2012/5/10

本当にジャズとロックを容易く飛び越えられたところにある作品・・・  木曜:Jazz & Classic Library


今年になって70年代初頭にビビッドな作品を連発していた“Capitol”レーベルの「初CD化」シリーズが登場していて懐かしさもあって入手中。

今と違って、ジャズという音楽が全方位的に展開を始めた時期のアルバムは、今の新しいミュージシャンのアルバムとは比べ物にならないくらい革新的で面白い。
なぜなら、そこから歴史が始まったものだらけで、前例やお手本に頼らずに生れているわけだ。
僕はそこに惹かれてジャズが好きになった。
小学校や中学校の同級生がビートルズやELP、レッドツェッペリンやボブ・デュランを聴くのと同じようにこれらの生れたばかりのジャズに触れられた。

キャピタルの初CD化では、マイク・ノック率いるザ・フォースウェイの1stと3rdアルバムが登場していたが、あらゆる意味でザ・フォースウェイという当時のニュースタイルのバンドの愛好者はまだCD化されていない2ndアルバムがCD化されるのを密かに心待ちにしているはずだ。

他のレーベルでもCD化を心待ちにしている作品がいくつかあって、きっと数年の内にはこの願望は叶うだろう。

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個人的にキャピタル・レコードからの初CD化が待たれる二枚
上:『ENERGY/Jeremy Steig』
下:『THE SUN AND MOON HAVE COME TOGETHER/The Fourth Way』

他のレーベルでもこの時期に聴いてCD化を密かに期待しているアルバムはいくつもある・・・

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上:『AT THE FRANKFURT/Phil Woods & his ERM』(atlantic)
下:『THE PHILOSOPHY OF THE SPIRITUAL/Richard Davis』(cobblestone)

このブログで書くと、突然リイシューされる確率が高い偶然が重なっているので今日も書いちゃおうっと!


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『ENERGY/Jeremy Steig』(capitol/1970年)

1.Home
2.Cakes
3.Swamp Carol
4.Energy
5.Down Stretch
6.Give Me Some
7.Come With Me
8.Dance Of The Mind

Jeremy Steig (fl, alt-pic, alt-fl)
Jan Hammer (el-p, Chinese gong)
Gene Perla (el-b, b)
Eddie Gomez (b /on M-5,M-7)
Don Alias (ds, cog, perc)

上にピックアップした密かにCD化期待シリーズの中で最も実現性の高いキャピタル音源。
その中でもこのジェレミー・スタイグ氏の「エナジー」は飛び抜けた作品。
ソリッド・ステート・レーベルからキャピタル・レコードに移籍した第一弾で、何と言ってもピアニストのヤン・ハマーとのコラボレーションがアルバムをグッとポップに仕上げる起爆剤になっていると思う。

中学校の時、このアルバムを聴いた瞬間に思ったのは、ベースのリズムパターンのカッコよさ。
シンプルなベースパターンなのに、繰り返される毎にどんどんパルスがグルーヴ。
最小限で最大限の効果を発揮しているのにちょっぴりビートルズのサウンドを連想した。

それまでのソリッドステートのラスト2枚は同一日の録音を二枚に分けてリリースしていたので二枚ともフルート・トリオでのブローイング中心で、そこに時々ギターのサム・ブラウンが華を添える様式だった。
フルートがサックスに優るとも劣らない粋にまで達した“熱い”アルバムだったのだけど、この移籍第一弾にはキーボード(この当時はエレクトリック・ピアノ)が加わってサウンドに厚みが増し、さらに先ほどから述べているように、リズムとベースラインがシンプルにまとめられ、今度はとっても“cool”な一面を演出。

マイルス・デイビスが「On The Corner」でファンク・ジャズの道へと舵を切る二年前の事。
それだけ斬新で、時代を超越したサウンドが飛び出して来て、僕はすっかりハマってしまった。

ヤン・ハマーによるイントロから始まる“Home”。
この瞬間からこのアルバムがどういう性格であるのかをキャッチ出来るはず。
ヘヴィーなロック・バンド顔負けのグルービィーな時間が始まる。

ベースのペダルだけでグルーヴさせる“Cakes”のカッコよさと言ったらないだろう。
たぶんクラブのDJ諸氏にお薦めのサウンドで、スタイグ氏のフルートが正に“吠える”。

ポップカルチャーの代表のようなイントロからのearthyなサウンドにのせてジェレミー節がさらに吠えまくる“Swamp Carol”。中間にアヴァンギャルドなバンプを挟みながらファズ・トーンで潰したエレクトリック・ピアノのソロが左右のスピーカー間を飛び交う。ここまでヘヴィーな味付けとフルートの組合せが見事にマッチングしたサウンドは他では聴けない。

たぶん四人の集団即興演奏をそのまま記録したであろう“Energy”。
このメンバーが揃えば他に敵無し、という意気込みが伝わってくるようなエネルギッシュなジャズ。
ロック、ファンク、そしてスイングと目まぐるしく展開するリズムのどれにでも対応できる実力者の集まりであるのが立証されたトラック。

レコードではB面となる“Down Stretch”は、ロックの真髄のようなビートでシンプルなワンフレーズによるメロディーで出来上がった曲。ドン・アライアスが小節の頭に打つClay drumsのインパクトが曲に素朴さを加えている。ハマーのソロは一転してファスト・スイング。ジャズとロックの垣根を容易く飛び越えられるメンバー揃い。

バラード的なイントロから一転して再びアーシーなビートで綴られる“Give Me Some”。
実はこれらの演奏はソリッド・ステート時代のラストの二枚と音楽的な指向は同一。しかしながらサウンドがヤン・ハマーの参加によって、よりポップになった事で随分と印象が変わるものだと実感させられる。
エレクトリック・ピアノという楽器が時代の代表の音でもあったからかもしれない。
最後はパーカッションと共にフェードアウト。

“Come With Me”はソリッドステート時代のラストアルバム『Wayfaring Stranger』を彷彿とさせる素朴なフォークタッチのメロディーをルバートで奏でられる。
ソロに入るとアップテンポに一転。二人のベーシストが登場するテイクで、ソロオーダーに対して二人がそれぞれのベースラインとパターンでソリストに絡んで行く構成はちょっと面白い。
そのままエディー・ゴメスのソロへと突入。再び哀愁漂うメロディーで曲を閉じる。

ラストの“Dance Of The Mind”はマルチトラックを使ったジェレミー・スタイグとドン・アライアス他のパーカッションによるテイク。
こういう素朴で民族的なトラックでアルバムを〆るところに、ただグルーヴィーさだけを求めた作品ではない事が現れていて、聴きながら全員が写ったリア・ジャケットやジェレミー氏自身によるイラストなどとリンクするのが楽しめる。

CD化されたら真っ先に買いに走りたいな。

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『BEST LIVE 2011(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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