2012/11/30
本日はMusser New Model M55GJ オーバーホール・リポート 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百八十八回目の今日は緊急特集『Musser New Model M55GJ オーバーホール・リポート』です。
レギュラーの音楽的読唇術は次週お届けしますね。

昨夜、久しぶりにチンさん(ベースの鈴木良雄さん)に会った。数えてみたら4年振り。昔は毎週のように会っていたのに。新ピのGENERATION GAP。
覗けたのは二部の途中からだったがよく新ピのチンさんのライブで演奏した「ルーレット」や「ウイングス」など懐かしい曲が次々に。かつて演奏した曲を他人がやるのを聴くのは不思議な感じ。メンバーのハクエイくんの「ニュータウン」もやっていた。
終演後、チンさんを囲んで残っていたお客さんとしばし歓談。ある女性からMCで「あまり曲について説明がなかったような気が・・・」とツッコミ。「きっとチンさんの滑舌が悪いから聞こえなかったんだよ(笑)」と僕。透かさず「だってハスキー(歯隙き)・ボイスだもん!」とチンさん。
そのレスポンス(駄洒落)の良さは昔とちっとも変らない(笑)。ううん、、あれ?
気が付くとメンバーは蜘蛛の子を散らすように御帰宅。おいおい、リーダーを一人で放置してどーするんだ!? 仕方ないなぁ。。。と、言いながら久しぶりにチンさんとカンバンまで話した。ピットイン従業員のみなさま、遅くまでありがとうございました。

撮影:ハクエイ・キム ―

木曜日のブログでお知らせした通り、先週のツアー後、ミナトの秘密基地でオーバーホールを行っていたMusser vibraphone M55GJ が整備完了との報告。


新宿から早速ミナトの秘密基地に直行、腕利きドクター“N”ことMr. Nishihara の診断結果を。

整備完了のM55GJ
今回オーバーホールをお願いしたのは二点の問題に関するもの。
1つは以前このブログでリポートしている通り、国内メーカーがパーツを供給しているボディーの改良。
長年純正Musser M55を使っている身にすると、この日本国内専用モデルM55GJに装着されたペダルの位置に違和感があり、純正Musser M55と同じポジションとなるようにペダル・パーツを装着するサイドの脚のピンを手前に4cmほど移動させるというもの。
立ち位置が楽器に近すぎて演奏する姿勢に負担がかかっていた(特に軸足が疲れる)のと、鍵盤に近すぎてコードワークに若干支障が生じていた。
10月の横濱ジャズプロムナードなどのツアーの時は楽器に備わったアジャスターで鍵盤の高さを低くして身体から少しでも鍵盤を離すセッティングに変えてみたが、あまり効果はなかった。(特に足にかかる負担)
そこで11月のツアーの前に緊急処置をドクター“N”にお願いして「仮の装着ピン」を付けてもらった。
そのおかげでツアー中も劇的に演奏姿勢への負担が軽減、いや、ペダルに起因する負荷は微塵も無くなり本来の姿勢で演奏出来るようになった。
ところが、応急措置として従来のピンよりも一回り小さなピンを装着したのでツアー中に何度かネジが緩んで耐久性に関しては交換の必要性が生じていた。
そこで今回は従来から装着されていたオリジナルのピンと応急措置に使ったピンを入れ替えて耐久性と信頼性を取り戻した。

脚の下段に白く見えるのが今回入れ替えた応急措置用のピン。改良した位置はオリジナルの黒いピンに。これで耐久性が一気に回復した
さて、これだけの事なら1時間もあれば済んでしまう作業だ。
それがなぜ一週間以上もかかったのか・・・・
実は、このニューモデル(この楽器は試作品なので若干量産タイプとは仕様が異なる)を導入して約一年半、従来の純正Musser M55が抱えていた問題(演奏中の楽器の揺れ、ノイズ等)をほぼ完璧にクリアーした素晴らしいボディーだったのだが、ちょうどオールシーズンを経たこの夏頃から、ある特定の音域にこれまでとは違うノイズが聞こえるようになったのだ。
それが常にではなく、時と場合によって、だ。
そこで、自分で考えられるノイズの出そうな箇所を徹底的にチェックしていろんな措置を施してみたのだけど、どうにも完全な特効薬にはならなかった。
新しい楽器、新しいモデルというのは、何のデータの蓄積もないので使用頻度が上がるに連れ思いもよらないところから問題が発生して来るもので、別に故障などではない。
特にプロトタイプは耐久試験を行っているようなもので、演奏する回数、分解運搬の頻度、使用環境によって予想しない問題が出て来るものなのでそれを承知済みで使っている。
今回出た症状は“D”の音盤をヒットすると、何処かで音が“炸裂”したようなノイズが発生し始めた、というものだ。
この世界も長いので、この楽器に起因するノイズは星の数ほど体験して来た。
しかし、今回のノイズはこれまでに経験の無いタイプのノイズだった。

この点を楽器を預ける時にドクター“N”の目前で確認してもらい、僕なりの所見も述べさせてもらった上で全ての可能性を一つ一つ虱潰しにあたってもらったのだ。
疑うべきは、共鳴管(パイプ)・・・
パイプは増幅用の筒が音盤の数だけ連なり、それを一つ一つ固定するビスなど接触要因となる部位が最も多い。
また、僕はヴィブラートを使わないので筒の中にあるプロペラが演奏中勝手に回らないように固定する通常には無い改良箇所もある。完全に動かないようにするのではなく、音色・響きの調整にプロペラを使うので任意の位置でホールド出来るようにする、という特殊なものだ。ドクター“N”が考えてくれた。
ビス、リベット、プロペラの回転軸、これらは温度の変化による金属の膨張・収縮の影響も受けやすい。
気長にこれらを一つ一つ時間をわけて整備してもらい、この部分に関するノイズは除去できた。
これで完璧、と思いきや、再び時間が経過すると、ノイズが出て来たらしい。
そこで今度はボディー各部のネジやビスといった金具を全て調整し、これらを起因としていたノイズは除去できた。
唯一ボディーパーツでノイズを発生していた箇所がわかった。

鍵盤を載せるフレームを固定するヒンジ。
演奏中や移動中にフレームへの圧や振動をセーブするためのパーツ。
ちょうどペダルのスプリングなども近くにあり何かと負荷のかかりやすい箇所なのだ。
しかし、純正Musser M55ではこのパーツは固定されているのに、国産供用のパーツは脱着式になっている。

脱着式のヒンジ。便利だが接点が増えるのでこれはノイズの原因となっていた
この部分から出るノイズがあり、これは取り外すかフレームに架けない状態で使えば問題ない事が確認できたのでいつも外した状態で使う事にする。
今度こそ完璧、と思ったら、また時間経過によってノイズが出て来たらしい。
そうなると鍵盤本体?
鍵盤を外して装着用のホール(穴)を一つ一つ点検。
すると若干細かいホコリがつまったりしていたらしい。それを除去して、もう、これで完璧、そう思ったらしい。
しかし、整備した時は「完璧」なのに時間経過で再びノイズが聞こえる時が出て来たらしい。
そこで、これは鍵盤自体から何か異音が発生しているのではないかという事になり、秘密基地の楽器構造のバーチオーゾ、スーパードクター“大N”ことMr.Numata氏の協力の元、音響学に基づいて鍵盤の倍音のチェック、共振要因を徹底的に洗い出したそうだ。
この音板のこの部分をミュートしてチェックすると・・・・、という特殊なミュートをかけて誠に気の遠くなるようなチェックを行っていただいた。
楽器本体による共振は管楽器でも起こるそうで、スーパードクター“大N”はこの道のバーチオーゾなのだ。
全てをチェックし問題となる箇所は出なかったそうだ。
しかし、最初問題のあった“D”の音板のノイズが除去された時には、他の鍵盤に小さなノイズが発生していたり、どうもノイズの発生源が移動するような不思議な症状も見えて来たらしい。
本命の“D”音のノイズが大きかったから「それ以外」が気になっていなかったのかもしれない。
ううん。。。。
そこで、最後に、着目したのは・・・・・
紐?
バーサスペンションコード。
鍵盤を結ぶ紐だ。

実はこの紐は純正ではない。
純正の紐は表面がツルツルして硬くノイズが出るので取り替えているのだ。
いろんな紐を試した結果、直径3mmのアクリル100%の紐が一番鍵盤に負荷が掛からず鳴りが良くなる事がわかった。
新しい楽器の場合、最初は鍵盤が鳴らないもので、ある程度「鳴らし込み」の期間が必要で、この楽器の場合ちょうど今がその「鳴らし込み」の最終段階で、着実に鍵盤の鳴りが良くなっている最中。
ドクター“N”とスーパードクター“大N”は最後の砦として、この紐を純正のものに交換してみた。
すると・・・・
ナント、
ノイズが消えたのだ!
え〜ッ!?
ノイズが嫌でわざわざ柔らかいアクリルの紐に取り替えているのに、それが逆効果だって!?
にわかに信じられない答えだった。

タネを明かすと、紐の性質と言うよりも、紐を通す為に空けた穴との関係が大きいらしい。
鍵盤を鳴らす為に鍵盤との接触を極力押さえる為に、純正の紐よりも少し細めの紐を使っていた。
するとこの穴との間には隙間が出来るから鍵盤に圧を加える要因が減り、鍵盤が振動を記憶して鳴りだす、というのが僕の論理だ。
しかし、どうやらホールと紐の隙間が微妙に関係するらしく、導入時と比べれば1.3倍くらい鳴り始めた鍵盤は振動も大きくなったわけで、穴の中で振動する空気との間に(原因はまだ解明されていないが)起こる連鎖によって“炸裂”するような音を発生させているようだ、、というもの。
驚きです!
まぁ、関係ないとは思うけど、昔新幹線が開通した頃、トンネルのそばに住む人が夜な夜なドーンという炸裂音を耳にして驚いたという話しがある。それまでに前例のない高速で通過する新幹線がトンネル内の空気を押しやって発生させていたらしい。狭いホールの中で起こる空気振動は思わぬ出来事を引き起こすようだ。
そこで、現時点では全てのノイズ要因を二人掛かりで整備していただいたのでノイズが発生していないものの、これが再び発生しない保証は無いので、この穴の中の空気の状態(つまり振動)を変えて使ってみる、というもの。

