2012/12/18

“Nagi MOCA”への道2012・・・・・  火曜:街ぶら・街ネタ


Nagi MOCAとは、中国山地のど真中の岡山県と鳥取県の県境にある奈義町が運営する現代美術館の事。

ヴィブラフォンを演奏している時はいつも同じスイッチが入っているのだけど、年に数回、そのスイッチがとんでもなくビビッドに入る事がある。
別に自分が何かを故意にするわけではない。
むしろその演奏する環境によって普段では得られない“何か”が自分の演奏の核心にロックオンする。たぶんその場に居合わせたアンテナの鋭い人なら同じ記憶を共有している。

今年は先月の松山でピアノのハクエイ・キムくんとのデュオが正しくそれで、そんな演奏になった時の事は、たぶん10年先になっても「あの時」という一言でいつでも甦り、生涯に渡って「特別」に記憶されたものとなる。

3年ほど前の2009年10月、僕はこのNagi MOCAに招かれてヴィブラフォンのソロコンサートをやった。
ヴィブラフォン一台で何が出来るか、、、から始まって、自分の演奏技術の全てを忘れて真っ白な状態で臨んだ。そして、その時の記憶は今でも鮮明に、これも生涯忘れられない「特別」な記憶となって残っている。

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“Nagi MOCA 岡山県奈義現代美術館”-2012年12月13日撮影
http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/

僕はこの奈義町の近くにある津山市にあった作陽高校の音楽科に入って以来七年間この美作(みまさか)地方で学生生活を送った。僕のヴィブラフォンの演奏テクニックや知識は全てこの美作の地で見つけたと言って過言ではない。卒業後上京してのプロ活動、さらにバークリーに行く遥か前にこの地で描いていた通りの構図で音楽人生を過ごしているわけだ。

ジャズは都会の音楽。
そういう概念を僕から完全に取り払って楽にしてくれた土地が、この美作なのだ。

さて、今回は昨日のブログにもあるように、実家のある四国の松山に滞在した帰りに、ちょぴり遠回りして“Nagi MOCA”に寄って東京を目指す旅のルポだ。

学生時代の夏・冬・春休みの前後の帰省の時に「学割」の支給を幸いに「もの凄く遠回り」して一人旅していた頃を思い出すような行程になりそうだ。

一緒に鉄道とバスで旅をしてみましょうよ。

9時

まずスタートは・・・四国のJR松山駅。
朝のラッシュも終わって駅は一段落した空気に包まれている。

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8000と書かれているように、乗り込む電車は8000系という四国にしか無い型式。
反対側には松山から反対方向を目指すディーゼル特急が入って来た。こちらは2000系。

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JR四国の電車は9割くらいがステンレス車なのでそれぞれが独自のラインで存在を主張。

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どこか懐かしい流線型の8000系特急電車

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乗り込むのは9:15発の岡山行き特急「しおかぜ12号」。途中まで(と言っても8割方)高松行きの特急「いしづち12号」と連結して走る。松山から岡山まで約220キロの旅だ。

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車体には“S”をディフォルメしたデザインが何箇所かに掲げられている。
「しおかぜ」号の“S”、JR四国の“S”、瀬戸内海沿いを走るから“S”って事なのだろうけど何処にも説明はない。

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始発自由席の車内は八割の入り。午前中の岡山行きはあまり利用した事が無いが、どうやら午後の方が自由席は混むようだ。ラッシュを終えてのんびりした空気の中で発車案内が流れる。

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と、隣りのホームには満員の通勤電車が到着。まだラッシュは続いていたようだ。この時間だといわゆる“遅番”の人達だろう。

と、同時にこちらは発車。

松山駅で朝食代わりに駅弁を買った。

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“味ごよみ”松山駅・鈴木弁当店製

高校の頃からこの駅で駅弁を買ったら海が見えてから食べる事にしている。
快調に走る事10分足らずで最初の海と御対面。

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しかし、ここはすぐに海から離れるので最初の停車駅「北条」を過ぎてから二度目の海の御対面を機に御開帳!

