2012/7/19

いつの間にかクロスオーバーから呼び名が変った頃・・・  木曜:Jazz & Classic Library


※サーバーの長時間メンテ(2012年7月18日午前10時〜午後10時実施)の影響で今週後半は後追い更新です。

Funkという言葉が頻繁に僕の耳に入って来たのは、確か1973年のマイルス・デイビスの来日公演の頃でその前年に発売された『On The Corner』(cbs)の音楽を何と形容するのかと思っていたら飛び出して来たのがFunkだった。
それは半分は言い当てていたのだけど半分は形容されていない。
インドのラーガやストラヴィンスキー、もちろんロック、いろんなものが混合された素晴らしいアルバムだったのだけど、それをFunkで片づけるなよ、と当時ムカついた記憶がある(笑)

そのFunkをよりポップにしてわかりやすく噛み砕いている傑作が、僕はハービー・ハンコックの『Head Hunters』(cbs/1973年)、さらにストリート・レベルでヒットさせたのがドナルド・バードの『Black Byrd』(blue note/1972年)だと思っている。

そしてそのFunkという音楽の中に留まっていると思っていたのが当時クラブ・ロキシーでのライブを収録したアルバムをリリースしていたThe Crusaders。
ロキシーでのライブ・アルバム『Scratch』(mca/1974年)はジョー・サンプルのフェンダーローズ・エレクトリックピアノのサウンドとトロンボーンとサックスによるフロント、わかりやすいステージパフォーマンスなどが聴けてFunkの傑作アルバムの一つだと思う。

そんなThe Crusadersの分岐点を感じるのが、今日のアルバム・・・


クリックすると元のサイズで表示します
『THOSE SOUTHERN KNIGHTS/The Crusaders』(mca/1976年)

1. Spiral
2. Keep That Same Old Feeling
3. My Mama Told Me So
4. 'Til The Sun Shines
5. And Then There Was The Blues
6. Serenity
7. Feeling Funky

Wayne Henderson - trombone
Wilton Felder - tenor saxophone
Joe Sample - keyboards
Stix Hooper - drums, percussion
Larry Carlton - guitar
Robert "Pops" Popwell - bass
Arthur Adams - guitar

rec/1975 at The Total Experience Studios, Hollywood, CA


1970年代はマイルス・デイビスの周辺の音楽とECMレコードの音楽に心酔していたので意外と“隣り”で聞いていたFunk系のアーチストはそんなに詳しくないかもしれない。
ただ、この時代は音楽が今よりもずっと高級な位置にあったのでちょっとでも巷で流行っている音楽があれば、必ず耳にした。

ザ・クルセイダースは先のロキシーでのアルバムを手にする切っ掛けがあり、1977年ごろになっていくつかのアルバムを手にするようになった。
その切っ掛けとはAORのシンガーソングライターのマイケル・フランクスのアルバム『Sleeping Gypsy』(eb/1977年)を買った事に起因し、ウエストコーストで人気のスタジオ・ミュージシャンとしてのザ・クルセイダースのメンバーの演奏を耳にして「おや?」と思ったからだ。

それまでのスタジオ・ミュージシャンの演奏と言うと、確かに上手だけど印象に残らないものが多かったのに対してマイケル・フランクスのアルバムでは、隙間が十分あってまるでジャズのセッションのような感じに聞こえたからだ。

そこでレコード屋で見つけたロキシーでのライブ盤はジャズ・クルセイダースのジャズ時代から受け継いだレパートリーも披露されていたが、着実に時代の音の洗礼を受けていたので好きだった。

この時点で、ザ・クルセイダース = ウエストコーストのスタジオ・ミュージシャンという図式がインプットされて、彼らが参加したポップス系のアルバムはその後の演奏生活の良いお手本となった。

さて、このアルバムがなぜ分岐点なのか・・・・


一曲目“Spiral”はそんなに印象には残っていないのだけど、このキャッチーなメロディーはザ・クルセイダースの御家芸。

二曲目“Keep That Same Old Feeling”のイントロが始まると、「ああ、、この、こんな風なイントロ、、、1970年代半ばだなぁ。。。」と。このカラッとした響き、、、どこかで聞いたなぁ、、、ああ、、、思い出せない。。。
そうこうする内にメンバーによる合唱(唄の域ではない/笑)が入って来てザ・クルセイダースの世界が始まるのだけど、ああ、あのカラッとしたイントロ何だっけ?・・・・思い出したい衝動に駆られてしまう。

三曲目“My Mama Told Me So”は当時としてはヘヴィなビートにテキサス・スタイルのリフが乗っかってくる。メロディーは相変わらずキャッチーだ。ウィルトン・フェルダーのテキサス・テナーがアーシーに響く。

四曲目“'Til The Sun Shines”はちょっぴりミステリアスなイントロだけどすぐにメロウなバラードである事が知れる。作曲者のラリー・カールトンのギターとウィルトン・フェルダーのテナーがフィーチャーされる内にフェードアウト。