緑が純正、オレンジがこれまで使った3mm径、スカイプルーがこれから使う5mm径
昨日は時間がいっぱいいっぱいでそこまで手が伸びなかった(但しまったく気になるノイズは出ていなかったが)ので今日の午後のレッスン後に作業。

バー・サスペンションコードを3mm径から5mm径へと交換。

まずは現状確認の為に、ちょうど帰って来た家人をつかまえてモニタリング。

同じ部屋にある二台のMusser vibraphone を弾き比べ。
まずは今回オーバーホールしたM55GJ。
家人が弾いた感想、それをこちらで聴いた感触を記憶して・・・・

純正のMusser M55を。
家人の感触も僕の感触も一致していて、こちらはクリアーなのに音が豊か。
名器の貫禄充分だ。
しかし、以前試奏した記憶のある家人も驚くほど新しいM55GJが鳴る楽器へと変身しているようだ。
着実に“鳴らし込み”は成功中・・・・
で、その鍵盤が鳴れば鳴るほどノイズの要因になっていたとは・・・・・
ホント、生楽器は時間を掛けてつき合わないとわからないから面白い。

左5mm径、右3mm径
例によって紐の先端にセロテープでリーダーを作り・・・・

鍵盤一つ一つに通して行く・・・・

最後は恒例の“片留め”。もう一方は結び目を作ってスプリングの中、こちらはいつでも解けるようにスプリングに結び付ける。

さぁ、張り替え完了。

再び家人を呼んでモニタリング。

家人が弾いて特に違和感なし、との事。
僕も若干倍音が減った気はするが大きな変化には至っていない。
紐も使ううちに鍵盤に馴染んで来るでしょう。
では、ここで本職が登場!!

はい。整備完了です。
うん、ノイズは出ないな。

問題の音域は念入りに・・・・

ダイナミクスに耐えられるかもチェック。

これでよ〜し! 完璧だぜ〜!

気が付くと、すっかり暗くなっていました。
オーバーホール完了です。

本邦初のジャズマリンバ本・好評発売中!

『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン/赤松著』(ヤマハ出版)
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『BEST LIVE 2011(動画)』

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6
25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』
Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)
Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011
[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます
★第二部1曲目

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]

★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]

ガンバレ東北!
がんばろうニッポン!

■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)

VGDBRZ-0044/3.000円(税込)
赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

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チェキラ!
★ビブラフォン ★ビブラホン ★ヴィブラフォン ★Vibraphone ★ヴィブラホン ★ヴァイブラフォン ★ヴァイブ ★バイブ
2012/11/29
昨夜は秘密基地へ・・・、C・ブレイのクリスマスキャロルが想像出来なかったかと言えばそうでもないんだ 木曜:Jazz & Classic Library
昨夜はミナトの秘密基地へダッシュ・・・・

先週ツアー後オーバーホールに出していたMusser M55GJの整備が完了したと言うので引き取りに向かった。

ミナトの秘密基地では腕利きのドクター“N”、さらに今回は楽器の構造に関するバーチオーゾ、スーパードクター“大N”両氏の徹底的な解析によって解明された原因を聞いてびっくり!

今日は午後からこの楽器をレッスンに使って各所の状態を確認する予定。
詳しくは明日のブログで報告しますね。

完璧な状態となった楽器を積み込んでミナトの秘密基地を後に。
業務連絡

今日から僕はA=442に戻りますのでみなさま宜しく〜!
本日のキャスト:
ミナトの秘密基地 : 野中貿易株式会社
ドクター“N” : Mr.Nishihara
スーパードクター“大N” : Mr.Numata
みなさまに感謝!






言うまでもない事だけど、僕は管楽器奏者ではない。
なので管楽器に対してそんなに詳しいわけではない。
ただ、奏でられる音楽に関しては詳しい。
それは、楽器うんぬんという狭いエリアの話をしても興味がさっぱりわかないが奏でられる音が好きか嫌いかという事で明確な意見を持って聞いている。
それはヴィブラフォンの事ばかり語っていても音楽全体の事がさっぱり掴めないのと一緒。
楽器は各自が選択した「道具」であって、それをどのように奏でるかに一番興味がある。
その「どのように」奏でるという選択肢の中に音楽のジャンルはあると思っているので、別にジャズが全てだと思っているわけではない。
子供の頃からクラシックはもちろん、なぜかタンゴも好きだったようだし(親から小さい頃はタンゴに反応していた話しを聞いた)、ロックも、ポップスも好きな物は好きだし、まだ僕が知らない好きな物とこれから先出会って行くというワクワクするような楽しみの中に生きている。
逆に言えば、ジャズだから全部好きというわけではない。
好きが多ければその反対も多い。
ただ、若い頃はその反対のものの事を単純に「嫌い」と呼んでいたが、最近は「まだ楽しめない」という風に思っている。
たぶん一生の内に、どこかで「楽しめる時期」が来るような気がしているからだ。
何を理屈っぽい事を並べているのだろう?
まぁ、要するに管楽器の音楽を聴く時、と言うのはすごく稀です、と言いたいわけで、それはなぜかなと考えている内にこんな理屈を並べてしまった。





『CARLA'S CHRISTMAS CAROLS/Carla Bley』(watt-ecm/2009年)
1. O Tannenbaum
2. Away In A Manger
3. The Christmas Song
4. Ring Christmas Bells
5. God Rest Ye Merry Gentlemen, part one
6. God Rest Ye Merry Gentlemen, part two
7. It Came Upon A Midnight Clear
8. Hell's Bells
9. Jesus Maria
10.Jingle Bells
11.O Holy Night
12.Joy To The World
Carla Bley / piano, celeste
Steve Swallow / bass, chimes
Tobias Weidinger / trumpet, flugelhorn, glockenspiel
Axel Schlosser / trumpet, flugelhorn, chimes
Christine Chapman / horn
Adrian Mears / trombone
Ed Partyka / bass trombone, tuba
Recorded Dec. 8-9, 2008 and Mixed and Mastered at Studio La Buissonne, Pernes les Fontaines
カーラ・ブレイがクリスマス・ソングだって??
このCDを店頭で見つけた時にはその意外性に興味が湧いて手に取った。
おおよそカーラ・ブレイが手掛けた音楽には小中学の頃から親しみを持って聞いていたのでその内容に関しては想像が付く。
ゲイリー・バートンやポール・ブレイが好んで取り上げていたカーラ・ブレイの一連の作品を皮切りに、初期のころの詩人ポール・ヘインズにインスパイアーされた『Escalator Over The Hil』や『Tropic Appetites』が彼女名義のアルバムを手にする切っ掛けとなった。
当時の“前衛”と呼ばれたエネルギッシュな音楽の合間にハッとするように恍惚な美しい曲が散りばめられていたその頃の音楽は強烈な個性を放っていた。
カーラ・ブレイ・バンドというホーンの入ったラージ・アンサンブルが日本でもヒットした1980年代の数々の作品も印象に残った。
また、90年代に向けてスティーヴ・スワロウと公私ともに密接なスクラムを組んでからの展開も見逃せなかった。
ただし、時々突拍子も無い事もある。
その一つが1977年の『Dinner Music』で、もちろんアルバムも買ってはいるが、まったく解せないアルバムで、なんでこんな事するのだろう、とさえ思ってしまった。
当時人気のスタジオ・ミュージシャン・バンド“スタッフ”を集めてカーラ・ブレイの曲を奏でたものだけど、僕にはまったく「楽しめない」アルバムとなってしまった。
“スタッフ”の音楽やサウンドが嫌いなんじゃない、カーラ・ブレイの音楽とまったくのミスマッチなのだ。
ところが、数年後東京に出て来て当時僕と同じような二十代前半の駆けだしのミュージシャンに「カーラ・ブレイ好きだなぁ」と告げると、「知ってる、知ってる」と言っては皆このアルバムの名前を口にするのだ。
決して『Escalator Over The Hil』や『Tropic Appetites』が出て来る事はなかった。
僕は不思議でならなかった。。
そんなカーラ・ブレイの音楽なのだけど、クリスマス・ソングとカーラ・ブレイの結び付きが想像出来なかったかと言えばそうでもない。

『DREAMS SO REAL/Gary Burton』(ecm/1976年)
ゲイリー・バートンのECM時代の作品でカーラ・ブレイの曲ばかりを演奏したアルバム。僕は師匠のECM時代の最高傑作だと思っているのだけど、その中に今回のアルバムにも収録されている“Jesus Maria”があった。ヴァイブのソロで奏でられていたこの不思議な曲は当時の僕の耳には「祈り」に聞こえていた。
だから、このアルバムのクレジットに“Jesus Maria”があるのを見た時に、これはそんなに見当はずれでは無いだろうなと思いレジに向かった。
クリスマスの時に流す、或いはその時期にそっと聞いてみるアルバムってお持ちですか?
僕はこの約四半世紀の間、クリスマスと言えばコレ、と思ってBGMに流したりするのがこのアルバムなんです。

