2012/4/6

音楽的読唇術:ブレないこと!洗練されたインプロについて考える  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百五十六回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術:ブレないこと!洗練されたインプロについて考える』というお話し。

途中からの人は、先週及び、昨年末の第二百四十三回の『続々・音楽的読唇術・インプロにおけるアッパーストラクチャートライアード的展開の考察』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111223/archive )と合わせて、2011年10月14日の『ツー・カーはインプロの方向付けと、実は音楽的読唇術の基礎なのだ・・・』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archiveや、2011年9月以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



お詫び・・・

先週金曜日のブログで「2011年度赤松的抜き打ちテスト」を行って、「答えは本日の一番最後に!」と記してあるのに答えが無いゾ! とのツッコミが!?
おかしいなぁ、そんなハズはない・・・・・と見たら。。。
確かに答えが消えていた。

大変失礼致しました。
ブログの表示負荷を抑える為に動画のダイレクトリンクは次の記事が更新されると画像表示で別窓表示となるようにしているのですが、その作業を行った際に消してしまったようでした。
僕のポカミスです。ごめんなさい!m(_ _)m;;

たぶん今週月曜日の記事がアップされる前にご覧になった方にはちんぷんかんぷんの事だと思いますが、月曜以降に「答えが無い!」と思ったみなさん、失礼しました!

既に復旧済みです。




先週末のFacebook繋がりで今週の月曜ブログにオリジナルラブのアルバム(『踊る太陽』2003年/ポニーキャニオン)に参加した時の事を書いたら、当時高校生でそのアルバムのファンだった人からメールをいただいた。

『ORIGINAL LOVE 踊る太陽』
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■ポニーキャニオン/品番:PCCA.01901/¥3,150(税抜価格¥3,000)


つい先日PDさんから教えて戴いた同アルバムの“美貌の罠”のPV。

演奏者/歌 コーラス ギター シンセ:田島貴男
ドラム:Chris Parker
ベース:Will Lee
ピアノ:矢野顕子
ビブラフォン:赤松敏弘
パーカッション:Latry Sy
ターンテーブル:L?K?O
ハンドクラップ:篠原裕佳、田島貴男

ヴァイブのソロが入っている“美貌の罠”でヴィブラフォンに興味を持って聴いていたら同アルバムに唯一入っていたマーヴィン・ゲイのカバー曲“I WANT YOU(邦題:欲しいのは君)”のストリングスとビブラフォンのパッキングにハマってしまい、それが切っ掛けでジャズを聴くようになったのだと。

嬉しい限りです。

しかも、ソロじゃなくてパッキングから興味を広げてくれたなんて本望です。

「今このブログやFacebookを見ると、なぜあんな風な伴奏がヴィブラフォンで弾けるのか不思議でならなかった理由がわかります」との事。

TNさん、ありがとう。

ここで何度も書いていますが、僕はビブラフォンの何が一番好きかって、コードを弾いている時が一番好きなんです。コード伴奏、カンピングが何より。

オリジナルラブのレコーディングの時も、コード譜を見ながらその場で最上のサウンドを考えてカンピングしました。田島氏とトークボタンを通じていろんなアイデアのキャッチポールをしてイメージを広げて行ったのは、その現場にいたA&Rの伊達尚さん(ポニーキャニオン)がFacebookでコメントしてくれた通りです。

自分がこれまでに参加したレコーディングの中でも特に印象的な時間でした。
全編に渡りビブラフォンのブロックコードが散りばめられて、ストリングスセクションと絡みながらヴォーカルを支えるという構成も面白かった。

楽器はソロはもちろんですが、伴奏が出来てやっと一人前だと思います。

TNさんのメール、とても嬉しく思ったので紹介しました。

音楽に国境はちょっぴりあるがジャンルに壁はない。




洗練されたソロとはどんなものでしょう?

少なくとも、慌てふためいてバタバタと騒がない、どこから見ても矛盾点や不可解さがない、どんな難しいコードチェンジでも冷静に対応・・・・等々。

つまり“クール”、冷たいという意味では無くカッコいい意味でのcool。

考えてみましょう。

アントニオ・カルロス・ジョビンの有名曲“The Girl From Ipanama”のブリッヂを使って解説しています。
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(クリック、開いた画像をさらにクリックで拡大/以下同じ)

まず、こんなソロで始まった場合はどうでしょう。

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うん。
なかなかシンプルで良いメロディーラインが描けているとは思います。


“とは”というところに何か引っ掛かりますねぇ。。

じゃ、こんなソロだとどうでしょう。
これなら文句あるまい、!

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うん、これもなかなかシンプルなメロディーラインが描けているとは思いますが・・・・
さっきのと同じですね。



悪いわけではない。
じゃ、いいじゃないか!

そう思って「ふんっ!」と腹を立てる前に読んでください。

洗練された、というものの魅力の中に何があったでしょう。

・・・慌てふためいてバタバタと騒がない、どこから見ても矛盾点や不可解さがない、どんな難しいコードチェンジでも冷静に対応・・・・等々

シンプルでとても良いメロディーラインを作っているのですが、ひとつだけ、こんな事をやって検証してみてください。

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え〜? 次の小節(コード)の変り目にはちゃんと休符を入れてるのになんで〜??