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特段に何がと言う事の無いスタンダードな幕の内弁当だが、一つ一つの品の味わいがちょうどいい。鈴木弁当店は地味だけど昔から手を抜かない駅弁屋なので贔屓にしている。

前にも書いたけど、「名物」というものは他はともかく・・・という事が多いので、何を食べても平均的に美味しい場合はあまり「名物」にこだわらないほうがいい。スタンダードな物が美味しければこれが「名物!」と掲げる必要がないのだ。

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ここからしばらくは海沿いを走る。
列車は振り子式というカーブでもスピードを落とさず走れるもの。
入り組んだ海岸線に沿って緩いカーブが連続する区間をスイスイ駆け抜けて、並行する国道の車を次々とゴボウ抜き。新幹線は確かに速いが何も見えない。このアナログな感じの走り方が好きだ。

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左右に身体を傾けながらハイスピードでカーブを駆けて行くスラローマー。
車窓は海から・・・・

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小さな漁村を通過し・・・

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再び海・・・・

のどかな風景ばかりかと言えば・・・

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石油コンビナートや精製工場、船舶のドッグヤードと目まぐるしく変り・・・

遠くに「しまなみ海道」の巨大な三連橋を望むようになると・・・

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市街地に入り、高架に駆けあがると松山から約35分で隣りの市になる今治に到着。

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かつては海運の拠点で今はタオルの街。

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乗り込む客もいるが、

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明らかに下車客の方が多い。

僕が高校の頃はどんどん乗客が増えるばかりだった予讃線高松方面も様変わり。
松山と今治の往来が盛んになるとこの先しばらく車内は空くようになった。
こんなところにもストロー現象か、と。
確かに今治にあったデパートや大型店はことごとく閉店に追い込まれ、皆松山へと出掛けるのだ。
また、タオルや造船と企業が多く東京との往来が頻繁な土地なのでJR経由の松山空港の利用客が多いのも特徴。

ここでは猫も杓子も特急を利用する。
同じ距離を普通電車だと一時間強かかるが特急だとその半分で行ける。松山から50キロ未満(ちょうど49.5km!)の自由席は料金も安いし毎時決まった時間に走っているから普通電車よりも特急が混雑する。

今治を出ると今度は田園地帯に。

ううん・・・あれは気圧の谷かな?

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田園地帯を快走しながら、その気圧の谷の淵を抜けて行く。

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面白い雲だねぇ。

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どうやら雲の縁を越えたようだ。

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四国には珍しい田園地帯を駆け抜ける・・・

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遠くにさっきの不思議な雲を眺めつつ・・・

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全力疾走から徐行に入ったと思ったら・・・

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伊予西条駅に到着。

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松山からちょうど1時間。

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ここは西日本最高峰の石鎚山への下車駅。
また伏流水の豊かな土地で駅のホームにも“打ち抜き”があるほど。

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駅には“四国鉄道文化館”という鉄道施設がある。新幹線とは無縁の四国になぜ新幹線?
実は新幹線開業の生みの親とも言える国鉄総裁がこの西条市出身という事で作られているようだ。

今治で強烈に空いた車内はポツリ、ポツリと埋まってきた。

10分で次の停車駅、新居浜。

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ホームには列が出来ている。
ここからは再び乗車が増える。

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ここはいわゆる“住友”の企業城下町。古くから住友財閥と関係の深い都市。
この先も伊予三島、川之江と工業都市が連なっているのでここから先は乗客が増える一方。

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そう言えば・・・・

この列車に乗った時から気になっていたものが・・・・

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車内の一角に張り出したボックスのようなもの。。。
しかも車内からは入れない。

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一旦デッキに出てからじゃないと入れない仕組み。。

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これはかつての「喫煙ルーム」。
今では車両全体が禁煙なので無用の長物に・・・

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車掌曰く「携帯電話でお使いください」。
確かに走行音などでデッキはうるさいがこの中は車内と同じで静か。
ただし、わざわざここに携帯電話を持って通話しにくる客がいるとも思えず・・・・

健康増進法とやらで法令化に合わせて造ったようだが、その大臣は今回の選挙で見事落選した。

取り外された座席4席分の生涯収益を誰が保障するのだろう?