『A GRP CHRISTMAS COLLECTION』(grp/1988年)
正に1988年のクリスマスにボストンで買って以来約四半世紀・・・・
このアルバムに優るクリスマスのBGMはありません。
24年も前のアルバムなのに、全然変らないのです。
それは、クリスマスという時間の意識が毎年固有にイメージされているからでしょうね。
そこにこのカーラ・ブレイのクリスマス・キャロル。
ちょっと早いけど、どんな感じだか興味津々、そして良ければ今年のクリスマスに並べてみようかな、と。
ブラス・アンサンブルとカーラ・ブレイのピアノとスティーヴ・スワロウのベースが時に交わり、時に個別に音を発するのですが、これが実にいいのです。
もしも勝手な理想を述べるとすれば、時間は夜。外は雪が降っていてもいいし、特に降らなくてもいい、とにかく夜。
もしもFireplaceがある家なら火を燈して、無ければストーブでもなんでも良いので暖を取る「火」のある場所をイメージ。出来るなら木の床が好ましいですね。
別荘やログハウス、ペンション等なら尚いいかも。
そんな空間と室温にぴったりの音楽。
ひょっとすると、ここで述べたような環境とまったく関係の無い場所を、この音楽によってそのような空間にデコレートしてしまえるかもしれません。
素敵じゃないですか。
部屋をダウンライトにするだけで、この音楽が部屋の中のデコレートをしてくれるのです。
演奏される曲はどれもクリスマスにちょうでいいボリューム感。
それでいてちょっぴり「不思議君」的なカーラ・ブレイのスパイスが利いています。
ブラス・アンサンブルも、奇抜な事は何もなく、オーソドックスに旋律やバックグラウンドを奏で、ソロも“やり過ぎない程度”にジャズを奏でますから、違和感はないでしょう。
時々管楽器のソロで「もうくどいなぁ、、」と思える使い古されたリックやフレーズが鼻に付く瞬間もありますが・・・(笑)
さすがなのはやはりスティーヴ・スワロウ。
昔から軸がブレていません。
この世で僕がスティーヴ・スワロウという音を耳にして以来まったくブレのない音を奏でてくれます。
やや難解だった“Jesus Maria”で、この人のセカンド・ラインを丁寧に縫って行くソロに「ああ、この曲はこういう曲だったんだ〜!」と35年振りの目からウロコ。
一つだけ述べておきたいのは、これを流す、或いは聞く時は、出来るだけ心にゆとりを持つって事。
もちろん管楽器か好きな人ならそんな事思わなくても済むのだけど、僕のように管楽器時々の人はいろんなシーンでじれったさを感じる瞬間があるかもしれない。
でもこれが・・・
心を落ち着かせて耳を傾けると・・・・
実にいい空間が目の前に広がって行くのです。
音楽の楽しみって、ソコにあるんだよね。
今年のクリスマスにお薦め。
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チェキラ!
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2012/11/28
(勝手に)国立スイーツ選手権!? 水曜:これは好物!
玉川上水にある国立音楽大学でジャズコースのヴィブラフォンのレッスンを終えた帰りは、いつも危険なコース。
我が家から国音までの経由地に国立市があり、朝はダッシュで通り過ぎても帰りはのんびりの時が多い。

すると、このコースと言うか、街には、やたらと危険なスイーツの店がそこかしこに軒を連ねているので、どうしても素通りとは行かなくなってしまうのだ。
帰り道で、まず最初に遭遇してしまうのが・・・・

『パティスリー・いちりん国立店』http://www.patisserie-ichirin.com/
国立音大からちょうど“鉄分多め”の聖地、鉄道総研の方面に抜ける途中にある。
パティスリーという名称からもわかるように、ココのケーキは近代的なセンスに溢れたもの。
レギュラーのメニューの他に、季節限定の新作が登場するのでついつい覗きたくなってしまう。


しかし、その『パティスリー・いちりん』の誘惑に勝ったとしても、国立駅の北口では、次の喚問が、しかも最近店舗をリニューアルして待ちかまえているのだ・・・・

『洋菓子MARRONNIER 国立駅北口店』http://www.marronnier.co.jp/
国立で一番古い洋菓子店のマロニエ。本店は駅を挟んだ南側にある。何と言ってもココはミニシュークリームが名物。小さいと馬鹿に出来ない味、しかも一つが安いからついつい何個も買ってしまう。


しかし、誘惑には負けない強い意志でアクセルを踏み続け、「いちりん」も「マロニエ」も無事に通過してホッとしていると・・・
今度は国立駅を反対側に抜け南口からメインの大学通りに出た途端、この看板が目に飛び込んで来る、という寸法だ。。。。

『COFFEE CAKE 白十字』http://www.kunitachihakujuji.com/index.html
本当に昔懐かしい喫茶店。100席の店内は喫茶店好きにはたまらないロケーション。昭和の香りもしつつ新しさも取り入れつつ、という。“スイーツ”という言葉ではなく正当派“ケーキ”の価値あるお店。


これを過ぎれば“危険地帯”からの脱出は成功するのだが・・・・

並木道の両サイドにはまだまだスイーツ系の店が軒を連ねるので、殆どの場合そのまま誘惑に染まってしまう。。。
で、
これらの店の味を(勝手に)競わせてみたくなって帰りにチェキラ。
比較するには何がいいかと迷った。
定番のショートケーキ、シュークリーム、プリンなど、何処の店でも味わえるモノと思ったのだけど、ここまで激戦区だともうそれら定番商品でさえ明確な個性を打ち出していて比較の対象にはならない。
で、
この秋に突然目に付いた、それでいてどの店もほぼ同一の形態で作られているモンブランに注目した。
意外とコレ、比較には良い選択かも・・・
選択の条件としては、
・いわゆるモンブランという形態をしたケーキである事
・和栗を使ったグレードのモンブランである事
この二点。
三店の内二店は和栗とその他のモンブランがあり、価格設定では差をつけていた。
なので、和栗を使ったモンブランを選択。


これは以前詳しくブログで紹介しているのでそちらを参照されたし。


何と言っても愛媛の中山栗を使った季節限定の、本当に和栗のほのかな甘さを活かした絶品だった。
パティシェの故郷が愛媛・中山との事で地元から直送された栗をふんだんに使っていた。
色もごく自然な和栗色。


この日は「マロニエ」国立駅北口店で買った。

偶然にも、こちらのモンブランも愛媛・中山の栗を使った和栗モンブラン。
どうやら中山栗が関東でも浸透して来たようだ。

「いちりん」がドーンと栗を乗せていたのに対してこちらは全体のコーティングのみ。
シンプルながらどこか自信が感じられる容姿。
クリームの色は和栗にしてはやや黒く遠目で見た時はフランス栗かと思ったくらい。
老舗のオーソドックスなモンブランかと思っていたら、けっこうクリームと栗のバランスがとれていて口の中で甘さがスーっと消えて行く感じ。それでいてなかなかボリュームもあり、栗の風味も十分楽しめてこれは意外なほどバランスのとれたモンブランだった。



他二店のパッケージが白なのに対して、ここ白十字は赤。
ここのモンブランも「和栗」と表示されていましたが、何処の栗とかの表示はありませんでした。

この日購入したのはこの二点。
モンブランは「マロニエ」と同じような黒がかったクリーム。

形は一番オーソドックスで、上に楽譜が描かれたチョコが乗っています。
この辺りは音楽の街・国立をアピールしている白十字ならではの容姿。

土台はこの三店で唯一スポンジが使われていました。
そのせいかとっても正当派なモンブランで、甘さが和栗の品の良さもあってとても全体が一つにまとまった味で好感触。

三店の中では、一番コーヒーとの相性がバツグンでした。
さて、、、





エントリーした中での(勝手に)モンブラン賞は



マロニエ国立駅北口店の“和栗(愛媛・中山産)モンブラン”
老舗であるのに現代的なライトなモンブランに仕上げていた事と、栗とクリームの絶妙のバランスが冴えていました。
凄いゾ!
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25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』
Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)
Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011
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チェキラ!
★ビブラフォン ★ビブラホン ★ヴィブラフォン ★Vibraphone ★ヴィブラホン ★ヴァイブラフォン ★ヴァイブ ★バイブ
2012/11/27
まいど・・・・と来れば? 火曜:街ぶら・街ネタ
昨日はまるで真冬を思わせる冷たい雨の中、用事のあった“ほ”の付く都市銀行までウォーキングがてら歩いて行った。
“ほ”の付く都市銀行の近くに小さな商店街がある。

ちょっと昭和にタイムスリップしたようなところで、銀行に用事がある時は時々中を抜けてみるんだ。

全然賑わっていないように見えるのだけど、なぜか喫茶店が多く、別にフランチャイズでもないのにそのどれもがいつ来ても客で溢れているから不思議だ。

問屋街などでよく事務所替わりに喫茶店で商談するのともちょっとちがう・・・

僕は喫茶店好きなんだけど、まだこの一角の喫茶店には入っていない。

たぶん、高校の頃から気ままな鉄道一人旅をやっていたので、「駅前」と言えば喫茶店か食堂が初めての土地の第一歩に等しかったからだろう。あと、コーヒーを飲むとその土地の水が美味しいかどうかもわかったからね。
写真はこの夏に地上から地下へと世紀の大転換を図った京王線地下線化の時に撮ったものなのでまったく今の季節とは違うのだけど、まぁ、雰囲気はわかるでしょう。

どこの街にも一軒や二軒はある昔からある風な定食とかを出す大きめの大衆食堂。
ここは「まるたか」と言う食堂が初めてこの界隈に足を踏み入れた時から幅を利かせていたのだけど、8月の時はシャッターが閉まったままで、昨日前を通ったらラーメン屋になっていた。
どうやらココの食堂は近所のパチンコ・スロットル客が主な相手だったようで、このところ急激に足が遠のいているそれらの煽りをモロにかぶったのだろう。
“卒ラー”だ。
これでも環七と言えば「なんでんかんでん」なんて全然ひよっこ、赤箸白箸の「土佐っ子ラーメン」派で二十代三十代の頃は夜な夜なライブの後はミュージシャン仲間と深夜のラーメン屋巡りに燃えたものだけど、つけ麺の頃からさっぱりで、今は「うどん」「そば」「きしめん」「冷麺」「冷やし中華」には敏感に反応するくせにラーメンには全然興味が湧かない。
まぁ、元々猫舌だから熱いのは苦手なんだけどね。

ホントに小さな商店街だけど、なかなか面白い。
わけがわからない所もある。

例えばここ。
暖簾には「手づくり最中」と右から読むように「中最りくづ手」とあるんだ。
僕は最中はそんなに好きじゃないのだけど、この店はいつもおばあちゃんがたくさん入っている。
子供の頃からお年寄りが多いところは美味しいという事を知っていたので、無茶興味があったんだ。
そこで「手づくり」に心惹かれて暖簾をくぐったんだ。
そんなに「手づくり」を強調する最中なら食べてみたいじゃないか。
店内のショーケースにはいろんな和菓子が並んでいるのだけど、どう探しても「手づくり最中」という商品がないのだ。
おかしいなぁ、と思ってもう一度暖簾を確認したのだけど、やっぱり「中最りくづ手」って書いてある。
写真のようにちょうど暖簾の「手」のところにパラソルがあって(これもなぜそこにあるのか意味不明)僕が「手づくり最中」と思いこんでいたのは「たづくり最中」の間違いだったかもしれない、と。
でも、やっぱり「手づくり最中」と書いてある。
僕はその「手づくり最中」がほしいんだがなぁ、、、
ううん、、と思って、一応似ている「たづくり最中」というのを買ってみた。
そもそも「たづくり」って何だ?
よくわからないままに買って帰って食べたのだけど、お正月のお節に入ってるカタクチイワシの甘露煮みたいなのしか「たづくり」の印象がなく、最後まで「たづくり最中」の「たづくり」が何を指しているのかわからず謎のままだ。
もっと謎なのは、「手づくり最中」は何処へ行ってしまった?
と、まぁ、いろいろおもしろく、不思議なところなんだけど、どこか憎めない。

商店街と言うとアーケード街や地下街というので育ったから関東の駅前のこういう青空商店街というのは未だに珍しくてついつい覗きたくなる。

アヒルの保険会社が向こうにある。
この商店街にはもう一つの、そして今もってずーっと気になっている事がある。
このアヒルの保険会社のお膝元・・・
見えました?

