2011/12/1

いよいよ明日は巨匠とのデュオライブ! その前にココでマイルス・・・・  木曜:Jazz & Classic Library


いよいよ明日なので告知から

いよいよ明日は今年最後のスペシャル・ライブ
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■12月2日(金)20:00-東京・目白「Mac's Carrot」
(ディナーは18:00より)


出演:市川秀男(p) 赤松敏弘(vib) スーパーデュオ!

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■10月の横濱ジャズプロムナード2011での道下和彦(g)ユキ・アリマサ(p)とのリユニオンステージ、ピアニスト河野啓三との初デュオステージ、先日のハクエイ・キム(p)との感動的な初顔合わせライブに続く、今秋のエポックメイキングなステージの締めくくりはベテランピアニスト市川秀男さんとのデュオ。ピアノとビブラフォンのホットでクールなひととき。

出演 : 市川秀男(p) 赤松敏弘(vib)
料金 : 3.500円(+オーダー)
JR目白駅から徒歩3分。
美味しくてボリューム満点のマックスキャロットのお食事とライブをたっぷりとお楽しみください。

18:00-ディナー・タイム
20:00-21:00★スペシャル・ライブ1st set【要予約】
21:30-22:30★スペシャル・ライブ2nd set【要予約】

このライブの問い合わせ・予約は以下まで。

予約:03−3565−3668 
メール予約: akito.tuboi@nifty.ne.jp
Mac's Carrotホームページ→http://homepage2.nifty.com/macscarrot/index.htm

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〒171-0031 東京都豊島区目白3-16-16 広運ビル1F
アクセス:JR目白駅徒歩3分

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お見逃しなく!!



先日の25-25presents『赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)with小山太郎(ds)生沼邦夫(b)』のライブでは、当日御来場されるお客様から二部の最初に設けるコーナー企画『トランペットはいないけど“ココでマイルス”』で演奏する三曲の内二曲を、1964年のリンカーンセンター(当時)で録音されたマイルス・デイビスの二枚のライブ盤「マイ・ファニー・バレンタイン」「フォア・アンド・モア」から事前にリクエストを募ってプログラムしました。
当時の最重要レパートリーだった「ステラ・バイ・スターライト」を1964年当時のマイルス・デイビス・バンドのマテリアルを使って演奏しました。この有名曲をマイルス達は超スローテンポにして、ツー・ファイブ・モーションのところにアプローチ・コードを導入したりする事で、音楽の流れをどこでも切れるように演奏していたのです。

ですからソロコーラスという尺を用いずに、その時々のソロとバックの反応によってどこでもソロを終えて次の奏者にバトンタッチできるわけで、これは演奏者がお互いを常に聞き合っていなければ「どこをやっているのか」さえ見失ってしまうものですが、尺に頼り切ってろくに相手の演奏も聞かない安易な演奏を排除するとても音楽的な手法で、半世紀近く経って実際にやってみると、それが実に新鮮で面白い瞬間を生みました。

マイルス・デイビスの手法を用いて演奏したのは人生で二度目です。

前回は1970年代半ばの高校生の頃に文化祭で。
その時のマテリアルは正にオン・タイム、リアルタイムで、マイルス・デイビスが二度目の来日を果たした直後の後に「アガルタ」「パンゲア」バンドと呼ばれる時代の一つ前のバンド(“アガ・パン”とはサックスのデイブ・リーブマンのみ異なる)のもので、音楽科の同級生と大音量バンド。「オン・ザ・コーナー」や「イン・コンサート」の曲をやったものですが、僕はヴィブラフォンでは表現出来ないと思ったので身近にあったクラリネットにギターのピックアップを装着し、ワーワーペダルを通してアンプから鳴らしました。
ココでも「トランペットはいないけど」ちゃんとマイルス。

さて、そんなですから、マイルス・デイビスの音楽は大好きで、世間では彼が様々なファッションを音楽に取り込んでいるところで「あーだ、こーだ」と論じていた人が多いのですが、そんなの関係ありません。
彼がいるからどのスタイルのマイルス・バンドもマイルス・デイビスだったのです。