落選では償えない罪だ。

再び海に出た。

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今度は超至近距離。

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「撮り鉄」派にはお馴染みの「お立ち台」を通過・・・

再び内陸部の市街地へと入り、遂に後ろの高松行き「いしづち12号」とお別れする駅に・・・

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宇多津駅、松山から165キロを共にした盟友とのお別れ。
別にセレモニーも無く、ごく当たり前にこちらが先に瀬戸大橋を目指して出発し、あちらはその2分後に気を取り直したように高松に向けて出発する。
一日にこの別れと出会いが35回もある、日本一の分岐点だ。

「いしづち」号を切り離して身軽になった「しおかぜ」号は瀬戸大橋のイントロダクション。

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高架で高度を上げつつ前方左手にはこれから渡る瀬戸大橋の面々が・・・

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瀬戸大橋の全景を車窓からゆっくりと望めるのはこの岡山行きの「しおかぜ」号(又は高知からの「南風」号)のみ。

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これから渡る三種類の長大橋が車窓いっぱいに広がる。
車だと真正面に見る箇所が無くも無いが、橋梁の中しか見えず優美な橋の外見が見れるのは鉄道のみ。
また、岡山側はトンネルになっているので遠方から見るのが難しい。

刻一刻と近づくこの感じ・・・

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何度渡ってもドキドキする。

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前方に見えるのはもうこれが限界かな。。

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瀬戸大橋通過中・・・

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やはりみんな覗きこむ・・・

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あちこちで写メ

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瀬戸大橋・・・

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狭い水道部は船も一方通行・・・

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途中の与島のループジャンクション

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併走する本四フェリーかな?
いや、高速艇のようだ。

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最後の海峡部を通過・・・

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港は下津井だ。

瀬戸大橋のエンディングはトンネル・・・・

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トンネルを抜けると・・・・・

そこは本州最初の停車駅「児島」だった。

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なかなか車窓も盛り沢山な「しおかぜ」号のラストスパート。

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車窓に岡山の市街地が広がり始めると・・・

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新幹線の高架を潜り抜けると同時に・・・

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山陽線のガードを渡る昔の宇野線と変らないレイアウトで・・・

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岡山駅到着。

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ちょうどお昼過ぎの岡山に到着。

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乗換えの津山線は出たばかりなので約一時間の待ち時間を利用して昼食タイム。

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瀬戸大橋線ホームに到着した「しおかぜ」号は折り返しの松山行きとなる。働き者だ

リニューアルした橋上フロアではなく、従来と変わらない地下通路に抜けてみた。

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そのまま続く駅前地下街の岡山一番街へ。

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どうせ岡山に戻って来るのだからキャリーバックなどの荷物を全てコインロッカーに預けて手ブラに。
カメラと切符だけもって昼食後岡山駅に戻った。

はい。これから乗るのは・・・・

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JR津山線「快速ことぶき」号

寿(ことぶき)とはめでたいネーミングの列車だけど、なぜそのように呼ばれるのかは・・・さっぱりわからない。

せめて何か云われくらいホームの何処かに表示してくれるといいなぁ。

取りあえず、さっき降りた隣りの瀬戸大橋線のホームから赤いディーゼルカーを狙う。

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いやはや〜、何とも、この「赤いディーゼルカー」。もう、まったく僕が高校の頃と変りません。
どうしましょ。
たかが東京までの帰り道なのに、物凄く盛り上がっているのです。

