2012/2/10

音楽的読唇術:続々!ヴィブラフォンやマリンバ等マレットキーボードのインプロでUSTの実践  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百四十九回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術:続々!ヴィブラフォンやマリンバ等マレットキーボードのインプロでUSTの実践』というお話し。

途中からの人は、先週及び、昨年末の第二百四十三回の『続々・音楽的読唇術・インプロにおけるアッパーストラクチャートライアード的展開の考察』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111223/archive )と合わせて、2011年10月14日の『ツー・カーはインプロの方向付けと、実は音楽的読唇術の基礎なのだ・・・』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archiveや、2011年9月以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



本日は実家のある松山からの金曜ブログ。
意外と外は寒いッス。

曲にはハーモニーの流れに比重を置いた曲と、メロディーの動きに比重を置いた曲と、リズムに比重を置いた曲があるわけで、演奏する時のアプローチを間違えてしまうと支離滅裂になってしまう。

そういう演奏は聞いていてストレスが溜まるばかりでちっとも心地よくない。
そのストレスは、演奏者側にあるように思われるかもしれないが(例えば曲に慣れていないとか)、実は曲としてストレスが噴出している場合が多い。

「ここでそういう事するんじゃねー!。他でやってくれ!」みたいな(笑)
曲には曲の主張があるのだから常にリスペクトするのをお忘れなく。

■ハーモニーの流れに比重を置いた曲のソロはシンプルなモチーフが効果的

ボサノヴァは明らかにハーモニーの流れに比重を置いた音楽。
ジャズのバラードの影響を強く受けている。

但し、ジャズのバラードが元々はミュージカル・ソングでもあり比較的古い様式(例えばA-A'-B-A等)に基づいて作られているのに対してボサノヴァは自由。様式にとらわれず要点だけで曲を完結させている例も少なくない。それ故にソロはあまり「くどくど」と演奏するものではなく、ストーリーの作り方も、一つ、または二つのポイントを踏まえるだけで十分説得力を持つ。

テーマのメロディーにテンションが多いのもハーモニーと一体となってサウンドをアピールしているからで、そうする事によって少ない跳躍によるメロディーを効果的に聞かせられるのがボサノヴァの特徴とも言える。(“One note samba”などは典型)

従ってハーモニーに比重が置かれた音楽でソロを演奏する場合は、この事を頭に置いておくといい。

最もシンプルなメロディーはなんだろう?

先週までの説明を理解したと仮定してその先に進むのでココに掲示された譜例で少しでも意味がわからない部分がある人は遡って解決しておいてほしい。
そうでないと全てが無駄になるから。

アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲“The Girl from Ipanema”のブリッヂの部分で解説中。
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(クリック、開いた画像をさらにクリックで拡大/以下同じ)

一番具体的に示せるのが、コードスケールに沿って、最小限の動きを伴なうこういう動きなんだ。

無駄にリズムを出す事もなく、ただシンプルに自らの法則に基づいて動くだけ。
それはある意味ではハーモニーの内声のように感じるかもしれないが、メロディーにハーモニー感を持たせる為には、この訓練をウォーミングアップとして習慣付けるのが望ましい。
この曲を、初めてCメロ譜を見ながら演奏した時に、まだコードスケールなどという言葉も意味も知らない時代なのに、何となく次の音を予測出来たのも、実は曲を聴いていた時にこのバックのハーモニーの動きをおぼろ気ながら想像出来ていたからだと思う。

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自らの法則はとてもシンプル。
自分で定めた方向(この場合は音の高低)に、コードスケールに沿って順次進むだけ。
但しアヴォイドノートは必ず飛ばす掟。

最初のコードのコードスケール上の音なら、どこからでも始められるように訓練するのが肝心。
もちろん上に向かうだけじゃなく下に向かう事も含めて、自分の楽器でおおよそメロディーとして使うレンジ(音域)全ての音を対象にした練習が必要。

少し慣れたら、今度は音符の時間を少しずつ短くして「判断能力」を俊敏に磨く練習へとシフトすればいい。

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この練習を最初のコードのどこからでも、どの方向へも、どんな音符でも出来るようにするだけで、アナタのハーモニーに対する感覚はブロック・コードで和音として弾く時よりも水平方向に鍛えられる。

余裕が出来れば少し音符にバラエティーを持たせると、ただのコードスケール間の「なわとび」なのに、音楽的に遊べるようになるはずだ。

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ありとあらゆる曲でこの方法による訓練をすると、今まで頭の中で「縦積み」でしかなかったハーモニーの形が「横並び」、つまり水平方向で自分の中にイメージ出来てくる。
ここから先のステップにはこの訓練が重要な鍵となるので、自分が所有するコード譜を引っ張り出してマイ・エチュードに仕立て上げてみてください。

今まで気が付かなかった事をたくさん発見するでしょう。
もっとも、、、コードスケールのアナライズが出来ないと手も足も出ないので、そういう場合はこの金曜ブログを隅々までチェキラ!

練習で大切なのは「いつも同じ音、音列、方向」で練習しない事。
この練習法はスタートする音から自由なのでコードが進行して「いつも同じ音」に結び付くような事はないはずだ。
その瞬間の音楽的な反応、反射を磨くわけです。
最初からフレーズで弾く練習をあまり推奨しないのも、曲の主張を無視して「いつも同じコードで同じフレーズを当てはめる」という癖を身に着けてしまうからだ。

さて、この曲のブリッヂでインプロによるソロを演奏する下地が揃ったら、どのようにメロディーを生むか、だ。

来週までしっかり練習して待っていてくださいね。


(以下次回)




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『2011年ベスト・ライブ(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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