っえ? わかんない?
じゃあ、“ほ”の付く都市銀行側でどーよ。

わかります?
そう、そう、、

「まいど」って言ったら、、、、その後は・・・
「おおきに!」じゃないの?
まいどおおきに!
僕が西日本出身だからか?
いや〜、たぶん誰に聞いても「まいど!」とくれば
「おおきに!」でしょう。

でもここは東京の西の商店街。
まさかこの一角は関西出身の人が軒を並べた「リトル関西」か!?
いや〜、どう見てもそうは見えない。。
一つだけ心当たりがあるとすれば・・・・
コレ、平仮名で書くから「おおきに」に続くんじゃないかなぁ。
「毎度」と漢字で書けば・・・
「ありがとうございます」が来る。
毎度ありがとうございます
たぶん、これ、毎度って看板に書いてもあまりインパクトがないから平仮名にしたんじゃないかなぁ。
でも、残念ながら平仮名で書くと、どうしても「まいどおおきに!」なんだよね。
みなさんはどっち?
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『BEST LIVE 2011(動画)』

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6
25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』
Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)
Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011
[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます
★第二部1曲目

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]

★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]

ガンバレ東北!
がんばろうニッポン!

■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)

VGDBRZ-0044/3.000円(税込)
赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

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チェキラ!
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2012/11/26
結局音楽は目を閉じたほうが楽しいという事・・・・ 月曜:ちょっと舞台裏
週末の夜は久しぶりのオフ。

深夜は今月のツアーで撮りっ放しにしていた記録用のビデオのチェックをした。

16日の兵庫・加古川「スカーレットの小鳥」でのライブ(w/高橋直樹b,矢野元g)はビデオカメラの容量の関係で途中までの記録となったが、ドラムレスのヴァイブ・トリオは久しぶりだったので記憶に残る記録となった。

高橋直樹(b) 赤松(vib) 矢野元(g)@兵庫・加古川「スカーレットの小鳥」
撮りっ放しなので見ながら曲毎にファイルを分割する作業も併用。

いちいち止めながらの作業なのでゆっくり楽しむというよりも何だか編集の現場にでもいる感じになってしまうのだが、いろんなシーンで覚えている所、すっかり忘れてしまった所、客席側から見ると全然違う印象に加えて、音源の記録という重要な部分がある。
以前はICレコーダー、その前はMD、さらに前はDATなどで記録する事もあった。
ビデオカメラのマイクはICレコーダーやMDに匹敵する精度ながら、やはり昔で言う“ワンポイント・ステレオ・マイクロフォン”。全体の平均値を記録出来るものの、クリアーさは無い。
なのでザっと全体を聴く感じの時には問題が無いが、繊細な中身とはほど遠い。
そうなると、映像の動きを見るのが主体となるのだけど、男が三人演奏している姿を定点観測するようなものなので面白味はない。
その昔のアナログ・ビデオカメラが一般に普及した頃は新鮮だったが・・・。

改めて「スカーレットの小鳥」の時の雰囲気を思い出した。
そして、あの、カナリアン・ジャッジがこれまたグッドタイミングに入っているのに“安心”(笑)
ちゃんと彼等はリズムにのって唄っているのだ。



記録メディアは新しい順に表示されるので、次は14日の松山での赤松・ハクエイDuo。
この時の音は一足先に当日音響を担当してくれたナッツプランニングの岡田青年によって、繊細な部分まで正確に記録された最上質のディスクで届いているので聴いている。

これは第二部のフォルダ
ビデオのタイムラインには0:48AMとある。
思い出したが当日はボージョレーヌーボー解禁日だったので、あちこちの店で午前零時にイベントがあり予約されたお客様の到着が遅れるとの事で約15分押しで始まったのでした。どちらにしても深夜にこんな「凄い事」が起きるとは・・・・
僕らはこの時、本当に「凄い事」をやっていた。
自覚はあったが、それをさらに岡田青年が記録してくれたディスクの音で鮮明に甦らせていたところに、当日の定点観測的な動画の記録を見るわけだ。
ある意味では「音」と「画」がどのようにリンクするかちょっと興味深かった。

この日はとてもタフなスケジュールで、当日夕方現地に集合してサウンドチェックとリハーサルで約一時間、その後テレビ番組の収録の為に別の会場に移動し撮影で約二時間、その後ライブ会場に戻って午後9時半から第一部をアンコールも含めて約70分、その後今回のライブをセッティングして下さった重川浩司氏他と遅めの晩餐、日付を跨いで午前零時半からレイトショーの第二部を約70分。終演は午前2時7分だった。
そんな普段のライブとも、ツアーともちょっぴり違う環境が僕らに大きく作用したのか、僕もハクエイくんも終わった後に「疲れたけどこんな達成感、充実感は久しぶり!」と口を揃えてこの日の出来事は深く記憶に刻まれた。オーガナイズしていただいたドリームバースの重川浩司氏、完璧な手際で僕らをサポートしてくれたナッツプランニングの岡田健治氏、会場のカラフル、そして急きょ一ヶ月前に決まったライブであるにも関わらず御来場いただいたたくさんのみなさまに心から感謝。
こんなシチュエーションの14日松山での演奏は入替え制であったので二部ともアンコールを除いて同じプログラムとした。
リハーサルと本番で同じ曲を二度演奏する機会はあるがあくまでもリハーサルはリハーサル、本番の集中力とはまったくの別モノなので演奏のカウントには加えないもの。
ところがこの日はまったく同じガッツリなプログラムの本番を同じ会場で二度やったわけで、これも通常はあまり経験しない事。

何から何まで異例尽くめだった14日の松山の演奏は自分達でも信じられない事が起こっていた。
面白いのが、第一部も第二部も聴いた人に「どちらが良かった?」と問うと一様に「第二部」と言うのです。
演奏側の僕もハクエイくんも「第一部」が良かったと思っていたので驚きでした。
これは昔からよくある事で、演奏者と聴き手ではまったく受け止め方が違う好例かもしれません。
第一部はテレビ番組の収録の後で、さらに会場にもテレビカメラが入っての本番で、僕らは普段とは少し違ったテンションの中にいたような気がします。本番前はどちらかと言うと静かにしている派なので、これだけ慌ただしく過ごすのも異例でした。ハクエイくんに至ってはアウェーな松山の街や強烈な個性の番組パーソナリティーの“しげちゃん”のインパクトなど、僕以上に刺激があった事でしょう。
それらが演奏に影響を与えないわけが無く、ふだんにも増してコンセントレートした状態の第一部だった自覚があります。
ジャズを演奏する僕らがコンセントレートした状態というのを、もしも言葉で表わすとすれば「ブレーキの利き具合の良い演奏」だと思うのですね。
音を発する事はどんな音楽でも同じですが、ジャズという音楽の特殊な性格には「如何に音を出した後を聴くか」があるのですね。譜面には無い事をその場で展開するからには自分の音と相手の音がどのように絡み合っているのかを聴きながら演奏しなければ自分達の世界を描けないのです。
譜面通りに演奏する音楽は「そこに行けば」必ず成立する音があります。譜面に書かれた音楽は「如何にそこに美しく到達するか」が最大のテーマです。
「そこ」が無いジャズは一寸先は闇、です。(笑)
それを闇にしない為のボキャブラリーを一生かかって増やすのがジャズの醍醐味かもしれません。
そういう意味で「ブレーキが利く」というのは、発した音の後ろ側まで自分でコントロールする意味合いがあって、それがジャズをスリリングにしている要因だと思うのですね。

これは自分の中の演奏環境、精神状態、演奏する時のコンディションが揃った時にのみ成立するもので、14日の第一部にはそれらが全て当てはまっていた記憶があります。
対して第二部は深夜という事もあり、体力的な部分ではいくら夜型の僕ですら疲労を感じないわけには行きませんでした。食後の睡魔というものもあります。消化する為に胃に身体のエネルギーが集約される時間帯でもありますから。

午前0時45分開演の第二部
そんなですから僕もハクエイくんも、第二部は演奏がやや粗くなっていた印象がありました。
いわゆる「ブレーキの利き」がやや甘い、という意味です。
ところが通して聴いた人は逆なのですね。
つまり僕らが「ブレーキ」と思っている部分よりもその場で遭遇した事が全てなのです。
もちろんプロですから、そのどちらでも客席を満足させる事は可能ですが、その満足する部分がこの日のようにまったく同じプログラム、同じ会場でもまったく違うのかもしれないと思うと、ホント音楽は深く広いです。
ブレーキというのは、ひょっとすると二人とも作曲者の一面があるので、その部分と演奏者の自分との鬩(せめ)ぎ合いかも。
また、エンターテインメントしようとする部分もステージに立つ人間ととして普通に持ち合わせているので、ブレーキというのはそういうステージ上のいろんな事の作用によるかもしれないね。

午前2時7分。

達成感に包まれて無事終了
それにしても今や大都市ではあり得ない時間帯のレイトショー。
大都市では皆終電に合わせて営業時間を設定するようになった。
松山のような50万人規模の街だと徒歩等で都心部の会場まで来れるから成り立つ。
と言う事は、今や地方のほうが夜の音楽事情は楽しいのかも・・・
さて、ここでもう一つ面白い事を。
今回はラッキーにも動画と鮮明な音源が残ったので比べる事が出来ました。