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乗り込んでみると、懐かしいボックス席。

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昔は全国津々浦々のローカル線でお世話になったこの赤いディーゼルカー、キハ40型。
当時はこれが新車で、他の車両に比べると綺麗なものだった。
あれから・・・・少なくとも35年近く経っているのに、昔のままだ。

決して乗り心地の良い車両ではなかったが、それまでのローカル線に比べると少し大きめで室内に余裕があった。白っぽい化粧板の内装も昔のまま。重厚ないわゆる“国鉄”型の車両だ。

と、隣りの瀬戸大橋線に現代のディーゼルカーが入って来た。

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高知行きの「南風」号で今朝松山駅で見た2000系というディーゼルカーで見るからに軽快。
まぁ、比べるまでもないが、こちらの重厚な国鉄型という表現、理解していただけるでしょう。
走りも2000系が電車と遜色ない軽快な走りなのに対して、こちらは見たまんまの重厚な走りのはず。
まぁ、走り出したらきっとそれがわかるだろう。

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さて、出発時刻が迫るに連れ車内は席も埋まり、旅気分も高揚。

2時13:05、定刻に岡山駅を発車。。。

キタキタキタキタ〜!

ブルルンとエンジンが唸り、唸る割にはスピードが上がらず、上げようと必死でエンジンが唸るものの、スピードが乗り始めた頃にはブレーキ音が聞こえて停車、、、、という、ああ、懐かしい、このローカル気動車のジレンマたっぷりの走り方!

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最初の停車駅は法界院。岡山の次の駅だ。

ここから線路は山に分け入って行く。

ブルルンというエキゾーストで車体を震わせながら上り坂を進む。
もちろん加速度は自転車はスクーター並み。
でも、着実に速度を上げながら、もう少しで・・・・
という所で減速。。。ああ、ジレンマ。

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金川駅着。

ここからさらに上り坂を踏ん張り、トンネルなども越えて分水嶺を渡った辺りから加速が着き始めた。
いわゆる下り坂だ。

時々ブレーキで速度を調整しながら先程までとは打って変わったように軽快に走る。
まぁ、それでも70キロも出ていないと思うのだけど・・・

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川を渡ってブレーキ音が聞こえ減速。
すると・・・

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車内の高校生と思しき黒い制服の一段が一斉に席を立って出口へと向かう・・・・
ああ、この光景。。

僕が初めて津山線に乗った時、通学生が一斉にこの駅から乗り込んで来た。
車内は満杯になったが途中から乗って来る級友に対してなぜか女の子が鶏の鳴き声の真似をするので不思議に思ったんだ。
次の駅でも、自分が鞄を置いて席取りしていたんだろう、入口の方を見て友達に向かって鶏の物真似をするのだ。
こっちでも、あっちの可愛い女の子も、そっちのニキビ面の男子まで。。

なんだ? どうしたんだ?

そう思いつつ、津山に着いた。
やがて学校が始まり、鶏の物真似の真相が明かされる時が来た。

「こけーこ、こけーこ」

岡山弁で「こっち、こっち」又は「こっちだよ」「こっちにおいで」という意味だった。

制服の一段を見て、その事を思い出した。(笑)

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福渡駅着

昔は岡山と鳥取を結ぶ急行「砂丘」号というのが日に3〜4本あって、それに乗ると岡山と津山の間はこの「福渡」しか停まらなかった。
今では岡山から姫路寄りの上郷まで行ってそこから智頭急行鉄道を経由して鳥取に向かう特急が出来て津山線からは急行が消えた。
随分大回りしているのに現在は特急で1時間50分、津山線を経由していた頃は岡山と鳥取は3時間掛かっていた。どれだけ車両と線路の性能が上がったか、だ。

そんな御時勢とは無縁に、津山線は昔のままの姿と速度と車両でタイムマシーン。

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すでに岡山を出て40分を経過。
この福渡付近の川や景色と、このディーゼルカーの走り心地に身体が馴染んで来る頃で、目の前の光景が30数年前にタイムスリップしたよう。

