2013/1/31

全ての曲のコントラストとバランスが良く、最後までストレスなく聞けるとなると・・・  木曜:Jazz & Classic Library


軽度のリー・モーガン症である。
マイルス・デイビスほど重症ではないが、ドナルド・バードほど軽症でもない、いわばその中間的なファン症である。

心底惚れて聞きこむならマイルス、抑揚をビートに乗せて楽しむならバード(ドナルド)、サラリとジャズを味わうならリー・モーガン、って事です。

そもそもピアノに次いで所持するアルバムが多いのがトランペット。
やはりジャズではトランペットが一番カッコいいと思う。

しかし、リー・モーガンと言う人、なかなか厄介でアルバム全体を通してのお気に入りというのが意外なほど少ない。
なんだろう。
予想よりもちょっぴり難解なまま放置されていたり、全てが似たりよったりで退屈してしまったり、とアルバムをトータルで楽しんでいると、結構苦労するのだ。

その点、飛び抜けていたのがやはりミリオンセラーとなった『The Sidewinder』(bn/1964年)。
全ての曲のコントラストとバランスが良く、最後までストレスなく聞ける。

さて、その次に・・・・・とアルバムのトータルバランスで聴くと、このアルバムくらいしか思い付かないのだ。


クリックすると元のサイズで表示します
『SONIC BOOM/Lee Morgan』(bn/1967年)

最近再発されて買ったジャケットはご覧の通りブルーノートらしからぬデザインに。。。
クリックすると元のサイズで表示します

まぁ、版権の問題からこうなったのだと想像は付くが残念。


1.Sneaky Pete - 5:45
2.The Mercenary - 7:10
3.Sonic Boom - 6:18
4.Fathead - 5:27
5.I'll Never Be the Same (Kahn, Malneck, Signorelli) - 7:16
6.Mumbo Jumbo - 5:29

Lee Morgan - trumpet
David Newman - tenor saxophone
Cedar Walton - piano
Ron Carter - bass
Billy Higgins - drums

Recorded on April 14, 1967 (#3) and April 28, 1967 (#1-2, 3-6)
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs.


実はこのアルバム、1967年に録音しておきながら1979年まで“お蔵入り”だった。
発売された時には当の本人はスキャンダラスにこの世を去った後。
いかなる理由でリリースされなかったのか、今となっては不明だけどそんなに特徴を持たないアルバムである事は確かだ。

でも、聞こえて来る音楽は実に軽快。
僕はリー・モーガンという人の音楽は軽快さに最大の魅力を感じていて好きなのだけど、ときどきこの人は難しそうなところに頭を突っ込んでしまう癖がある。
いや、難しそうな事をやろうとしているんじゃないのだけど、結果消化不良のまま残されるトラックがなくも無い。
たぶん、ミリオンセラーを出したミュージシャンとしてのプライドと周りの音楽の流れ(変化)に人一倍敏感だったのだと思う。
なんせトランペットはジャズ界では花形スターだからね。

アルバム全体を通して実に割り切れて小気味良い演奏。
その一つにはピアノのシダー・ウォルトンのセンスが大きく影響している。
この人の弾くピアノは実に品が良く、全ての音までお洒落に響かせてしまう。

締まるところはキッチリ締められるカンピングが素晴らしい。

1曲目“Sneaky Pete”はソリッドなアンサンブルで始まるのだけど、そんなに緊迫感を与えない。無駄にテンションを上げずクールに演奏して行く。これがこのアルバム全体を代表していると言ってもいい。

もうちょっと重くやってしまったら「う〜ん」と頭を抱えてしまうギリギリの重量感で始まる“The Mercenary”。絶妙のバランスで軽快さを失わずにスイングする。

タイトル・チューンの“Sonic Boom”は何とも不思議なスペースから始まる。テーマが入ってしまうと何と言う事の無い曲なのだけど、イントロの浮遊した感じが先進的。
モードな進行の典型的な演奏が繰り広げられる。

ちょっぴりファンキーな“Fathead”。ここでもシダー・ウォルトンの知性が全体のバランス造りに大いに貢献している。ただファンキーに演奏するだけじゃないところがいい。

