2011/12/5

超・満員御礼! 巨匠・市川秀男さんとのデュオ@目白とラッキーレディ・・・・  月曜:ちょっと舞台裏


再び満員御礼!!
たくさんの御来場に感謝!

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市川秀男(p)&赤松敏弘(vib)スーパー・デュオ@目白・Mac's Carrot Dec/2/2011

家を出た時の気温は5℃。
目白も7℃という真冬並みの週末。
巨匠・市川秀男さんとのデュオで、二人とも「晴れ男」。
前日からの天気予報の「雨」をなんとか食止めている感じ。
それでも、さすがにダウンジャケットがなければ寒い状況。

しかし・・

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店内は開演前から熱気でムンムン。

外の冷気はどこ吹く風。
ガッツリと満席で汗ばむほどだ。

Mac's Carrotは三年振り。
前回も今回同様満席だったが、今回の方が上回ったようだ。

先週の25-25presents『赤松敏弘meetsハクエイ・キムwith小山太郎、生沼邦夫』のスペシャルライブもそうだったのだけど、客席は若い層とジャズ世代と呼ばれる60代前後の元気な「おにいさん」「おねいさん」で埋め尽くされた。市川さんのライブはそのジャズ世代の比率がグンと跳ね上がる。

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Mac's Carrotではピアノとヴィブラフォンが横並びという変則的なセッティング。これが一番ここでは音が良いのだそうだ

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僕は小学校からジャズを聞いていたので「耳年代」としては年齢よりもちょうど一回り上の世代の人達が聴いていたジャズから守備範囲に入る。

だから全国何処のジャズ喫茶の扉を開けても、当時の大学生や若手社会人の人達やカップルばかりで、みんな僕からすれば「おにいさん」や「おねいさん」にあたった人達で埋め尽くされていた。
僕らの世代が何となくジャズ喫茶で幅を利かす頃になると、すでにジャズ喫茶は衰退の時期に差し掛かっていた。

だから、今夜はその「おにいさん」や「おねいさん」に囲まれている感じがして、休憩時間に話しかけられると、その人達が如何にあの時代の日本のジャズに熱狂していたかがわかって楽しい。
そして、皆同様に、市川さんの音楽と共に長い時間を過ごしているのがわかる。
あ〜、僕もあと五年は早く生れていたかったなぁ、、、と、実は中学頃に思っていたのを思い出した。
そうすれば思春期にこの中に入れたかもしれない。
今考えても、一番日本の音楽が輝いていた時代だ。
その空気を知っている人が今夜は店内を埋め尽くしているのだから、普段のライブとはやはり何かが違う。

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赤松敏弘(vib)市川秀男(p)

僕が最初に市川秀男というピアニストの演奏をレコードで聴いたのが1976年。ベーシストの福井五十雄さんのアルバム『SUNRISE SUNSET』(Three Blind Mice)だった。35年も前の事だ。
その中の“レディー・T”というワルツの曲を聞いて、生意気にも「日本にもこんな曲を書いて演奏する人がいるんだ!!」と若干どころかジャズファンが陥りやすい「洋物かぶれ」ど真中だった高校生の耳にはショックだった。

余談だけど、このアルバムのレーベル、スリーブラインドマイスは国内唯一のジャズ専門のレーベルとして1970年に発足してつい最近まで独立系レーベルとして日本から世界各国へとアルバムをリリースしていた。幸運な事に僕も2002年から同レーベルで二枚のアルバムをリリース出来た(オムニバスを合わせると三枚)。言わば思春期に強く印象に残る老舗レーベルと関われた事がなにより嬉しかった。
現在はSony Musicに統合されて販売継続されているが、レーベルとしての制作は終了している。
まだ制作していた頃にスリーブラインドマイスが顧客からアンケートを募ったら、僕のアルバムは名立たる歴代スリーブラインドマイスのラインナップの中でちょうど「真ん中」の人気を得た。
1970年から40余年も続く専門レーベルの顧客アンケートだから、出版業界の広告連動型のおちゃらけた人気投票とは違う重みがあったので嬉しかった。

この世界に入って市川さんと初めて会ったのはまだ東京に出て来て二年目くらいで、新宿の文化センターの横にあったライブハウス“ON AIR”に出演している時にひょっこりと巨匠が立ち寄った時だ。
恐れ多くてろくに話しも出来なかったのだけど、それからバークリーに行って帰って来てから巨匠と初めて演奏した時に、「あ、あの時の、覚えてるよ」と少なくとも五年くらいは経っている“ON AIR”での演奏を覚えてくれていたのだった。