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目の前の国道53号線も昔のまま。
この道は毎週土曜日に津山からさっきの法界院駅の近くにあるテレビ岡山のスタジオまで車で走って生放送の番組に出演していた時によく走った。
ホームページの音楽体験記に出て来る岡山から鳥取までの珍道中もこの道だ。

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川から外れて畑と山の繰り返し。

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でも、この辺りの山は比較的なだらかで、国道沿いのかなりの範囲まで耕されていて、どこか豊かな感じがする。

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弓削駅到着

快速なので途中いくつもの駅を通過している。

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弓削と河童の関係はわからないが・・・・

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亀甲駅到着

昔から不思議な地名だと思っていた亀の甲。
駅舎が巨大な亀になっていたのにびっくりした写真を取り損ねてしまった(笑)

さぁ、ここまで来るとそろそろ津山盆地だ。

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その昔もそうだったのだけど、盆地と聞くと山が間近まで迫っているような気がするのだけど、こと、津山盆地に関してはとてもなだらか。中国山地のなだらかな山を遠望する感じで、想像よりも遥かに豊か。

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周囲の山をみながら津山盆地へと分け入る。

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一つ手前の「津山口」駅を通過・・・・
昔からこの駅は敷地が大きく、不思議に思っていたが、私鉄時代はここが起点だったらしい。
それで納得の造りだ。

この先で中国山地を縦貫する姫新線の線路が合流。
単線の線路が二本並列して走る特殊な複線区間を経て・・・

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津山駅構内に進入・・・・

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この列車の終点、津山だ。

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二両のディーゼルカーからは結構な人数が降りてホームが賑わう。

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僕がここで暮らしていた頃は、この駅は一大拠点で、毎日大阪から12両編成の急行が到着し、そのまま中国山地奥深くまで進む編成と、鳥取・倉吉方面への編成に分割、さらに鳥取から岡山を目指す編成に大阪行きが併結されて来て、ここで分離、と言う具合に中国山地を越える急行の拠点となっていた。

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その面影が地下道やホームに残っている。

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ホームと駅舎が分離されている構造なども昔のまま。

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小さな改札口も昔のまま。

到着が14:11。
朝松山駅を出たのが9:15だからここまで約5時間の旅。
昔は6時間掛かっていたから約1時間の短縮か。
でも岡山駅の乗継が悪く1時間待っていたから実質4時間。
つまり21世紀になって約2時間の短縮という事になる。
津山線自体はほとんど変っていないので、この短縮は瀬戸大橋と振子特急によるところが大きいようだ。

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津山駅全景

たぶん駅舎も変っていない。
しかし、数年前に来た時、駅は変っていなかったが、駅前は見る影も無く変ってしまったのに驚いていた。

唯一むかしのまま駅前にあるのは・・・

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喫茶サクラ

駅前の喫茶店。
これだけは健在だった。

ふと、鉄板に乗って玉子で閉じられたスパゲティーを思い出した。
なぜ鉄板にのせてジュージュ―言わすのか、なぜ玉子で閉じてしまうのか・・・謎の多い食べ物だった。
未だにそんなメニューがあるのなら食べてみたいものだ。。

しかし、ここからのバスの接続が妙に良く、覗く事もままならなかった。。。

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津山広域バスセンター

昔は中鉄(ちゅうてつ)バスセンターと呼んだ古い建物があったが、今は建て替えられて名称も変っていた。

バスの色はどことなく昔の面影があるのだけど、名称が中鉄北部バスとなっている。
どうやら中鉄バス本体とは分離した営業形態になったようだ。

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中鉄北部バス

それでも今日乗る奈義町方面には一時間に一本と数は少ないけどちゃんと路線が確保されているのはいい。バスそのものが無くなってしまった市町村のほうが多く、それらは今後の高齢化社会で自家用車以外の選択肢を探さなければならない。

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「馬桑」行きに乗車。

出発は14:25。
津山線との接続も申し分ない。

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滅多に路線バスに乗る機会がないのだけど、こういうバスならいいな。
実際に津山で暮らしていた時も、バスに乗ったのは・・・・

高校の寮時代にこの先の山にある奥津温泉に行った時以来かもしれない。
まだその路線があったので今度機会があったら乗ってみたくなった。
時々岡山行きの急行バスも利用したが道路が込むとダイヤが乱れて利用し辛かった記憶がある。
現在は無い。

さあ、出発!