一曲だけバラード“I'll Never Be the Same”が入っている。これがまたトランペットのカッコよさをいかんなく発揮していていい。ピアノのシダー・ウォルトンとベースのロン・カーターとのコンビネーションの良さが際立つトラック。
こんなバックグラウンドで演奏したらどれだけ気持ち良いか。

最後も再びファンキー路線の“Mumbo Jumbo”。マンボとタイトルされているけどどちらかと言えばこれはカリプソだと思う。リー・モーガンはアフロキューバン的なキャッチーな曲を好んで作曲する(実はサイドワインダーも本来はこの路線)のだけど、くだけ過ぎない程度の演奏ですっきりとまとまっているこのアルバムだとそれが「くどく」感じないからいい。

リー・モーガンの魅力は軽快さ、そして程よく重量感があって、程よくエキゾチック。

ともあれ、実はクールに演奏している感じが際立つレコーディング・セッションだったと思うのだけど、きっとそれでは納得できない所にまで本人は到達していたのだろうなぁ、と聞きながら思うのでした。

でもそれがリー・モーガン最大の魅力だと僕なんかは思っているのだけどね。




★☆★ 2012 BEST LIVE (動画) ★☆★

Nov/14〜15/2012

Toshihiro Akamatsu (vibraphone)
Hakuei Kim (piano)

1st set (9:30pm〜10:50pm)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)O Grande Amor

2nd set (0:48am〜2:09am)

1.Winter Festival---by Hakuei Kim
2.The Gleaner-----by Toshihiro Akamatsu
3.Stella by Starlight
4.White Forest-----by Hakuei Kim
5.Nagi Moca suite---by Toshihiro Akamatsu
6.Newtown--------by Hakuei Kim
7.Silent Butler-----by Toshihiro Akamatsu
8.(encore)On Green Dolphin St

Rec, Nov/14〜15/2012 @ Okaido"COLORFUL", Matsuyama, Ehime, JP

※赤文字の演奏動画を公開しています

ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/1:00am's StellabyStarlight (Full version)

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

2012年11月14日四国・松山でのライブ第二部のもので第一部と同じ曲の深夜の演奏です。
まったく違うイントロから始まった瞬間から純粋な即興演奏に突入しました。
デュオという最小公約数にして最大の自由度を持つアンサンブルでしか出来ない衝動の記録となりました。
ソフトのアップロード時間制限の為に10分未満の暫定バージョンを年末にアップしていましたが今回フルバージョンに更新。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/15/2:00am's GreenDolphin

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

あらゆる意味で刺激的だったこの日のライブの最終アンコール。時刻は午前2時です。
第二部の会場は半分以上が地元のミュージシャンやピアニスト、音楽関係者で埋まっていましたから二人ともよりアグレッシヴなOn Green Dolphin Stに。午前二時にこんなガチンコなライブをやる街は日本でも珍しいでしょう。さすがは我が故郷です(笑)


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:53pm's StellabyStarlight

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

赤松・ハクエイDUOでのStella by Starlight。
このバージョンは2012年11月14日四国・松山でのライブ第一部のものです。
前月の横浜ジャズプロムナード2012でも評判だったこのスタイルのデュオがさらに一歩踏み込んだところでの演奏に。次の深夜のステージの演奏と比較するとまったく別の曲です。ジャズライブの楽しみ方で僕らはとても大きな事にこの時気付いたのでした。


ビデオカメラビデオカメラ【Crew Camera Series】■赤松敏弘 vibraphone Best Live 2012/Akamatsu meets Hakuei Duo/Nov/14/9:46pm's The Gleaner

ハクエイ・キム(p)赤松敏弘(vib)

四国・松山でのライブ第一部でのオリジナル曲The Gleaner。この日は入替え制という事もあり第一部も第二部も同じプログラム(アンコールを除く)でしたが、考えてみればクラシックのコンサートやポップスのコンサートとジャズのコンサートが大きく異なるのは、たとえ同じ曲を一日に二度演奏したとしてもまったく違う演奏になるのが当たり前。このライブではその当たり前な事を随分長い間僕らは忘れていた事に気づかされて、久しぶりに達成感で満たされたのを覚えています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