思い出したのだけど、そう言えば市川さん達巨匠と仕事として最初に関わるのはなぜかスタジオの仕事として呼ばれた時だった。
どうやら巨匠達の周りにいる業界の人が「最近少しだけ巷で名前が聞こえる奴ら」(笑)みたいなリストでも持っているかのように当時若手で演奏活動を始めた僕らのような連中に集合がかかるのだ。
だから突然何の前触れもなく電話が鳴って「では、●日の●時に●●スタジオ、よろしく」という「コマーシャルの録音の仕事」という名目だけが伝えられてスタジオに出向くと、そこに驚くような巨匠がいる、という寸法だ。

「知らぬは本人ばかりなり。。。」

その頃、ライブ以外の仕事だと、何処で誰がどう繋いでくれているのかがわからなかったので、そう思って半ば開き直りに近かった。「来るものは拒まず、去る者も追わず」。

市川さんの時もそうだったし(今でも覚えているけど午前10時に音響ハウスだった)、日野皓正さんの時もそうだった(EMIのスタジオだった)し、それはジャズに限らずポップスの仕事でも同じだった。
どうやら今考えると巨匠たちの実践的なオーディションみたいな位置に録音の仕事があったような気がする。
録音の仕事で初顔合わせ→その後バンドに誘われる、というパターンが多かったもの。

「もう何年になるっけ?一緒に演奏するようになって」

本番中のMCで市川さんが突然そう振って来たのでパッと計算して「二十年」と答えた。

答えながら、「二十年かぁ。。」と改めて思った。

初めて市川さんとデュオを演奏した時は、それまでのデュオのやり方とまったく異なるポイントに大いに戸惑った。何をやっても失速。これは一体何だろう? と、大いに悩んだ。
それまで「当たり前」に思っていたところからリセットしないと上手く行かないのだ。

「この人とやる時は全てを白紙」

だから他で通用する事をそこに持ちこんでも何の成果も得られない、という事に身体が反応するまで時間が掛かった。

普通だと7割くらいの事は「通用する」エリアの事で、その上にその日の音楽的な肌触りを足して行く感じだ。それがスイングだったりバラードだったりロックだったりコンテンポラリーだったりするわけで、それを誰も疑う事なく実践してすんなりと終わっていた。
だから実際に現場で頭を使うのは三割くらい。それが日々のプロの仕事だと思っていた。

ところが、巨匠の場合は違うのだ。

曲そのものに対して毎回ゼロからの試みをする。
上手く行く時もあれば、失敗する時もある。
何となく三割だけ頭を使って帳尻合わせをしているタイプの演奏とは全然勝手がちがうのだ。

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だから最初の頃は熱烈な市川ファンで埋められた客席は「超away」(笑)。
終わると「あそこは違うなー」とか「もう少しこうすれば・・」と客席からアイデアが飛び出すほどだ。

異例だらけの巨匠とのデュオだけど、僕の中の「白紙」という部分が、本当に白紙に近づけば近づくほど客席がawayからhomeへと変わって行った。

ひとつだけ確実に言えるのは、白紙の邪魔をするのは自分のつまらないプライドって事。
人前に立つ者なら誰でも漂わせてしまう「自分はこれだけ凄い」とか、「このように見てほしい」とかという、ちっぽけなプライド。それを音楽の中で捨て去る事。これが意外と難しい。いや、ホント。(笑)

でも、巨匠との二十年が無かったら、少なくとも僕はもう少し“嫌な奴”になっていたかもしれない(笑)。
音楽って本当に面白い。
上手っぽく出来たとか、失敗しなかったとか、ナントかウケたとか、まぁ、そういうのは面白味の入口ではあるけどずっと継続させるものじゃないな。

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そんな事が音となって店内に放出され、キャッチされると歓声が上がり拍手をいただける。

今回は楽器も新しくなったのでその反応も素早い。

「音、ブレンドするねぇ。いいね」

まだ半年だから楽器としては成長期なのだけど、耳の肥えた人の前で演奏すると余計な事は飛ばして「いい」か「悪い」かだけの反応がダイレクトに来る。
調律師のSさん(市川さんのピアノの調律をしている)もこの楽器の音色がお気に入りのようで早速感想をくれた。

面白いもので、僕ら専門家が「良い」と言うものは、得てして他では「さほどでもない」という評価が多い。
専門的になり過ぎると価値観を失うと言うが、それは本当だ。
肝心なのは楽器の性能(音色)ではなく何を弾くかだ。
その場の空気に最良の音色を奏でるのがベストで、いつも自分が「個」に描いている音色を想定するのは環境に左右される度合いが高くなるだけで何のメリットもない。

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さて、ライブは二部構成。
客席にはマレット族も多い。

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最近大阪から上京した汲田嬢。先日他のライブ終演後路上で呼びとめられて人生初のストリート・クリニックをやった相手だ(笑)

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スタジオなどで活躍中の小竹満里嬢。只今我が家でガッツリとヴァイブ修行中。この間CM撮影に出ていたらしい。そろそろ放映かな?