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建物だけ見ると昔の面影のままだけど、これらの殆どが廃墟。

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かろうじて隣りにかつての名前を冠する飲食店が。

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今津屋橋からかつての作陽音楽大学の校舎を望む

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作陽の音大、学部、短大、がこの街から倉敷市に移転した事から、津山はバランスが崩れ出した。
それまで栄えていた街のあちこちで店じまいが起こり、若い人が半減してしまった。

それらを何とか乗り越えて今の津山がある。

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僕が知っているのはこんな山奥なのに街は若い人で溢れていた頃の津山だ。

でも、その頃の人達は皆元気で、今も変らずマイペースな生き方をしている。
そんなところが逞しくも、羨ましくもある、不思議な街なのだ。

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ここの夕陽は天下一品。
たぶん山に沈む夕日で一番綺麗だと思う。

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バスは今津屋橋を右折して吉井川沿いを鳥取方面へと進む。

津山は吉井川に流れ込む河川が多い。

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学生時代、天の邪鬼な僕は学校とは反対側のこの宮川の奥のほうに住んでいた。

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そうそう、ここはいなば街道。

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加茂川の先に、目指す奈義山が見える。

バスは大型ショッピングモールの中に入ったかと思うと、小高い丘の中腹に移転しただろう総合病院を経由したりで、国道からどんどんはみ出しながら進む。

でも、ショッピングモールからも病院からも乗客がある。
大切なライフラインの一つになっているのがわかる。

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改めて、ここから先は寒いんですって看板ですね。

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車内は高校生とお年寄りが中心。
旅人はやや肩身が狭く、一番後ろの席で密かにカメラを構える・・・

と、、

バスの背もたれの背面に・・・・

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落書きはいけないが・・・どこかほのぼのさせられる。

こっちにも・・・

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なんか、ほっこりさせられてしまう内に、ある場所で重大な事が起こっているのに気付く。

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自衛隊の日原駐屯地の先の大カーブのところで何やら道路工事中・・・・

え〜っ!!

あの、お気に入りの大カーブが無くなってしまうの!?

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手前から一直線に橋か何かで貫くようだ・・・

いいよ、このままで・・

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この大カーブが奈義町の合図のようなものだった。
この大カーブを過ぎたら美術館も近い。

バスは「奈義現代美術館前」で停まった。

津山から約1時間10分。時刻は午後3時半を過ぎようとしている。

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松山から6時間超。
奈義現代美術館、Nagi MOCAに到着だ。

Nagi MOCAと言えば・・・・

コレ!

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一直線に走る美術館前の道。

そして・・

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美術館の建物が木々の向こうに見えて来た・・・

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一度見たら忘れないこのユニークな建物。

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そして奈義山をバックとしたこのシチュエーション。

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鉄道とバスを乗り継いでやって来たゾ!

と、美術館の玄関を見ると・・・

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到着を察知したのか、友人が出迎えてくれた。

それからは懐かしい顔、あの時のままの顔、新しい顔、と御対面。

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副館長の岸本氏と

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そもそも3年前のコンサート案を出して僕を呼んでくれた津山時代の共演者で友人の小坂氏

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小坂氏の甥が小坂氏の後を継いでいた

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今年から入った新人学芸員氏

そして・・・

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三年前も今回も、変らぬ笑顔で迎えてくれたスタッフとパチリ!

