人なら簡単に描く事が出来るメロディー・ラインだと思うが、五小節目以降はちょっぴり「頭」を使う。
なぜならモチーフ通りにコードスケールから順列通りに音を拾おうとすると、どうしてもアヴォイドノートを拾ってしまう(この場合は直近のEbが該当)。フレーズで演奏しようとする人ほどその傾向が強いので要注意だ。

すると最初の小節からのモチーフが5 - 6 小節目で変化した事になるので、次の7 - 8小節目はそれに応答したモチーフを素早く選んで弾かなければならない。
予め音符で書いていると何でもない事だけど、コードネームだけを見て、即座にコードスケールを連想しつつ、アヴォイドノートを取り払いつつ、モチーフを変化させるという行為は、訓練無くしては成立しない。

慣れる事です。

次は、「決まり切った」音の結び付きからどのように脱却して行くか。
いくら「良く出来た」メロディーでも、インプロで生れるメロディーは本来の曲の旋律のように何度繰り返しても飽きないほど完成されたものであってはならない。

おかしな事を言う奴だなぁ、'_';¬_¬

そう思われるかもしれないが、インプロは最終的にはテーマ(主旋律)に戻らなければならない。
つまり、最終的には、どんなにアドリブが盛り上がろうとも、テーマにはかなわないのだ。
テーマと呼べる主旋律は何度繰り返しても「飽きないレベルにまで音やリズムをセレクトしている」からで、どんなに優秀なソロでも、それを超えてしまっては何にもならない。

フレーズでソロを演奏する人の弱点はそれを見失っている点にあるようだ。
だから、この曲で「転ぶ人」の大半はコードスケールを無視(故意にでなくても)して転んでいるのだ。

また、コードスケールでソロを演奏する人の弱点は安全な音階に留まってしまう点にあるようだ。
この曲で「転ぶ人」はコードスケールのある音域をそのまま弾いているだけで毎回同じ。展開が無いのだ。

どちらも特に偶数小節で転ぶ傾向がある。

そこで今度はガイドラインに最初からコードスケール上のテンションを用いて、モチーフの形を変化させてみよう。

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基本的なモチーフの形は先の例と同じだが、二小節目の「落ち着き先」の音をグッとインパクトのある音にした。
すると、次のモチーフをスタートする音が変化しつつ、最初のメロディーに応答している。
五小節目では再びアヴォイドノート“Eb”を拾いそうになるが、素早くコードスケールのb3rdをチョイスして六小節目は9thを選択し、最初から続く「落ち着き先はテンション」という応答を残す。
これまでガイドラインは同一方向に下降していたが、5 - 6小節めで生れたモチーフを、次の7 - 8小節目のコード進行の中で、もっとも近い位置+最も近い形でセレクト。すると今度はメロディーのレンジが反転し、発展を始める。

練習としては、このままメロディーを弾くだけでは意味がないので、奇数小節はこのまま弾いて、偶数小節は「音を予想」してみよう。予想した音をトニックソルファで唄ってみて楽器で答え合わせをするといい。

奇数小節で「こうくれば・・・・・」、偶数小節は「こうだよねー」という感覚。
そこ(偶数小節)で「絶対にこれしかないよねー」と呼べる音が描けるようになれば、バンドの中でインプロを演奏してもちゃんと周りが応えてくれるようになる。
一つバンドの中での株が上がってあなたの存在感が増す、という事だよね。



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