音楽がいつのまにか「観る」ものと化してしまってつまらないなぁ、とつねづね思っていたのですが、、、
僕らがやった事を「動画」と「音源」で比べてみると、圧倒的に「音源」の広がりに惹かれます。

百歩譲って、音楽に「観る」音楽と「聴く」音楽があるとすれば、この日僕らがやった事は目を閉じて耳を澄まして楽しんでもらえるモノ、だと言い切れるのです。
もちろん、これはあくまでも演奏側の勝手な言い分かもしれませんが、音楽はやはり聴いて楽しむものなんだと言う事が、今回の記録の比較から面白いように感じられました。
目を閉じて音を聴くと、そこには無限大の宇宙が広がっているんです。
そういう想像する楽しみって大切だと思うのですよね。
いつでも画面で見れるけど、いつもは会えない。
今の時代にはいいんじゃないでしょうか。
僕らの時代はいつでも聴けるけど、
いつもは会えなかったからちょうど音楽がよかった。
たぶん、見た感じは実際の八割、じゃないかなぁ。
耳の満足度のお話しですよ。
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2012/11/23
音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-続・音程感覚を6度で検証する 金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック
毎週金曜日はVibraphoneやMarimbaをやっている人向けのお話し。
金曜第二百八十七回目の今日は先々週の金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-音程感覚を6度で検証する』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20121109/archive )からの続き、コード奏法編『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-続・音程感覚を6度で検証する』というお話し。
途中からの人は9月7日金曜ブログ『音楽的読唇術:洗練されたヴァイブやマリンバのインプロを考える-非ジャズトレーニングの立体化』( http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20120907/archive )辺りからの金曜ブログを読んでくださいね。
ココまでの金曜クリニックをご覧になりたい人は左のカテゴリー(またはこの記事のタイトル右側にある)「金曜:vibraphoneやmarimbaの為のジャズクリニック」をクリック。この記事に続いて過去の記事全てを見る事が出来ます。チェキラ!



久しぶりに稼働中。

A=440のMusser vibraphone M55です。
日本国内専用モデルM55GJは先日のツアー後オーバーホール中。
試作品を一年半使って、使い勝手などを吟味した結果、二点ほど改良と検証を要すると判断しての事。
来週には戻って来ますが、それまでは久しぶりにこのシルバー機が大活躍。1987年の春にボストンで出会って以来、すっかりこの楽器に惚れ込んで以降大半のレコーディングで使っているのはこの楽器なんです。当分の間「僕はA=440」ですのでみなさんどうぞ宜しく(笑)
そうそう、一昨日、そのツアー中の「凄い事」が起こった瞬間を記録したCD-Rが届きました。

赤松・ハクエイDuo、2012年11月14日・松山のライブで左が午後9時半からの第一部、右が翌日午前零時半からの第二部。
まるでヨーロッパ並みの変則時間に開演するライブでしたが、決して体調的にはベストとは言えない状態ながら始まった瞬間から「何かが起こっている」予感に満ちたステージでした。
第一部はテレビカメラが入り、第二部は超深夜開演という、二つとも何か普段とは違う空気の中で二人が化学反応を起こした記録。

幸いな事に当日はブログでも紹介した通り、音響を担当してくれたナッツプランニングの岡田青年の手によってライブハウスとは思えない音環境、さらに我々が利用するレコーディングスタジオにも匹敵するマイクのセレクトとセッティングが成されており、さらに16日の兵庫・加古川のオーバーシーズ・ミッションも含めてコンパクトなビデオカメラでも映像を記録しているのでこの週末の時間がある時にでもじっくりとチェックしてみようと思います。
たぶん、自分の中でも「あの瞬間に何かを超えた」自覚がありますから、来年にかけての新しいステップを予感しています。こんな感覚は数年振りです。
昔なら「ただのお話し」として時間の彼方に消え去ってしまうものを、動画で容易く記録出来るのは僕らにとって幸運な事。造られた映像ではないそのままの記録としてみなさんと共有する事だって出来てしまうのですからね。もっともFacebookを見る限り「いいね!」という反応の対象が音の無い画像ばかりなのはちょっと考えものかもしれませんね。



ツアーを挟んで少し間隔が開きましたが、6度という音程を使った検証の続きです。
メロディーに対してのセカンド・ラインに6度を用いると、曖昧なコード感覚を整理・検証出来る例について説明の途中でした。
6度というのは、人間が音の積み重ねで最も安定する三度を反転したものですから、調性のある音楽では「必ず響く」ラインが描けるはずなのです。
ところが、中にはこの6度の音程だけでは不可解な響きを発する箇所があるのですね。
不可解な響きをそのまま放置していてはいけませんね。
それが何なのかを特定出来て初めて曲のアナライズ、そしてアレンジに踏み出せるわけです。
前回チック・コリアの有名曲の一部分で検証していました。

(クリックで拡大/以下同じ)
スペインの一部分です。
このメロディーに対して6度下にセカンド・ラインを作って演奏する例はたくさん見掛けます。
しかし、この部分で「まずい事」になったまま、放置している例が実に多いのです。
メロディーとコードの整合性。
これが肝心なのです。
単純にメロディーの6度下にセカンド・ラインを付けてみます。

これ自体には何の問題もありません。
そこでこのまま「演奏してしまう」例が多いのですが・・・・
付け足したセカンドラインだけをピックアップして、この部分に付いていたコードを振ってみます。
すると・・・・

二小節目のC#7と、このセカンドラインがどうにもしっくり来ません。
アヴォイドノートの11thが出てきたり・・・・
これではちっとも気持ちよくなりませんね。
まさか、、、、チック・コリアさんがコードネームを書き間違ったか!?
C#7じゃなくてC#m7だったらどーよ。
もしもこれでピッタリだつたら大発見。さっそくチック・コリアさんにメールで教えてあげなくちゃ。

確かに最初の“E”の音も、さっきはアヴォイドだった次の“F#”の音も、マイナーセブンスコードだときっちりとワークしますが・・・・、#11thはどーよ?
マイナーセブンスコードに#11thは無いんじゃない?
「わかりました! ここはフラットファイブです。だからC#m7(b5)!!」

まぁ、確かに、ここまでコードをいじるとこれで正解みたいに見えますが、やっぱりココはC#7ですよ。
C#m7(b5)-F#7って繋がりじゃあまりにもトニック(Bマイナー)に同化し過ぎてインパクトがありません。
チック・コリアさんがわざわざC#7を選んだ意図をもう少し汲んでみるべきですね。
そこで・・・
この部分のコードスケールが今までの予想とは違うものだったらどうでしょう?
そもそも、ここのメロディーはC#-D-Eですから、コードのルートとなる“C#”以外の音をテンションで読むとroot-b9th-#9thになりますね。
つまり、この部分のコードスケールにはb9thが必ず含まれるわけですから、b9thを含むコードスケールで候補を考えるとHMP5かコンデミになります。
次に#9thが含まれるのはコンデミしかありませんから、この段階で自動的にこの部分はコンデミである、と断定出来ます。

ここまで来れば正解は目前。
このコンデミのコードスケールにある音でセカンドラインを作れば良いわけですね。

では、メロディーと合わせてみましょう。

これでスッキリですね。
6度の音程感覚がスッキリしたところで本題の“CON ALMA”について攻略して行きましょう。
(以下次回)

本邦初のジャズマリンバ本・好評発売中!

『レパートリーで学ぶジャズマリンバ&ヴィブラフォン/赤松著』(ヤマハ出版)
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2012/11/22
日常の狂気から瞑想の世界まで奏でられる天才!・・・ 木曜:Jazz & Classic Library
東京に出て来て間もない頃、ある有名なジャズドラマーの方とお話しをしていた時の事だった。
「ところで、君はどんなドラマーが好きなのかい?」
23歳の若造ヴィブラフォン奏者がどんなドラマーに興味を持っているか質問されたのだ。
時代は1980年。僕と同じ世代のジャズ好きな若者なら、当時大ブームとなっていたドラマーのスティーヴ・ガッドやハービー・メイソンなど、いわゆるフュージョン系ドラマーの名前を口にするのが定石だった。
「アイアート・モレイラですねぇ」
一瞬空気がピクリとしたのを感じた。
「アイアートはパーカッショニストじゃないか?」
そうもっともな反応が返って来た。
「ですけど、初期のリターン・トゥ・フォーエバーのドラム好きなんです」
「・・・っ」
「軽快で好きなんですよ」
「・・・っ」
しばらくの沈黙の後にこう言われた。
「ジャズを知りたいならエルビン(ジョーンズ)聞きなさい」
この頃、他のドラマーと話していた時も「アイアート・モレイラみたいな軽快なのがいいなぁ」と言うと、皆怪訝な顔をされた。
どうやらパーカッショニストが叩くドラムはドラマーからみると興味の対象外のようだった。
ヴァイビストがレコーディングでピアノを弾くのと同じかもしれないが、例えばヴィクター・フェルドマンが弾くヴィブラフォンもピアノも僕は興味の対象なんだけどなぁ。





