2012/5/4

音楽的読唇術:洗練されたヴィブラフォンやマリンバのインプロ・・・固定ドの人も先読みで移動ド感を増強  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百六十回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術:洗練されたヴィブラフォンやマリンバのインプロ・・・固定ドの人も先読みで移動ド感を増強』というお話し。

途中からの人は、先週及び、昨年末の第二百四十三回の『続々・音楽的読唇術・インプロにおけるアッパーストラクチャートライアード的展開の考察』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111223/archive )と合わせて、2011年10月14日の『ツー・カーはインプロの方向付けと、実は音楽的読唇術の基礎なのだ・・・』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111014/archiveや、2011年9月以降の金曜特集を経由してから読んでくださいね。

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



固定ドと移動ドとどっちがいいの?

そんな疑問が湧いてくるかもしれませんが、歌の場合は移動ドが有利で、楽器の場合は固定ドが有利と言われてきました。間違いではありませんが、歌の場合は相対的な音感を養う為に移動ド、楽器の場合は固定された音程を正確にヒットする練習のためには固定ド、と言う事でしょう。

だから、どちらが良い、というのはありません。

ただ、固定ドで絶対音感がある人ほど、コードをガイドとするインプロに初期の段階で柔軟性が欠けるという現象がみられるのは事実です。

先週はそういう固定ドの人の思考回路を少し“ほぐす”考え方を書きました。
移動ド+相対音感が「ここから、ここまでは一時的な転調の中にいる。ここからはそれが次の調へと移動しつつある」という感覚を、コードが固有に持つサウンドの変化という事で表わしてみました。
固定ドの人は単体のコードを読む事には何の不自由もないのですから、コード・サウンドをイメージ化して記憶しておくという方法は、コードに慣れるまでは有効な方法でしょう。

問題はそれが横に並んで変化して行く状態をどのように解釈されているか、です。

移動ドの人はすぐに調号と臨時記号が頭に並ぶと思いますが、このやり方はモチーフの展開に使えるので覚えておいて損はありません。初見で演奏する場合などのガイドになります。

■コモントーン(共有音)を軸に据えてグルーミー、又はブライトな関係のソロの組み立て

コードを横に並べる時に「転回形」を使ってなるべく同じ音域で想像するとサウンドの変化をシンプルな形でメロディーラインに取り込めます。

例としている“The Girl From Ipanema”のブリッヂで実践してみましょう。

「Bセクション(ブリッヂ)」
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(クリック、開いた画像をさらにクリックで拡大/以下同じ)

例えば、演奏でこのブリッヂに入った瞬間に“パッ”と連想できるコモントーンは何でしょう。
隣りのコードと共有する音。
僕はこのブリッヂなら最初の四小節間に一つのコモントーンを想定して考えます。

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最初のGbMaj7を基準として素早く続くコードを見るとGb=F#を共通する音として据えられます。
この四小節間の最初にGb=F#を置いてそれぞれのコードトーン及び近くにあるコードスケール上のテンションを並べてみましょう。
つまりGbMaj7以外のコードをGb=F#を軸とした転回形で連想するのです。

すると先週コードの響きを左右するグルーミー・ノートとブライト・ノートという考え方を紹介しましたが、それをこのコード進行に当てはめると、GbMaj7を「基準」とすると、小節毎にグルーミー・ノート(↓)が増えて行くわけです。

軸を「Gb=F#」という音に据える事でこの変化がわかるわけですね。

続く四小節間はどうでしょう。

今度はこんな風に途中でグループを分けました。

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Gm7-Eb7は“G”を、Am7-D7(b9)は“A”をコモントーンに据えました。
それぞれのコードの連携でグルーミー・ノートが増えるという解釈が出来ます。

最後の二小節も同様に共有音でグループ分けすると、ブリッヂ全体はこんな風になります。

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ブリッヂだけでなく曲の冒頭のAセクション八小節間についても考えておきましょう。

「Aセクション」
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イメージ・ライン(音型の)は自由なので、今度は音程を上から下へと並べたラインで考えてみましょう。

冒頭に出て来るコードを二つずつ一つのグループとして分けて考えると次のようなイメージが生れます。
最初のコードを基準としてサウンドを把握したら、次のコードがどのような変化を起こしているかに着目。
その変化を先週のグルーミー・サウンドやブライト・サウンドと同じように解釈すると、固定ドの人でもコードの流れを正しく理解出来ると思います。

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FMaj7とG7では“E”を、Gm7とGb7(b9)では“G”を、FMaj7とGb7(b9)では“E”を軸としています。
Gm7とGb7(b9)の時には“Bb”を軸として下に並べる事も出来ますが、全体のメロディー・レンジ(音域)を考えると跳躍が大きくなるために採用していません。

さて、このように横の音の変化を先読みしながらソロを演奏する時には、4月の金曜ブログで触れたように「メロディーの余韻」も横並びの大切な判断基準となります。

次のようにソロを始めました。
コード二つずつに一つのコモントーンを軸としたシンプルなメロディーラインを描いています。
演奏する時の「目線」と「判定」を ○→ 又は ×→ として表示しています。
少なくともその表示が付いたメロディーを演奏するまでに次の小節のコードとの整合性を判断せよ、という事です。

すると、○→ のところは次のコードに現在のメロディーの余韻が干渉しないのですが、×→ のところは次のコードに余韻が干渉してしまいます。

さて、どうしましょう。。。。

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考えてみてください。

(次週に続く)


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2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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