2011/12/2

今夜は巨匠とデュオ!ピアノ&ヴィブラフォンでガッツリ。その前にUST・・・  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百四十回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術・アッパーストラクチャートライアードの巻』というお話し。

途中からの人は、先々週の『音楽的読唇術・オルタードスケールは存在しないというお話しをアッパーストラクチャートライアードから見る』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111118/archive )と合わせて、2011年10月14日の『ツー・カーはインプロの方向付けと、実は音楽的読唇術の基礎なのだ・・・』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archiveや、今年9月以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!

先週はサーバーのトラブルによって金曜ブログの更新が出来ませんでした。
楽しみにしていた人にはご迷惑をおかけしました。


まずは今夜のインフォから〜

いよいよ今夜は今年最後のスペシャル・ライブ
★当日予約出来ますよ〜♪ 
尚、お席は予約時にお電話で御確認ください。人数によっては御相席の場合もあります。
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■12月2日(金)20:00-東京・目白「Mac's Carrot」
(ディナーは18:00より)


出演:市川秀男(p) 赤松敏弘(vib) スーパーデュオ!

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■10月の横濱ジャズプロムナード2011での道下和彦(g)ユキ・アリマサ(p)とのリユニオンステージ、ピアニスト河野啓三との初デュオステージ、先日のハクエイ・キム(p)との感動的な初顔合わせライブに続く、今秋のエポックメイキングなステージの締めくくりはベテランピアニスト市川秀男さんとのデュオ。ピアノとビブラフォンのホットでクールなひととき。

出演 : 市川秀男(p) 赤松敏弘(vib)
料金 : 3.500円(+オーダー)
JR目白駅から徒歩3分。
美味しくてボリューム満点のマックスキャロットのお食事とライブをたっぷりとお楽しみください。

18:00-ディナー・タイム
20:00-21:00★スペシャル・ライブ1st set【要予約】
21:30-22:30★スペシャル・ライブ2nd set【要予約】

このライブの問い合わせ・予約は以下まで。

予約:03−3565−3668 
メール予約: akito.tuboi@nifty.ne.jp
Mac's Carrotホームページ→http://homepage2.nifty.com/macscarrot/index.htm

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〒171-0031 東京都豊島区目白3-16-16 広運ビル1F
アクセス:JR目白駅徒歩3分

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お見逃しなく!!



さて、先々週の『音楽的読唇術・オルタードスケールは存在しないというお話しをアッパーストラクチャートライアードから見る』の続き。

オルタード・スケールの正体はトライトーンを共有するリディアン・フラットセブン・スケールを途中から使ったものであるという事がわかったと思うのだけど、それが和音で言えば転回形に固有のコードスケールを与えた状態に等しい。

これまでは和音は第一転回、第二転回という風に、一つのコードスケールで出来ている一つのコードの構成音が順に転回するだけだったけど、この例によってコードスケールの形を共有する異なるコードとの関係が見えて来たでしょう。

これをインプロの演奏に活用するのが1960年代半ば以降のジャズでは頻繁になっているので、知っておくと音に対するアイデアが広がります。

先々週の例の続きとしてオルタード・スケールとリディアン・フラットセブン・スケールの関係を表わすと、先々週の最後に提示したこのような譜例になります。

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(クリック、開いた画像をさらにクリックで拡大/以下同じ)

これをDbの音を根音とする和音として、立体的に分割して書くと以下のようになります。

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理論的にはオクターブ内のドミナントコード(Db7)の上に新たなトライアードの形を見出す事が出来る(1小節目の状態)ので、これを素早く察知する為に独立したトライアードの名称を掲示する手法が生み出され、それがUpper Structure Triad(UST)、アッパー・ストラクチャー・トライアード(又はアッパー・ストラクチャー・トライアド)と名称される分数的な表示のコードシンボルです。

オルタード・スケールの所で述べましたが、コードは完全音程(完全五度、完全四度)を軸とした和音には安定感があるので、異なる二つの完全音程を持つコードを重ね合わす事が可能なわけです。完全音程を持たないコードが不安定と言う事とも繋がります。

ここではDbの上にEbのコードが乗っている状態を『Eb/Db』(いーふらっと・おーばー・でぃーふらっと)という表記で示しています。

これでEb/Dbとあれば、「はいはい、これはね〜、Db7のリディアン・フラットセブンって意味なんだよね〜」と得意になって説明していると、「っえ〜? もしもし、これはDbのフラット・セブンではなくてメジャー・セブン、すなわちDbのリディアン・スケールではないですか?」とツッコミが入るかもしれません。

つまり、ツッコミを入れた人は2小節目の状態、リディアン・フラットセブン・スケールと思った人は3小節目の状態。このままではどちらが正解なのか決定打がありません。
さて。。。。どーする?

■USTのコードスケールの解析も、その曲又は箇所のキーとの関係に着目せよ!

さっきの譜例は先々週の曲の中に登場したDb7のお話しである事を思い出してください。
元々はドミナントコードのDb7をUSTで表現するとどうなるか・・・がポイントだったので、この場合は躊躇なくリディアン・フラットセブンである! と言い切って大丈夫。

しかし、最初のコードが示されなかったら、どうしてリディアン・スケールではなく、リディアン・フラットセブン・スケールになるのか自信を持って言い切れませんよね。

そこで、これまでにココで述べて来たコードスケールの解析法に回帰するのです。

コードスケールを解析する時には優先順位がありましたね。

(1)メロディーの音にヒントを求める
(2)メロディーにヒントが見い出せない時は前後のコードとの関連にヒントを求める
(3)それでもヒントを見出せない時は調号との整合性にヒントを求める

元々、これはアントニオ・カルロス・ジョビンの“One Note Samba”の冒頭の部分、二小節目に出ているDb7です。

文字通りメロディーにはワン・ノートのF(sol)しかありませんから、これじゃ頼りになりません。
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そこで、このコードが前後のコードとどのような関係にあるのかをアナライズしたのを思い出してください。
パッとコードネームだけを見ると1小節目と2小節目、3小節めと4小節目が一つのパターン(括り)に見えたのは錯覚で、2小節目のトライトーンを共有するもう一つのドミナント・コード(G7)に置き換えて眺めれば、2小節目は3小節目と密接な関係がある事を前回の説明で示しました。
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これを思い出せば、Eb/Db という表記の次のCm7との関係をアナライズする事で、この位置のコードには Cb が存在する事を割り出せますから、Dbを根音としたリディアン・フラットセブン・スケールであるのがわかります。

この関係をコードの根音をCとする Key of C の状態で説明するとわかりやすくなるでしょう。
次に掲げる D/C と表記されたUSTですが、これらのコードスケールは異なるのです。

ここで要注意なのは、これらのコードが掲示された「調」との関係です。

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左はフラット一つのKey of F、隣りはシャープ一つのKey of G。
メロディーも前後のコードも、何もヒントが無い場合は、このように調号との関係に着目するわけです。

なんだか難しいサウンドに見えますが、実際には実に多くのUSTが様々な音楽で使われているのです。
インプロを行う時に、根音から積み上げた発想のコード進行(代表例がIIm7-V7)から飛躍する時に、通常のコードシンボルの中にこれらのUSTの知識を埋め込んでおくと、メロディーの展開が飛躍的に斬新な発展を遂げます。

では、ここで質問。

以下のUSTは何と言うコードスケールを持った和音の表示でしょうか?
それぞれ調号は無しとして考えてください。

(1)Db/C
(2)D/C
(3)Bb/C
(4)Gb/C


わかった人は優秀。
わからなかった人は来週までの宿題ですよー!

以下次回につづく



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