2012/1/26

時間軸を逆に回してはいけない男・・・マイルス・デイビス  木曜:Jazz & Classic Library


サーバートラブルの為に後追い更新中です。

昨日の夕方、晴れ渡った空を夜のしじまが覆い尽くそうとしている静寂の時間にふと空を見上げると、そこに一際輝きを増した月と星が急接近。
いや、動いているわけではないのですが、お互いがその輝きを競っているように、闇の迫る夕刻のプリズムの中にいたのです。

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ランデヴー。
rendez-vous。

ふと、この言葉を思い出しました。

最近、ランデヴーなんて言葉、見掛けませんよね。
改めて素敵な言葉だと思いました。

ちなみに、ランデヴーはフランス語。
ムードありますね。

昨日のブログの“シュプレヒキコール”といい、このライデヴーといい、僕らが子供の頃頻繁に耳にしていたこれらの外来語って最近さっぱり耳にしなくなりました。
わざわざ外来語のオブラートに包まなくてもよいくらいムードや情熱がない時代なのですかねぇ。
なんか表現の薄っぺらさが痛々しく感じてしまいます。

薄っぺらさと言えば、最近はこんなのが売れるのだそうです。

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『BLUE NOTE best jazz collection/MILES DAVIS』(Dea/2012年)

こういうCDやDVD付きのコレクション本。
本屋で見掛けて手にするものの、初回の格安版(このプルーノート・コレクションだって初回だけ490円!)だけ買っても後が続かない。

唯一続け購入しているのは、以前ココでも紹介したテレビドラマ『奥さまは魔女』(hachette)のDVD本のみ。現在28刊目。
これはテレビ番組だから当時の雰囲気が懐かしいのと、途中から見なくなって最後がどうなったのかもわからず終いになっていて、言わば読みかけの絵本みたいなもんだ。
それが復刻しているのを知ってしまうと、そのまま途中のままじゃ一生気になって過ごす事になる。(笑)

だから買ってもいいと思った。

ただ、一体いつ観るんだ? というくらいテレビの前に座ってDVDを観る時間がない。
それでも追い上げて最近やっと16刊まで来たところだ。

このブルーノート・コレクションは、かつてレコード収集やジャズ喫茶通いで聞いて覚えてしまったものばかり。
特にオルタネーティッド・テイクが収録されているとか何か特別なものは何もない。

当たり前のモノのオムニバス。

しかも、マイルス・デイビスの一ファンとしてブルーノート・レーベルでマイルス・デイビと言われても印象はイマイチ。なんだ? と思う。

僕にはどうしてもCBS時代の印象が強いのだ。

でも、この価格だから、何か目新しい情報でもあるかな、と気軽に買った。(笑)
きっとそういう層を半分以上見込んだ企画だろうけど。

ちょっと笑ったのが、アルトサックスのキャノンボール・アダレイ名義の『SOMETHIN' ELSE/Cannonball Adderley』(bn/1958年)がセレクトされている事。

よっぽど困ったのかなぁ、、、と思ってしまった。
それほどにマイルス・デイビスとブルーノート・レーベルの関係は薄いのだ。

ただし、単純に聞くとなると話は別。
ブルーノートがどうのこうのなんて一般には関係ない事なんだけど、マイルス・デイビスって何? という人にはなかなか良いセレクションだと思う。

でもねぇ、スーパーにチャリンコで買い物に行くオパチャマのTシャツに、Blue NoteやECMのジャケットがプリントされているのを見て、ちょっぴり悲しくならないものかなぁ。

1.Autumn Leaves (1958年)
2.Dear Old Stockholm (1952年)
3.Yesterdays (1952年)
4.Tempus Fugit (1953年)
5.It Never Entered My Mind (1954年)
6.How Deep Is The Ocean (1952年)

この中で飛び抜けて本当の意味でジャズを代表するテイクは1曲目の“Autumn Leaves”だと思う。
それ以外は「その他」の演奏記録という風。

何故にそんな事を書くのかと言えば、本当にこの“Autumn Leaves”のテイクはジャズに一度は興味を持った人なら聴いておいて損は無いから。
これ一曲と本文で490円の価値は十分あるよ。

曲の横に年号を付けているので見ればわかると思うのだけど、この“Autumn Leaves”だけが1958年、それ以外は1950年代前半の録音。

ミュージシャンは日進月歩。
その進化は本人が自ら意識して行うのではなく、周りの環境が半ば勝手に作り上げる。
だから本人はちっとも変化していないつもりでも、確実に進化した自分の姿が浮かび上がってくる。
いや、進化なんか自負している奴はちっとも進化なんかしていないのさ。
周りが作り上げるものなのだから。
それが共演者であり、制作現場の意識であり、録音環境の技術的な進化でもあり、、、
ほらね、とてもミュージシャン一人で変えられるわけがないのはおわかりでしょう。

この“Autumn Leaves”が録音された時期というのが重要で、さらなる進化へと繋がったCBSのアルバム『 Kind Of Blue』(cbs/1959年)の直前、すなわち他のテイクが録音された時期とはマイルス・デイビスが置かれた環境も、共演するミュージシャンの意識も、録音の環境も大いに異なるわけで、それを一つとして括るのはまったく意味がない。

