2012/4/5

やっぱりスタンドプレイの神様だよなぁ・・・  木曜:Jazz & Classic Library


まずはお詫びから・・

先週金曜日のブログで「2011年度赤松的抜き打ちテスト」を行って、「答えは本日の一番最後に!」と記してあるのに答えが無いゾ! とのツッコミが!?
おかしいなぁ、そんなハズはない・・・・・と見たら。。。
確かに答えが消えていた。

大変失礼致しました。
ブログの表示負荷を抑える為に動画のダイレクトリンクは次の記事が更新されると画像表示で別窓表示となるようにしているのですが、その作業を行った際に消してしまったようでした。
僕のポカミスです。ごめんなさい!m(_ _)m;;

たぶん今週月曜日の記事がアップされる前にご覧になった方にはちんぷんかんぷんの事だと思いますが、月曜以降に「答えが無い!」と思ったみなさん、失礼しました!

今は復旧済みです。



音楽には無駄な音楽など一つもない。
どんな音楽であれ、必ず何処かの誰かにとっては必要とされているものだ。

ただし、十代や二十代でこんな考え方で胡座をかいていてはダメだ。
しっかりと自分が確立出来るまでは、ひたすら自分自身との葛藤の繰り返し。
その過程に於いては、時に周りの全てを遮断する必要すらある。
それだけ自分に厳しくなれ、という事だ。

残念な事に、音楽をやっているのにまるでスポーツで競争しているかのように自分を人と比較する人がいる。
そういう人はたいていの場合落語で言う“欲耳”の持ち主だ。

相手が自分より下手と思えばそれは同じ位、同じ位と思えば相手の方が上手い。上手いと思う位なら相当差がある。人間には欲耳というものがある・・・という話しだ。

以前、この事について書いた。
『2009/11/23 ぞろ目と欲耳・・・・ 月曜:ちょっと舞台裏』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20091123/archive

ただ、欲耳がイケないとは言わない。自分を確立する途中では誰にだって不安がある。その不安を打ち消す為に弱い自分が発する精一杯の粋がりだ。

ただし、それを本気と勘違いして失敗する人もいるから、度を越えない内に気が付く事を祈るのみ、だ。

なぜこんな出だしになったのかは、本日のアルバムと関係がある。


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『THE INFLATED TEAR/Roland Kirk』(atlantic/1967年)

1 THE BLACK AND CRAZY BLUES
2 A LAUGH FOR RORY
3 MANY BLESSINGS
4 FINGERS IN THE WIND
5 THE INFLATED TEAR
6 THE CREOLE LOVE CALL
7 A HANDFUL OF FIVES
8 FLY BY NIGHT
9 LOVELLEVELLlIIOQUI
10 I'M GLAD THERE IS YOU

RAHSAAN ROLAND KIRK (ts,cl,fl & other horns)
RAHN BURTON (p)
STEVE NOVOSEL (b)
JIMMY HOPPS (ds)
DICK GRIFFITH (tb) on FLY BY NIGHT

Recorded in Nov 1967

ラーサン・ローランド・カークは盲目のマルチリード奏者だった。
名前は小学校の頃読んでいたスイングジャーナルにちょくちょく登場していたので知っていたが、自分が買ったレコードで初めて聴いたのは中学の終り頃になってニューポート・ジャズ・フェスティバルが開催場所をニューヨークに移した時のアルバム『NEWPORT IN NEW YORK'72』(atlantic)でだった。

ラジオシティー・ミュージックホールでのジャムセッションの様子がほとんどLP片面1曲程度の長さで録音されていて、一つのセッションに数十人のジャズメンが登場するものだ。
その中の一つのセットにローランド・カークが登場するのだけど、事もあろうか、他のプレーヤーが順番にソロを回している最中に一人だけ何十コーラスもソロを取って明らかにルール違反をしている姿だった。

演奏は客受けするもので、レコードで聴いている分には「いいゾ!」と思うのだけど、現場で見ていたら「やーな奴」くらいにしか見えないかもしれない。
きっと友達とか知り合いにはなれないタイプだ。