嬉しい事に皆さんあの時の事を鮮明に覚えていて下さっていて嬉しい限り。

次から次に話しが飛び出し、その後の事や、新しい息吹、様々な助言などを時を忘れて語り合えた。

途中、庭に突然“いたち”が遊びに来るハプニングも。

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先月のツアーで立ち寄れなかったうっぷんが晴れた。

すっかり日が暮れての帰りは小坂氏が津山まで車で送ってくれた。

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美しい夕暮れのグラデーションの中を津山へと向かう

津山は19:51発の再び「快速ことぶき号」と予定。
時間があるので昔から馴染みのジャズ喫茶邪美館に。

二代目が元気に店を切り盛りしているのが清々しい。

先代は調理場からなかなか出て来ない(笑)

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邪美館での指定席からカウンター越しに小坂氏を

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二代目の作ってくれた特製ウインナーコーヒーを味わいつつ、チョコチョコと顔を覗かす先代とも話し、小坂氏とも昔の出来事を振り返りつつ将来の事なども話す。

すっかり身体も心も温まったので、小坂氏が駅まで送ってくれるのを辞退して、久しぶりに夜の津山を歩いて駅まで向かった。

二十分ほどだろうか、相変わらず夜になると凍てつく寒さの津山だけど、この寒さもまた懐かしい。

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駅に着くと、まもなくホームに列車が入るようだ。

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やはり駅舎はそこかしこに見覚えがあるので変っていないのだろう。

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ガランとした地下通路を渡りホームへ。
この先、寂しい車中になるのだろうなぁ、と思いつつ階段を上がってホームに出ると・・・

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ちょうど到着した鳥取方面からの列車から予想以上に多い乗客が吐き出されたところ。

行きと同じキハ47というディーゼルカー。
車中は通学の女子高生が幅を利かせていた。

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21:01岡山着。

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隣りの瀬戸大橋線には長蛇の列。

コインロッカーで荷物を取り出し、この時間に岡山駅でよく利用する“やよい軒”で遅めの夕飯。

コンビニに立ち寄ってから改札をくぐる。

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これから乗り込むのが本日最後の乗継、そして今夜の宿となる・・・

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本日は14号車。
つまり一番先頭となる、一番ホームの端っこ。

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22:20過ぎ・・・

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瀬戸大橋を渡ってサンライズ瀬戸が到着。
ここで後ろに山陰から来るサンライズ出雲を連結するまで約10分停車。

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階段を上がって二階、27番のシングル個室へ。

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今夜はゆっくり食事したので夜食にちょっとしたおにぎりを買っただけ。

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いつものようにパソコンをセットして、備え付けの浴衣に着替えて一段落。。。

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あ〜、今日はよく歩いたなぁ。
いや〜、よく乗り物に乗ったなぁ〜。。

朝の9時から、未だに列車に揺られて、明日の朝まで揺られます。

この感じ、高校の頃の「一人旅」そのものだなぁ。
もちろんその頃は寝台特急なんて高根の華で夜行急行の座席車で夜を明かすのが常。
何処かまで行って、泊らなくて済むのなら列車で夜の内に移動すると安上がりだったのだ。

ベッドにゴロンとしてそんな事を思い出していたら・・・



目が覚めたら藤沢だった。

どうやら何処かで25分ほど遅れたらしい。
先行の貨物列車の遅れが原因と言っているが・・・

品川駅を通過中・・・・

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「あれ〜? あのヘンな形の雲、、、なんとなく見覚えがあるなぁ。。。」

まさか、ねぇ。

昨日の「しおかぜ」号で見上げていた不思議な雲の熟れの果て!?

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結局、サンライズ瀬戸・出雲は30分遅れで東京駅に着き、そこから先は朝のラッシュのど真中にぶつかって、結局家に着いたのはいつもより一時間遅くだった。

それから午後の予定をこなし、夜は下北沢でヴィブラフォンの藤田くんの演奏を聴きに行ったのは、先週金曜日に書いた通りだ。


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ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




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『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




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赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

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どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

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