『FREE/Airto』(cti/1972年)
1.Return to Forever (Chick Corea)
2.Flora's Song (Flora Purim)
3.Free (Airto Moreira)
4.Lucky Southern (Keith Jarrett)
5.Creek "Arroio"(Victor Brazil)
Airto - percussion, vocals
Joe Farrell - soprano saxophone, flute alto flute, bass flute, piccolo
Chick Corea - piano, electric piano
Stanley Clarke - electric bass
Flora Purim - vocals
Keith Jarrett - piano
Hubert Laws - flute
Burt Collins, Mel Davis, Alan Rubin - trumpet, flugelhorn
Wayne Andre, Garnett Brown, Joe Wallace - trombone
Nelson Ayres - electric piano
Jay Berliner - guitar
Ron Carter - bass
Don Sebesky - arranger
Recorded at Van Gelder Studio in Englewood Cliffs, New Jersey on March 23 and April 12, 13 & 20, 1972
天才と呼べる数少ないエリアにいる人にアイアート・モレイラがいる。
初めて耳にしたのは中学の頃、マイルス・デイビスの『Live at the Fillmore East』(cbs/1970年)、そして『Live-Evil』(cbs/1971年)でだった。
とにかくその時の衝撃と言うか衝動と言うか、日常の狂気から瞑想の世界まで、ありとあらゆるシーンを演出してしまうアイアート・モレイラというパーカッショニストの決定的な印象を僕はこの二つのマイルス・デイビスのアルバムで受けていた。
それまでのパーカッションと言うと、コンガやボンゴに代表されるリズミックなラテンパーカッションか、現代音楽に代表されるような空間的なパーカッションかの二種類に分化されていて、この二つが交わっているのを聞いた事がなかった。
それを、容易く飛び越えてしまったところに現れたのがこのアイアート・モレイラだった。
上記のマイルス・デイビスのアルバムでも、彼が奏でる「日常の狂気から瞑想の世界まで」がどれだけマイルス・デイビスの音楽に影響を与えていたか計り知れない。
ある時はニューヨークの街角の喧騒のようなシーンを演出するかと思えば、「Live-Evil」の"Nem Um Talvez"ではキース・ジャレットのオルガンとのコンビネーションでそれまでには無い方向性をマイルス・デイビスの音楽に齎していた。
そんなアイアート・モレイラがマイルス・デイビスのバンドを卒業し、同期と呼べるチック・コリアと組んでリターン・トゥ・フォーエバーを結成したのは時代としてとても自然な流れだったと思う。
そして聞こえて来たチック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーは、僕らの世代のジャズの解釈を大きく広げてくれるゼネレーション・バイブルになった。
そんな経過の中で、本家リターン・トゥ・フォーエバーのレコーディングから三カ月後に行われたこのアイアート・モレイラのアルバム録音。
時代の潮流に乗っていざ船出となった様が記録されていて実に興味深い。
個人的にもジャズに一番未来を感じた曲でもある1曲目“Return to Forever”は本家チック・コリアのECM版との差別化を図るためか、ドン・セベスキーがホーン・アレンジを担当しているのだけど、これはちょっと「滑稽な」出来になってしまった感じがするのは僕だけではないだろう。
後の人気曲の別バージョンという意味合いもあるかと思うけど、途中で出て来るホーンは余計のひと言。
原曲の演奏をじっくり楽しめるので我慢するしかないのだけど・・・
ジョー・ファレルからチック・コリアへとソロが受け継がれるのも本家と同じ。
幾分パーカッションの音量が上がっているのはリーダーたらんとする証か。
聴き比べすると面白いかもしれない。
アンニュイな感じの雰囲気で始まるフローラ・プリムの“Flora's Song”。
キース・ジャレットのソロが登場するまでは状況設定に聞こえてしまうのも凄い。
それだけキース・ジャレットのソロのインパクトがあるという事なんだ。
何となく「せわしない」ギターはジョージ・ベンソン。イマイチ掴み所が無い内にキース・ジャレットが出て来て全て持って行ってしまう。いやぁ、やはりキース・ジャレットはケタ外れにピアノが上手い。
3曲目“Free”は時々刻々と変化するインスピレーションの世界を捉えたモノで、フリーだけどフリージャズにならないところがいい。常に閃きに沿って歌を繋いで行っているからだ。アイアート・モレイラのパーカッション・ワールドを表現する為に用意されたフォーマット。
4曲目はキース・ジャレットの“Lucky Southern”。この曲はバークリー時代からリアルブックでお馴染みで数え切れないほど演奏して来たが、ここにオリジナルがあったとは気付かなかった。
このアルバムのある意味メインとも言えるようなコンパクト・コンポジション。
キース・ジャレットやゲイリー・バートン達がこの時期やっていたジャズをコンパクトなジャズチューンという呼び方をしていいのなら正にお手本のような曲と演奏。
ダラダラと何十分も演奏するジャズもあれば、コンパクトにサラリとやってのけるジャズがあってもいい。
短くてもキャッチーで、印象に残る個性を持った曲のみが生き残る、ある意味非常に難しい作曲能力が必要となるジャンルで、その断片がテレビコマーシャルだった。
シングルカットして売ってもいいような快演で、これぞキース・ジャレットの本領発揮、と言いたい。
完璧なキース・ジャレットのソロは圧巻。
今のジャズに一番欠けているのがこのコンパクトさだね。
5曲目“Creek "Arroio"”はリズムを主体とするアイアートをフィーチャーした演奏。
パーカッションが細かいところまで彩を添える。チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーのレパートリーとしても良さそうな、これまたコンパクト・コンポジション。ジョー・ファレルのソプラノサックスのソロに続いてチック・コリアがアコースティック・ピアノに持ち替えてソロを取る。ちょっぴりだけキース・ジャレットを意識しているかのように感じるのは僕だけか。マイルス・バンドでも一緒だったこの二人のキーボーディストがそれぞれの道に羽ばたいて行くほんの一瞬のクロスポイントをアイアート・モレイラが作った事になる。
ともあれ、アイアート・モレイラを軸とした新世代ジャズメンの共演は、清々しさに満ち溢れていて気持ち良いんです。
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『BEST LIVE 2011(動画)』

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6
25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』
Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)
Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011
[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます
★第二部1曲目

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]

★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]

ガンバレ東北!
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VGDBRZ-0044/3.000円(税込)
赤松敏弘(vib)The NewQuartet
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チェキラ!
★ビブラフォン ★ビブラホン ★ヴィブラフォン ★Vibraphone ★ヴィブラホン ★ヴァイブラフォン ★ヴァイブ ★バイブ
2012/11/21
大学の後は湖にタイコで太陽を沈める男と(勝手に)スイーツ選手権!? 水曜:これは好物!
晴れ渡った今朝は再び中央道へ。

調布インターの先では真っ白に冬化粧の富士山。
昨夜のミナトの秘密基地への緊急出動で今週から来週にかけては僕はA=440モード。この約一年半は新しい楽器に合わせてA=442モードだったので少し感覚が違うだろう。

昨日、先週14日の松山での赤松・ハクエイDuoライブの演奏を記録したディスクが音響を担当してくれたナッツプランニングの岡田青年から届いたので開封して車に持ち込んだ。
昨日はバタバタしていたので聞く時間に恵まれなかったので「お初」だ。
澄み切った秋の朝の空に二人の音が溶け込んで行く。
うわ〜! 自分達の音なのに、なんだ、この感動にも似た感触は!!

透き通るようにクリスタルなヴィブラフォンとピアノのデュオなので巡航速度の80キロで聴くとゆったりとした空気に包まれる。
岡田青年の録音の腕は完璧で、僕らの発した音を忠実に、それでいてライブハウスとは思えないような、まるで静寂が美しいホールで演奏しているかのような臨場感。
あまりに心地よく、自分でもハッとするようなシーンの連続に、このまま中央道をずっと走っていたい衝動に駆られるのだけど、もう降りなければならない。
どうやら、ライブ後のブログに書いたように本当に「凄い事」が起こっていたようだ。
それが録音からも感じられた。

国立・府中インターで降りて・・・
秋の空気が降り注ぐ国立の街を走り・・

ちょうどディスクが第一部アンコールの“O Grande Amor”に差し掛かった頃、

本日の“現場”に到着。

校内の木々も秋モードに染まりつつある

ヴィブラフォンのレッスンはこの新校舎の地下の教室で。

ゴソゴソ。。。楽器の調整に余念が無いのは、四年生の横田さんと三年生の高松さん。
学校の楽器というのはどの学校でも酷使されているからいろんなところのパーツが紛失していたり、壊れていたりで大変なのだ。この楽器もダンパーの利き具合を調整するパーツがどこかへ行ってしまったらしい・・・
今日はサポートのベースが行方不明(笑)だったので、ドラムとのバースのやり方についてじっくりと実践。
「ドラマーは隙間を作ってあげるとそこで何かを発言するからそれを聞きながら演奏するんだよ」とか、「特別にソロをやる必要はなく、例えばドラマーにずっとカンピングを与えてあげて“ココ”って言うタイミングからソロを加えてはカンピング、ソロを加えてはカンピングとするとスリリングなバトルを演出出来るよ」など。。
そうそう、暖房が聞き過ぎて喉がカラカラになるので部屋の空気を入れ替えるために窓を全開にした。
地下一階なのに掘割構造なので太陽光がさんさんと降り注ぐ校舎だ。

窓を開けると外はこんな感じで頭上には空が広がる。
地下室の暗い印象はどこにもない優れた設計の校舎だ。
さて、レッスンも終わった秋の快晴の午後。
あまにり気分が良いので今日はちょっとこのまま足を伸ばす事に。

こんな日に出掛けないなんてもったいない、とばかりに学校を後にする

う〜ん、どーよ。
このエアーリッシュ。

最高の御馳走でしょ?

国立音大からモノレール沿いに進路を北に取ると・・・そこには湖が広がる。

さっきまで車で聴いていたハクエイ・キムくんとの松山でのデュオが頭の中を過る。
いや〜、本当にあれは「凄かった」な〜、と。
この空気感さえ支配出来そうな世界が描けていたもの。

ここは狭山湖。

人工的に造られた湖だ。
でも、そんな事はどうでもいい。
目の前に広がる空間が良ければ。
いわばこれも偶然。
ジャズの醍醐味も偶然。
その偶然が最近ジャズであまり見られないのが悲しい。

この秋の午後のエアーリッシュ、最高の御馳走になった。

斜めのスペース感も良し

遠くの色調も良し

太陽の位置も良し
立っているのは堤防の上なのだけど、

遠近感も良し

やはり斜めのほうが空間の広がりが出るね

頭に気持ちいいのは、左斜めかなぁ、、、右斜めかなぁ。。。?

さっきから遠くで何かポコポコと聞こえているんだな。

ほら。タイコだ。

何を隠そう、今日ここへ誘ってくれたのも彼なんだ。

天気が良い日はいつもココに来て、タイコを叩いて太陽を沈めているんだ。

いい顔してるねー。この写真から今にも彼のタイコが聞こえてきそうだ
彼は古くからの友達のドラマー。昔から“masa”と呼んでいる竹森正幸。
Facebookでやり取りしていて久しぶりに会おうよ、という事になって、ちょうど国立音大に行った午後が空いてるので近所だし是非って事で。
バークリーでは彼が先輩になるのだけど僕とは入れ違いで、彼らが80年代前半の全盛期、僕らが80年代後半の全盛期を同じ学校で過ごした事になる。
近況や最近の音楽界の現状などから、昔の話し、これからの構想など、目の前を過る秋の風の心地よさに任せていろんな話しをした。
決して昔ほど面白い世界ではなくなってしまったかもしれないが、全然違う角度から見ると、まだまだ音楽界は面白い事が山積みだよ、という結論に。
今までの形にこだわってばかりいるなら、それはどんどん崩落して埋もれてしまうけど、自分の価値観を見失なわなければどんどん新しいアイデアを展開出来る時代だよ、と。
湖を見ながら、そんな話しをするなんて、なかなか快適だった。

よーし、今日も綺麗に太陽を沈めるゾ!
と、彼のタイコは続く。
友よ、また会おう!

