2012/4/13

音楽的読唇術:ブレないこと!さらに洗練されたインプロについて考える  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百五十七回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術:ブレないこと!さらに洗練されたインプロについて考える』というお話し。

途中からの人は、先週及び、昨年末の第二百四十三回の『続々・音楽的読唇術・インプロにおけるアッパーストラクチャートライアード的展開の考察』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111223/archive )と合わせて、2011年10月14日の『ツー・カーはインプロの方向付けと、実は音楽的読唇術の基礎なのだ・・・』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archiveや、2011年9月以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



洗練されたインプロを考える!
まぁ、言い換えれば「ちょっぴりわかりやすく」「ちょっぴりカッコよく」「かなり自信に満ち溢れている」アドリブ。
これが「とてもわかりやすく」「とてもカッコよく」「全面的に自信に満ち溢れている」となるとソロではなくテーマの作曲になってしまいます。

おもしろいですね。

磨き過ぎるとアドリブらしさが欠けて、曲のテーマ(主旋律)になってしまうというのですから、そのさじ加減と言うか、度合いと言うか・・・・、半分くらいは「見当は付くけど決まっていない状態」というのが、インプロ(又はアドリブ)の「いい」状態なんです。

ここで「音楽的読唇術」として述べているのも、そのようなインプロの「見当付け」の用法なのです。

アントニオ・カルロス・ジョビンの有名曲“The Girl From Ipanema”のブリッヂの部分を使って解説中。

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(クリック、開いた画像をさらにクリックで拡大/以下同じ)

なんでこの曲なんですか? もっとカッコいい曲があるのに
・・・・と、思うそこのアナタパンチ

曲に格差なんてありません。
そもそも、そういう風に何でもない物事に格差を付けて見ている事自体が間違っています。
難しそうに作っている曲も、簡単そうに聴こえる曲も、接する時は全て同じ目線でなければ良い演奏は出来ませんよ。
そもそも、難しそうに聴こえる曲に騙されている内はまだまだアマちゃんです。

曲をナメたらいかんぜよ〜!(なぜか土佐弁)

で、

先週は「先を読むタイミング」と「何を先読みするか」として、演奏中の「目線」と「判断基準」について書きました。

100%音使いやリズムが決まっている曲のテーマ(主題・主旋律)と違って演奏に入った瞬間から「先読み」が同時進行で行われるインプロの場合、自らが想定したコース(即席のラインや即席のモチーフ)をどこまで着実に遂行できるかが、その日の演奏の出来、不出来に大きく影響します。

なので、最初から難しい想定をしない事がコツです。
こんなインプロを行った場合について解析してみましょう。

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実際にはここに記したように全てが均一な形で上手く納まるとは限りません。
しかし、演奏に入った瞬間に描いた「先読み」をこのように譜面に起こす事は無駄ではありません。
同じように、ただインプロは練習するだけでなく、練習の様子をレコーダーで記録し、自らが示したアイデアがどのくらい遂行出来ているかチェックするくらいの慎重さがほしいものです。
ただ演奏練習と称して、いつまでも同じ音列や音形の羅列を繰り返していても、ちっとも上手くならないのです。
初期の段階でのインプロで言う練習とは、発する音の「根拠作り」と「先読み」の検証であるべきなのです。
いきなりセッションに飛び込んで演奏しても、何がどのように上手く行ったのか、行かなかったのかという、肝心な事がさっぱり自覚として得られません。

「緊張した〜」だけしか残らないなら、もっと準備して自信を持ってからでもよいのです。
無駄とは言いませんが、セッションなどで演奏するのは自分で意図するものが見えてきた(聴こえて来た)段階で初めて意味を成す事を覚えておいてくださいね。

さて、出来る限りこのインプロに関して「先読み」を再現してみます。

まず、最初の小節で“F”の音を出した瞬間にメロディーを下行する事を決めました。
メジャー・コードですからアヴォイドノートの有無だけ気を付けて下がります。
二小節目に入る直前には次のコードのB7(#11)の入口を考えています。
“Ab”で二小節目に入った時に頭の中ではB7のコードスケールにAbが存在するかを素早く判断します。
答えは「ある」!(G#=13th)
スタートしたFからオクターブ下がった所でB7に向けて上行するメロディーを作ります。
もちろんターゲットは“Ab=G#”。

この時点で、譜面に記した矢印(↓)の位置のターゲット音を先読みする事になります。
即席でイメージしたのはこんなターゲットのライン。

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偶然にもターゲットが短三度で繋がる予測が立ち、二小節を一つの即席モチーフとしたメロディー・ラインが最初の八小節間に描けました。

六小節目に入る頃に、このままのレンジでモチーフを展開していると音域が高音域に突入してしまう事を察知。ターゲット音を六小節目のメロディーの終りで下げる事にします。

この段階で即席的にイメージしたターゲットのラインはこんな感じ。

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短三度のインターバルはGm7→Eb7(#11)に下行ラインとして取り込む事を決定。
しかし、その後はツー・ファイブ的にコードが分散されるのでAm7に入った段階で判断する事に。

Am7に入った段階でクロマチックにラインを繋ぐ事が可能と判断。
Gm7の段階でC7(b9)はそのまま半音上げてBbに行くのが順当ながら、次の小節(ここには示されていないがAセクションのFMaj7に繋がる)へのアプローチを全音とする(つまりBb→Cというターゲット・ライン)よりも、半音でアクセントを付けてFMaj7に繋がるようにb9thに跳躍して下ろす事にする(つまりDb→Cというターゲット・ライン)。

ターゲットの「先読み」はこのように演奏中に行われているが、個々の動きに関してはこれまでに解説した用法の中から、視覚的にも聴覚的にも識別しやすいアッパーストラクチャー・トライアードを導入してターゲット間のメロディーを作っている。

アナライズすると頭の中ではこんな感じを描いて実践している事になる。

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いくつかの「知識」と「先読み」と「判断基準」が相乗的に自分のソロの行き先をどんどん切り開いて行くのがおわかりだろうか。
たぶん、自分で明確に意識するのはターゲット音の「先読み」くらいかもしれない。
後は自動的に浮かんで来るような気もする。

しかし、先週触れた“余韻”の処理まで感覚を研ぎ澄ますと、このままでは問題があるので今度は先読みに“余韻”の精度を上げて取り組んでみよう。

もしも、その問題点に気付いている人がいるなら、来週までに自分で改善策を考えてみるといい。
僕のアイデアよりも良いものが浮かぶかもしれないし、ね。

(以下、次回)


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2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






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