ただ、この人は時々有能な子分が現れるとポイと全てを任してしまう癖があって、ときどき聴き手はそれに翻弄される事があるわけです。

僕は1960年代に差し掛かる頃から1980年代後半まで、偶然かもしれませんが特に愛聴したのが彼がCBSレーベルと契約していた時期と重なります。

その間をざっくり見ても、「カインド・オブ・ブルー」ではピアノのビル・エバンスにサウンド・プロデュースを任せた感じで、その後ヴィクター・フェルドマンに白羽の矢を立てるものの資金的な問題から実現せず、やがてハービー・ハンコックを得てようやく理想的なコンボへと発展、その後「イン・ヨーロッパ」辺りからサックスのウェイン・ショーターにサウンド・プロデュースを任せ始め、徐々にウェイン・ショーター色が濃くなり、「イン・ナ・サイレント・ウエイ」辺りからはジョー・ザヴィヌルに、1980年代に入るとマーカス・ミラーやビル・ラズエルらにサウンド・プロデュースを任せちゃうんですね。

任せ始めはいいんですが、それが段々度を越えて行くと、ちょっと僕は引いてしまいます。

この人が一番面白いのは、「こういう風にやりたい」と描いたコンテを必死で自分が牽引している時なのですよ。


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『AURA/Miles Davis』(cbs/1985年)

(1) Intro
(2) White
(3) Yellow
(4) Orange
(5) Red
(6) Green
(7) Blue
(8) Electric Red
(9) Indigo
(10)violet

Miles Davis (tp)
Palle Bolvig, Perry Knuden, Benny Rosenfeld, Idrees Sulieman, Jens Winther (tp,flh)
Jens Engel, Ture Larsen, Vincent Nilsson (tb)
Ole Kurt Jensen (btb)
Axel Windfeld (btb,tu)
Niels Eje (oboe,ehr)
Per Carsten, Bent Jaedig, Uffe Karskov, Flemming Madsen, Jesper Thilo (saxes,fl)
Lillian Thornquist (harp)
Thomas Clausen, Kenneth Knudsen, Ole Koch-Hansen (key)
John McLaughlin, Bjarne Roupe (el-g)
N.H.O. Pedersen (b)
Bo Stief (el-b)
Lennart Gruvstedt (ds)
Vincent Wilburn (elc-ds)
Marilyn Mazur, Ethan Weisgaard (per)
Eva Hess Thaysen (voice)
Palle Mikkelborg (arr,cond,tp)

1985年ストックホルムで録音

このアルバムはマイルス・デイビスが長年在籍したCBSレーベルの最後の作品。
ある意味でこのアルバムは次のような僕と似通った趣向の人にはたまらない、まるでマイルスの置き土産かお宝のようなアルバムかもしれません。

その昔の「スケッチ・オブ・スペイン」や「ポギー・アンド・ベス」、「クァイエット・ナイト」等のギル・エバンスとのオーケストラ・コラボーレーション好き。

同じ日の録音なのに「フォア・アンド・モア」よりも「マイ・ファニー・バレンタイン」好き。

「ジャック・ジョンソン」や「ライブ・イヴィル」で時折挿入されるフラッシュバックのような静けさをたたえた曲好き。

「アガルタ」「パンゲア」バンドでのレジー・ルーカスのギターが奏でるハーモニー好き。

これらに共通するのは、少なくともリズムに関しては全てバラバラでそれこそスイングからアンビエントまで様々。この部分だけを見れば「マイルスはあの時代が良かった」と評価が分断されても仕方ないでしょう。

ただ、僕は(たぶん)見抜いていると思うのですが、彼はリズムはファッションだと考えていたような節があります。
時代と共にファッションが変わるようにリズムは変わるもの、と。
ネクタイの幅が広がったり狭まったりするような感じ。