“masa”と別れた後の帰り道。
この帰り道は危険な喚問だらけ。

ああ・・・・

おお・・・・

こうなると、もう、いけませんねぇ。
狭山湖での心地よい風がさらに助長させます。
っえ?
もちろんですとも。

はい。

たっぷりとエアーリッシュした後は・・・・
勃発!!くにたち(勝手に)スイーツ選手権!!
今日はその序奏としてたっぷりエアーリッシュのごちそうでした。
この続きは来週ね

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2012/11/20
ゆうべ秘密基地で・・・ 火曜:街ぶら・街ネタ
先週は列島縦断2000キロに匹敵の列島往復1944.3キロでした。
ライブ以外でも楽器の積み下ろし、また、運送中の振動等で、楽器の各部の耐久性がチェックできました。

ツアーに先立つ2012/11/2ブログ『音楽的読唇術:6度という音程を軸にガイドライン・・・の前に秘密基地へ緊急出動!』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20121102/archiveで公開したように、今回のツアーに備えて楽器の一部を改良しました。
ただし、その段階では応急的な措置でツアー中にその改良箇所の様子を見て、もしもそのままで良ければもう一点のチェック項目の作業へ、もしも不具合があれば応急措置から本格改良へと作業を進める段取り。
で、、
今回約2000キロ駆けまわった感じでは応急措置ではやはり不安が残るので本格改良へと進む事にしました。

白く光るペダルのピン(実際には銀色)の変更箇所が主な改良点。
国内生産のボディーは純正の米Musser社のボディーよりもペダルの位置が遠く、約一年半に渡る使用経過から「本来の位置にすべきである」と結論。
とにかく鍵盤の奥にペダルが引っ込んでる感じだったので、演奏すると足が疲れて仕方なかったのです。
身体を楽器に馴染ませようとしましたが、結局は馴染まず、従来のMusserと同じ位置にまでペダルの装着ピンをずらす事に。
どのようなポジションで楽器を演奏する想定なのか疑問が湧くセッティングだったのですね。
見た目ではバランスが取れた位置に梁が来ているのですが、立奏楽器である以上、立って疲れない位置にセッティングされるべきですね。楽器は見た目じゃない。

いつ改良するかは“秘密基地”からの指令待ちでしたが、最終レッスンが終わったグッドタイミングにミナトの“秘密基地”から連絡あり。
入院日を探るも・・・お互いの予定の調整で難航、、、、結局、ベストは今夜、という事となり緊急出動に。

あたふたと車に積み込み、いざミナトの“秘密基地”を目指す。

午後7時2分出発。

この時間で既に気温は6℃。もう秋を通り越して真冬の状態だ。
ちなみにツアー後、日月は車を使っていないのでトリップメーターは515.1キロ。
このまま出発


平日の夜とあって、さすがの観光地でもある“秘密基地”方面も空いている。

サクサクと走った感じで“秘密基地”到着

549.4キロ。おや? たかだか35キロ走っただけなのに、気温が4℃も違う。
ミナトは温かいのだ。
でも、ちょっとこれは異常な気温差だ。
秘密基地で組み上げて問題点をチェック。

担当医は、もうココではお馴染み、腕利きドクター“N”

一応目隠し入れましたが、あんまり意味は無いかも・・・・

ペダルのピンの位置の改良と合わせて、一点オーバーホールの必要な箇所があり、来週まで入院させる事にした。

新しいモデルのプロトタイプでもあるので、量産品とは若干異なる部分もあるのだけど、全体に共通するペダルの位置など、メーカーのロットに反映出来る箇所も少なくない。
もう一点は原因追究にかなりの時間を費やす必要がありそうなので、ドクター“N”に根本的な原因を究明してもらい解決策をお任せする。
ともあれ、明日からしばらくの間、僕はA=440ですので、みなさん宜しく!

入院されて早く帰路に着けたので、もうひとつのミナトの秘密基地へと足を伸ばす・・・

こちらは“美味しい秘密基地”(笑)
今夜はヴィブラフォンの弟子“みどりちゃん”と家人が家で飲んでいるので秘密のデザートを買って帰る事に。
ミナトには秘密基地がいっぱいあってワンポイントでは帰れないのだ。(笑)

帰着したら、再び気温はミナトよりも4℃も下がった。
10kmで1℃下がるって事だな、これは!?
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2012/11/19
かなりあんじゃっぢとかこがわそのあととうきょう(カナリアン・ジャッヂと加古川その後東京)本番の巻 ■ツアー特集:東海道〜南海道右往左往
午後に松山を出て、瀬戸大橋・山陽道、途中岡山道・中国道に逸れて中国山地の真ん中の津山を経て播但道経由、姫路・加古川BPで加古川入り。到着は予定通りの午後5時。

兵庫・加古川『スカーレットの小鳥』http://scarlett-no-kotori.qee.jp/
隣りには松山の高橋・矢野組の車も到着。
彼等は普通に松山から瀬戸大橋を渡って山陽道経由で来たのに、最後のこの店で迷い10分ほどグルグルとこの付近を周回していたのだとか(笑)
本日は松山で共演するメンバーを連れて来た。
広島県の福山生れで松山在住の若手ベーシスト高橋直樹と、大阪生まれ奈良育ちで松山在住のギターリスト矢野元だ。
この二人を松山生れ東京在住の僕が引連れて加古川へ来たわけで、何かと海を跨いでの不思議な組み合わせとなったからOverseas missionと名付けた。
加古川との不思議な縁をさらに浮き彫りにしてくれたのが、今回お招きいただいた東播ジャズ倶楽部代表の「しろくま」さんこと塚原さん。この人も学生時代を高知で過ごされている関係から四国、そして瀬戸内海を跨いだ経験をお持ち。
さらにお店のマスター、ジョニー・スカーレットこと杉本さんも仕事の関係で一年ほど松山で生活された経験があるのだとか。
これらの話しは当日お会いして初めて知った不思議な事実。
みんな「海を超えた」人達だったのです。
さて、楽器を搬入しセッティング、そして軽めのリハーサル。

セッティングを終えていつもこの第一音を発する時が一番ドキドキする。
これから始まる今日一日(ミュージシャンは音を出して初めて一日が始まる)への期待と不安みたいなもので、これは何歳になっても変らない。

サウンドチェックは自分の耳の調整時間だ。
少しずつエンジンを掛けながら、自分の音の行く先と感触を探る。
ヴィブラフォンで言えば、この空間ではどの程度のフォルテが基準になるか、ピアニシモとのコントラストはどの辺りに定めるかとか、アタック音がどの程度反射するか、残響はどの程度まで許容されるか・・・など。

サウンドチェックを見守るジョニーさんの凛々しい後ろ姿!

わたしは犬です

約300キロもなんのその。サウンドチェックからリハーサルへ。っあ、僕はさらに100キロほど大回りしてるし(笑)。ミュージシャンには体力と集中力が必須

わたしは犬です。それがなにか・・・?

「スカーレットの小鳥」はお洒落な内装のカフェ。店内は広々しているが、いくつもの区切りがあるのでコーナー毎の音響は異なるようだ。

それぞれの平均値を探ると、アンプだけに頼らずにPAを経由して音を広げたほうが聞きやすい事が判明。
最初からヴィブラフォンはマイクを通すセットにしていたのでベースもアンプからマイクで拾う事に。
ギターはアンプのパワーがあるのでギターアンプのスピーカーの角度を調整する事でそれぞれの音のブレンドが決まって行く。

事前に僕の松山の実家で深夜リハーサルをおこなっているのでサウンドに耳を慣らす程度でサウンドチェック終了。
時計が見当たらなかったので「今何時だろう?」と言うと「さすがやなぁ」とジョニーさん。
「っえ?」と言うと、「ちょうど予定通りですわ」と。
時計を見ると午後6時半ジャスト!
事前に打ち合わせた客入れの時間ピッタリにサウンドチェックとリハーサルが終わっていたのだ。
偶然です!
が・・・
このところいろんな勘が冴えているので体内時計が働いたのかもしれない。
今日の到着時間も恐ろしいほどピッタリだったのだ。
さて、先ほどから何やら賑やかな音がすると思ったら・・・・
「カナリアですわ。こいつらええ音やとバンバン鳴きますんで」とジョニーさん。
と、言う事は僕らはカナリアに合格点を貰ったという事か?(笑)
「下手なバンドやと、これがピタリと鳴きません」(笑)とジョニーさん。
ひゃ〜

どうやらこの店のマスコット、音楽にはチトうるさそうです(笑)
でもねぇ、これが凄いんですよ。
ソロをやってて、今このタイミングというところに入って来るんです、カナリアが。
Sound of Focusなんかブレスのタイミングまでピッタリ。
タダものではありませんよ、はい。
随分賑やかだったのでカナリアン・ジャッヂも無事にパスしたのだろう。
控室。

おお〜っ!
この世界も随分長いですが、控室に栄養ドリンクを準備してくれたのは初めて。
長距離移動に対してのお店の配慮に思わず感激。
いっただっきま〜す!
うん? まてよ?
これがこのお店の通常だとしたら・・・・?
名物!?
「この間、スカーレットの小鳥に行きましたよ〜」
「おっ、じゃあ、あれ飲んだ? チオビタ!」
「飲んだ、飲んだ。わ〜い!」
こんな会話がどこかの楽屋で成り立っているかもしれない(笑)
っんなわけないけどね、嬉しかったなー。
チオビタで元気モリモリ。
いざ本番へ。

まもなく開演。

店内もほぼお席が埋まっていい感じの午後7時30分。
オーバーシーズ・ミッションの開演となりました。

呼ばれれば日本全国何処までも楽器を積んで掛け付けます赤松です!