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「これはこれは」「はい、これはこれは」とほのぼの〜なみどり嬢。ほのぼの〜してるけど僕と同じ新しいMusserビブラフォンの市販タイプ第一号オーナーだ。

発足!

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マレット族、Facebook友の会!? 全員がFacebookで繋がっている

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まん前のかぶりつき席は国立音大〜芸大を経由した作曲家さんでした。記念のショットをパチリ。

そう言えば巨匠は国立の作曲出身、満里嬢も国音卒、今僕は国音でヴィブラフォン教えてるし、、、何となく今夜は国音度高し。。。


さて、大盛況のライブ。
このMax Carrotのスペシャル・ライブでは、途中の休憩時間になると「お楽しみ抽選会」がある。

しっかりと食事が出来て、ライブが聞けて、お楽しみ抽選会まである。

満里嬢の横に座って、「そうそう、そう言えばねぇ。前にこの抽選でね、フランス製の折りたたみ自転車がさ、ナントMineMiki嬢(僕の弟子)に当たっちゃったんだよねー。」と。

2008年11月14日ブログ『満員御礼!感謝!!・・・そしてお待たせしました第百十五回目!』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20081114/archive

「しかも、その時、彼女初めてライブに来てさー。当てちゃった」
「へえ〜、凄っいねー」と満里嬢。

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Mac's Carrotのスペシャル・ライブは休憩時間の「お楽しみ抽選会」でも盛り上がる

「ラッキー・レディーだよ。その後でそう言えば25-25presentsライブに来て、その時もCD当ててた!」
「ひぇー、凄いねー」

「え〜みなさん。今回はダラダラと長時間の抽選では無く、豪華自転車を三台お贈りする事にしました。ですからあっと言う間に決まりますよ〜」と、オーナーが登場して抽選会が始まった。

「おお!!」と迎え撃つ客席。

「本日ご入場時にお渡ししたカードに番号が振ってあります。お手元に御用意くださ〜い!」

ザワザワ、、、ザワ、、

「それでは、この箱の中のくじを、これから市川さんに引いてもらいます。そのくじをめくって書かれてある番号が当たりになりま〜す」

「おおー!!」

「これこれ、これでMineMiki嬢が当てたんだよー」と僕。
「どこにあるの?番号?」と満里嬢。

渡されたのが一見スクラッチカードなのでコインで削るのかな?と思ったら裏に手書きで番号があった。

「これだよ、これ」と僕。
「ああ、これかぁ」と満里嬢

と、

「では、市川さん、どーぞ!」とオーナー。

「えーっと、・・・・(箱の中からくじを取り出す)三つ選べばいいわけね」と巨匠。

「はい!」

「では、発表しましょう。。。。。
最初に40番のかた〜」

さあ、誰だ?

っと・・・

「きゃ〜〜〜〜!!」

「なぬ〜〜〜〜!?」

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「まじっスか!!」

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飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ〜!!!
落ち着けーーー!(笑)

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すっスゴイ。
またまた当ててしまいました、ラッキーレディー。
満里嬢、新年に向けて縁起がいいぞGOOD!
ちょうど自転車を買い替えようとしていた矢先だって。
ツイてるねぇ。

「続いて68番のかた・・・・・」

すると・・・

向こうでは二番目のくじに当たった市川さんの常連ファンの“まー坊”氏がピース
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「最後は・・・番のかた・・・・」(ざわめきで聴き取れず)

確かにあっと言う間(これまではいろんな景品があって延々と抽選が続いていたのですが)でしたが、ナント“身内”に二台も当たってしまいました。
でもみんなお客さんとして来ているから平等なのだけどね。

いやはや驚きました。
二回連続して我が弟子が当てるとは・・・



巨匠との独特の時間を共有したみなさんに感謝。
マックス・キャロットのスタッフに感謝。
そして、巨匠に感謝。

。。。。

帰って楽器を積み降ろしたら、、、、
雨が降り始めました。

ダブル晴れ男の勝利なり。




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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