2012/7/13

音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-セカンダリードミナントの括り  金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック


毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百七十回目の今日はコード奏法編『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-セカンダリードミナントの括り』というお話し。

途中からの人は先々週の『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-セカンダリードミナントの打破』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120629/archive )、そして先週の『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-セカンダリードミナントの連鎖』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120706/archive )から読んでくださいね。たぶんこのままだと意味わかりませんよ(笑)

ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



スタジオに入って、目の前にはヴィブラフォン。
譜面台にはコード譜。

それでは一度オケを聞いてみましょう。

はい、ではソロ、よろしくね〜。
では録りま〜す。



当たり前と言えば当たり前だけど、これが仕事の現場だ。

譜面にはメロディーは書かれていない。
調号はある。

さぁ、そんな時にどうやってソロを演奏するか・・・・

先週はコードのトライトーンに着目して、どのような訓練方法があるかを解説した。
あくまでも“イメージを膨らませる”準備体操の段階だ。

今週は、もう少し客観的にコード譜を見る案内を書こう。

まず目の前にある譜面がこれだ。

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(クリック、開いた画像をさらにクリックで拡大/以下同じ)

これだけの情報でソロを演奏せよ、もちろんたんまりギャラは弾むがテイクは2つまで、3つめからはギャラを差し引く(笑)。

まぁ、そんな現場は無いが、前にも述べたようにスタジオというところは時間辺りのコストが軽く数十万掛かるケースもざらなので、モタモタしてたら二度と仕事に呼ばれない厳しい世界だ。

そこまでのプレッシャーを浴びながらも、それを跳ね返せるだけの自信があるかないかで生き方は決まる。

ちょっとしたミストーンなら素早くパンチイン、パンチアウト。自分のソロのどこからでもそれが出来なければならない。それだけ客観的に自分の演奏を記憶していなければ出来ないわけだよね。

すいません、もう一度最初から・・・・なんて言ってたら、時間ばかりか演奏のクオリティーまでロストしてしまう。大概の場合、ソロはファーストテイクが良く、細かい部分の修正が必要な時のみセカンドテイクを録音する。そしてその二つを比較してどちらかに決定するか、細かい修正のパンチイン、パンチアウトを施して終わりになる。

シチュエーションがそんな状態なのだから、素早くこのコード進行に“乗っかる”必要がある。

そこで、まず、ザーっと譜面を見て、この情報からどのようなポイントが押さえられるだろうか。
これが肝心だ。

1.セクションの最初だけマイナーコードになっている
2.後半のセクションの最後だけマイナーコードになっている
3.マイナーコード(Fm7)の直前はC7なので調号等含めるとHMP5の可能性あり
4.マイナーコード以外はドミナントコードばかり並んでいる
5.ドミナントコードは五度跳躍の連続がマイナーコードの直前のC7まで続いている


つまり、このポイントで想像出来るのが、Fm7とその直前のC7以外は五度跳躍で並んだセカンダリードミナントという事だ。

従ってC7→Fm7という結び付きはマイナーのケーデンスとして一括り。跳躍のスタートはFm7の次に来るコード、という事になる。

するとD7がスタートで最後はDb7。

この間のドミナントコードを先々週のように「もしも、本物とダミーに分割したら・・・」の例のように、二つずつ隣り合うドミナントコードを一括りとして考えると、ドミナントコードの連続というプレッシャーからかなり余裕が生れる。

そこで、その二つを結ぶ簡単なモチーフを作って検証してみよう。

まず、本物と解釈する側のドミナントコードは、曲の流れの中で確固たる位置にいるのでそう簡単には崩れないものなのでアプローチノートを挿入。
ダミーと解釈した側のドミナントコードには余計な音を入れると存在が危ぶまれる(つまり崩れる)ので何もしないでおこう。

するとこんなモチーフが出来る。

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D7はG7に行き、C7はF7に行く、つまりこの“行く”という感覚が和音の解決に近い感覚であるのを自覚してほしい。
つまり先々週にわざわざこの部分をマイナー・ケーデンスに置き換えて検証したもの、実はこの“解決”感を高めるためだった。(D7はGm7、C7はFm7に解決)

これを軸に、セクションの中をモチーフで結んでみよう。
それによってこのコード進行の性質が浮かび上がって来るはずだ。

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C7→Fm7のところは先に説明した通りHMP5で結ばれるのでb9thを含む



続いてのセクションの譜面がこれだ。

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ここでのポイントを押さえると・・・

1.ふたつのコードの繰り返ししかない
2.Bbm7に対してHMP5の関係にあるドミナントコード(F7)と解釈できる

ここは簡単に解釈すればいいのでペンタトニック・リックを挿入しておこう。
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続くセクションの譜面はこれだ。
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次のセクションも最初は順調にAセクションと同じ解釈で行ける。 ここではBbm7が前のセクション最後のF7からマイナー・ケーデンスで繋がっている。
従ってドミナントの五度跳躍のスタートはG7からだ。

アプローチノートにはを記しておく。

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さあ、ここで一つ課題が・・・・
後半のGb7とDb7の繰り返し。
コレ、どのように解釈するのが良いのでしょう?
この二つのコードが繰り返されると、どちらが「本物」で「どちらがダミー」のドミナントコードなのでしょう?

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このコード進行は、よくブルーノートと混同して演奏がゴッチャゴチャになりやすいケースなので、次回に詳しく。



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2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






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CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

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