なので、その部分を「もしも」チャラにして上記のアルバムやサウンドを聞いてみたらどうでしょう。
どの時代にも、まったく同じマイルス・デイビスがいるのです。

ハーモニーの縁取りを極限まで広げた演奏がマイルス・デイビスのトランペットの特徴だと思うのですね。

それをこのアルバムではパレ・ミッケルバーグが極限にまで「引き延ばし」て再現しているのです。

曲名には「色」が使われていますが、これは特に色にこだわっている風ではありませんから、単なる「シグナル」でしょう。

マイルス・デイビスの周りには実に優秀な彼の信者が集まります。
マーカス・ミラーが手掛けた映画音楽「シエスタ」も、実に忠実にマイルスの「スケッチ・オブ・スペイン」へのリスペクトが感じられました。
このパレ・ミッケルバーグも実に優秀にギル・エバンスのサウンド、「イン・ナ・サイレント・ウエイ」から「パンゲア」までのサウンドをリスペクト。

時々聴こえてくる、今にもPSE法に抵触しそうなシモンズ系のシンセドラムと当時らしいビートの古臭さはぬぐえないものの、そこまでリズムを前面に押し出した作品ではないので気にならないでしょう。

リズムがファッションとすれば、中身はハーモニーとメロディー。

このアルバムは、大げさに言えば、マイルスのCBS時代の総集編と呼んでも見劣りしないものです。

特筆すべきは、この人のトランペットの温かい音色でしょう。
ノン・ビブラートを貫いたには、そういう理由があったわけです。

リンカーン・センターでライブをやってた頃は、周りから自分を防御する為に、時に威嚇するような鋭い音も出していましたが、もうこの時代になれば、どう転んでも自分は自分でしかないわけですから威嚇する必要なんかありません。だからとてもリラックスして吹いているように聴こえます。

さらに、パレ・ミッケルバーグが敷いたこのレイアウトが実に豊か。
参加メンバーから僕らが馴染みのミュージシャンを探すとギターのジョン・マクラグリンとベースのニールス・ペデルセンくらいしか知りません。

それがいいのです。

前にも書いた通り、この人は優秀な子分がいるとポイと任せてしまうので、マイルスに着目して聞いている身には「余白」ばかり聞かされるハメになったりするのは避けたい。
だから、パレ・ミッケルバーグのレイアウトが実に過去にマイルスが示したサウンドをリスペクトしていて退屈しないのです。退屈という表現よりも耳が心地よいと書いたほうが的確でしょう。

ギル・エバンスとのコラボを彷彿とする瞬間もあれば、アガパン・バンドの一瞬の空気を感じる時もあります。

もしもこの中のお薦めは? と問われたら・・・

僕は迷わず“Green”を挙げます。

今世紀に近いサウンドをベーシックとしてゆったりと流す中に、突然、まるでECMのエバーハード・ウェーバーを聞いているような、、、それでいてジャコ・パストリアスのような、、、(実際にはニールス・ペデルセンのアコースティック・ベースとビンセント・ウィルパーンのエレクトリック・ベースなのだけど)、そこにハーモン・ミュートのマイルス・デイビスが絡むという、恐らく最初で最後のフラッシュバックが起きているのです。
このゆったりと流れる時間とハーモニー。。。

それが「カインド・オブ・ブルー」であり、「マイ・ファニー・バレンタイン」であり、「ジャック・ジョンソン」や「ライブ・イヴィル」に挿入された“静”のバラードであり、ギル・エバンスと目指したハーモニーの縁取りの立体化でもあり、ハーモニーという共通言語で繋がる音楽の集合体でもある。

僕は「アガルタ」「パンゲア」の後に一時リタイヤし、その後「ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン」を引っ提げて復帰した時から少しずつ「優秀な子分に任せっきり」の部分が気になって、不思議なほど新着アルバムで聴くマイルス・デイビスが減っていたのだけど、このアルバムでその不満が一気に払拭されてしまった。

もちろんワン・コードで聴衆ウケするソロをサイドメンに任せてリーダーシップを発揮する姿を見るのも嫌じゃなかったが、同じワン・コードでも自分がギリギリまで牽引していた「アガルタ」「パンゲア」バンドとはまったく違っていたのに少なからず戸惑っていた。

このアルバムは、そういう部分にストレスを感じていたマイルス・ファンへの、最後の彼からの置き土産だと思う。




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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タグ: Jazz ジャズ CD



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