つまり、スタンドプレー。
自分だけ目立てばいい、ウケればいい。。

もちろんそういう前に出る気持ちや姿勢はミュージシャンには絶対必要だけど、やはり場所をわきまえないと顰蹙を買うだけだ。

ただ、二本のサックスを同時に吹き鳴らし、しかも循環呼吸法で息継ぎが無いから、インパクトだけは最高。
客にウケないわけがない。

最初がそれだからかもしれないが、ローランド・カークに対する若い時の印象はあまり良いものでは無かった。

いわゆる“欲耳”が取れた段階で、もう一度音楽を聞き直してみようと思った時、ローランド・カークは僕の中で解禁となった。
それまでは自己確立の為に拒否や否定ではなく遮断していたのだ。

そして聴くローランド・カークは・・・・

やっぱりスタンドプレーの神様だった(笑)

そんなところが以前は鼻に付いて聴かなかったのだけど、その時は何かとても微笑ましく思えた。

曲毎に細かく書くほど僕はまだローランド・カークに能弁では無い。

ただ、1曲目の重苦しくあか抜けないブルース。沈痛な表情に満ちた曲。しかし、この曲の最後の部分でローランド・カークは何を思ったか、突然ドビュッシーのワンフレーズを思い出したかのように吹き始め、それがちゃんと回帰出来ないでズッコケるところに、あれれ?、この人って、物凄く人間的なんだ、と思ってしまった。
それまで寡黙で沈痛な感じにしか受け止められなかったのが、一気に氷解だ。
今までの重圧なカモフラージュから何かが透けて見えた感じがした。

そうとなれば、聴き耳は全然違うぞ。

二曲目のこの不思議な感じはセロニアス・モンクかな?
どうやらただのスタンドプレーと思っていたのは間違いで、この人はいろんなタイプの音楽に自分を同化させようとしていたのだ。
言い換えれば、実はこの人の中身は“真っ白”。
思うがままにキャッチした事を具現化する事にこと真価を発揮していた。

なので三曲目になるとハードバップのニアンスが飛び出すし、四曲目はとてもロマンチックな世界が広がる。
タイトルチューンとなる五曲目は二本のサックスをメインとせん事が目的として生まれた曲に聴こえる。

つまり、一つ一つの曲に必ずテーマがあるのだ。

三曲目など、ただ単に自分の循環呼吸を使ったノンブレスの奏法をアピールする為だけの目的だ。ソロの内容いかんではない。

六曲目は二本のサックスを同時に吹く為に用意されたデューク・エリントンの曲。クラリネットも飛び出すし、まるで一人リードセクションだ。クラリネット〜テナーサックスと持ち替えてさらにはそれらをユニゾンで吹く。
ここにはその技術を見せるというテーマもある。

七曲目はソプラノサックス。イメージはちょっぴりコルトレーン。

八曲目も不思議な曲なのだけどトロンボーンがこの曲にだけ加わっているのでちゃんとしたアンサンブルが聴こえて実はアルバム中一番ジャズらしい。

九曲目は本来のアルバムのラストとなった曲で、これはどう聞いてもコルトレーンの音楽を土台としてそれに迫ろうとするがなかなかそうは成らないところにカークらしさが出ている。

ボーナストラックとしてCDのみに入っている十曲目は、まるでスタンダードのようなコードチェンジでリリカルなソロを披露。ここでも循環呼吸ならではの演奏が印象的。
でも、これが意外にも本アルバム中最高のパフォーマンス。
最後に吹きながら歌い出すというおまけつき。

ただの目立ちたがり屋ではなく、なにかテーマを持って一つ一つ曲を選んだり作ったりしていたのが本当のローランド・カークだったのだろう。

その根底には、アイデアを早く披露したくて仕方が無い様すら感じてしまうくらいピュアな演奏家魂を感じる。

サングラスで巨漢で、能弁で、首から何本ものサックスをぶら下げて、息注ぐ暇もなく循環呼吸で周りを煙に巻いてしまう。
奇人とか変人と扱われてしまったが、実はそうする事が一番自分に楽な事を知っていた節も感じられるローランド・カーク。

やっぱりこの人は生れ持ってのスタンドプレーの神様だった。

や・っ・た・ねぇー、カークさん。GOOD!





赤松敏弘meetsハクエイ・キムBand

今度は足利! 足利 meeting!!
ドラマー小山太郎プレゼンツでゴールデンウイークに登場!!

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赤松敏弘(vib)
ハクエイ・キム(p)
生沼邦夫(b)
小山太郎(ds)
ゲスト:小林啓一(vib)

只今絶賛発売中。
ゴールデンウイークのお出掛プランに是非どうぞ!




『2011年ベスト・ライブ(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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タグ: Jazz ジャズ CD



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