そういう観点からもこの“Autumn Leaves”は飛び抜けています。
だからこれを聴いた時点で490円の元は取ったと思いましょう。

2曲目“Dear Old Stockholm”からは録音がモノラル。僕は真ん中に音が固まってしまうのが何とも気持ち悪いのであまり好きじゃないんです。。。
ただ、このマイルス・デイビスのなんと溌剌とした事か。
後年の“帝王”呼ばわりされた時代と比べると実に軽快。

3曲目“Yesterdays”も定番のスタンダード。4曲目“Tempus Fugit”のバップ臭に満ちたアップテンポでの溌剌とした演奏も心に残る。

5曲目“It Never Entered My Mind”については少し補足しておきたい。

マイルス・デイビスは1952年から1954年のBlue Noteレーベル時代は1955年以降専属契約となるCBSレーベルとは別にもう一つPrestigeレーベルにもリーダーアルバムを録音していた。
1956年に録音された『Workin' With the Miles Davis Quintet』(Prestige)の1曲目としても収録されている美しいバラード。
本アルバムとアレンジも編成も同じなので一度聴き比べてみるといいよ。

1954年録音メンバー(本アルバム)
Miles Davis(tp)Horace Silver(p)Percy Heath(b)Art Blakey(ds)

1956年録音メンバー(アルバム『Workin'』)
Miles Davis(tp)Rea Garland(p)Paul Chambers(b)Philly Joe Jones(ds)

この頃のマイルス・デイビスの代名詞にハーモンミュートによるノンビブラート奏法がある。
実は僕がマイルス・デイビスを好きな理由にノンビブラートがある。
どちらのテイクもその代名詞が前面に押し出され、細かいソロがうんぬんというものではない。
何が大きく異なるかと言えば、こういうバラードでは絶対的にバックを務めるピアニストとベーシストの存在感が大きい。

ベーシストとしては音楽的にクッションの効いた56年のポール・チェンバースに分があるのだけど、ピアニストとしてはこのアルバムの若いホレス・シルヴァのほうが面白い。
すでにこの時代にベテランのような存在だったレッド・ガーランドのピアノの上手さは非の打ちどころがないのだけど、はやる気持ちを押さえながらバックグラウンドに徹するホレス・シルヴァとのセッションのほうが、マイルス・デイビスが目指したこの曲の印象に合っているように思う。

1960年代に入ってハービー・ハンコックが加わるまで、マイルス・デイビスはずっとピアニストとのコンビネーションで悩んでいたような節がある。(一時期のビル・エヴァンスを除き)
その点では、(たぶんマイルスがこのように弾いてくれ、と注文したのだと思う)何もしないホレス・シルヴァのセッションはとても心地よさそうに聞こえる。

逆に56年のレッド・ガーランドとのセッションでは、楽しそうにバラードでパラパラとイントロを弾きだすガーランドを制して、「ブロックコードを弾いてくれ。ブロックコードだ!」と注文を付けるシーンがある。
機嫌を損ねたガーランドはブロックコードでガシガシ弾き始めるのだけどね・・・(笑)
何もしないところから作り上げるのがマイルス・デイビスのやり方であったのを、この54年の録音は忠実に行っていて好きだ。
途中のアート・ブレイキーのちょっとした二拍め八分音符の裏のアクセントなども、ひょっとしたらマイルス・デイビスが仕掛けたのかもしれない。ビートはほしくないがハーモニーを援護するものがほしい・・・・そう考えると面白いアイデアだもの。
描いたものを忠実に再現してくれるメンバーに恵まれると、この人はとてつもなく広がりのある音楽を奏でるのだ。

最後もバラードで“How Deep Is The Ocean”。
しかし、この前の曲で1954年の演奏を耳にしてしまった僕らには、この1952年のバラードは最早不完全燃焼でしかない。
音楽は進化するものだから、例えこのようなオムニバスであっても時間軸を逆に並べられたらたまったものではない。
そういうところへの配慮で・・・・・・

音楽的なセンスが知れるのだけど、

490円ならお薦めです!




『2011年ベスト・ライブ(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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チェキラ!
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タグ: Jazz ジャズ CD

2012/1/26

サーバートラブルその後・・・  分類なし

只今「後追い更新」中です。

理由は以下のサーバートラブル。
御利用のみなさんにはご迷惑をおかけしています。

こら、しっかりしろ、teacup!


サーバー障害の状況と対応について  お知らせ
2012/1/26 | 投稿者: admin | トラックバック(0)
いつもteacup.をご利用いただき、誠にありがとうございます。

一昨日より発生いたしました障害について、状況と対応方法をご説明いたします。

期間:2012年1月24日 22時05分 〜 2012年1月25日 20時00分
原因:ファイルシステムトラブル
影響:
・画像がアップロードできない
・デザインテンプレートの変更が反映されない
・新規作成したブログがエラー表示される

このうち、「画像がアップロードできない」件については復旧しておりますので、再度アップロードをお願いいたします。

「デザインテンプレートの変更が反映されない」件については、管理画面の「かんたんデザイン変更」より一度別のテンプレートに変更することで正常な状態に戻りますので、その後に目的のデザインテンプレートへの変更を行ってください。

「新規作成したブログがエラー表示される」件については、お客様側の操作で復旧させることができないため、お手数ですが下記の問い合わせフォームよりご依頼ください。
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本件におきましては障害の検知が遅れ、長時間にわたってご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
今後ともteacup.をよろしくお願い申し上げます。





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