2011/12/12

「ジャズとお酒」以外の方程式・・・・  月曜:ちょっと舞台裏


「おい、お前ら! いったい何やってんだ!」

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そう呟きながら草葉の陰から“帝王”が睨みを利かせているかどうかはともかくとして、これは今や貴重な『アガルタ』と『パンゲア』の二つのアルバムとして残った1975年2月1日の大阪フェスティバルホールで行われた“帝王”マイルス・デイビスの公演のプログラムだ。

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開くと“帝王”マイルスがデカデカと・・・

三度目の来日でこの日僕は昼・夜と続けて観ている。
と、言うのも73年の二度目の来日公演を広島の郵便貯金ホールで観て面白かったので翌日の大阪厚生年金ホールの公演も続けて観たらもっと面白くなっていたという経験からだ。

ラッキーな事に昼・夜と同じホールでの公演となれば連続して観なきゃ損だろう。
昼の部(『アガルタ』)は二階席の真ん中にポッカリとまとまった空席があったが、夜の部(『パンゲア』)はほぼ満席に見えた。

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後にアルバムとして残り、今でもそのアルバムの観客の三千分の一として自分の拍手が記録されているのはこの時だけだ。
広島の公演の時は終演間近になると岩国基地の米兵がステージ前でヒップダンスをするなど少し異様な感じがしたが、大阪はそんなハプニングもなく無事に終わった。

さて、当時高校生。
そんな高校生が何度も足を運んだホールの入場料っていくらだったのか?

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スイングジャーナル1975年1月号(1974年12月発売号)

その答えは、今も保存している「スイングジャーナル」の公演欄をみればわかる。

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もちろん公演に学割は無い(笑)

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僕が通っていた作陽高校音楽科は、コンサートに出掛ける時は予め届け出をすれば授業は「公欠」扱いとなった。中国山地の真ん中にある津山から有名なアーチストの公演を聞きに行こうとするとどうしても大阪や広島へと足を伸ばざるを得ない。そんな事もあっての措置だったと思う。
まぁ、それにジャズのコンサートが最初から含まれていたかどうかは定かではないが・・・(笑)、公演チケットを掲示すれば許可はもらえた。

だから金曜日の夜の広島のコンサートに出掛けてそのまま土曜日は大阪まで追っかけても問題なかった。
ましてや『アガルタ』『パンゲア』の時は土曜日だったから午前中の公欠だけで済んだ。

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この時は昼も夜もA席で4000円だった。

1974年頃はいろんなジャズのコンサートを見た。
その中でもマイルス・デイビスの公演はワンランク値段は高めだった記憶がある。

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後に本当に師匠となるゲイリー・バートン氏の74年のコンサートの時のプログラム。
この時はギターにラルフ・タウナーを連れて来てクァルテット、デュオ、クインテットとステージはバラエティーに富んでいた。

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初の「生」バートン氏で僕は高校二年生だ。
この時は京都公演に行くか大阪公演に行くかで迷っていた。

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理由は単純な事で、帰りの列車の都合だ。
行きは津山から岡山へ出てそこから新幹線と相場が決まっているが、帰りは上手く夜行列車を使って「宿代」を浮かせていたのだ。コンサートが終わってから新幹線に飛び乗っても最後のローカル線の終電が早く日帰り出来ない。
京都からだと山陰線、大阪からだと福知山線。どちらの夜行に乗っても福知山から先は同じ列車(大阪発)で鳥取を経由して津山へ戻る。

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スイングジャーナル1974年5月号(1974年4月発売号)

再び登場!スイングジャーナル。
まぁ、この頃の事は実家に保管しているスイングジャーナルを見ればすぐに思い出す。

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コンサート欄の・・・・

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ここを見れば・・・

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ゲイリー・バートンの公演でS席2500円。

鉛筆で京都公演と大阪公演にグリグリのチェックマーク(笑)
この時は大阪のサンケイホールのA席で一階のやや右寄りの中ごろだった。
座席は満席ではなく七割程度の入りだった。

マイルス・デイビスは破格としても、この1970年代の中ごろはいろんなミュージシャンの来日公演を見て刺激を受けた。ホールで行われるコンサートの料金は外国人アーチストで2000円前後が中心、国内アーチストで1500円前後だった。

スタン・ゲッツ(リッチー・バイラーク、デイブ・ホランド、ジャック・ディジョネット)は岡山市民会館、キース・ジャレット(デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアン)は松山市民会館、ウェザーリポート(ウェイン・ショーター、ジョー・ザビヌル、ミロスラフ・ヴィトウス他)は広島郵便貯金ホール・・・・他、数えたら今よりもコンサートに行った回数が多いではないか。

しかもどれも優良な顔ぶればかり・・・・

当時レコードアルバム(LP)の新譜が2500円前後だったので、一般的なジャズファンが財布の紐を緩める相場がその辺りにあったと考えられる。

毎月ジャズレコードを1〜2枚買って、ジャズ喫茶に週2程度顔出しし、めぼしいミュージシャンのコンサートを楽しみに待つ。。。

おそらくだけど、毎月のジャズにまつわるものへの投資が少なくとも月平均8千円程度はあったのではないかと思える。
かくいう当時高校生の僕でも、毎月1〜2枚はレコードを買っていたし、ほぼ毎日夜の練習後はジャズ喫茶に行き、上記のように平均すれば三ヶ月に一回程度はコンサートへも出掛けていた。

予測されていた事ではあるが、急激にライブハウスやジャズクラブへと出向く一般的なジャズファンの数が減っている。

その理由の一つに、ジャズを聞ける環境の中の中途半端さへの不満があるようだ。

一つには、音楽を聞くのに払うお金は惜しまないがそれ以外の物へのコストに強い抵抗がある、という。
ライブハウスやジャズクラブに出掛けるのは音楽を聞きたいから出掛けるのであって飲食をする為に出掛けるのではないという理由。
少し前の時代によく耳にしたライブハウスに行くのは良いがまともな食べ物が無いので腹が減って困るという声とは正反対。
提供されている料理の質と味と価格を照らし合わせると飲み物だけでいいや、、と。
いや、飲み物だって割高だと言う意見も多い。

「水でいい」って言ったらミネラルウォーターが1000円で出て来てメニューをよくみるとそれよりも安いアルコールドリンクがあった(笑)」と。
それでもう二度とそういう店には行かなくなったんだとか。

今やライブハウスやジャズクラブでしかジャズを聴けなくなりつつあるが、僕が高校時代のように「お酒」と無縁にジャズを楽しめる場所がもっとあれば良いと思う。

少なくとも僕らはそうやって育って来たし、そうじゃなければ育たない環境の微妙なタイミングの中にいたわけだ。

ジャズとお酒。

もちろん似合うと思うしそれを否定する気もないのだけど、自分を振り返ってみるとどうも「ジャズとお酒」とは無縁な環境があってこそジャズにのめり込めたという事があってこそ、なんだ。

これは僕がこの世界に入った時から、ずーっと気にしながらやって来た事でもあるんだ。
いや、それが実はこの先の新しい展望へと繋がるひとつのヒントなような気がしてならないんだ。






ガンバレ東北!

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