そう思うでしょうね。

実はさっきからのメロディーラインに一つだけ欠けている事がこれでわかるのです。
シンプルなメロディーラインだからこそ、の盲点。

休符というのは演奏中で一番印象的な演奏になります。
つまり“余韻”。
この余韻というのは、音が消えたからといって聴き手の耳からすぐに消えてくれるわけではありません。
曲のテンポやインパクトで若干の差異はありますが、基本的には休符の前の最後の音というのは、休符の時間が長ければ長いほど耳に残ります。

なのでその休符をすぐに打ち消すような音符がすぐに入ると、その余韻はかき消されてしまいますが、休符が長いとかなりの時間余韻は残るのです。

この演奏の場合、テンポはゆったり気味のボサノヴァ、ダイナミクスも静かめに演奏するのがベストですから、この休符はかなりたっぷりな余韻を残すと予測しなければなりません。

そうすると、次のコード(小節)の頭は、この譜面のように「まだ前の小節(前のコード)の最後の音が余韻として残っている」と仮定する必要があります。

もう一つの譜例も同じようにすると、この問題点が炙り出されます。

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ビブラフォンにはペダルやマレットダンプニングという消音テクニックが備わっていますが、この事を意識して操作するには訓練が必要です。
マリンバの場合はもっと注意が必要で、殆どのマリンバ奏者はマリンバの音は余韻が少ないと勘違いしているのでマレットダンプニング等の意図的な消音操作が必要になります。
ピアノもペダルによる余韻をコントロールする事が出来ますが、やはり鍵盤楽器は全てにおいてこの「余韻の処理」に最新の注意を払う必要があります。

その点、音のニアンス(アーティキュレーション)をコントロール出来る管楽器は余韻もコントロールが可能なので少しは楽ですが、よりクールな演奏を目指すならこれから後の解説を取り入れてみるとより良い演奏のヒントに繋がるでしょう。


■先を読みながら演奏すること

音楽的読唇術と名打っているのも、実はこの部分が本題になるのです。

ジャズの演奏の場合、ソロを演奏する人はクラシックのソリストのように自分のソロの事だけ考えて練習するのではありません。
自分がインプロとして目指す雰囲気や形を一緒に演奏している人と共有しながら演奏を発展させなければ「少しもジャズに聴こえない」のです。

バックを務める側も、クラシックの伴奏者のように決まり切った伴奏を弾くだけではありません。
ソリストが何をやりたいのか、どんなアプローチやクッションを求めているのかを察知して即座にカンピングとして反映しなければ成り立ちません。

この両方をマスターする事がビブラフォンやマリンバでジャズを演奏する事とダイレクトに繋がるわけです。
ピアノの場合は自分の右手と左手によってそのコンビネーションを訓練する事になります。

いつも同じテンポ、同じ伴奏、ヘタをすればソロも同じ、それで人前でジャズだソロだと安心していては一向に成長しないものです。

その為には、まずシンプルなソロをどれだけスムースに進行出来るか、です。
シンプルであり、そこに迷いが無いもの、それをソリストは示さなければならないわけです。
そして、そこには勇気も必要ですが、揺るぎない根拠を持つ事が何よりも読唇術に繋がります。

まず「先を読むタイミング」と「何を先読みするか」です。

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演奏に入った瞬間の「目線」と「判断基準」を記したものです。
1つめのコードで演奏する前には2つめのコードスケールを判定し、そこで共有出来る音を拾っています。
それと同時3つめのコードスケールと共有出来そうな音も視野に入れて「シンプルなメロディーライン」の演奏に入るわけです。

これを使って先の譜例をこのように変えてみました。

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余韻が変な具合に重ならなくなったのがおわかりでしょう。

今度はこんな出だしでソロを始めようと思いましたが・・・

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二つ目のコードB7(#11)には上手くシフト出来るけど、そのまま三つ目(譜面には無いがF#m7)のコードには使えない事を察知したので一小節目を演奏している内に以下のようにメロディーラインを変えました。

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その後もひとつメロディーを演奏する毎に二つ先の展開を考えながら演奏するわけです。

シンプルでクールな演奏というのは、まずはこの音楽的読唇術の始まりから広がって行きそうじゃありませんか? なかなか楽しそうでしょ。

(以下続く)




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赤松敏弘meetsハクエイ・キムBand

今度は足利! 足利 meeting!!
ドラマー小山太郎プレゼンツでゴールデンウイークに登場!!

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赤松敏弘(vib)
ハクエイ・キム(p)
生沼邦夫(b)
小山太郎(ds)
ゲスト:小林啓一(vib)

只今絶賛発売中。
ゴールデンウイークのお出掛プランに是非どうぞ!



『2011年ベスト・ライブ(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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【動画】と【試聴】世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
■赤松敏弘MySpace

そして、コチラはオフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection

掲示板に替わって登場、オフィシャルな(?)つぶやきTwitter
■赤松敏弘 Vibstation's Twitter

新しく追加のコミュニティー
■赤松敏弘facebook

auの方はコチラの赤松音源で
≪■着JAZZ!■取り放題≫
 カテゴリ(メニューリスト)>着うた>クラシック・ジャズ
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SoftBankの方はコチラの赤松音源で
≪着JAZZ!≫
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≪着JAZZ!フル≫ メニューリスト>着うたフル>洋楽・Rock・Club
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