ビデオカメラ【Crew Camera Series】TOSHIHIRO AKAMATSU meets HAKUEI KIM 2012. presented by T.KOYAMA. "SOUND OF FOCUS" comp by T.Akamatsu. 2010's album 『AXIS』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO オープニング"Be my love"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/2曲目"TRITON 2011" comp by T.Akamatsu. 1991's album 『Now's The Time Workshop vol-2』(BMG FunHouse)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦 DUO 2011 演奏順/4曲目"I LET A SONG"




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、ユキ・アリマサDUO 2011 演奏順/7曲目"DAA HOUD". 2005's album 『Synergy』(VEGA)




ビデオカメラ【Crew Camera Series】赤松敏弘、道下和彦、ユキ・アリマサTWIN DUO × TRIO 演奏順/9曲目 アンコール




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



『BEST LIVE 2011(動画)』


2011年11月24日ブログ『超・満員御礼! 赤松敏弘(vib)meetsハクエイ・キム(p)25-25プロデュース第六弾』http://sun.ap.teacup.com/applet/vibstation/20111124/archive

TOSHIHIRO AKAMATSU(vib) meets HAKUEI KIM(p) w/TARO KOYAMA(ds) & KUNIO OINUMA(b) @ 25-25Presents Special Live Vol.6

25-25プレゼンツ・スペシャルライブVOL-6。
『“赤松敏弘meetsハクエイ・キム”with小山太郎+生沼邦夫』

Toshihiro Akamatsu(vib)
Hakuei Kim(p)
Kunio Oinuma(b)
Taro Koyama(ds)

Recorded live at KAMOME in Yokohama. Nov/23/2011

[YouTube版]※画像をクリックすると別窓で開きます

★第二部1曲目



★第二部二曲目[Tribute to 1964's Miles-vol.1]



★第二部三曲目[Tribute to 1964's Miles-Vol.2]




ガンバレ東北!

がんばろうニッポン!




只今絶賛発売中!
■New Album『AXIS/赤松敏弘』(VEGA)
クリックすると元のサイズで表示します
VGDBRZ-0044/3.000円(税込)

赤松敏弘(vib)The NewQuartet
guest:森川奈菜美(vo)

New Album『AXIS』は全国の有名CD店のほか、ネットショップでも好評発売中!
■Tower Record
■HMV
■amazon.co.jp
■disk UNION
■山野楽器
■新星堂
■ベガ・ミュージック・エンタテインメント
■Yahoo!ショッピング
■楽天市場
■ヤマダ電機WEB.COM
■セブンイレブンネットショップ



どうぞご利用ください。

CDレビュー→http://www.jazzpage.net/rireki/cd/akamatsu_axis.html

CDレビュー→http://www.jazzfusion.com/cd2010/axis.htm

CDレビュー→http://artist.cdjournal.com/d/axis/4110091003

クリックすると元のサイズで表示します→CDショートレビュー


【動画】と【試聴】世界のヴィブラフォン奏者と素晴らしい音楽仲間へ直結!
■赤松敏弘MySpace

そして、コチラはオフィシャルサイト
■赤松敏弘Vibraphone Connection

掲示板に替わって登場、オフィシャルな(?)つぶやきTwitter
■赤松敏弘 Vibstation's Twitter

新しく追加のコミュニティー
■赤松敏弘facebook

auの方はコチラの赤松音源で
≪■着JAZZ!■取り放題≫
 カテゴリ(メニューリスト)>着うた>クラシック・ジャズ
 クリックすると元のサイズで表示します

SoftBankの方はコチラの赤松音源で
≪着JAZZ!≫
 メニューリスト>着うた・ビデオ・メロディ>着うた>Jazz・クラシック・ワールド
 クリックすると元のサイズで表示します 
≪着JAZZ!フル≫ メニューリスト>着うたフル>洋楽・Rock・Club
 クリックすると元のサイズで表示します

チェキラ!
★ビブラフォン ★ビブラホン ★ヴィブラフォン ★Vibraphone ★ヴィブラホン ★ヴァイブラフォン ★ヴァイブ ★バイブ
タグ: Jazz ジャズ CD



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