五曲目“And Then There Was The Blues”はドラマー、スティックス・フーパーのオリジナル。シンプルなブルース。

六曲目“Serenity”もちょっぴり不思議なイントロから始まる。スペーシーでどことなくスピリチュアルな感覚も聞こえる抒情詩。

ラストはきっとこの御存知の人も多いクルセイダースのヒットナンバー“Feeling Funky”。ベースのロベルト・ポップウェルの実にキャッチーな作品。

さて、アルバム全体を聞き終えて、キャッチーというメロディーのオンパレードのようにも感じる。
マイルス・デイビスやハービー・ハンコックが示したFunkとはちょっぴり違う。

言わば、Light Funkと形容しようか・・・・

そんな時にどこからともなく聞こえてきた言葉がある。

“Fusion”

そう、たぶん、このクルセイダースがやっていたLight Funk辺りがフュージョンと呼ばれる音楽の源になるのだろう。そのせいかちょっと楽器が吹ける人なら演奏出来そうなメロディーが並ぶアルバムになっている。
この辺りはメンバーの中でも議論を重ねたのだろうと思えるのは、この作品を最後に実質上このバンドのリーダーでもあるトロンボーンのウェイン・ヘンダーソンが抜ける事になったところにも見て取れる。

最初はクロスオーバーと呼ばれていたのが、突然フュージョンと呼ばれるようになったのだけど、僕はその時の変り目を知り得るほどフュージョンを聞いていない。
それよりはもう少しガッツリしたマイルス・デイビス達のFunkと、それの正反対の位置にあるECM Musicがその頃の僕の全てだったから。

ただ、個人的には、この作品に続く77年のアルバム『Free As The Wind』(mca)をFusion Bandとしてのザ・クルセイダースのピークと思っている。
長年リーダーとしてバンドを統率していたトロンボーンのウェイン・ヘンダーソンが抜けた事によって危機感を抱いたメンバーが普段にも増してより楽曲や演奏に集中していたからかもしれない。。。

そういう意味で、このアルバムはクルセイダースとしての大きな分岐点となっているように思えて仕方ないんだ。





『BEST LIVE 2011(動画)』公開中!


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

・当日のセットリストは以下の通り

[1st set]

1.Trisoniqe......(by Hakuei Kim)
2..White Forest......(by Hakuei Kim)
3.Sound of Focus.....(by Toshihiro Akamatsu)
4.[duet] Newtown......(by Hakuei Kim)
5.Ruby, My Dear.....(arr Toshihiro Akamatsu)
6.Axis.....(by Toshihiro Akamatsu)

[2nd set]

1.The Gleaner.......(by Toshihiro.Akamatsu)
2.[Tribute to 1964's Miles]......So What
3.[Tribute to 1964's Miles]......Stella by Starlight

4.[Tribute to 1964's Miles]......Walkin'
5.[duet] Silent Butler.....(by Toshihiro Akamatsu)
6.Kuala Lumpur......(by Hakuei Kim)

[Encore]

1.Dear Old Stockholm
2.O Grande Amor

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

・セットリストの赤文字の演奏をアップしています。
・動画は従来通りMySpace版と、プラグインの関係でMySpaceビデオがご覧になれなかった人向けにYouTube版もアップしています。
・MySpace版YouTUbe版とも、どちらも同じ内容です。


[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




[MySpace版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部1曲目



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]






ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
クリックすると元のサイズで表示します
VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

New Album『AXIS』は全国の有名CD店のほか、ネットショップでも好評発売中!
■Tower Record
■HMV
■amazon.co.jp
■disk UNION
■山野楽器
■新星堂
■ベガ・ミュージック・エンタテインメント
■Yahoo!ショッピング
■楽天市場
■ヤマダ電機WEB.COM
■セブンイレブンネットショップ



どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

クリックすると元のサイズで表示します→CDショートレビュー


【動画】と【試聴】世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
■赤松敏弘MySpace

そして、コチラはオフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection

掲示板に替わって登場、オフィシャルな(?)つぶやきTwitter
■赤松敏弘 Vibstation's Twitter

新しく追加のコミュニティー
■赤松敏弘facebook

auの方はコチラの赤松音源で
≪■着JAZZ!■取り放題≫
 カテゴリ(メニューリスト)>着うた>クラシック・ジャズ
 クリックすると元のサイズで表示します

SoftBankの方はコチラの赤松音源で
≪着JAZZ!≫
 メニューリスト>着うた・ビデオ・メロディ>着うた>Jazz・クラシック・ワールド
 クリックすると元のサイズで表示します 
≪着JAZZ!フル≫ メニューリスト>着うたフル>洋楽・Rock・Club
 クリックすると元のサイズで表示します

チェキラ!
★ビブラフォン ★ビブラホン ★ヴィブラフォン ★Vibraphone ★ヴィブラホン ★ヴァイブラフォン ★ヴァイブ ★バイブ
タグ: Jazz ジャズ CD



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