こらっ!ポッケから手を出しなさい!高橋直樹です!

違う意味での“紅一点”!ギターの矢野元です!

松山生れの東京在住者が福山生れと大阪生まれの松山在住者を連れて参りまして何が何やらわかりませんがオーバーシーズ・ミッションという事でどーうぞよろしゅーに!

演奏が始まれば何処も一緒。ベストを尽くすのみ!

曲間は喋りまくり・・・

そして演奏・・・
これの繰り返し!(笑)
でもねー、嬉しいんですよ。
東京には東京の、大阪には大阪の、松山には松山のジャズがあってしかり。
全国共通の言語はあっても微妙に違う。
この加古川の地にそれがどのように受け入れられるのかを、演奏しながらじっと見ていたんですが・・・

みなさん真剣に楽しんでいただけているようです。

もちろん大阪にも気心知れたミュージシャンがいますから彼等と一緒に演奏するのもよいでしょう。
たぶん、加古川のみなさんもきっと耳慣れた音が聞こえてくると思います。
でも、きっと今夜は普段とは何かが違って聞こえているのではないかと思うのですね。
それはたぶん若い二人のミュージシャンが放つ松山のジャズの香りでしょう。
それはたぶんこの二人がアウェー"away"な環境で演奏しているからだと思うのです。
この"awayさ"があれば全国何処に住んでいても切磋琢磨の連続、常に自分を見つめながら生きる術を身に着けます。東京であれ大阪であれ、それが無いと埋もれてしまうものです。
なのでそんな彼等であるから真剣勝負が出来るのですね。

この二人やる度にどんどん自分のモードが出て来ます。良い意味で純粋な音が聞こえて来るのですね。

また、加古川のお客様もその辺りの事を察知されてか、非常にステージの音に耳を澄まされているのが感じられました。

もちろん、一番彼等の音に耳を澄ませているのは僕ですけどね(笑)

この客席と二人の若い演奏者の両方が放つ、何て言うのでしょうか、心地よい緊張感と言ったら良いか、そういうモードが会場の「スカーレットの小鳥」の空間を埋め尽くしていたように思います。

僕自身、演奏を聞きに行って「すぐにわかる」音楽と、「あとでジワジワくる」音楽の二つがあります。
また、演奏される「全て」が「すぐにわかる」音楽と、演奏される「ごく一部」に「感激」する音楽があります。
これらはその時々に於いて受け止め方を変えて楽しむ事も出来ます。
さぁ、僕らがこの日やったのはこの中のどれかに匹敵するでしょうか?

少なくとも、あの日、本番中もカナリアン・ジャッヂは、誠に“ツボ”にハマったところで大合唱していましたから、きっとどれかには当てはまっていたのでしょう。

演奏が進むにつれて会場の音響にもどんどん耳が慣れ、サウンドのバランスも十分取れて演奏環境はベストの状態に。

喋っては・・・

演奏し・・・

演奏しては・・・

また喋り・・・
で、




休憩を挟んでの二部構成。

演奏も佳境に達した午後10時過ぎ。

アンコールを二曲いただき無事終了!

「彼等はこれから300キロ、わたしに至ってはこれから700キロ走って帰らなければならないので本日はこれにて終了!」と(笑)



終演後はいろんな方との記念ショット。
まずはこのブログでもお馴染みの神戸のヴィブラフォン奏者“taki”さんと

一番前の席で御夫妻で楽しんでいただけた。ありがとうございます。
第一部のみだったので写真は撮り損なってしまったが、大阪から掛け付けてくれた“るり嬢”とそのしっかり者のお嬢様。ありがとう。
地元の放送局BAN-BANテレビの石川麻優さんと

「しろくま」さんとジャズの番組も担当されていたそうです。是非応援よろしくです〜!:-)
そして今回のライブ実現に尽力いただいた「しろくま」さんこと塚原英成さんと

Facebookによる繋がりが発端となって約一年後にライブが実現。本当にありがとうございます。
さらに、今回は会う事が出来なかった加古川の友、“フリーランス・プレーヤーさん”からの素敵な花束とメッセージ!

I thought about you は今度君と会う時の為に取っておいたゾ。ありがとう。
楽器の撤収も終わり、ジョニーさんが用意してくれたお料理を前にノンアルコールで乾杯!

っえ? なになに? 少し暗かったからフラッシュでもう一枚? っもう〜、お腹空いてるんだからぁ、っあ、もう撮るか!?

いや〜、美味しかったねぇ。
ジョニーさんの腕前はもちろんだけど、長距離走って演奏して、もう今日は何も出ませ〜ん、って感じまでやったねー。
達成感があるとアルコール無しでも十分満足なんだなー、これが。
同行の家人も加わって食事を取りながら「しろくま」さん、そして「ジョニー」さんも加わっていろんな話しに華が咲いた。

なんだろうなー、この居心地の良さは・・・・

この照明の温かみ、店内の調度品のセンスの良さ、眠くならない程度の軽めのお食事と言って出してくれた美味しいお料理や楽屋でのチオビタに至る配慮。
そして、今こうやっていろんな話しをしているこの空気。

そうだ。
これが喫茶店だよ〜。
全国津々浦々の何処の街にもかつてあった喫茶店。
それが今や全国チェーンの何の個性もない「水飲み場」ばかりに占領されてしまって味気ない。
少し広めの、そう、ちょうどこの「スカーレットの小鳥」くらいの広さのお店で週末だけライブが開かれていて、僕らも学生時代にそういう店、喫茶店でよくライブをやったものだ。
ライブハウスなんて名前の店なんて何処にも無かったもんなぁ。
だってコーヒーや食事と雰囲気が“売り”で、その合間に生演奏がある、というのが一番日本に納まりが付く形だと思う。
音楽を聞くのにいちいちアルコールを飲む必要がどこにあるのだろう?
音楽を聞くのにいちいち食べたくも無い料理を注文しなきゃならないんだろうか?
音楽を聞く時は「シラフ」で聴くもんだよ。
酔っ払って聞くなんて「聞いてない」に等しいぞ。
聞いた後に飲みたければ飲むし、食べたけりゃ食べる。
毎日音楽が聞けるのは良い事だと思うけど、提供する側が何のセレクトも行わずにだらだらと毎日音楽を垂れ流しするのだけはもうやめる時期なんじゃないだろうか。
今日最初にこのお店に入った途端、懐かしい感じと一緒に、やはりかくあるべき姿というものをここに見た気がしていた。
喫茶店、ジャズバー又はジャズクラブ、この二つは主旨がはっきりしているからいいが、ライブハウスというのはどのエリアに入るのだろう?
ジョニーさんやしろくまさんの話しとは全然関係の無いこの事が頭の中でぐるぐると回っていたのだけど、あまりにも心地良いこの空間にずーっと浸っていたい気分だった。

「ねぇ、撮って、撮って」と家人に催促。この心地よい時間に自分がどんな顔してるのか見てみたいから
みんないい顔してるねー。
これがこの日の全てを表わしていると思う。
本当にお名残り惜しいのだけど、僕も、高橋くんも、矢野くんも、旅立たねばならない時間が来た。

また、必ず来ますよ! しろくまさん、ジョニーさん。
本番が終わって長距離を走って帰るという時の別れも、学生時代に何度も経験した懐かしい瞬間。
今回はメンバーともお別れだ。
またの再会、またの機会を楽しみに!

時刻は日付が変わって17日午前零時57分。あまりにもジョニーさんやしろくまさんの会話の面白さと居心地の良さに二時間半も長居をしてしまった!
加古川バイパスから第二神明、そして阪神高速という定番通りに進路を取り、吹田サービスエリアで給油。

ここまでに本日は松山から463.4キロ走行
行けるところまで行こうと出るも・・・・

51.7キロ走った草津サービスエリアで睡魔。

ここで少し仮眠する事に。
小一時間の仮眠で再び運転するも・・・・

いつもの恵那峡サービスエリアで小休止。
ここでも仮眠。

午前6時51分。激しい雨音に目を覚ます。雨の中を走るのは疲れている時は避けるに限るのだ。
喚問となる名古屋近郊は通過しているのでこの先は東京近辺まで渋滞の心配は無し。

取りあえず朝食を取ってからどうするか決めようという事に。

午前8時13分。恵那峡にこれだけ長時間停車している事はこれまで無かったが、行楽の車も増えて来たので出発する事に。

雨は小康状態。

中央道は紅葉真っ盛りだったが、この雨で一気に冬支度になるのだろう。

8キロを超える長大な恵那山トンネルを抜けると、雨は殆ど降っていない。
どうやら低気圧を追い越して走っているようだ。

長距離は休まず食べずの疾風主義な僕にしては超スローペース。

長野〜山梨と紅葉が綺麗

東京まであと約100キロちょっとというところで再び睡魔。

双葉サービスエリアで仮眠。
こんなスローペースは初めてだ。
一度睡眠スイッチが入るとなかなか脱せないのかもしれないね。
よく、長距離は途中で休憩を多く取れ、と言ってるけどあれは人によって違うと思うな。
僕のようなタイプは極力休まず一定の速度で走ったほうが疲れない。
ともあれ、無事に東京に帰着。
吹田で給油してから515キロ。

松山からのトータルは978.5キロと出た。

津山を経由したぶん普段よりも走行距離が伸びた。
さぁ、日曜出発の横浜往復を加えた2012年秋二回目の『東海道・南海道右往左往』のトータルは!!
965.8キロ + 978.5キロ = 1944.3キロ でした!

我が家のリビングではフリーランスプレーヤーさんが届けてくれた花束が燦然と輝いている
お招きいただいた東播ジャズ倶楽部のみなさま、
素敵な会場スカーレットの小鳥のみなさま、
そして地元加古川出身のYusuke Yamamotoくん、
ありがとうございました。
各地でお会いしたみなさん、御声援ありがとう。
各地でお世話いただいたみなさま、ありがとうございました!
今回お会い出来なかったみなさん、また次回!
2012年秋・東海道〜南海道右往左往、これにて無事に「完」!

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『BEST LIVE 2011(動画)』

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6
25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』
Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)
Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011
[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます
★第二部1曲目

★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]

★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]

ガンバレ東北!
がんばろうニッポン!

■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)

VGDBRZ-0044/3.000円(税込)
赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

■Tower Record
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■山野楽器
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